2011/07/01 - 2011/07/02
1372位(同エリア23097件中)
おるがんさん
2011/7/1(金)〜7/6(水)、バンコク・クアラルンプール・マラッカを女一人で周ってきました。
ほぼクレジットカードの支払いのみでコツコツ貯めた陸マイルを一挙大放出、行きはタイ航空ファースト&ビジネスクラス、帰りはシンガポール航空ビジネスクラスでの旅をしてきました。
ホテルも日本より安く泊まれるので、4〜5星クラスのそこそこのホテルを予約し、リッチなようで実は今までで一番安上がりな海外旅行でした。
国内一人旅は何度か経験がありますが、海外へ一人で行くのはまったくの初めて。
緊張と解放感とをどちらも感じつつ、短いながらも有意義に過ごすことができました。
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1日目:
金曜日。薄曇り。成田に着いた頃に小雨が降りだす。
14:25セントレア発 15:30成田着 NH340便
成田で、まだ未体験の空港ラウンジなるものを覗いてみた後、
16:55成田発 21:25バンコク着 TG677便
最終目的地はクアラルンプールですが、
バンコクで1泊だけストップ・オーバー。
チャオプラヤ川沿いに建てられて間もないチャトリウム・ホテルに宿泊。
有給休暇は、出発日の午後から帰国日である翌週水曜までで申請。
午前中は急ピッチで仕事に集中、お昼にスーツケース抱えて会社を飛び出し、ミュースカイの中で仕事モードから旅行モードに気持ちを切り替えるのに苦労しました。
名鉄ミュースカイ、本数も多くて名古屋市内から30分ほどで到着できるのは便利だけど、もう少し運賃を安くしてくれないもんかなぁ…。
ちなみに前の座席の背もたれ部分に取り付けてあるチケットホルダー(ここに乗車券を差しておける。鞄にしまいこんで取り出すのに苦労したりしなくて済む。車内検札もこれをチラ見して無言で通り過ぎてくれる。)はお気に入りです。このデザイン、他の鉄道会社もどんどん採用してくれればいいのに。
今回の旅行は、マイルをいかに有効に使うかをいろんなサイトを見て自分なりに検証した結果決めたプランです。
マイル(ちなみにユナイテッドのマイレージ・プラス)を貯めていた本当の目的は、大好きな英国旅行のために、セントレアから唯一欧州直行便を飛ばしているルフトハンザ航空で使うためだったんですが。
偶然にも3月11日、大震災のあった日、個人的にも今後仕事を続けて行くべきか否かと考えさせられる出来事があり、震災のショックと相まって、ここ数カ月を悶々として過ごしていました。
その悩みが卑小なものだという自覚はあったため、「悩むのもくだらない」と自分を突き放せるのは、何のしがらみもない土地へ行ってもう一度自分と周囲について角度を変えて見つめ直してみるしかない、それには海外旅行だ!(この辺が単なる旅行好きの発想)…というわけで、今回のマイル大放出に至ったわけです。しばらくの間、さよなら英国。でも今はLCCなんて素敵なものもある時代、近いうちにまた必ず行くからねー!(泣)
ホテルの参考は主にトリップアドバイザー。この4travelさんも、かなり参考にさせていただきました。
マイルの貯め方や使い方も、今回色々新たに知って勉強になりました。修行とか憧れる!(笑)もうちょっと時間にもお金にも余裕が出たら、いつかチャレンジしてみたい……
------
・マレーシア・ファースト&ビジネスクラス女一人旅
(1)タイ航空ファーストクラス
http://4travel.jp/traveler/m-oruga/album/10580790/
(2)バンコク観光
http://4travel.jp/traveler/m-oruga/album/10581056
(3)週末のマラッカ
http://4travel.jp/traveler/m-oruga/album/10583763/
(4)マラッカのナイト・マーケット
http://4travel.jp/traveler/m-oruga/album/10661599/
(5)バーゲン期のクアラルンプール
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10661919/
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス タクシー 飛行機
- 航空会社
- ANA タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
セントレアでチェックインをしようとANAカウンターに行くと、予想外にたくさんの人が並んでいました。
その列を縫うように、グランドスタッフの方が、「ファースト、ビジネスクラスのお客様はいらっしゃいませんか?」と呼びかけています。私が成田からファーストクラスで乗る予定のTG677は、ANAとのコードシェア便でもあるんですが、でも今自分がここで乗ろうとしているのは、エコノミーの中でも最安価格の席。
ここで名乗り出てもいいものかとしばらく逡巡し、ビジネスクラスカウンターへ先へ通される人を何人か見送った後、思い切って「あの、こういうチケットなんですが…」と、成田からの乗り継ぎのファーストクラスeチケットをおずおずと差し出してみました。
すると、「お待たせ致しまして、大変申し訳ございません」とその場で深々とお辞儀され、「こちらへどうぞ」と、誰もいないファーストクラスカウンター(ここだけ下に赤い絨毯)に案内されました。ひぃ、な、なんかこちらこそ申し訳ありませんーー!(不慣れさ全開)
でも、セントレア発のNH340便に乗った後で気付いたけど、この便エコノミー席しかなかった!(笑)ビジネスクラスカウンターに行った人は、私みたいに乗り継ぎ便で乗るか、もしくはプレミアカード所持者だったんですね。それにしては皆あまりに堂々と…。次から見習おう…。
ここでバンコクまで荷物を預けられただけでなく、タイ航空のボーディングパスも発券してもらえました。
ただ、他と何の代わり映えもしない、ANAのレシートみたいな飾りけのないチケットだった事に少々落胆。一見して他とは違う、金色に輝くFクラス専用チケットをこっそり期待してたのに……。
でも、成田でラウンジに行ける時間がこれで増えました。
よしよしまずは順調、と思いきや、その後搭乗開始も到着時刻も20分ほど遅れ、しかもタイ航空の出発する南ウイングからは遠く離れた場所に沖止めの刑に。イヤぁぁっ!
…でもせっかくなので、この距離でめったに見ることのない自分の乗ってきた機体を間近で撮影してみた(笑)。なぜイルカさん…… -
空港内バスでターミナルまで移動中。
あ、この機体は、めったに見れない金色ジェット!ちょっとラッキー! -
バス到着後、長い長ーい通路をひたすら南ウイングに向けて歩き続ける。
途中、動く歩道が点検整備中で使えない区間があったりして、ちっとか思いつつ、どうにか搭乗口に一番近いANA SUITE LOUNGEに到着した頃には、既に汗だく。あぁん、もうあと40分ぐらいしかないじゃんー。ラウンジで思う存分飲み食いしようと、お昼も食べずに我慢してたのに!(笑)
初体験のラウンジは、思ったより広さはなく、人も少なくてガランとしてました。全部で5、6人ぐらいかな? それもすぐに出て行き、そのうちに私一人の貸切状態になりました。 -
とりあえず美味しそうなものをあれこれ持ってきてみる。
ビールは、勝手にグラスを絶妙の角度にして注いでくれる自動サーバー。ときめく!(笑)
ちなみに自分で注いで持ってきたわけではなく、「何かお飲み物は?」と聞かれたため、スタッフに頼んでテーブルまで運んでもらいました。
自分で持ってきても良いんですが、ちょっと動こうとするとスタッフがすぐに飛んできてくれます。空のお皿もすかさず下げてくれる。
至れり尽くせりで有難い限りだけど、見張られてるみたいで、好き放題写真が撮りづらい…。 -
窓際の席を陣取った。
この辺りの搭乗口は、スターアライアンス系のシマなんですね。
ANAやコンチ、ユナイテッドなどの機体が見えます。
……と、そこへ右からやって来たのは! -
おぉ、まさにこの後、搭乗予定のタイ航空677便。座った位置に一番近い場所へやって来ました。
機種は、どっかのインド系航空会社からのレンタルだというBOEING 777-300ER。
定位置に着いた途端にボーディングブリッジが接続され、その周囲を慌ただしくスタッフが行き来しています。
ずいぶんギリギリに到着するもんなんだなぁ。
成田ぐらいの規模だと、次から次へ飛行機が飛んでるから、こんなもんなのかも。 -
この様子ではまだすぐには搭乗できないだろうと、もう一杯いただくことに。
今度は白ワイン。よく冷えてて美味しかった〜。
ちなみに料理も、どれもこれも恐ろしく美味しかったです。 -
何だかソワソワしてしまって落ち着かないので、とりあえず搭乗の状況を確認してみようと、ラウンジを出ました。
搭乗口の片隅で、シンガポール航空A380就航記念の式典?か何かのケータリングの準備中でした。この後、何かあったのかな。 -
予定されていた搭乗口に行っても、TG677の文字が見当たらない。ん?と思いつつ周囲をウロウロしてみると、47番口に変更になっていました。
スタッフの方に聞いてみると、「突然の(搭乗口)変更だったために、お客様の方でもまだご存知ない方が多くて……」と困った様子。なんでも、機体がバンコクから折り返す時間が遅れたため、その後の機体整備等も玉突き的に遅れており、搭乗も少し遅れるでしょう、とのこと。
やっぱり、ついさっき機体がここに到着したのは、いくらなんでも遅すぎだったわけかー。ディレイに次ぐディレイだな、今日のフライト。 -
そうですか、と立ち去ろうとしたところ、何故かスタッフに「搭乗券を拝見させて頂いてよろしいですか?」と言われました。
セントレアで発券してもらった、例の飾りけのない券を示すと、「お取り換えさせていただきます」と一言あった後、その券は引っ込められ、代わりにスッと差し出されたのが……!!
こ、これですよ。この金色ですよ、私が手にしたかったのは…!!
内心のはぁはぁを必死で堪えつつ、今度はビジネスクラス用のラウンジの方に移動し、搭乗を待つことにしました。
ファーストラウンジとはまるで広さが違う。向こうの端が見えない!でも人もいっぱい。写真撮れないー(泣)。
ここでおとなしくしとけばいいものを、金色のボーディング・パスで一気にテンションあがってしまったため、ついつい例の自動サーバー機で、ビールをもう一杯呷ってしまいました。搭乗前から飲みすぎだ。 -
しばらくラウンジで寛ぎ、もうそろそろかな、と再び搭乗口へ行ってみると、残念ながらまだロープで入口がふさがれていました。
でも、もう人がその前に並び始めていて、間もなく入れるだろうなという雰囲気。じゃあこのまま近くで待っていよう、と思ったところで、先ほど搭乗券を取り換えてくれたお姉さんと目が合いました。その途端、「お待たせしました」と、そのロープを目の前ではずしてくれ、誰よりも先に中へ…!あまりにいつもと違う扱いに、ほんとどうしたらいいんだか。
ドキドキしながら、3本あるブリッジの一番左、ファーストクラスと書かれた方へ向かうと、つぶらな瞳の若い男性CA、パンツスーツ姿が凛凛しいベテラン女性CAのお二人が「○○様。ようこそタイ航空へ」とお迎えしてくれました。
すみません、思いっきりタダ乗り客ですけど、お世話になりますサワディーカー。 -
予約したのは1A、一番操縦席に近い席。
各座席の横には仕切り扉がついていて、これを閉めると完全個室になります。
すっごいなぁ。未知の世界。
きょろきょろする私に、
「写真、撮りましょうか?」
「新聞、雑誌はいかがですか?」
と、CAさんが次々に声をかけてくれます。
新聞は日本語があったけど、雑誌は良いのがなかったので断ったら、哀しそうな顔で「そうですかー」、と言ったCAさん、その後すぐに女性向けのファッション誌を取りに行ってくれて、「これではいかがですか?」と再び差し出してくれました。なんというきめ細やかなホスピタリティ。 -
シートの横幅も十分、クッションも大きくてふかふかです。
横の斜めの小さなモニターで、座席の位置を操作できます。マッサージ機能なんてものまであったので試してみたけど、振動が微妙すぎてくすぐったいだけだった……。
ブランケットは、多分タイシルク製。滑らかで大きさも十分。ただ立派すぎてちょっと重い(笑)。 -
これ、座席じゃないんですよ。座席は上の写真の通り。これは、向かいにある予備席というか何というか。
オットマンにするには遠すぎて足が届かないので(笑)、どうやらペア客が向かい合って食事したりできるようにするためのものらしい。
今回の私にとっては無用の長物なので、あっという間に単なる荷物置き場に。
その上のパーソナルスクリーンも、かなりの大きさ。 -
きょろきょろするのもいい加減にしよう、ととりあえず席に落ち着く。
するとすかさず、「ウェルカムドリンクはいかが致しましょうか?」がやって来たー。
シャ、シャンパンを、とうろたえ気味にリクエストして間もなく、
ひとこと「ドン・ペリニョン。」と、やけに重々しく呟いてCAさんがこちらへ向けてくれたのは。
Dom Perignon Vintage 2002のボトル。
き、き、き、来たーーーー!!(落ちつけ) -
窓4つ分ほどのピッチを一人占め。
今回、私の他には、中華系らしきビジネスマン1名の計2名だけがファーストクラスの乗客でした。
それに対して、ファーストクラス専用スタッフは、「本日はよろしくお願いします」と名前を名乗って挨拶してくれただけでも3名。他に顔を見かけた人も合わせると、5、6名ほどのスタッフが、我々2名の客を至れり尽くせりでもてなしてくれました。
タイの民族衣装風の制服を着た若いCAの子が可愛かったなー。 -
いただいたアメニティはスーツケースでおなじみのRIMOWAのケース入り。
中身のメーカーは、La Maxima Parisと書いてあるけど、聞いたことないなぁ…。独特のエスニックな香りのするものばかりだったので、もしかするとタイ航空オリジナル製品なのかも。(有名な化粧品メーカーだったらすみません)
内容は、
・折り畳みブラシ(コームとブラシが両端についている優れ物)
・歯ブラシ
・歯磨き粉
・マウススプレー
・リップクリーム
・ハンドクリーム
・オーデコロン
・化粧水スプレー
どれも独特の香りが強くて、日本で使うにはどうかという感じでしたが、旅行中にはむしろ気分を盛り上げてくれるので、あえて使ってみるようにしてました。 -
あわあわしたり一人で盛り上がったりしているうちに、ボーディングブリッジが目の前で切り離されていきました。
ウェルカムドリンクのグラスが下げられ、そして機体は静かに動き始めます。 -
滑走路はなかなかのheavy traffic。
まずはシンガポール航空とすれ違い。 -
ANAが離陸するのを真横に見て。
その後、いよいよ離陸です。
あれ、そう言えば一度もシートベルトして下さいー、だの携帯の電源切って下さいー、だの言われなかったな。そういうところはほっておかれるのがファーストクラスクオリティ。 -
地上で飲みすぎたため(笑)、シートベルトサインが消えた直後に、まずはトイレへ。
何だ、この綺麗なディスプレイ。 -
アメニティはフェラガモ。
-
席に戻ると、またもやCAさんが「お飲み物はいかがですかー」。
ドンペリの余韻だけで十分だけどと思いつつ、ドライマティーニを頼む。
オリーブ増量キャンペーン中な感じでやって来た。
奥のはメニュー。 -
「Otsumami デス」と言ってマティーニと一緒に持ってくれたホタテと焼き鳥。
ちなみにどのCAさんも日本語はほとんどできない感じでした。
日本人スタッフがいたのかも不明。
こちらも仕方なく、片言Englishで会話しました。 -
しばらく、扉を閉めて個室にして寛いでみた。
映画はアンジェリーナ・ジョリー&ジョニデの「ツーリスト」を選択。
途中、食事や昼寝などで中断し、着陸までにちょうど観終わった。
いやー、キャストは豪華だけど映画館に観に行かないで、こういう形で観れて良かったー……とか本音をこっそり。 -
ちょっと落ちついたかなという頃、失礼しますー、と扉が開けられ、ディナーの準備。
これでハイジャックできるかはともかく、刺さったら血出るよね痛いよね、という程度には磨かれたナイフが何本も並べられる。
うむ、この広いテーブルには確かに二人分の料理ぐらい余裕で載るな。
ガーリックトーストが妙に美味しかった。 -
本日のディナーメニュー。
メインは、せっかくだからと「ファーストクラス限定スペシャルミール」というのを事前に予約して、鴨肉のレッドカレーを頼んでおきました。
機内食でステーキや肉料理を食べる気にはなれない(事前に焦げ目だけつけて、あとはレンジで温めるんだってことは分かりきってるし)、和食はいつでも食べられる、ということで、消去法的に選んだメニューでした。
当日のメインメニューの方が美味しそうだったらちょっとショックだな、と思ってたんだけど、そんなこともなさそうで(?)一安心。アンコウと生ハムのソテーがちょっと気になるけど。味が想像できないという意味で。
ちなみにワインは、
白:
Chassagne Montrachet Le Divin 2008(シャルドネ)
Chateau Le Thil Comte Clary 2008(ソーベニオン&セミヨン)
Grand Enclos du Chateau De Cerons 2008(ソーベニオン&セミヨン)
赤:
Chateau Belgrave 2007(メルロー)
Nuits-Saint-Georges 2008(ピノ・ノワール)
というラインナップ。気のせいか、かなり「神の雫」を意識してるような…。でもどれも良さげ。
まったく飲んだことのないものばかりでしたが、その中でも一番珍しそうなピノ・ノワールのNuits-Saint-Georges 2008をチョイス。
一口飲んで、確かにハウスワインばかり飲んでる自分はあまり口にしてない味だな、と。香りはしつこくないのに思いがけずしっかりした味で、ぐびぐびいける感じではありません。それまでもいい加減飲んでいたため、これだけでも十分で、他の銘柄を試す余裕がなかったのが残念無念(酒好きの戯言)。 -
レンズ豆とソーセージのクリームスープ。
ソーセージが香ばしくて美味しかった。
洋風な見た目だけど、どこかしらアジアンな味。 -
メインの鴨肉レッドカレー。
かなり辛いんだけど、つらい程ではなく甘さもちゃんとある。
タイ米は何でこんなにカレーと合うんでしょうね。このお米の香りもたまりません。
カレーをそんなに食べ歩いてるわけじゃないけど、とにかく今まで食べたカレーの中で一番美味しかった……!選んで正解!
でもラウンジでつまんだ軽食がまだ残ってるので、全部食べきれなかった…。 -
そんなわけでもうお腹いっぱいなんですが、フルーツはいかがですかー、とワゴンがやって来た。二人しかお客いないのに、どう考えてもおかしいだろう、その量は!
-
せっかくなので、これとこれだけ、と1つ2つ指差したら、何故かきっかり全種盛られてやって来た…。
でも、ご一緒にこちらも、と注がれた甘いポート酒がステキな味で、つられてかなりを平らげてしまいました。昼ご飯を抜いといて良かった……。 -
最後にデザートなり。
女子には便利な別腹なるものがございます故、こちらはきっちり完食です。
(でも実は甘いものよりアルコールが好きなオッサン女子でもあるため、味の善し悪しはほとんど分からず……)
コーヒーも満足の味でした。ううぅ、幸せ。
ゆっくりしたペースでサーブしてくれるので、たっぷり1時間以上もディナータイムに費やしました。 -
美味しい食事と美味しいワインにすっかり満足し、お酒もまわってきたため、この後、急激に眠気が。
せっかくなので座席を完全にフラットにし、シルクのブランケットにくるまれながら、しばし爆睡。
ふと目が覚めると、いつのまにか明りが落とされ、天井には星が。なんちゅー演出。 -
1時間ほど寝て、しばらくゴソゴソすると、もう機体は降下を始めました。
あっという間にも程がある。もっと堪能したかったーーー。
着陸態勢に入る間際に、ハーゲンダッツのアイスクリームをもらいましたが、もうサヨナラモードに入っているのが残念で残念で、上の空。ほとんど手をつけられませんでした。
30分ほどの遅れで飛び立ったTG677便ですが、空の上で見事に遅れを取り戻し、ほぼ定刻に着陸しました。
名残惜しさのあまり、着陸後、コックピットに入らせてもらい、パイロットの方と一緒に写真を撮らせてもらいました。これまた貴重な体験。
本当にありがとうございましたー。次はちゃんとチケット買って乗ります!(笑) -
空港に着いても、さらに初体験は続きます。
飛行機を降りると、専用のスタッフが待機していて、空港内を移動する専用車に案内してくれました。
それに乗って、広いスワンナプーム空港を一気に駆け抜けます。
ちょ、スローダウンぷりーず、とか言いたくなるぐらいの爆走っぷり。
入国審査も専用レーンであっという間に通過、その間ずっとスタッフが横についてくれます。
「少しでも早く空港の外まで送り届けるべし!」が良いサービスだと信じてうたがわないらしく、もちろんありがたいんですが、先導してくれるスタッフの足取りは半ば駆け足。こちらも必死に着いていきました(笑)。
預け荷物受取のターンテーブルの前に着くと、まだ荷物は出てきていません。するとここでも、スタッフがインカムでさんざん急かす。い、いやそんな焦らなくても大丈夫ですから、と言いたくなるぐらい何度も急かし、数分待った辺りでターンテーブルがグォーンと動き出し、我々分2個のスーツケースだけをペッと吐き出して、またストップ。これだけ別に届けてくれたんですね、ありがとうございます…。
その後、リムジンタクシーの手配、車にスーツケースを収め、車のドアを開けるところまで空港スタッフは付き添って下さり、結局飛行機を降りてから10分ほどで空港を後にしてました。あまりのスムーズさにリムジンの中でしばし呆然。 -
広い空港。
ブレてしまいましたが、凝ったデザインで照明もきれいです。
空港から一歩外に出た途端、涼しい風が頬に当たってビックリ。
日本よりかなり涼しい……。
ここまで文句なしでしたが、一つだけ想定外のできごとが。
女一人なのでタクシーは避け、多少割高だけどリムジンを使おうとまでは覚悟してたんですが、この時、BMW(もう一回り小型の車種に比べてかなり割高)しか空いてなくて、思わぬ出費になってしまいました。
普通車1000〜1500バーツ(約2600〜4000円)に対し、BMWはなんと2500バーツ(約6500円)。アイタタタ。
安い車種は20分待つ、と言われ、ぶっちゃけ一人なら待っても良いか、という程度だったんですが、せっかくここまでハイスピードでご案内したのに!というスタッフの激しく落胆した眼差しに耐え切れず、結局折れました。予約しとけば良かったな〜。リムジンはあちこちにカウンターあるから、予約したところを見つける方が面倒だろうと思ったんだけど、失敗した。
ちなみにタクシー待ちは長蛇の列でした。バンコクは、空港からの移動が一番のネックだなぁ。 -
その後、それはそれは快適なお車で、運転も穏やかにホテルまで送っていただきました。宿泊費以外で、このリムジンが今回の旅行中一番の出費…。←どれだけ貧乏旅行なのか。
予約しておいたのは、「Chatrium Hotel Riverside Bangkok」。
リバービューの最安値の部屋で、1泊1万円以下でした。
どうだ、チャオプラヤ川だぜ、どーん!という感じで天井までの大きな窓が一面に。
外にはチャオプラヤ川がほんと目の前にどーん!(笑) -
キッチンもオシャレ。
1泊だけなのがもったいない。 -
まだ建って間もないため、本当にきれいでした。
-
でも、排水関係の設備のクオリティは日本とは比べちゃいけません…。
まぁ、これはどこのホテルも一緒でしょうね。 -
部屋の入り口には、こんな立派な玄関まであります。
ランプが置いてあるのは、何十足と入りそうな靴箱でしたが、入れたが最後、間違いなく忘れてチェックアウトしてしまいそうだったので、あえて使いませんでした。 -
プライオリティタグなんてものをくっつけてもらったのも初めてです。
嬉しくて記念に一枚。 -
チャオプラヤ川越しに見る、バンコクの町の夜景。
思った以上の大都市だった。
カーテンを開け放し、一人では大きすぎるベッドに横になると、眠くなるまでこの夜景を眺め続けていました。
一日目は、こうして終了。
以下、(2)へ続く……
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この旅行記へのコメント (9)
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- 彷徨旅人さん 2011/07/09 13:43:46
- リムジンはそんなに高かったかな?
- おるがんさん、はじめまして。
当方も今年の1月にキャセイで香港経由にて初訪タイ(バンコクだけですが)を致しました。そのとき、空港からリムジンを利用した…というよりは「ミスター!ミスター!」と叫ばれ、袖をつかまれ無理やり申し込まされたのです。
その時に乗車したのはベンツCクラスでしたが、料金は1800バーツでした。レシートには「ディスカウント」と印刷されていましたけど、BMWの方が高いんですね…知りませんでした。
ファーストクラスの旅にあこがれています。次回の投稿も楽しみにしています。
- おるがんさん からの返信 2011/07/09 14:03:19
- RE: リムジンはそんなに高かったかな?
- こんにちは、初めまして。
ご訪問ありがとうございました^^
ベンツの料金1800バーツ……マジですか!?
どうせなら私もベンツの方が良かった……!!
一応私も「ディスカウントプリーズ」とかねばってみたんですがダメでした。
もしかしてあれはファーストクラス客専用価格だったのでは、という気もしています。
ここぞとばかりに空港スタッフとぐるになってぼってきたんじゃないかと。
真相は不明ですが、とにかく今度は絶対予約してから行きます!(泣)ほんとアイタタでした。
また遊びに来て下さいね^^
-
- 彷徨旅人さん 2011/07/09 13:43:45
- リムジンはそんなに高かったかな?
- おるがんさん、はじめまして。
当方も今年の1月にキャセイで香港経由にて初訪タイ(バンコクだけですが)を致しました。そのとき、空港からリムジンを利用した…というよりは「ミスター!ミスター!」と叫ばれ、袖をつかまれ無理やり申し込まされたのです。
その時に乗車したのはベンツCクラスでしたが、料金は1800バーツでした。レシートには「ディスカウント」と印刷されていましたけど、BMWの方が高いんですね…知りませんでした。
ファーストクラスの旅にあこがれています。次回の投稿も楽しみにしています。
-
- YAMAさん 2011/07/09 00:42:26
- 羨ましいで〜す
- おるがん 様
こんばんは、初めまして。
マイルを使っての、ファーストクラスは羨ましいですね。
私も☆組でマイルを貯めているのですが、
我慢が足りずに、いつもビジネスクラスで使ってしまいます。
おるがんさんの旅行記を読み、次はファーストまで頑張ってみようかと、思いました。
ちなみに、おるがんさんが乗られた便のビジネスには乗ったことがあるのですが、A○Aのビジネスなんかと比べると、とても豪華で、興奮したのを思い出します。
楽しい旅行記のつづきを期待します。
YAMA
- おるがんさん からの返信 2011/07/09 13:58:52
- RE: 羨ましいで〜す
- YAMAさん、初めまして。
ご訪問&書き込みありがとうございます^^
☆組は色々選択の自由があって良いですよね。
ユナイテッドのマイレージ・プラスの特典旅行はとりにくい、という話も聞きましたが、まったくそんなこともなかったです。
でも、今回はとにかくファーストクラスに乗りたい!がメインテーマだったのに、最寄り空港のセントレアからは、ファーストクラスの座席のある機材がほとんど無くて、それが大変でした。
> ちなみに、おるがんさんが乗られた便のビジネスには乗ったことがあるのですが、A○Aのビジネスなんかと比べると、とても豪華で、興奮したのを思い出します。
何だか変わった配列のシートなんですよね。Cクラスの方は。
そちらも見学に行きたかったけど、間のギャレーを断って通り抜ける勇気が出なかった…。
今回、ビジネス、エコノミーがどの程度の乗車率だったのかも分かりません。
今度はビジネスのシートの方もぜひ体験してみたいです。
また遊びに来て下さいね^^
ありがとうございました!
-
- ないはん男前さん 2011/07/08 22:43:45
- 面白かったデス。
- おるがん様、初めまして。
マイル大放出でのファーストクラス体験記、
初めてのドキドキ感が、上手く表現されてて、とても面白かったです。
私も、同じように、かつて、マイル放出で、SQとNHの、憧れのファーストクラスに乗ったのですが、いつもエコノミークラス、(最近は、更に安いLCCの、プロモーション運賃)を愛用している私には、最高のもてなしは、もてなされる方が緊張して、却って肩がこりました(笑)
でも、確かに、細かなところまで気を利かしてくれるサービスは、非常に良かったですが・・・ね。
続き、楽しみにしてます。
ないはん男前
- おるがんさん からの返信 2011/07/09 13:54:01
- RE: 面白かったデス。
- ご訪問&書き込みありがとうございます^^
初めてのファーストのドキドキ感、今後も忘れず旅を楽しみたいものです。
却って肩がこる感じ、よく分かります!(笑)
でも思っていたよりずっと優しくフレンドリーにもてなしてくれました。
ドライマティーニなんて強いカクテル、誰も頼まないのか、
若いCAさんに「私、これ初めて作ったんですけどダイジョブですか〜? 美味しい…?」とか聞かれた時は、可愛くてちょっとキュンとしました(笑)。
むしろ、私の今のあこがれはLCCだったりしますので、ないはん男前さんの旅行記で色々教わりたいと思います。
今後もよろしくお願いします^^
-
- 白うさぎさん 2011/07/08 15:54:18
- よく出来てますね〜
- 初めましてこんにちは、白うさぎです。
とても詳しい内容で楽しませて頂きました!
私の人生の中ではきっと
ないであろうファーストクラス・・・。
未知の領域ですよ〜(笑)
なので、おるがんさんの旅行記でよ〜く
知ることが出来ました。
また、
「思わぬ出費になってしまいました。アイタタタ。」
・・・のくだりは、おもわず笑ってしまいました。
読み手を飽きさせない文章で、感嘆しました。
「上手だなぁ・・・」って。
第2弾が楽しみにして待ってま〜す!
- おるがんさん からの返信 2011/07/08 20:56:39
- RE: よく出来てますね〜
- 白うさぎさん、初めまして。
旅行記読んでくださってありがとうございました^^
> 私の人生の中ではきっと
> ないであろうファーストクラス・・・。
ほんの少し前まで、私もそう思っていましたとも!(笑)
良い経験ができました。
続きもまた読んでもらえたら嬉しいです。
ありがとうございました〜〜
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