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<br />2011年6月16日(木)<br /><br />関空から離陸後間もなく、目的地ヘルシンキまでの飛行時間が10時間を切った。<br /><br />これは、パリやロンドンなどヨーロッパの主要都市までの飛行時間が12時間以上なのに比べ2時間以上も少ない。<br /><br />この最後のプラス2時間は負担感が強く、それがないだけでうんと近く感じる。<br /><br /><br />機内食に「フィッシュ」を注文したら、ウナギ丼だった。<br /><br />あまりうまいものは食べられないだろうと覚悟していたのだが、意外に美味しかった。<br /><br />なぜ覚悟していたかと言えば、1961年夏私が初めてフィンランドに行った時の食事が、美味くなかったからである。<br /><br /><br />その時、スエーデンからフィンランドへ渡る夜行の船で、私は可愛いフィンランドの少女と仲良くなり、彼女の家を訪ねる約束をした。<br /><br />彼女は、スエーデン語を学ぶために、ひと夏スエーデン人のメイドをした、その帰途にあった。<br /><br />彼女の家は、ヘルシンキから電車と船を乗り継ぎ、数時間かかる田舎町にあった。<br /><br /><br />フィンランドは、湖の国である。<br /><br />国旗に描かれた青い十字は、湖の色。<br /><br />だが、実際の湖は、もっとイェロー・オークルを混ぜた感じで、国旗の色とはほど遠い。<br /><br />しかし彼女の待つ波止場に向けて、湖面を行く船の旅は、とても情緒的だった。<br /><br /><br />重厚な木造の住居、スタンドと照明付きの町営グランド。<br /><br />人口数千人なのにと驚く一方、心をこめてもてなしてくれた夕食は、魚の酢漬けを乗せたオープンサンドだけで、その質素さにもう一度驚いたものだ。<br /><br /><br />フィンランドの面積は日本とほぼ同じなのに、人口は20分の1程度。<br /><br />強国に挟まれてその脅威にさらされながらも、強い意志で独自の文化を育て、1917年第一次大戦を機にようやく独立を果たした。<br /><br />その国際的な緊張環境のためだろうが、私の感じるイメージはすこぶる優れている。<br /><br /><br />子供の学力世界一、汚職の少ないこと世界一、世界に雄飛する「ノキア」。<br /><br />そして、ムーミンのふるさと。<br /><br />スキーのジャンプ競技では英雄を輩出し、かつては世界一の中長距離走者ヌルミがでた。<br /><br />彼は1500メートルから20キロに至る世界記録を保持した。<br /><br />(ただし薬物の使用を、彼自身が認めている)<br /><br /><br />このような、国としてのイメージの良さが、フィンネアー(フィンランド航空)に対する信頼感にどれほど寄与しているか計り知れない。<br /><br /><br />この記事に添付した写真は、6月24日シャモニーで、モンブランの対岸にあるアンデックス(標高2380m)から撮影したものです。<br /><br /><br />読み易い「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もご訪問下さい。<br /><br />「ソフィさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/には、この記事に関連したたくさんの写真があります。<br /><br /><br />(2011.7.4 片瀬貴文)<br />

モンブランドライブ【A02】フィンランド航空への信頼感そしてヨーロッパの入口としての優れた役割

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2011/06/16 - 2011/06/16

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ソフィ

ソフィさん


2011年6月16日(木)

関空から離陸後間もなく、目的地ヘルシンキまでの飛行時間が10時間を切った。

これは、パリやロンドンなどヨーロッパの主要都市までの飛行時間が12時間以上なのに比べ2時間以上も少ない。

この最後のプラス2時間は負担感が強く、それがないだけでうんと近く感じる。


機内食に「フィッシュ」を注文したら、ウナギ丼だった。

あまりうまいものは食べられないだろうと覚悟していたのだが、意外に美味しかった。

なぜ覚悟していたかと言えば、1961年夏私が初めてフィンランドに行った時の食事が、美味くなかったからである。


その時、スエーデンからフィンランドへ渡る夜行の船で、私は可愛いフィンランドの少女と仲良くなり、彼女の家を訪ねる約束をした。

彼女は、スエーデン語を学ぶために、ひと夏スエーデン人のメイドをした、その帰途にあった。

彼女の家は、ヘルシンキから電車と船を乗り継ぎ、数時間かかる田舎町にあった。


フィンランドは、湖の国である。

国旗に描かれた青い十字は、湖の色。

だが、実際の湖は、もっとイェロー・オークルを混ぜた感じで、国旗の色とはほど遠い。

しかし彼女の待つ波止場に向けて、湖面を行く船の旅は、とても情緒的だった。


重厚な木造の住居、スタンドと照明付きの町営グランド。

人口数千人なのにと驚く一方、心をこめてもてなしてくれた夕食は、魚の酢漬けを乗せたオープンサンドだけで、その質素さにもう一度驚いたものだ。


フィンランドの面積は日本とほぼ同じなのに、人口は20分の1程度。

強国に挟まれてその脅威にさらされながらも、強い意志で独自の文化を育て、1917年第一次大戦を機にようやく独立を果たした。

その国際的な緊張環境のためだろうが、私の感じるイメージはすこぶる優れている。


子供の学力世界一、汚職の少ないこと世界一、世界に雄飛する「ノキア」。

そして、ムーミンのふるさと。

スキーのジャンプ競技では英雄を輩出し、かつては世界一の中長距離走者ヌルミがでた。

彼は1500メートルから20キロに至る世界記録を保持した。

(ただし薬物の使用を、彼自身が認めている)


このような、国としてのイメージの良さが、フィンネアー(フィンランド航空)に対する信頼感にどれほど寄与しているか計り知れない。


この記事に添付した写真は、6月24日シャモニーで、モンブランの対岸にあるアンデックス(標高2380m)から撮影したものです。


読み易い「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もご訪問下さい。

「ソフィさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/には、この記事に関連したたくさんの写真があります。


(2011.7.4 片瀬貴文)

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配
  • アンデックスからの眺め<br />右から<br />エギーユ・デュ・シャルドネ(標高3829m)<br />エギーユ・ダルジャンチエール(標高3902m)<br />トゥール・ノワール(標高3828m)

    アンデックスからの眺め
    右から
    エギーユ・デュ・シャルドネ(標高3829m)
    エギーユ・ダルジャンチエール(標高3902m)
    トゥール・ノワール(標高3828m)

  • アンデックスからの眺め<br />レ・グランドジョラス(標高4208m)

    アンデックスからの眺め
    レ・グランドジョラス(標高4208m)

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