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サイゴン。今は正式な都市名としてのサイゴンは存在しない。しかしここに住むベトナム人、周辺の国の人々は、慣れ親しんだサイゴンを今でも使っている。この町の正式名はホーチミン市。1975年4月、この町が北ベトナム軍により解放され、南北ベトナムが統一された時、この町は革命の父、ホーチミンの名前を取って、変更された。それは丁度以前のぺテルスブルグがソヴィエト革命によりレニングラードに変更させられたようなもので、その後ソ連はロシア共和国に変わり、一党独裁の共産国家から共和国に変わったと同時に、この町も元のぺテルスブルグに戻された。<br /><br />インドシナのプチパリ。日本の各地に小京都があるように、フランス植民地のパリ風に設計された小奇麗な町はどこもプチパリと呼ばれている。サイゴンはベトナム最大の街であるとともに、インドシナ半島でもバンコクに次ぐ賑やかで繁華な街である。いずれベトナムも共産党の一党支配が終われば、又以前のサイゴンに戻るに違いない。50代以上の多くの人々にとって一種のノスタルジーとして膾炙されているサイゴン。だから僕もサイゴンを使用する。<br /><br />サイゴン・タンソンニュット国際空港。この町に初めて足を踏み入れた時、空港の端に軍用のカマボコ屋根を認め、35年前のベトナム戦争終結時の阿鼻叫喚、避難民で溢れかえった空港敷地、何機も離発着する救出用の大型ヘリコプターの轟音。そんな中に日本大使館駐在官をしていた知人の一人もいた。サイゴン陥落最後の日、何人かの日本人大使館員と一緒に米国大使館へ逃げ込み、そこから最後のヘリに飛び乗ってサイゴンを脱出したという。この話をする時の彼は、目が異様に輝いたり、又そのすぐ後、沈んでくすんでしまったりと、普通の人が経験しよもない死線を掻い潜っての、平常心では話すことも出来ない心の乱れを表わしていた。<br /><br />そのサイゴンの空港ビルを横切って、外のタクシー乗り場までやってくると、現実の今に戻る。さて今晩のホテルをどうするか。現実の問題を解決しなければならない。今まで、ベトナムの元気さについてはフエでもダナンでも十分すぎる程認識していたが、この町はそれ等に数倍する大きな町で、そのエネルギーも数倍する。ビルの外は暑さにも増して、人のエネルギーに圧倒される。<br /><br />兎も角、何も分からないのだら「ホテル!」「チープ・ホテル!」と、こちらも彼等に負けずに大声で叫ぶと、タクシー乗り場まで連れていってくれ、何やらドライバーと話し、「料金15万ドン」と伝えられる。空港が町からどれくらい離れているか、又、ホテルはどこにあるのか、さっぱり分からず、その15万ドンが高いか安いのかも全く判断できず、言われたまま、タクシーに乗り込む。<br /><br />カルチャーショック! 空港ビルの外では、随分賑やかで元気な町だ、程度にしか思わなかったが、タクシーに乗って大通りを走り、街の中心に近づくにつれ、バイクの数の多さ、轟音、左右前後どこを見回しても、ぐるりとタクシーを取り巻くバイクの数、数、数。こんなバイクの大洪水は、この町でしか見られない。圧倒的なエネルギーに圧倒された。<br /><br />タクシーが最初に連れてきてくれたホテルはやや高級そうで、日本円で5000円程度。ちょっと高いので、運転手に言って、もっと安いホテルに案内してもらう。やや小さめのホテルだが、そこも4000円位。運転手もややうんざりした態度を見せているので、そこで15万ドン、約400円程を支払い、次にバイクタクシーを捕まえ、ゲストハウスへ案内してもらう。これだけの大きな街、必ずそうした街区がある筈と読んでいた通り、De Tham通りがその街区で、数百軒ものハウスが立ち並んでいて、その内の一軒、Thanhに1泊12ドル、2泊分を支払い、漸くチェックインをした。<br /><br />

アジアハイウェイの源流を訪ねて(69)喧騒のサイゴン。

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2010/12/24 - 2011/01/08

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ちゃお

ちゃおさん

サイゴン。今は正式な都市名としてのサイゴンは存在しない。しかしここに住むベトナム人、周辺の国の人々は、慣れ親しんだサイゴンを今でも使っている。この町の正式名はホーチミン市。1975年4月、この町が北ベトナム軍により解放され、南北ベトナムが統一された時、この町は革命の父、ホーチミンの名前を取って、変更された。それは丁度以前のぺテルスブルグがソヴィエト革命によりレニングラードに変更させられたようなもので、その後ソ連はロシア共和国に変わり、一党独裁の共産国家から共和国に変わったと同時に、この町も元のぺテルスブルグに戻された。

インドシナのプチパリ。日本の各地に小京都があるように、フランス植民地のパリ風に設計された小奇麗な町はどこもプチパリと呼ばれている。サイゴンはベトナム最大の街であるとともに、インドシナ半島でもバンコクに次ぐ賑やかで繁華な街である。いずれベトナムも共産党の一党支配が終われば、又以前のサイゴンに戻るに違いない。50代以上の多くの人々にとって一種のノスタルジーとして膾炙されているサイゴン。だから僕もサイゴンを使用する。

サイゴン・タンソンニュット国際空港。この町に初めて足を踏み入れた時、空港の端に軍用のカマボコ屋根を認め、35年前のベトナム戦争終結時の阿鼻叫喚、避難民で溢れかえった空港敷地、何機も離発着する救出用の大型ヘリコプターの轟音。そんな中に日本大使館駐在官をしていた知人の一人もいた。サイゴン陥落最後の日、何人かの日本人大使館員と一緒に米国大使館へ逃げ込み、そこから最後のヘリに飛び乗ってサイゴンを脱出したという。この話をする時の彼は、目が異様に輝いたり、又そのすぐ後、沈んでくすんでしまったりと、普通の人が経験しよもない死線を掻い潜っての、平常心では話すことも出来ない心の乱れを表わしていた。

そのサイゴンの空港ビルを横切って、外のタクシー乗り場までやってくると、現実の今に戻る。さて今晩のホテルをどうするか。現実の問題を解決しなければならない。今まで、ベトナムの元気さについてはフエでもダナンでも十分すぎる程認識していたが、この町はそれ等に数倍する大きな町で、そのエネルギーも数倍する。ビルの外は暑さにも増して、人のエネルギーに圧倒される。

兎も角、何も分からないのだら「ホテル!」「チープ・ホテル!」と、こちらも彼等に負けずに大声で叫ぶと、タクシー乗り場まで連れていってくれ、何やらドライバーと話し、「料金15万ドン」と伝えられる。空港が町からどれくらい離れているか、又、ホテルはどこにあるのか、さっぱり分からず、その15万ドンが高いか安いのかも全く判断できず、言われたまま、タクシーに乗り込む。

カルチャーショック! 空港ビルの外では、随分賑やかで元気な町だ、程度にしか思わなかったが、タクシーに乗って大通りを走り、街の中心に近づくにつれ、バイクの数の多さ、轟音、左右前後どこを見回しても、ぐるりとタクシーを取り巻くバイクの数、数、数。こんなバイクの大洪水は、この町でしか見られない。圧倒的なエネルギーに圧倒された。

タクシーが最初に連れてきてくれたホテルはやや高級そうで、日本円で5000円程度。ちょっと高いので、運転手に言って、もっと安いホテルに案内してもらう。やや小さめのホテルだが、そこも4000円位。運転手もややうんざりした態度を見せているので、そこで15万ドン、約400円程を支払い、次にバイクタクシーを捕まえ、ゲストハウスへ案内してもらう。これだけの大きな街、必ずそうした街区がある筈と読んでいた通り、De Tham通りがその街区で、数百軒ものハウスが立ち並んでいて、その内の一軒、Thanhに1泊12ドル、2泊分を支払い、漸くチェックインをした。

旅行の満足度
4.0
  • Jetstarを降りて、バスに乗り込む。初めて踏むサイゴンの地。

    Jetstarを降りて、バスに乗り込む。初めて踏むサイゴンの地。

  • 遠くに「GA HANG HOA TANSONNHUT」(タンソンニュット国際空港)の文字が見える。

    遠くに「GA HANG HOA TANSONNHUT」(タンソンニュット国際空港)の文字が見える。

  • 空港ビルは元気な人々で溢れかえっている。

    空港ビルは元気な人々で溢れかえっている。

  • どこもかしこもベトナム人のエネルギーで満ち溢れている。

    どこもかしこもベトナム人のエネルギーで満ち溢れている。

  • サイゴン国内便の到着ビル。

    サイゴン国内便の到着ビル。

  • さてこれから沸騰するサイゴンの町へ向かう。(タクシーの中から撮影)

    さてこれから沸騰するサイゴンの町へ向かう。(タクシーの中から撮影)

  • 元気と喧騒とエネルギーの塊の街、サイゴン。

    元気と喧騒とエネルギーの塊の街、サイゴン。

  • もうガリバー旅行記に来たような感じで、蟻のバイクに埋め尽くされた感じ。

    もうガリバー旅行記に来たような感じで、蟻のバイクに埋め尽くされた感じ。

  • 信号機は少なく、必死の思いで道路を横断する。

    信号機は少なく、必死の思いで道路を横断する。

  • 漸く目指すゲストハウス街へやってきた。

    漸く目指すゲストハウス街へやってきた。

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