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  先回で、この度の第一の目的の10ヵ国の桜を書き終えた。(これは再来年の出版の時、貴重な資料となる)<br /> 今回から4回に分けて旅行中、桜以外で、いろいろ体験した事をブログに書かせてもらう。 せっかく10ヵ国も訪問したので、もっと滞在したかったのだが、費用と時間の節約のため最小限に留めた。いつか、健康で費用が出来たら再度訪れたい。ヨーロッパは何度訪れても好きな国々である。<br /> ヨーロッパを旅行する楽しみの一つにストリートミュージッシャンの演奏や歌を聞く事である。 <br /> 日本にも最近、上京した時、渋谷、新宿、原宿等を訪れるとストリートミュージッシャンをしばしば見る事ができる。でも、私が素晴らしいアーチストに出会うチャンスがなかったのかも知れないが、ヨーロッパのストリートミュジッシャンの方が格が上のような気がしてならない。<br /> 今回のブログは、私が旅行中であったストリートミュージッシャンで特に感動の深かったアーチストを紹介させていただく。<br /> 1、の写真(表紙)はプラハ城の広場で演奏しているアーチストである。日本の有名ホールで1万円のチケットを買って聴くのと大して変わらない。800年前に建立した城の敷地内でそよ風に吹かれて演奏していたのである。<br /> プラハといえばドヴォルザーク。氏の作曲した曲を次々と演奏してくれた。私は石畳にどっかり座り込んで聴き入っていた。<br /> 私が大好きな協奏曲が流れた。天にも昇った心地でうっとりしていた。<br /> その時、不愉快な事が起きた。中国の若い団体客の女性の1人がイケメン(ハンサム)の演奏者(写真右)の側に行き、Vサインをして仲間に写真を撮らしたのである。<br /> 演奏中である。音楽を聴いていた30人くらいの人は呆れていた。私は、その中国の女性の顔をぶん殴りたい心境になった。 未だ、曲の演奏が終わらぬうちに中国の団体客はワイワイ言いながら去った。(勿論、お金など置いていかなかった)  中国人よ、お願いだから、もっと、マナーを身に付けて。<br /> 私はプラハ城に入るのを止めて、そこで音楽を聴き直した。入場料分を感謝の気持ちとして、黒い帽子に入れたのは当然である。<br /><br /> 2、の写真はコペンハーゲンのチボリ公園近くの路上である。アンデルセンの物語に出てくるような可愛い少女が熱心にヴァイオリンを弾いていた。「マッチ売りの少女」のような哀れさなどない。 身なりもきちんとしていて良い家庭のお嬢さんのようだった。「ギーコ、ギーコ」とが弾き鳴らす素人のヴァイオリン引きと違う。立派なアーチストだった。<br /> 曲が終わった時、写真を撮らせてもらったのと、素晴らしいヴァイオリン曲を聴かせてもらったので、ちょっと、チップを奮発した。彼女はにっこりと私に微笑んでくれた。 彼女には大きな夢があるに違いない。 その夢のために羽ばたいて欲しい。<br /><br /> 3、の写真はオスロの中央駅に近い路上である。 決して若くない女性がくたびれたストッキングを履いて、スニーカーでギターをかき鳴らしていた。<br /> 時には髪を振り乱し、目を閉じて叫ぶようなしぐさもした。音楽の分野はロックだった。 私はロックのことはあまり分からないが、彼女の感情がビュンビュン伝わってきた。<br /> 私は、ドカッーと熱いものが眼から鼻から溢れ出た。彼女は私が自分の演奏に感動したのだと思ったであろう。しかし、理由は他にあった。<br /> 私の娘も音楽家を志している。もう、20年近くも前からである。ニューヨークに行き、本場でジャズを勉強して、帰国した当時は六本木辺りのライブ場を満席にしていた。その後、シンガーソングライターに変更してからパッとしない。 それでも娘は夢を諦めていない。今、別の仕事(司会)をしながら金を貯めている。いつか再び、ニューヨークに音楽の勉強に行きたいのだそうだ。<br /> オスロのギタリストが一曲弾き終えたとき、コインでなく札を1枚箱の中に入れた。彼女はびっくりして私を見た。<br /> 私は彼女に優しく言った。「Ibeliebe,you will be succeed. Never give up.」彼女は嬉しそうに笑みを浮かべた。<br /> その日、私は10回くらい「Never give up.」を独り言で言った。<br /> ヨーロッパで出会ったストリーミュージッシャンのために、私の娘のために、そして、自分自身のために。<br /><br />

ヨーロッパのストリートミュージッシャン

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2011/04/18 - 2011/05/01

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ゆらのと

ゆらのとさん

  先回で、この度の第一の目的の10ヵ国の桜を書き終えた。(これは再来年の出版の時、貴重な資料となる)
 今回から4回に分けて旅行中、桜以外で、いろいろ体験した事をブログに書かせてもらう。 せっかく10ヵ国も訪問したので、もっと滞在したかったのだが、費用と時間の節約のため最小限に留めた。いつか、健康で費用が出来たら再度訪れたい。ヨーロッパは何度訪れても好きな国々である。
 ヨーロッパを旅行する楽しみの一つにストリートミュージッシャンの演奏や歌を聞く事である。 
 日本にも最近、上京した時、渋谷、新宿、原宿等を訪れるとストリートミュージッシャンをしばしば見る事ができる。でも、私が素晴らしいアーチストに出会うチャンスがなかったのかも知れないが、ヨーロッパのストリートミュジッシャンの方が格が上のような気がしてならない。
 今回のブログは、私が旅行中であったストリートミュージッシャンで特に感動の深かったアーチストを紹介させていただく。
 1、の写真(表紙)はプラハ城の広場で演奏しているアーチストである。日本の有名ホールで1万円のチケットを買って聴くのと大して変わらない。800年前に建立した城の敷地内でそよ風に吹かれて演奏していたのである。
 プラハといえばドヴォルザーク。氏の作曲した曲を次々と演奏してくれた。私は石畳にどっかり座り込んで聴き入っていた。
 私が大好きな協奏曲が流れた。天にも昇った心地でうっとりしていた。
 その時、不愉快な事が起きた。中国の若い団体客の女性の1人がイケメン(ハンサム)の演奏者(写真右)の側に行き、Vサインをして仲間に写真を撮らしたのである。
 演奏中である。音楽を聴いていた30人くらいの人は呆れていた。私は、その中国の女性の顔をぶん殴りたい心境になった。 未だ、曲の演奏が終わらぬうちに中国の団体客はワイワイ言いながら去った。(勿論、お金など置いていかなかった)  中国人よ、お願いだから、もっと、マナーを身に付けて。
 私はプラハ城に入るのを止めて、そこで音楽を聴き直した。入場料分を感謝の気持ちとして、黒い帽子に入れたのは当然である。

 2、の写真はコペンハーゲンのチボリ公園近くの路上である。アンデルセンの物語に出てくるような可愛い少女が熱心にヴァイオリンを弾いていた。「マッチ売りの少女」のような哀れさなどない。 身なりもきちんとしていて良い家庭のお嬢さんのようだった。「ギーコ、ギーコ」とが弾き鳴らす素人のヴァイオリン引きと違う。立派なアーチストだった。
 曲が終わった時、写真を撮らせてもらったのと、素晴らしいヴァイオリン曲を聴かせてもらったので、ちょっと、チップを奮発した。彼女はにっこりと私に微笑んでくれた。 彼女には大きな夢があるに違いない。 その夢のために羽ばたいて欲しい。

 3、の写真はオスロの中央駅に近い路上である。 決して若くない女性がくたびれたストッキングを履いて、スニーカーでギターをかき鳴らしていた。
 時には髪を振り乱し、目を閉じて叫ぶようなしぐさもした。音楽の分野はロックだった。 私はロックのことはあまり分からないが、彼女の感情がビュンビュン伝わってきた。
 私は、ドカッーと熱いものが眼から鼻から溢れ出た。彼女は私が自分の演奏に感動したのだと思ったであろう。しかし、理由は他にあった。
 私の娘も音楽家を志している。もう、20年近くも前からである。ニューヨークに行き、本場でジャズを勉強して、帰国した当時は六本木辺りのライブ場を満席にしていた。その後、シンガーソングライターに変更してからパッとしない。 それでも娘は夢を諦めていない。今、別の仕事(司会)をしながら金を貯めている。いつか再び、ニューヨークに音楽の勉強に行きたいのだそうだ。
 オスロのギタリストが一曲弾き終えたとき、コインでなく札を1枚箱の中に入れた。彼女はびっくりして私を見た。
 私は彼女に優しく言った。「Ibeliebe,you will be succeed. Never give up.」彼女は嬉しそうに笑みを浮かべた。
 その日、私は10回くらい「Never give up.」を独り言で言った。
 ヨーロッパで出会ったストリーミュージッシャンのために、私の娘のために、そして、自分自身のために。

同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
ハートフルインターナショナル
  • コペンハーゲンのチボリ公園の近くの路上で

    コペンハーゲンのチボリ公園の近くの路上で

  • オスロの中央駅近くで。立ち止まって聴いている人はいなかった。<br />それが、かえってメランコリックで彼女の十熱が伝わってきた。

    オスロの中央駅近くで。立ち止まって聴いている人はいなかった。
    それが、かえってメランコリックで彼女の十熱が伝わってきた。

  • この写真もオスロの中央駅の近く。昔懐かしいアコーデオンの音が旅情を誘った。

    この写真もオスロの中央駅の近く。昔懐かしいアコーデオンの音が旅情を誘った。

  • ヘルシンキのメトロ駅構内。時間がなくて聴くことが出来なかった。

    ヘルシンキのメトロ駅構内。時間がなくて聴くことが出来なかった。

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