2011梅雨、千種公園の百合(1/3)：ファンジオ、ネロ、プーマ、アルグレープ、サムール

2011/06/11 - 2011/06/11

名古屋市内にある千種公園の百合の花の紹介です。ちょうど見頃を迎えていました。

エリア 千種・今池(愛知)

千種公園の入口にあった案内標識です。細かな文字は消えてしまっていました。公園内には野球場やテニスコートもありましたが、今日、見学するのは一番手前の『ゆり園』と記された部分だけです。

入り口近くにあった大きな花壇です。この花壇には百合はありません。赤色や紫色のペチュニアなどの花でした。

少し離れた場所から眺めた、百合園の光景です。ネット情報等で今が見所と紹介されていました。既に梅雨入りしていますが、運良く天候も幸いしました。

百合園に少し近付きました。赤や黄色、ピンクにオレンジ、それに白いユリの花も見えてきました。ところで、今回の百合園見学の目的の一つが、百合とカサブランカに関する植物知識の整理でした。

一番手前が満開に近付いた黄色の百合、次の列が開花前の白ユリ、その奥が赤色系等の百合です。ところでカサブランカの語源は、スペイン語とポルトガル語で『白い家』です。モロッコの都市や、映画の『カサブランカ』でよく知られています。

『ユリの花園』のタイトルが付いた説明看板です。和名の百合が、大輪の花が風で『揺れる』ことから『ゆり』、根が重なり合うことから『百合』と表記されること等が紹介されています。

右手にオレンジの百合、左手にピンクの百合が見えてきました。ところで、映画の『カサブランカ』は1942年製作のアメリカの作品です。主役のハンフリー・ボガート(1899-1957)とイングリッド・バーグマン(1915-1982)の名演で、忘れ得ぬ名画となりました。

ここで、主題だった百合とカサブランカの植物としての整理です。カサブランカは、広義での百合の1種です。カサブランカは、ヤマユリ等の日本原産のユリを数種類交配して作られたオリエンタル・ハイブリット(略称：OHB)の中の一つとされます。幕末にオランダに渡り、品種改良されて日本に逆輸入された歴史を持つとされます。

満開のオレンジ色の百合が咲く百合園の光景です。このオレンジ色の百合は、後ほど個別に紹介します。カサブランカに関しては、『元々の原種は日本の山ゆり、1975年頃にアメリカのゆり育種家が 交配に成功し、その後、オランダの育種家に渡り固定された品種』との見解もありました。

もう少しで満開になりそうな黄色の百合の先で吹きあがる噴水の光景です。左手にカメラを構えた方の姿がありました。そちらのカメラには、私の姿が入っていたかも知れません。カサブランカの花粉は、背広に着いたら取れ難く、店内に飾る時には、雄しべを取り去っていたお店のことも想い出しました。

真赤な色の『ファンジオ』の花です。『LAユリ』に分類されます。LAユリとは、テッポウユリとスカシユリの交配種で、比較的新しい品種のユリです。色が鮮やかなのが特徴とされます。

少しだけアップした、真赤な色の『ファンジオ』の花です。

『ファンジオ』の花の立ち姿です。

『ファンジオ』の花のアップです。

同じ赤色系等に部類されるユリの花です。品種名は、『ネロ』です。つい、血の色から紀元前のローマ皇帝、ネロを連想しました。

少しアップした赤色系等の『ネロ』の花です。ほぼ満開でした。

立ち姿の『ネロ』の花です。

アップした朱色に近い赤色の『ネロ』の花です。

オレンジ系等の花の『プーマ』です。LA系統の百合です。

少しアップした『プーマ』の花です。

立ち姿の『プーマ』の花です。

『プーマ』の花のアップです。

ピンク系の花の『アルグレープ』です。

少しアップした『アルグレープ』の花です。

立ち姿の『アルグレープ』の花です。

『アルグレープ』の花のアップです。

ピンク系の花の『サムール』です。

少しアップしたピンク系の花の『サムール』です。

アップした、『サムール』の花です。

同じく、アップした、『サムール』の花です。