絶海の孤島を旅したくて―JAL・RAC・ANAで行く南北大東島紀行―　その２

2010/01/05 - 2010/01/09

2010年の正月休みに南北大東島に行ってきました。
行くまで、私にとって南大東島と北大東島は未知の世界でした。高校時代に使っていた地図帳を久しぶりに見て、沖縄本島から300キロ以上離れているところに島があることにとても興味がわきました。たまたま旅行会社に行った時に並べてあったＪＡＬの時刻表を手に取り、読んでみたら、南大東島・北大東島それぞれに空港があり、フライトがあるのを知りました。インターネットでツアーを探していたら、那覇からの往復航空券とホテルが付いたフリーパックツアーを発見しました。
航空券手配と宿の予約は済んだのですが、肝心のその島についての情報が少なくて困りました。その島に何があるのか？どんなところなのか？図書館に行っても、その島に関する書籍が少なく、予備知識を得るのがとても難しかったです。

何とか、インターネットで他の方の旅行記などで情報を得ながら、準備を進めていき、旅行をすることができました。

この巻では、３日目の南大東島観光から書いていきます。



【旅行行程】
・一日目(１月５日)
自宅→ＪＲ線湘南新宿ライナー、京急→羽田空港→ＪＡＬ(福岡乗継)ＪＴＡ→那覇空港
・二日目(１月６日)
那覇空港→南大東島観光
・三日目(１月７日)
南大東島観光後、空港へ→北大東島
・四日目(１月８日)
北大東島観光　その後空港へ→那覇空港
・五日目(１月９日)
那覇市内観光　空港へ→ＡＮＡ→羽田空港→京急、ＪＲ湘南新宿ライナー→自宅

【ツアー手配会社】
沖縄ツーリスト

※表紙の写真は、南大東島地下にある鍾乳洞を探検して撮ったものです。

エリア 北大東・南大東島(沖縄)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JALグループ ANAグループ バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

３日目です。

この日は、南大東まるごと館で洞窟ツアーの予約を10:00にしました。朝早く起きて、まだ時間があったので島の中をいろいろまわって見ることにしました。

島にある南大東小中学校に行ってみました。先生方も生徒さんも皆さんから、見ず知らずの私に「おはようございます」と挨拶してくださいました。私も「おはようございます」とすかさず挨拶しました。

小学校前にある信号機で地元の方が立っています。道を渡る小学生たちに挨拶をしていました。

ちなみにここは島で唯一の信号機です。将来、島の子供たちが進学や就職などで島を出る際に、交通マナーを覚えてもらうために設置したのだそうです。

大東神社に来ました。

大東神社 寺・神社・教会

年に一度、ここで相撲大会をするようで、きちんとした土俵がありました。

お参りするところです。

島で唯一の宗教施設でした。寺とかいったものはありませんでした。きっと、島の人たちの初詣はここで集まり、一年の祈願成就をするのでしょうね。

大東神社の中にこのような碑がありました。

「天然記念物ダイトウオオコウモリ」

今でも貴重な生物を見ることができるのだなぁと思って安心しました。
なんだかここにいて癒されました。

※ちなみにコウモリは島の方が言うには夜遅くに見られるとのことでした。

大東神社 寺・神社・教会

神社を出て、西港に行きました。
港近くに「南大東島開拓百周年記念碑」がありました。

高さがどのくらいか参考のために私を比較して見て頂けたら幸いです。

西港です。波しぶきが顔にふりかかってきます。
この日もとても波が高い状態が見られました。

同じく西港です。

南港に行くことにしました。

ここに着いたら、不思議な光景を見ることができました。それは波が穏やかだったことです。
北港、西港に行ったら、岸壁に波が被るほどだったのに、ここではそれが見られませんでした。
どうやら風向きによって港それぞれに違った光景が見られるようです。
島の方がのんびりと釣りをされていました。

こんな穏やかな海でした。
しばらくぼーっとしてしまいました。

海の透明度がすばらしいです。水深４０ｍ以上もあるとのことです。砂浜や浅瀬といったものはなく、海に入ったら一気に深海になります。
浅そうに見えたのですが、間違っても入ったりしたらおぼれます(>。<)。

ここはダイビングとしても有名な島のようで、ダイビングショップもあるのですが、経験を積んだ方でないと入れないのですが、サンゴ礁のすばらしい光景が見られるとのことです。
ダイビングをされている方は是非、どうぞ！

防波堤です。台風時は本当に高い波しぶきが見られるようで、このぐらい高くないと村の中心部までしぶきが届いてしまうとのことでした。
釣りをされていた方が言うには「本当にきれいなんだよ。波しぶきがね」とのこと。

南港で釣りをされていた方とおしゃべりして、しばらくぼーっとした後、もうすぐツアーの時間になるのでビジターセンターに行きます。

ガイドさんから説明を受けた後、早速、地下探検に行きます。
入る時はとても汚れるので、つなぎ作業着を着て、すべらない長靴、ヘルメットにヘッドライトをつけていきます。

とはいうものの、こんなサトウキビ畑に入っていきました。
こんなところに入って行って良いのか、不思議に思いながら、ガイドさんの後ろに着いて行きました。

サトウキビ畑を掻き分けたらこんな穴に出ました。

こんな格好で洞窟に入ります。

さて、入っていきますが、ガイドさんの言われたとおりに足の踏み場を確認して下ります。

ガイドさんがカメラ撮影をして下さったので、ガイドさんの撮ったカメラから写真をアップしていくことにします。

狭い所もズンズン入っていきます。

これは、鍾乳洞のしずくがぽたぽた垂れると受け止める部分に穴ができるようです。色が変化していて面白いですよね。

天井がきれいに輝いて見えました。鍾乳洞にも色んな光景が見られます。

狭い所もズンズン入っていきます。

夢じゃないかと思うくらいきれいなところに来ました。
透明度がとても良いので浅いように見えますが、深いので専門的な知識を持った方でないと入れません。それはこの地層にある砂がとても細かいため、少しでも触れると自分の居場所が分からなくなるくらい視界が遮られるくらい危ないのだそうです。

でも、ここに来て、この景色を見ただけでもとても癒されました。

他にはこのような色のものもあったり、

このようなものもありました。

何もかもが芸術的に見えます。

途中、暗闇体験をしました。全ての灯りを消して数分程度、真っ暗闇を味わいました。ピチャン、ピチャンと水の滴る音の他、何にも聞こえない、まさしく「無」の状態。今日の生活ではなかなか味わえません。こんなところで坐禅をしたら気持ち良いだろうなぁ。

狭いところや滑りやすいところを、ガイドさんの指示通りに歩き、何とか外の世界に戻ってきました。

また登ります。よっこらしょ。

サトウキビの葉は切れやすいので怪我しないように注意が必要です。

こうして洞窟探検が終わりました。ガイドさんに感謝です！

お腹が空きました。昨日同様、富士食堂に行きました。
昨日は大東寿司定食を食べたので、今日はバイキングランチを頂くことにしました。

適当に取ったらこんな量に(笑)。

北大東行きのフライトまでまだ時間があったのでスクーターで島中を巡ることにしました。

郵便局付近で大東犬を発見。この島でしか見られないのだそうです。かわいいですよね。

こんな道をとにかくスクーターで走りました。

島にあるサトウキビ工場です。収穫したサトウキビを精製してから全国に出荷するのだそうです。

フライトの時間になりました。

南大東島から北大東島までフライト時間は10分程度、あっという間に着きます。

北大東島 自然・景勝地

何気にスローガンがすごい気がする・・・。

ギリギリまで南大東島を堪能して、ホテルよしざとさんの送迎で空港に向かいました。

島で一軒しかないガソリンスタンドです。ＪＡが経営しています。
お世話になったスクーターにガソリンを入れるために寄りました。久しぶりにセルフではないガソリンスタンドに行きました。

北大東空港に着きました。

南大東島もそうですが、この島にはおまわりさんが一人しかいないのだそうです。お巡りさんも飛行機の発着に合わせて来ていました。

今宵の宿はハマユウ荘です。今日の宿泊客は私一人だけ。
私の乗ってきたフライトはどうやら工事関係者でいっぱいだったようで観光客まで乗れなかったようです。

ホテルでチェックインをして部屋に荷物を置いたら夕食まで暇でしたので、プラプラ散歩することにしました。

外に出て、まずかえるに会いました。でっかいこと！

とりあえず、北大東小中学校とＪＡスーパーの建物が見えましたので、とりあえずそこに行って見ることにしました。

部活帰りの小中学生がスーパーの入り口にいたので話しかけることにしました。最初はよそよそしかったのですが、そのうちに色んな話をしてくれるようになって、このしまの暮らしについて教えてくれました。

ある中学生はバトミントン部所属。大会があると飛行機で那覇まで遠征に行くのだとか。遠征費は県持ちなのだとか。この島には高校が無いので、進学は那覇に行くとのこと。その時は親戚や兄弟を頼って住むのだそうです。

小中学生に「一番の思い出は？」と聞いたら、全員、修学旅行と返事がきました。
小学校は沖縄本島、中学校は九州に行くのだそうです。

「ぜひ台風の時の波しぶきを見て下さいよ。きれいです」と坊主頭の中学生が私に勧めてくれたのですが・・・。ちょっとその時に狙って行くのは難しいかも・・・。

村役場です。

左側はこの島で一軒しかない駐在所。おまわりさんも一人しかいません。そして右側にあるのが床屋さんです。

学校の前に信号がありました。この島も信号はひとつだけでした。

夕食です。この島の食材を使った料理が出ました。

やはり島寿司は外せないですね。とても美味しく頂けました。


※ご覧頂きましてありがとうございました。続きは「絶海の孤島を旅したくて―JAL・RAC・ANAで行く南北大東島紀行―　その３」にてご覧下さい。

この旅行記へのコメント （4）

• 豆柴ッチさん 2015/01/08 17:46:37

  こんばんは♪

  ムロろ〜んさん、こんばんは♪（＾−＾）/昨日から
  昔の旅行記を少しずつ拝見させていただいています♪
  
  鍾乳洞凄く綺麗ですね♪自分は小学生以来行ってないので、
  久しぶりに行ってみたくなりました♪O(^-^)o
  
  あと、大東犬胴長短足ですが、めちゃくちゃ可愛いですね♪
  犬好きとしては一度はワシャワシャしたいなって思いました。
  
  豆柴ッチ。

  ムロろ～んさん からの返信 2015/01/11 18:10:52

  大東島！

  豆柴ッチさん
  
  こんばんは、ムロろ〜んです。
  この度は書き込みをして下さりありがとうございます(^人^)。
  
  そうそう、大東島ですが、本当に那覇から飛行機で１時間ちょっとの絶海の孤島なんです。周りには何もない、地図で見てもビックリしますよ。
  当時はガイドブックにも掲載されていないところでしたので、観光名所に何があるのかさっぱり分からなかったんです。
  鍾乳洞は本当にきれいでしたよ。
  そこでのツアーもおススメです。
  
  大東犬もここでしか見られない特徴をしたもののようなんです。
  人懐っこいワンちゃんでしたよ。
  実際に見れてすっごく嬉しかったですよ。
  
  
  ムロろ〜ん(-人-)
  

• aoitomoさん 2012/08/19 13:45:08

  ケーブクライミングしたいです。

  ムロろ〜んさま
  こんにちは、
  
  ムロろ〜んさまは何を着ても似合いますねー!
  この服の方が似合ってますねー。
  (失礼致しました。)
  いっそのこと、探検家になってもいいかもしれません。
  
  洞窟はなんとサトウキビ畑の奥に隠れているんですね。
  
  ここは星野洞とは別の洞窟ですよね。
  完全装備でケーブクライミングなんて、
  すごい刺激的です。
  
  やばいものを見せられてしまいました。
  やってみたい度100％です。
  これも、ガイド無しでは不可能ですね。
  危険ですから。
  
  続きの旅行記も見させていただきます。
  
  aoitomo

  ムロろ～んさん からの返信 2012/08/23 17:17:34

  RE: ケーブクライミングしたいです。

  aoitomo様
  
  仕事の関係ですっかり返信が遅くなってしまいました。本当に旅行記を拝見して下さりありがとうございます。
  
  > ムロろ〜んさまは何を着ても似合いますねー!
  > この服の方が似合ってますねー。
  > (失礼致しました。)
  > いっそのこと、探検家になってもいいかもしれません。
  
  いえいえ、ツアーでこのようなつなぎを着ないとサトウキビ畑には入れないのです。サトウキビの葉が結構切れやすくて怪我しやすいのです。ガイドさんが用意して下さったので本当に助かりました。
  
  探検家なんて、ハハハ(^-^;)。
  
  > 洞窟はなんとサトウキビ畑の奥に隠れているんですね。
  
  本当にこんなところに鍾乳洞の入り口があるだなんて思ったことがなかったです。ガイドさんの指示で手取り足取り登り方を教わりました。
  
  そうそう、顔も傷つけないように顔を隠すように入っていきました。
  
  > ここは星野洞とは別の洞窟ですよね。
  > 完全装備でケーブクライミングなんて、
  > すごい刺激的です。
  
  実は島全体が鍾乳洞なのです。どこの下でも降りればこのような光景が広がっているようなのです。
  
  > やばいものを見せられてしまいました。
  > やってみたい度100％です。
  > これも、ガイド無しでは不可能ですね。
  > 危険ですから。
  
  やっぱり？と思いました。絶対、aoitomoさんでしたら行きたくなるようなものだと思いました。
  ですが、遠いので行くまでが本当に大変でした。那覇からプロペラ機で一時間半。船だと何十時間かかることでしょう？船はどんぶらこっこだそうです。
  
  それでも行った甲斐はありますよ。海の透明度も最高ですし。ただ、泳げないのが難点ですが（汗）。
  
  ツアー料金で販売されている旅行会社もありますから、行かれる際は旅行会社で通したほうが安いです。
  
  ムロろ〜ん(-人-)