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城壁に囲まれた旧市街、なだらかな丘の中心にはルネッサンス期の<br />景観をもつドゥカーレ宮殿。<br />宮殿を取り囲む整然とした館。静かな芸術の町と言われるウルビーノ。<br />ドライブコースを決めるに当たり、この地に行くのは<br />単純往復になり、アペニン山脈越えもありということで見合わせようかと・・<br />だが、「理想の都市」「イタリアの光」等と言われたウルビーノに<br />あらがうことは出来なく、アッシジ、ぺルージアに続く目的地に。<br /><br />

早春の中部イタリアー古代から歴史を紡いできた町を巡る旅ー 5.ウルビーノ

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2011/03/21 - 2011/03/22

13位(同エリア60件中)

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パルファン

パルファンさん

城壁に囲まれた旧市街、なだらかな丘の中心にはルネッサンス期の
景観をもつドゥカーレ宮殿。
宮殿を取り囲む整然とした館。静かな芸術の町と言われるウルビーノ。
ドライブコースを決めるに当たり、この地に行くのは
単純往復になり、アペニン山脈越えもありということで見合わせようかと・・
だが、「理想の都市」「イタリアの光」等と言われたウルビーノに
あらがうことは出来なく、アッシジ、ぺルージアに続く目的地に。

  • ペルージアからグッピオを通ってウルビーノには<br /><br />イタリアの尾根、アペニン山脈越えが必要。<br /><br />このルート(SP3)は比較的<br /><br />アップダウンがない。<br /><br />SP = スーパーストラーダ(幹線国道)<br />

    ペルージアからグッピオを通ってウルビーノには

    イタリアの尾根、アペニン山脈越えが必要。

    このルート(SP3)は比較的

    アップダウンがない。

    SP = スーパーストラーダ(幹線国道)

  • アペニン山脈は全長1,200キロで<br /><br />ほぼイタリア半島を縦貫する背骨。<br /><br />残雪をみながら、未知の町に向かって<br /><br />ひたすら走る・・<br />

    アペニン山脈は全長1,200キロで

    ほぼイタリア半島を縦貫する背骨。

    残雪をみながら、未知の町に向かって

    ひたすら走る・・

  • ウルビーノのホテル<br /><br />勿論駐車場はなく、車は城壁外に。<br /><br />その昔は、神学校であったという建物〜<br />

    ウルビーノのホテル

    勿論駐車場はなく、車は城壁外に。

    その昔は、神学校であったという建物〜

  • ホテルの部屋の窓から。<br /><br />見えるのは、サン・フランチェスコ教会。<br /><br />部屋の窓からの景色優先で予約したのだが、<br /><br />まあ、こんなものかなと・・<br />

    ホテルの部屋の窓から。

    見えるのは、サン・フランチェスコ教会。

    部屋の窓からの景色優先で予約したのだが、

    まあ、こんなものかなと・・

  • こちらは、身体を乗り出し、<br /><br />ドゥカーレ宮殿を望んで・・<br /><br />屋根瓦は、まるで手にとるよう〜<br /><br />屋根つたいに町の中を移動できそうですね!<br />

    こちらは、身体を乗り出し、

    ドゥカーレ宮殿を望んで・・

    屋根瓦は、まるで手にとるよう〜

    屋根つたいに町の中を移動できそうですね!

  • ホテルを確認したので、荷物を取りに.。<br /><br />駐車場に向かう道から振り返って・・<br /><br />丘の町であることがよくわかる〜<br />

    ホテルを確認したので、荷物を取りに.。

    駐車場に向かう道から振り返って・・

    丘の町であることがよくわかる〜

  • 路地から ドゥカーレ宮殿のアップ

    路地から ドゥカーレ宮殿のアップ

  • 町を守るアルボルノツ要塞跡から<br /><br />夕陽を受けたドゥカーレ宮殿。<br /><br />力強く凛とした宮殿、<br /><br />でもその中に優美さも感じる・・<br />

    町を守るアルボルノツ要塞跡から

    夕陽を受けたドゥカーレ宮殿。

    力強く凛とした宮殿、

    でもその中に優美さも感じる・・

  • 要塞横の広場はすっかり暮れはじめて・・<br /><br />木々にはまだ緑がないけれど<br /><br />ふわ〜とした枝ぶりをみると・・<br /><br />もうすぐ春♪<br />

    要塞横の広場はすっかり暮れはじめて・・

    木々にはまだ緑がないけれど

    ふわ〜とした枝ぶりをみると・・

    もうすぐ春♪

  • 大学があり、若者、学生の町と言われるが・・<br /><br />バスが出た事もあり、閑散と。<br /><br />灯火が入った静かなレパブリック広場。<br />

    大学があり、若者、学生の町と言われるが・・

    バスが出た事もあり、閑散と。

    灯火が入った静かなレパブリック広場。

  • ルネッサンス時代からの<br /><br />町の基盤が残っているという旧市街。<br /><br />奥深いこの地に綿々と続く・・<br /><br />ちょっと感傷的になる時間かな・<br />

    ルネッサンス時代からの

    町の基盤が残っているという旧市街。

    奥深いこの地に綿々と続く・・

    ちょっと感傷的になる時間かな・

  • ウルビーノの朝♪<br /><br />窓からは、<br /><br />はや屋根瓦を修復している職人の姿・・<br /><br />ここも、ロマネスク様式の屋根瓦だそう〜<br /><br />これだけの町の瓦を焼く場所って当然<br /><br />昔からあるのでしょうねー<br />

    ウルビーノの朝♪

    窓からは、

    はや屋根瓦を修復している職人の姿・・

    ここも、ロマネスク様式の屋根瓦だそう〜

    これだけの町の瓦を焼く場所って当然

    昔からあるのでしょうねー

  • ホテルからラファエロ通りに向かって・・<br /><br />朝から早や洗濯物がでている〜<br />

    ホテルからラファエロ通りに向かって・・

    朝から早や洗濯物がでている〜

  • ラファエロ通りにある、<br /><br />ラファエロの生家。<br /><br />残念かな、まだ開いていない。<br /><br />1483年に生まれたラファエロ。<br /><br />父は宮廷画家。<br />

    ラファエロ通りにある、

    ラファエロの生家。

    残念かな、まだ開いていない。

    1483年に生まれたラファエロ。

    父は宮廷画家。

  • こんな通路も・・<br /><br />骨組みになる部分の梁がみごと!<br />

    こんな通路も・・

    骨組みになる部分の梁がみごと!

  • 爽やかな朝にふさわしい光景

    爽やかな朝にふさわしい光景

  • ラファエロ通りを上りきると<br /><br />ラファエロの銅像が中心にあるローマ広場。<br /><br />父親の工房でデッサン、絵画の初歩を学び、<br /><br />ドゥカーレ宮殿の芸術コレクションに<br /><br />身近に触れた少年期・・<br /><br />ラファエロ形成の礎になったといわれる。<br />

    ラファエロ通りを上りきると

    ラファエロの銅像が中心にあるローマ広場。

    父親の工房でデッサン、絵画の初歩を学び、

    ドゥカーレ宮殿の芸術コレクションに

    身近に触れた少年期・・

    ラファエロ形成の礎になったといわれる。

  • 駐車場から車を出し、<br /><br />町を一望できる場所を求めて・・<br /><br />その名も、ストラーダ パノラミーカ<br /><br />たま〜に、ジョッギングしてる人が<br /><br />通るだけの道<br />

    駐車場から車を出し、

    町を一望できる場所を求めて・・

    その名も、ストラーダ パノラミーカ

    たま〜に、ジョッギングしてる人が

    通るだけの道

  • ドゥカーレ宮殿の下の駐車場に車を置き<br /><br />エレベーターで上のレベルに。<br /><br />ドゥカーレ宮殿を囲む館の回廊<br />

    ドゥカーレ宮殿の下の駐車場に車を置き

    エレベーターで上のレベルに。

    ドゥカーレ宮殿を囲む館の回廊

  • ドゥーモ、ドミニコ教会、大学などがある<br /><br />リナシメント広場に出てきて・・<br /><br />18世紀前半、ローマから持ってきたという<br /><br />オベリスクが手前に。<br />

    ドゥーモ、ドミニコ教会、大学などがある

    リナシメント広場に出てきて・・

    18世紀前半、ローマから持ってきたという

    オベリスクが手前に。

  • ドミニコ教会そばのホテル。<br /><br />由緒ありげな建物・・<br /><br />中も覗いてみたくなりますね!<br />

    ドミニコ教会そばのホテル。

    由緒ありげな建物・・

    中も覗いてみたくなりますね!

  • 18世紀後半、ネオクラシック様式に <br /><br />建て替えられたというドゥオーモ。<br />

    18世紀後半、ネオクラシック様式に 

    建て替えられたというドゥオーモ。

  • ドゥカーレ宮殿内は現在、<br /><br />国立マルケ美術館。<br /><br />各部屋には彫刻、フレスコ画、調度品など<br /><br />数々の逸品が・・<br />

    ドゥカーレ宮殿内は現在、

    国立マルケ美術館。

    各部屋には彫刻、フレスコ画、調度品など

    数々の逸品が・・

  • 予めチェクしていた部屋を回って・・<br /><br />ラファエロの「黙っている女」<br /><br />ピエロ・デッラ・フランチェスカの<br /><br />「理想都市」「キリストの磔刑」など・・<br />

    予めチェクしていた部屋を回って・・

    ラファエロの「黙っている女」

    ピエロ・デッラ・フランチェスカの

    「理想都市」「キリストの磔刑」など・・

  • ラファエロが下絵を描いたという<br /><br />荘重なタペストリーの間<br />

    ラファエロが下絵を描いたという

    荘重なタペストリーの間

  • 美術館を出て、中庭の回廊に。<br /><br />装飾も控えめで端整・・<br />

    美術館を出て、中庭の回廊に。

    装飾も控えめで端整・・

  • ウルビーノはローマ以前の町で<br /><br />紀元前2,3世紀にはローマの支配下に。<br /><br />12世紀には神聖ローマ帝国の<br /><br />代理として部族が統治。<br />

    ウルビーノはローマ以前の町で

    紀元前2,3世紀にはローマの支配下に。

    12世紀には神聖ローマ帝国の

    代理として部族が統治。

  • 15世紀、この部族モンテフェルトロ家の<br /><br />傭兵隊長のフェデリコが登場。<br /><br />武勇に優れ 同時に、芸術保護・振興に<br /><br />力を注いだそう。理想の君主として、<br /><br />多くの芸術家が慕い、集まり<br /><br />ルネサンスの花がこの地で開いたという。<br />

    15世紀、この部族モンテフェルトロ家の

    傭兵隊長のフェデリコが登場。

    武勇に優れ 同時に、芸術保護・振興に

    力を注いだそう。理想の君主として、

    多くの芸術家が慕い、集まり

    ルネサンスの花がこの地で開いたという。

  • 東側の丘から町を望む。<br /><br />フェデリコに続きその息子、夫人は<br /><br />宮廷サロン文化を展開し、<br /><br />更に全ヨーロッパに<br /><br />ウルビーノの存在を知らしめた。<br />

    東側の丘から町を望む。

    フェデリコに続きその息子、夫人は

    宮廷サロン文化を展開し、

    更に全ヨーロッパに

    ウルビーノの存在を知らしめた。

  • <サン・ベルナルディーノ教会><br /><br />モンテフェルトロ家の墓所<br /><br />フェデリコ、息子もここに・・<br /><br />かぎ鼻のフェデリコの肖像画は、<br /><br />ほとんど横顔。<br /><br />武芸試合で顔に怪我をしているためと<br /><br />言われているが・・<br />

    <サン・ベルナルディーノ教会>

    モンテフェルトロ家の墓所

    フェデリコ、息子もここに・・

    かぎ鼻のフェデリコの肖像画は、

    ほとんど横顔。

    武芸試合で顔に怪我をしているためと

    言われているが・・

  • イタリアの辺境とも言える地に<br /><br />何故ルネサンス文化が開花した町が<br /><br />存在するのか?<br /><br />気候、自然、地の利が良かったか、<br /><br />と言うと そうでもないし・・<br /><br />ひとえに秀でたモンテフェルトロ家の<br /><br />フェデリコが輩出したせいなのか・・<br /><br />&lt;パノラマ通りから小道に入ってスケッチ&gt;<br />

    イタリアの辺境とも言える地に

    何故ルネサンス文化が開花した町が

    存在するのか?

    気候、自然、地の利が良かったか、

    と言うと そうでもないし・・

    ひとえに秀でたモンテフェルトロ家の

    フェデリコが輩出したせいなのか・・

    <パノラマ通りから小道に入ってスケッチ>

  • ウルビーノの町を昼過ぎには出て<br /><br />次ぎに目指すは、サンセポルクロの町。<br /><br />順調にいくとウルビーノから、1時間半弱。<br />

    ウルビーノの町を昼過ぎには出て

    次ぎに目指すは、サンセポルクロの町。

    順調にいくとウルビーノから、1時間半弱。

  • 素朴な 村の教会〜<br /><br />この辺までは気持ちのよい道・・<br /><br />でも、これから山道。<br /><br />アペニン山脈越えが<br /><br />待ってるのですから〜<br />

    素朴な 村の教会〜

    この辺までは気持ちのよい道・・

    でも、これから山道。

    アペニン山脈越えが

    待ってるのですから〜

  • どんどん山道を進んで。<br /><br />ほら、ほら両脇には残雪が・・<br /><br />対向車が来たら嫌だなぁと思いながら<br /><br />走るのだが、一台も来ない!<br />

    どんどん山道を進んで。

    ほら、ほら両脇には残雪が・・

    対向車が来たら嫌だなぁと思いながら

    走るのだが、一台も来ない!

  • 峠に出てきたら・・<br /><br />ジャン! 道が封鎖!?<br /><br />そうなんです!!<br /><br />どうも、冬季間通行止めの道だったみたい。<br /><br />なす術なく引き返し・・<br /><br />ガーミンには、冬季通行止めなんて<br /><br />捉えられない!<br />

    峠に出てきたら・・

    ジャン! 道が封鎖!?

    そうなんです!!

    どうも、冬季間通行止めの道だったみたい。

    なす術なく引き返し・・

    ガーミンには、冬季通行止めなんて

    捉えられない!

  • 結局、サンセポルクロの町は諦め<br /><br />次ぎのコルトーナを<br /><br />ガーミン(GPSナビ)のお気に入りから<br /><br />選択し目的地に設定し、再スタート。<br /><br />軽くランチをとり、ナビに従って走行。<br /><br /><ランチをした街道のバー、付近> <br />

    結局、サンセポルクロの町は諦め

    次ぎのコルトーナを

    ガーミン(GPSナビ)のお気に入りから

    選択し目的地に設定し、再スタート。

    軽くランチをとり、ナビに従って走行。

    <ランチをした街道のバー、付近> 

  • そろそろ夕方の陽射し・・<br /><br />選択した道は??<br /><br />最短の道らしいが、<br /><br />ジグザグの舗装もされてない山道。<br /><br />この後のアップ・ダウンには閉口〜<br />

    そろそろ夕方の陽射し・・

    選択した道は??

    最短の道らしいが、

    ジグザグの舗装もされてない山道。

    この後のアップ・ダウンには閉口〜

  • すっかり夕陽<br /><br />やっと見かけた家・・<br /><br />色んな種類の犬を飼っている。<br /><br />農家もしているのでしょうが・・<br />

    すっかり夕陽

    やっと見かけた家・・

    色んな種類の犬を飼っている。

    農家もしているのでしょうが・・

  • 桜かな?<br /><br />やっと、目的地のコルトーナが<br /><br />地図上に現れて・・<br /><br />でも、そこから更に1時間!<br /><br />お天気がよく、風景を楽しめたとは<br /><br />いうものの、半日費やした移動〜<br />

    桜かな?

    やっと、目的地のコルトーナが

    地図上に現れて・・

    でも、そこから更に1時間!

    お天気がよく、風景を楽しめたとは

    いうものの、半日費やした移動〜

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この旅行記へのコメント (2)

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  • pedaruさん 2012/07/28 05:40:56
    やはりスケッチ
    バルファンさん

    いつも羨ましい旅をなさってますね。3月のイタリア、暖かい日差しの中で描くスケッチ、最高ですね。
    あの空の表現力、雲と空とが馴染んでいますね。遠くの丘の若い緑の表情、建物の幾つもの窓、こんな絵を見ると私の絵心に火が付きます。いつも不完全燃焼ですが・・・・

    pedaru

    パルファン

    パルファンさん からの返信 2012/07/29 13:35:47
    RE: やはりスケッチ
    pedaruさん

    暑い日々が続いてますね。何をするのも気力が無くなるような・・
    でも、こう言っていられるのは、ありがたいことなんでしょうね。

    この絵の町、ウルビーノは、描かれた絵をみて是非にと行程に無理していれた町・・ 
    確かに期待上回るものがありました。
    スケッチタイムもとって、スケッチポイントも前日下見をしておいて、描くぞって〜〜

    絵は褒めて頂くような出来栄えではないのですが、
    描いている時の充実感は今でもありありと思い出せます。
    一度大きな絵にしてみたいなぁと思っているのですが・・・

    pedaruさんの絵のアップもお待ちしてますネ!

    パルファン

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