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 今年の連休は、毎年恒例の北海道ではなく、博多から対馬経由で釜山へ行った。<br />最近映画ツーリストで見たベニスや、正月では寒くて行く気になれないスコットランドなど、候補は他にもあったが、休みの兼ね合いとコストを考えて近場にした。<br /> <br /> まずは、職場から直接新大阪へ行き新幹線で博多へ。博多駅は『さくら』や『みずほ』など新しい新幹線が停車していた。駅は真新しくリニューアルされ、まばゆいくらい。焼鳥、鯖、フグ、ラーメン、うどんなど博多で食べたいものは多いが、まずは友人が勧めてくれたもつ鍋を食べた。その後、武田鉄矢氏オススメの博多うどんでシメたかったが屋台はラーメンとおでんばかり。屋台のうどんがあると思い込んでいた。橋のたもとの広場から佳いサックスの音色が聞こえる。ラジカセから流れるムード歌謡に合わせて、サックスを奏でる。聴衆の人だかりができている。酔っているのか音楽に合わせず陽気に踊っている御仁もいる。上手なのでラジカセなしのサックスソロの方がよりアジが出る気がした。<br /><br /> 博多港のフェリーターミナル付近で風呂に入る。塩味の強い気持ちの良い温泉だ。23時20分からの乗船だが、この日2等客室はかなりの混雑なので、30分前から乗船口に並ぶ。壱岐までは混雑で横になれない人も多く、壱岐で半分くらい下船した後も、充分なスペースがなく膝を曲げて寝た。<br /><br /> 寝たのか起きていたのか分からないうちに4時10分対馬厳原着。到着ロビーでレンタカージャパレンのスタッフさんが待っていてくれた。営業所は8時からだが、このフェリーの乗客への対応のためこの時間にターミナルで手続きをしてくれる。夜が明けるまでの時間をロスせずにすむのでありがたい。<br /><br /> 港から20分位走ったところに、日の出が楽しめそうなポイントを発見。日の出まで車内で仮眠したが、夜が白けてくるにつれて、朝もやが深いことが分かってきた。いや、曇りだ。朝日を拝むのはあきらめて、島内探検をする。島の南西部へ向かう道を走る。舗装されているが幅員は狭い。左右が崖の険しい地形が続く。小さな治山ダムが多数ある。主要道はトンネル化されきれいな道が多い。離島の地域性なのか公共工事が多い。<br /><br /> 対馬藩を治めた宗家代々のお墓があるお寺や資料館、武家屋敷跡を見る。この島には温泉が数ヵ所あるが、立ち寄ろうとした2ヶ所は休館日だった。祝日で観光客が多いのにもったいない。<br /><br /> きれいなリアス式海岸を走り宿へ。出発前、リアス式の海に沈む夕日を楽しむため西海岸の宿を探した。ネットでは情報が少なく、夕日がきれいそうな地形を地図で調べて、その住所から宿を検索した。<br /><br /> ここは、ちゃぶ台でご主人と話しながら食事するスタイル。ご主人と酒を酌み交わす。民宿というより民泊だ。宿との出逢いは人との出逢いであると同時に、料理との出逢いでもある。この日カキ・サザエ・ヒラメをたらふくいただいた。漁師であるご主人のオススメでこれらに酢・トウガラシ・大根おろしを合わせる。なるほど、身が柔らかくなり味も甘味が出る。既知の食材ながら新たな味との出逢い。<br /><br /> 翌日、朝食はカキ飯とカワハギの煮付。カキ飯はシンプルながらしっかり味が出ている。美味。カワハギは今朝網にかかっていたもの。さすが漁師の宿。<br /> 食事の途中で若い漁師さんが現れご主人と出かけていった。アワビの網を揚げに行くとの事。さすが漁師の宿。『お金はちゃぶ台に置いて、テレビを消して適当に出発してくれ』との事。以前から知ってる身内のような付き合い。これはご主人のお人柄か。この縁にありがとう。<br />(魚介類の美味しいほっかりする宿だが、ご主人が本業の傍らに商売っ気ゼロでやっている宿なので、ここではあえて紹介しない。口コミサイト等に掲載され本業の旅館・民宿と同じ土俵で評価されるのが酷と思うし、ネット上の評価でこの宿の事前情報を正当に得られるものになりえない。ご主人もそれを望まないと思う。)<br /><br /> ツシマヤマネコを見に、野生生物保護センターへ行ったが、10時開館との事。釜山へのフェリーの手続きのため、11時には比田勝港に着いていなければならないため、今回はあきらめる。途中、韓国展望台近くでヒトツバタゴを見る。花が特徴的。ナンジャモンジャの木ともいうらしい。そのネーミングなんじゃそりゃ。ミツバチがたくさん飛び回っている。この時期の対馬は他にも、サクラ、ツツジなどが咲いていて、あちらこちらで、バイクのようなハチの羽音が聞こえる。<br /><br /> 比田勝港でレンタカーを返し、ビートル号に乗る。比田勝の旅客ターミナルは国際港ながらかなり小さい。石垣港よりも小さい。この小さな港からの出国、、、わくわくする。密出国気分?(釜山編へ続く)<br />

国境の島を訪ねる(博多~対馬編)

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2011/05/02 - 2011/05/04

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ひぐらし

ひぐらしさん

 今年の連休は、毎年恒例の北海道ではなく、博多から対馬経由で釜山へ行った。
最近映画ツーリストで見たベニスや、正月では寒くて行く気になれないスコットランドなど、候補は他にもあったが、休みの兼ね合いとコストを考えて近場にした。
 
 まずは、職場から直接新大阪へ行き新幹線で博多へ。博多駅は『さくら』や『みずほ』など新しい新幹線が停車していた。駅は真新しくリニューアルされ、まばゆいくらい。焼鳥、鯖、フグ、ラーメン、うどんなど博多で食べたいものは多いが、まずは友人が勧めてくれたもつ鍋を食べた。その後、武田鉄矢氏オススメの博多うどんでシメたかったが屋台はラーメンとおでんばかり。屋台のうどんがあると思い込んでいた。橋のたもとの広場から佳いサックスの音色が聞こえる。ラジカセから流れるムード歌謡に合わせて、サックスを奏でる。聴衆の人だかりができている。酔っているのか音楽に合わせず陽気に踊っている御仁もいる。上手なのでラジカセなしのサックスソロの方がよりアジが出る気がした。

 博多港のフェリーターミナル付近で風呂に入る。塩味の強い気持ちの良い温泉だ。23時20分からの乗船だが、この日2等客室はかなりの混雑なので、30分前から乗船口に並ぶ。壱岐までは混雑で横になれない人も多く、壱岐で半分くらい下船した後も、充分なスペースがなく膝を曲げて寝た。

 寝たのか起きていたのか分からないうちに4時10分対馬厳原着。到着ロビーでレンタカージャパレンのスタッフさんが待っていてくれた。営業所は8時からだが、このフェリーの乗客への対応のためこの時間にターミナルで手続きをしてくれる。夜が明けるまでの時間をロスせずにすむのでありがたい。

 港から20分位走ったところに、日の出が楽しめそうなポイントを発見。日の出まで車内で仮眠したが、夜が白けてくるにつれて、朝もやが深いことが分かってきた。いや、曇りだ。朝日を拝むのはあきらめて、島内探検をする。島の南西部へ向かう道を走る。舗装されているが幅員は狭い。左右が崖の険しい地形が続く。小さな治山ダムが多数ある。主要道はトンネル化されきれいな道が多い。離島の地域性なのか公共工事が多い。

 対馬藩を治めた宗家代々のお墓があるお寺や資料館、武家屋敷跡を見る。この島には温泉が数ヵ所あるが、立ち寄ろうとした2ヶ所は休館日だった。祝日で観光客が多いのにもったいない。

 きれいなリアス式海岸を走り宿へ。出発前、リアス式の海に沈む夕日を楽しむため西海岸の宿を探した。ネットでは情報が少なく、夕日がきれいそうな地形を地図で調べて、その住所から宿を検索した。

 ここは、ちゃぶ台でご主人と話しながら食事するスタイル。ご主人と酒を酌み交わす。民宿というより民泊だ。宿との出逢いは人との出逢いであると同時に、料理との出逢いでもある。この日カキ・サザエ・ヒラメをたらふくいただいた。漁師であるご主人のオススメでこれらに酢・トウガラシ・大根おろしを合わせる。なるほど、身が柔らかくなり味も甘味が出る。既知の食材ながら新たな味との出逢い。

 翌日、朝食はカキ飯とカワハギの煮付。カキ飯はシンプルながらしっかり味が出ている。美味。カワハギは今朝網にかかっていたもの。さすが漁師の宿。
 食事の途中で若い漁師さんが現れご主人と出かけていった。アワビの網を揚げに行くとの事。さすが漁師の宿。『お金はちゃぶ台に置いて、テレビを消して適当に出発してくれ』との事。以前から知ってる身内のような付き合い。これはご主人のお人柄か。この縁にありがとう。
(魚介類の美味しいほっかりする宿だが、ご主人が本業の傍らに商売っ気ゼロでやっている宿なので、ここではあえて紹介しない。口コミサイト等に掲載され本業の旅館・民宿と同じ土俵で評価されるのが酷と思うし、ネット上の評価でこの宿の事前情報を正当に得られるものになりえない。ご主人もそれを望まないと思う。)

 ツシマヤマネコを見に、野生生物保護センターへ行ったが、10時開館との事。釜山へのフェリーの手続きのため、11時には比田勝港に着いていなければならないため、今回はあきらめる。途中、韓国展望台近くでヒトツバタゴを見る。花が特徴的。ナンジャモンジャの木ともいうらしい。そのネーミングなんじゃそりゃ。ミツバチがたくさん飛び回っている。この時期の対馬は他にも、サクラ、ツツジなどが咲いていて、あちらこちらで、バイクのようなハチの羽音が聞こえる。

 比田勝港でレンタカーを返し、ビートル号に乗る。比田勝の旅客ターミナルは国際港ながらかなり小さい。石垣港よりも小さい。この小さな港からの出国、、、わくわくする。密出国気分?(釜山編へ続く)

交通手段
新幹線
旅行の手配内容
個別手配
  • 新しい新幹線が発着する博多駅

    新しい新幹線が発着する博多駅

  • この新しい車体はつばめ号?

    この新しい車体はつばめ号?

  • 地下鉄切符売り場にて、、、九州ならではのネーミング。

    地下鉄切符売り場にて、、、九州ならではのネーミング。

  • スゴカ!!負けた。

    スゴカ!!負けた。

  • もつ鍋@中州<br />あっさりしょうゆ味で美味。

    もつ鍋@中州
    あっさりしょうゆ味で美味。

  • 川辺のサックス奏者@中州<br />川沿いの遊歩道でムード歌謡の演奏。陽気の踊る人の姿も。<br />曲は、テネシーワルツ、ヘイジュードなどのポップス〜ムード歌謡が中心。

    川辺のサックス奏者@中州
    川沿いの遊歩道でムード歌謡の演奏。陽気の踊る人の姿も。
    曲は、テネシーワルツ、ヘイジュードなどのポップス〜ムード歌謡が中心。

  • 対馬は花盛り(サクラ)

    対馬は花盛り(サクラ)

  • 対馬は花盛り(ツツジ)

    対馬は花盛り(ツツジ)

  • 対馬は花盛り(ツツジ)

    対馬は花盛り(ツツジ)

  • 対馬は花盛り(ツバキ)

    対馬は花盛り(ツバキ)

  • 対馬は花盛り(フジ)

    対馬は花盛り(フジ)

  • 対馬は花盛り(ハトツバタゴ)

    対馬は花盛り(ハトツバタゴ)

  • 島のあちらこちらにミツバチの巣がたくさん置いてある。<br />

    島のあちらこちらにミツバチの巣がたくさん置いてある。

  • 宗家代々の墓がある万松院

    宗家代々の墓がある万松院

  • 約160段の石段を上った所に墓石がある@万松院

    約160段の石段を上った所に墓石がある@万松院

  • スギの大木@万松院

    スギの大木@万松院

  • 街には武家屋敷で使っていた石垣がそのまま残って利用されている。

    街には武家屋敷で使っていた石垣がそのまま残って利用されている。

  • 石室跡@根曽古墳群

    石室跡@根曽古墳群

  • 険しい岩場と崩れやすい岩質@豊玉町

    険しい岩場と崩れやすい岩質@豊玉町

  • 夕日が美しい@豊玉町

    夕日が美しい@豊玉町

  • 夕日が美しい@豊玉町

    夕日が美しい@豊玉町

  • カキ@民宿

    カキ@民宿

  • サザエ@民宿

    サザエ@民宿

  • タイのお造り@民宿

    タイのお造り@民宿

  • カキのグラタン@民宿

    カキのグラタン@民宿

  • 潮が満ちると昨日歩いた岩場が消える@豊玉町

    潮が満ちると昨日歩いた岩場が消える@豊玉町

  • この島らしい標識

    この島らしい標識

  • 40年前にタイムスリップ@比田勝国際ターミナル

    40年前にタイムスリップ@比田勝国際ターミナル

  • 廊下に無造作に置かれたテレビ@比田勝国際ターミナル<br />レトロ感とローカル感で何ともいえない雰囲気。

    廊下に無造作に置かれたテレビ@比田勝国際ターミナル
    レトロ感とローカル感で何ともいえない雰囲気。

  • ビートル号に乗っていざ釜山へ。比田勝〜釜山は高速艇で90分かからない。

    ビートル号に乗っていざ釜山へ。比田勝〜釜山は高速艇で90分かからない。

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