2010/05/15 - 2010/05/16
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harihariさん
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2010年5月。
花山法皇の1000年忌に合わせた西国三十三所の結縁御開帳で、通常60年に一度しか開帳されない、竹生島宝厳寺の御本尊を拝観するために長浜を訪問。
古い町並みや歴史あるお店を訪れながら、一泊二日で長浜の歴史を堪能しました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
大阪を出てからおよそ2時間、10時30分に長浜に到着。
気持ちのいい青空。 -
今回の旅はここから。
明治15年3月に完成した、現存最古の駅舎、旧長浜駅舎。 -
内部は当時のままに保存。
江戸時代を生きてきた人がまだ大半の時代に、「駅」という新しい公共施設はどのように受け止められたのか。 -
近代建築文化の黎明期を色濃く残す階段。
2階にも上がらせてほしいのですが… -
事務室や駅長室には暖炉が設けられています。
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「明治15年3月10日建造」
日本の歴史を考えれば、たった120年前、日本は西洋に追いつこうと必死だったのです。 -
産業の発展のためには全国に鉄道網を敷くこと、その中でも、京都と東京を結ぶことと、日本海と太平洋を結ぶことが国家の至上命題でした。
長浜は、京都と日本海を結ぶ重要な地点だったというわけです。 -
同じ敷地にある、北陸線電化記念館へ。
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かつて、北陸本線を走っていたD51形蒸気機関車。
鉄道に詳しくない僕でも、これぐらいは知っています。 -
近くで見ると、重量感に圧倒されそう。
この鉄の塊が走る姿は、鉄道少年じゃなくてもわくわくするだろうな。 -
こちらは、同じ北陸本線が電化した後に走っていた車両。
日本で唯一現存しているED70形(パンフレットより) -
この施設の面白いのは、どちらの車両も運転席に入れるところ。
何の計器かは分からないけど。 -
D51形とED70形。
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長浜鉄道スクエアを出て、古い町並みエリアへ。
この辺り、白壁のお屋敷が並び立ちます。 -
途中、猫と戯れて。
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ちょうど昼頃。
今日のお昼ごはんは、ここに決めていました。
明治30年創業の老舗、寿司こめ治。 -
こめ治の箱寿司。
平目や鯛といった高級白身魚を練身にして、上品な甘さに味付けをしてある箱ずしです。
絶品の美味しさ。 -
米は近江米。
海老の赤や卵の黄色などを使って、見た目にも美しく仕上げてあります。 -
太閤さんを祀ってある豊国神社。
長浜はその昔、秀吉が作った町。江戸時代、表向きは恵比須神社として、奥には秀吉公を祭神として祀っていました。 -
長浜城歴史博物館。
元は太閤さんが築いた初めての城。今の天守閣は、昭和58年に市民によって再興されたものです。 -
今の特別展は、「竹生島宝厳寺の歴史と寺宝」
国宝「法華経序品(竹生島経)」をはじめ、織田信長朱印状、浅井長政書状など、竹生島や長浜に関わりのある歴史的文化財を堪能。 -
天守閣最上階では、眼下に琵琶湖の湖面を見下ろして。
遠くに彦根城も見えます。 -
ナゾのB級建築「NAGAHAMA TOWERBILL」。
「TOWERBUILDING」じゃなく「TOWERBILL」。
昭和39年の建築から半世紀以上も、このスペルを受け入れている長浜の温かい土地柄が実に素晴らしい。 -
立派な佇まいの、浄琳寺太鼓楼。
どことなく、さっきの建物に似ている。 -
カフェで一休み。
古い町屋を改装した「カフェ・パクト」。 -
カスクート?ハムサンド?
ホットコーヒーと地元牧場産の牛乳。
美味しいし、お店の雰囲気もいい。 -
2階の床を大部分取り除き、広い吹き抜けにしていますが、太い梁や床の間だった場所などが町屋の面影を残したまま。
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昭和6年創業、和菓子吉川屋。
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今晩のおやつに、玄米だんごと「がらたて」を購入。
がらたてというのは、米粉や小麦粉をお湯で練った生地の中に餡を入れて蒸すだけの、シンプルなおやつで、湖北独特の郷土菓子です。 -
長浜別院 大通寺。
石山本願寺が信長と戦っていた天正時代初頭、本願寺を支援するために長浜の町なかに寄合道場を設置したことが大通寺の起こり。
その後、江戸時代にこの場所に移転し、彦根藩主・井伊家の援助を得て湖北随一の大寺となりました。 -
1841年に完成した山門は長浜市指定文化財。
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伏見城の遺構とも言われる本堂・阿弥陀堂、重要文化財。
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廊下を越えて大広間、重要文化財。
正面に床の間、付書院、違棚が大きく配置されており、その一面に描かれた人物画や花鳥画などの襖絵が実に見事。 -
さらに、新御座や蘭亭、含山亭と続くのですが、岸駒、狩野山楽、狩野山雪、円山応挙と趣向の異なる障壁画や襖絵を堪能。
美術館なみの作品が活きた状態で楽しめるのが嬉しい。 -
貞治二年(1363年)の銘がある梵鐘。
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7000坪という広大な境内は、名実ともに長浜の信仰の中心であった場所。
華やかな桃山文化を感じながら、長浜の歴史を知ることができます。 -
大通寺からすぐの場所にあるのが、今夜のお宿。
三谷旅館に到着。 -
町家を改装した、家族経営の小さな旅館です。
歴史ある町並みの中に泊まるなら、観光ホテルよりこういう旅館の方がぐっときますよね、 -
荷物を置いてから、夕食までまだ時間があったので、夕日を見に琵琶湖畔まで。
波の寄せる音を聴きながら、ゆっくりと日が沈むのを眺めて。
忙しない日常を忘れる、贅沢な時間。 -
今日の夕食は「日本料理ふじ石亭」。
築100年の建物は、元は長浜十人衆であった下郷氏の私邸を、ヤンマーの創業者山岡翁の別荘として使用していたもの。 -
趣の違ういくつかの部屋の中から、通されたのが山吹というお部屋。
床の間には前田青邨の画。 -
八寸。
琵琶湖産諸子の佃煮、生麩、鰻の牛蒡巻きなど。
当然、熱燗と。 -
初めて食べた鬼灯は、フルーツトマトのような甘さでした。
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お刺身。
鮪、はまち、鯛。
いいお店は、器にも気遣いがあっていい。 -
そしてメイン料理。
近江牛のせいろ蒸し。蒸しあがるまで、じっと我慢。我慢は我慢でも、楽しい我慢。 -
ステーキやしゃぶしゃぶなどのコースもありましたが、やっぱり一番お肉の旨みが凝縮されてそうなのがこれかと。
とにかく、美味しい近江牛を特製の胡麻だれでいただきました。 -
鰆の焼物。付け合わせは十六豆と胡桃。
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ご飯とお味噌汁、香の物。
近江米も美味しい。 -
最後のフルーツ。
近江牛せいろ蒸しコース、大満足でした。 -
食事をしている間に、外はすっかり暗くなって。
食後、お店の許可をいただいて、庭と建物の見学。
池泉回遊式の庭園は、富士山の溶岩石を敷地の石積みとしています。 -
離れも非常に凝った造り。
和室の欄間には、両面同様の日本三景が彫られています。 -
ここにも前田青邨の画。
他にも、棟方志攻の版画などが飾られていました。 -
お店を出て、夜の長浜をぶらぶらと。
昼間賑やかな通りも、ひっそりとした感じ。 -
扉の閉ざされた大通寺の山門が、青く照らされて迫力満点。
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翌日。
早起きをして、人っ気のない長浜の町を散歩。 -
商店街もこのとおり。
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登録有形文化財の黒壁スクエア。
普段は界隈で一番賑わう場所も、開館なのでひっそりと。 -
賑やかなのもいいのですが、独り占め感にテンションも上がります。
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そして、昨日も訪れた大通寺。
ここには、早起きのお年寄りなどが朝からお参りをしている姿もありました。 -
旅館に戻れば、朝食の時間。
朝からお箸の進むおかずばっかり。 -
明治7年完成の旧開知学校。登録有形文化財。
木造3階建ての擬洋風建築。
屋上に配された八角塔屋が、ひときわ存在感を際立たせています。 -
中島屋食堂。
以前に一度、にしんそばと鯖寿司を食べたことがあります。
どの地方にもある、大切に残したい味のある食堂。 -
琵琶湖までやってきて。
風もなく、波も穏やかで。今日は天気がよさそうだ。 -
今日の予定。
長浜港から竹生島まで、フェリーに乗って。 -
波しぶきを上げながら、長浜港を後にして。
湿っぽい風を受けて、やっぱり船旅は気持ちいい。 -
湖北の山影が遠くに。
あのあたりは浅井の里かな。 -
船が走ること30分、目前に近づいた竹生島の木々の間に、都久生須磨神社や宝厳寺の堂宇が見えてきます。
いよいよ、上陸。 -
本堂へと続く、長い階段を上って…
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上空には鳶や鷺が悠々と舞っています。
およそ琵琶湖上に浮かぶ島とは思えない景色。 -
竹生島宝厳寺本堂。
通常60年に一度の秘仏公開目当てに、大勢の参拝客が島を訪れています。 -
鎌倉時代に造られた、石造五重塔。
重要文化財。 -
2000年に再建された三重塔。
すぐ傍の宝物館では、重要文化財の釈迦三尊像や小野道風筆の書などの多数の宝物が収められており、平安時代以前から竹生島が特別な神域であったことを示しています。 -
海と見まごうばかりの水平線を眼下に見下ろして。
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宝厳寺唐門。国宝。
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京都東山に建てられた豊国廟の極楽門を、1602年に移築したもの。
精緻な彫刻が施された、桃山建築の傑作。 -
この奥の観音堂で、秘仏千手観音菩薩像の御開帳が行われています。
この機会を逃すと、次は27年後。 -
観音堂と都久夫須痲神社は、この懸造りの渡廊でつながっています。
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渡廊も重要文化財。
秀吉の御座船の用材を用いて建てられたという伝承から、船廊下と呼ばれています。 -
国宝・都久夫須痲神社本殿。
秀吉が建てた伏見城の遺構といわれ、内部には狩野永徳らによる絵天井や襖絵が描かれているようです。 -
湖上のこんな小さな島に、これだけの国宝や重要文化財が密集しているんですね。
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ひとしきり観終わったあと、もと来た船で長浜へ。
滞在時間はおよそ2時間。 -
長浜に戻って、翼果楼(よかろ)で昼ごはん。
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築200年の元商家は、自然な明かりが店内に入り込んで、とてもいい雰囲気。
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セットメニュー「鯖街道」。
焼鯖そうめんと、近江米のごはん。 -
甘辛く煮詰めた焼鯖と、その味が染み込んだ素麺がこんなに美味しいとは…
ご飯との相性も最高。 -
朝の散歩で見つけたときから、奥さんが気になっていた手づくりパン屋さん。
「手作りパン工房いしがま」。
焼きあがりの時間にあわせて、何組かの順番待ち。 -
商品は、石窯で焼いたパン「プレーン」「ごま」「くるみ」の3種類のみ。
焼き立ての「プレーン」を買って、早速ちぎって食べてみました。
香ばしい匂いとふわふわ食感に、病みつきになりそう。
奥さんは大のお気に入り。 -
天保年間創業の親玉饅頭総本店、親玉本店。
江戸時代からの長浜名物。自分土産に購入。 -
観光地の中心を少し外れると、人っ気のない町並み。
こういう場所も、ノスタルジーを感じられていいですね。 -
1956年(昭和31年)開店のマスカット珈琲店。
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昭和な時間が漂う店内の空気。
数十年間、長浜と共にあった歴史を感じながら。 -
旅先で一息つくには、こんな店もありだと思う。
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明治27年創業の長浜名物、本家堅ボーロ。
賑やかな装飾が目印。 -
文字通り、堅い生姜風味の和菓子。
なるほど、昔の日本の味だ。 -
日が傾きかけた町並みを、まだまだ歩いて。
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樋口酒店。お店のおばあちゃんと少し話をして。
昔は、酒造もしていたそうですが、今は酒店の営業のみ。 -
許可を貰って、家の中の写真も撮らせていただきました。
五月節句の飾りも、その向こうに見える障子の設えや坪庭も、かつての繁栄ぶりが偲ばれる住居ですね。
これからも頑張ってくださいの意味を込めて、「濱娘」大吟醸を自分土産に購入。 -
慶雲館。命名は伊藤博文。
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明治20年、明治天皇の京都行幸に伴い、天皇のご休憩所として、当時としては破格の1万円を投じて作られた施設です。敷地は6000平米余り。
その後も長浜の迎賓館として使われてきましたが、昭和10年に国の史跡として指定。
平成10年には本庭が国の名勝に指定。 -
木造二階建て、寄棟造・尾州産の総檜造。
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本館一階、書院。
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庭園は明治45年に造営。
七代目小川治兵衛が手がけたものです。
本庭は池泉回遊式で、築山に涸池を穿つなど立体的で豪荘な構成。 -
一階大広間から眺める本庭の景色も、実に爽快な感じ。
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本館二階へと。
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二階には明治天皇・昭憲皇太后の玉座があります。
両陛下は明治20年2月21日13時頃に船で長浜港に到着し、ここで昼食休憩をとった後、14時頃には列車で名古屋に向かいました。 -
襖絵は金地に鶴。
ハイカラな梅型の電灯は、明治時代のもの。 -
建設当時は、すぐ目の前が琵琶湖でした。
琵琶湖と伊吹山を一望でき、「美麗壮観同地ニ冠タルモノナリ」と当時の新聞にあるそうです。今では道路建設の埋め立てのために、琵琶湖もすっかり遠くなって… -
全行程を終えて、17:29長浜発の新快速で帰路につきます。
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車窓からは、豊かな実りを期待させる水田に夕日が反射しています。
竹生島宝厳寺の秘仏御開帳を目的とした長浜の旅。
古い町並みも見て、美味しいものもいっぱい食べて。
歴史を探訪できた、ゆったりとした旅でした。
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