2011/02/23 - 2011/02/27
38位(同エリア110件中)
おにたんさん
「拉薩の旅」と銘打っておきながら、実は拉薩での滞在は25時間しか確保できませんでした。そもそも、私の休日は5日間しかなく、しかも航空会社の無償航空券(いわゆるマイレージ特典)の利用を前提にしたため、日本からチベットまでは1日で到達できない厳しい現実がありました。
無償航空券で中国・北京までの移動手段はよしとして、北京から拉薩へはどうでしょうか。移動時間を最優先に考えれば飛行機の選択が妥当ですが、羽田を午前中に出発する便に乗っても、北京→拉薩便への乗り継ぎが悪く、1泊する羽目になります。
北京で1泊するくらいなら、西寧まで飛行機で移動して西寧から列車に乗れば、西寧の街並みを堪能することができますし、有名な西蔵鉄道にも乗れるではありませんか。まさに一石二鳥です。
目的地への移動経路と時間が見えてきましたので、ここで大雑把な旅程を組み立て、チベット入境許可書の申請代行をしてくれる旅行代理店に相談することにしましたが、これまで個人旅行しかしてこなかった人間にはかなり高額でした。
見積もりには中国の旅行代理店も数社あたってみましたが、日本と価格的に差がないので、同じ金額を出すなら国内の代理店が安心だと思います。
国内の旅行代理店2社、中国の旅行代理店5社に相談して、たったの1社だけ「西寧に来る飛行機はいつも遅れるから、あなたのスケジュールではムリ」と親切に忠告してくれました。(西寧にある代理店です)
北京に1泊すれば、日本を発って2日目には拉薩の地を踏むことができます。北京から列車に乗れば到着は3日目です。チベットを目指すからには、拉薩での滞在時間が少ないのは致命的です。でも、どうしても北京に1泊する気にはなれないのでした。北京に1泊するくらいなら、列車で多くの街を通過して、車窓に流れる景色を堪能したり、停車駅でその土地の土産を食するのが数倍楽しいと考えるようになり、2泊3日の列車の旅としました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
昨晩から、吐き気はするし体がだるくなってきました。
やさしそうな女性の車掌さんに相談するも、ゴルムドまで我慢しろというのです。酸素吸引器がまだない、みたいなことを言ってました。
01:38ゴルムド駅着
深夜であるにもかかわらず多くの乗客が乗り降りしています。
私は歩くのがやっとの状態です。でもゴルムドに着いたので、もう一度同じ車掌さんに相談しました。「吐き気はするか?頭は痛いか?」いくつかの質問に対して頷いてみせるも、「あなたは高山病ではない」といって処置してくれません。こんなに辛いのに!
藁をも掴む気持ちで若いやんちゃそうな車掌さんに泣きついたところ、
酸素吸引器を差し出してくれました。
「おーっ、これで生き返ることができる」と喜び勇んで壁の酸素排出孔にストローのような管を差し込んでみると、かすかに空気が漏れ出てくるのがわかりました。そのストローの端を鼻に挿すのですが、ほんとに酸素出ているんだかわからない風量でした。
周りの中国人がわざわざ見に来るので恥ずかしいやら・・・。 -
-
-
11:18那曲駅着
*標高4,500m
お店は出ていませんでした。
風が冷たかったので、すぐに車内に戻りました。 -
雄大なチベット高原が広がります。
黒いヤクの群れとチベット族の遊牧民の姿が遠方に見えてきます。 -
拉薩駅が近いのか、乗客が浮き足立ってきました。
日本人である私にいろいろな気遣いをしてくれた周囲の乗客や、車掌さんらと写真を撮りあい、電話番号やメールアドレスを交換して再会を約束しました。 -
15:50拉薩駅着
*標高3,650m
予定よりも10分早く終点の拉薩駅に到着しました。 -
改札につづく通路を写真に撮りました。
改札を出たところには大勢の出迎え客で混雑していました。
駅舎を出ると、冷たい風がビュービューと吹いてとっても寒かったです。
念願の拉薩に到着した記念にと、駅舎全景が収まるようにカメラを構えますと、何人もの人民解放軍の兵士が、早口で怒鳴ってきます。
中国語がわからない振りして、構わず撮っちゃおうとしたら、なんと兵士が駆け寄ってくるではありませんか。怖くなって結局1枚も写真は撮れませんでした。
駅舎の周辺には民解放軍の兵士があちらこちらで監視をしています。
拉薩では自由に観光することさえ許されず、いつもガイドと行動をともにしなければならない規則なので、早速、携帯電話で現地のガイドに到着したことを知らせます。
ガイドが来るまで20分間、ずっと解放軍の兵士に監視されてました。(また写真を撮るんじゃないかと警戒されているみたい) -
「まずはホテルにチェックインいたしましょう。」かなり流暢な日本語を話すガイドさんにつれられ、タクシーで向かいます。
ガイドさんもタクシーの運転手さんもチベット族とのことで、2人の会話はチベット語でした。
何年か前までは大勢の日本人が観光で訪れていたようですが、近年は極端に減ってしまったと言っていました。
ホテルは「拉薩雅魯蔵布大酒店」を予約してもらったはずなのですが、ここは「凱拉斯酒店」ですね。
(ちなみに拉薩雅魯蔵布大酒店の隣でした) -
ホテルのチェックインにはパスポートのほかに、入境許可証の提示が義務付けられています。ガイドさんが私の入境許可証の原本を所持していました。
本物の入境許可証は金文字で印刷されており、格式のある仕上がりになっていました。でも本人にはくれません。
ホテルのロビーは暖房が入っていないので寒いです。
フロントの服務員は厚手のコートを羽織ったまま勤務しています。 -
冬に拉薩を訪れる場合はホテルに暖房施設があるかを確認しておくべき、とガイドブックで読んだことを思い出しました。
ロビーがとても寒かったので夜が不安になりましたが、室内の暖房は申し分なく、シャワーも熱いお湯が出ました。
ま、4星級のホテルですからね。 -
拉薩での滞在時間を1分たりとも無駄にはできません。
拉薩といえば、その高所ゆえに高山病というリスクがあります。
どのガイドブックを見ても”拉薩に到着した日は安静にしていること”とか、”決して走ったり無理な運動は避けること”とありますが、そんなこと言ってられませんので、早速、ガイドさんとともにジョカン(大昭寺)を目指します。 -
ガイドブックやテレビで見たことのある風景です。
路上でチベット族のおばちゃんが、ヤクのバターを売っています。 -
チベットの仏壇でしょうか。とても綺麗に装飾されています。
-
ジョカンが見えてきました。
チベット族のおのぼりさん的な人はいっぱいいるみたいですが、外国人らしき人はいませんでした。 -
チベットの民族衣装よりもマスクが気になりました。
十人十色というか、十人十マスクですね。
日本でおなじみの白いマスクとか、使い捨てマスクは見かけません。 -
ジョカン(大昭寺)に到着しました!
巡礼者一人ひとりの真剣な表情に見入ってしまいます。
この場に立って、はじめて異なる世界に来たんだという実感がこみ上げてきます。
(この写真はパノラマ合成です) -
ジョカンの屋根には黄金色に輝く法輪と二匹の鹿が美しいです。
(薄曇りの空でした) -
ジョカンに向かって五体投地をしている巡礼者たちです。
チベット仏教の信仰の姿、五体投地を間近に見ることができて感無量です。
じっと眺めていたらガイドさんが「写真にとっても大丈夫ですよ」といってくれました。 -
寺院の建築も美しいです。
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信者たちが祈る先にあるのがここ。
-
五体投地の最前列から見たのがこちらです。
五体投地する人たちの間を縫うようにして前に進みました。
熱心に祈る人の邪魔にならないかと躊躇したのですが、ガイドさんもチベット仏教の信者だそうで、問題ないと背中を押してくれました。 -
金銅を打ち出した法輪です。
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香がたかれています。
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多くのロウソクが燈っている、と思いきやロウソクではなくバターに芯をさして火を燈しているのでした。
-
これは何でしょう?
ガイドさんに聞くのを忘れてました。 -
ジョカンには唐の時代に文成公主が持ち込んだといわれる釈迦牟尼像が祀られていますので、ぜひ見てみたいと思っていました。
ジョカン周辺を眺めるのに夢中になってしまって、時間は17時を少し回ったころでしたが、境内に入ろうとすると「参観を終わり」とのこと。
かなりショックでしたが、ガイドさんいわく「ジョカンは外から眺めるだけでも十分ですよ、次へ行きましょう」だって。
門から写真は許してくれたので、とりあえず1枚パチリ。
※通常は18時まで参観できるようですが冬は早く閉まるので、この時期来る方はお気をつけください。 -
ジョカンの周囲を取り囲む道がバルコルと呼び、
巡礼者はこの道を時計回り(右回り)に歩くのだそうです。
巡礼者とおのぼりさんのほか、人民解放軍の兵士の多さが特に目に付きます。迂闊にカメラを向けると怒られるので、こちらも気を使います。
バルコルの人の流れに逆らうかのように、ジョカンの壁に向かって祈る巡礼者に何度も遭遇します。これらの祈る巡礼者の前を横切ってはならないので皆様もお気をつけください。 -
仏具のお店?
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昔、チベット王族が遊びに来ていたお店らしい。
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五体投地でここまでたどり着いたのでしょうか。
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アニ・ツァングン寺の入り口。
なんか、カフェ店と見間違えそうです。 -
イチオシ
拉薩の尼僧寺アニ・ツァングン寺に入りました。
(写真の女性はガイドの徐さんです)
すでに参観時刻は終わっているのですが、いいんです。ここには来たのはガイドさんおすすめのヤクのミルクティーを飲むためなんです。
日本でも紅茶のポットサービスは見かけますが、ここでは魔法瓶のポットサービスです。甘くておいしくて、どれだけ飲んだかわかりません。
(人によっては臭いが気になるようです)
尼僧さんたちがお茶を運んでくれたり、掃除をしたり、そして私たちにフレンドリーに話しかけてくれます。ここが尼寺であることを忘れてしまうほどです。 -
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チベット族にとって絨毯は必需品のようです。
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こちらは壁掛けでしょうか。
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チベット仏教のお坊さん発見。
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「Yabshi Phunkhang Heritage Hotel」
本当はここに泊まりたくて、わざわざツアー会社に割増料金を支払ったのですが、予約できなかったとのこと。
(割り増し分の返金もありませんでした!)
このホテルはダライラマ11世の家族が使用していた邸宅を改造し、
ホテルにしたもので、部屋は通常のツインの2〜3倍はある広さとか。
チベット式の部屋で立地は最高だし、屋上からはポタラ宮を見ることもできると、現地の代理店からはイチオシとしてすすめられました。
実際、自分の足で探してみたのですが、冬季は営業していないことが判明しました。 -
Yabshi Phunkhang Heritage Hotelの入口です。
今度チベットにきたら絶対にここに泊まりたいです。 -
ヤク肉の炒め物やヤク肉を使ったスープ、どれも絶品でした。
チベット風の餃子も頼んだら食べきれない量になりました。
ガイドさんにツァンパ(麦焦し)の食べ方を教わって、バター茶をまぜて素手でコネコネしていただきました。
案外おいしかったですよ!
お店を出ると空が暗くなってきましたので、今日はホテルに戻ることにしました。体調はすこぶる良好!明日はポタラ宮を目指します。
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