2011/04/03 - 2011/04/04
440位(同エリア1166件中)
ハンクさん
前日はアンバサダー・ガーデンホテルで1泊、前日の電話予約で55USドル、外国人も多く長期宿泊しており、リーズナブルな価格といってよい(18室のみ)。1972年建築であるが、昨年改修工事を行って、快適なホテルとなっている。ゆったりした中庭での朝食も適量で、なかなかおいしかった。
翌日はタクシーをチャーターし、カトマンドゥ盆地にある世界遺産、スワヤンブナート寺院と、パタンにあるダルバール広場、ボダナート仏教遺跡、最後に空港の直近のパシュパティナートを訪れた。ここでは前者の2ヶ所を紹介する。なお街中の観光会社で見つけたタクシーは、6時間で4,000ルピー(約4,800円)であった。
スワヤンブナート寺院は、カトマンドゥの町から西へ2kmほど走った小高い丘の頂上にあり、近づくにつれて白いストゥーパが見えてくる。400段弱の急な石階段を上ったところが寺院の中心になっている。 寺院中央には仏塔がそびえる。大きさではボダナートの仏塔よりもはるかに小さいが、ネパール仏教にとっては最も重要な仏塔である。仏塔には仏陀の知恵の目が四面に描かれている。また、この仏塔の周囲には、チベット仏教の特徴を示すマニ車が並んでいる。また、この寺院は別名モンキー・テンプルと呼ばれるほど猿が多く、寺院では猿も信仰の対象となっている。
スワヤンブナートは13世紀までにカトマンドゥ盆地で最も重要な仏教聖地となり、15世紀にはイスラム教徒侵入を受け大被害を蒙ったが、その後再建された。また20世紀後半には中国の武力侵入で故郷を追われたチベット人たちが周辺に住み着くようになった。
ストゥーパに上る途中、仏教徒のご家族と一緒になり、写真撮影に応じてくれた。娘さんたちは英語を話し、人懐っこく写真を送ってくれるようにせがまれた。帰国したら忘れずに送ってあげなくてはいけない。
続いてカトマンドゥの南3kmほどのところにある古都パタンを訪れた。正確に言うとカトマンドゥの市外、ラリトプル市という人口20万人ほどの町にある。バグワティ川南岸の台地に位置し、古代の湖ナグワダに堆積した粘土と砂利の薄い層の上に、湖が乾燥した後、発展した。人口の8割が仏教徒である。
パタンは最初、仏教の「ダルマ・チャクラ」(法輪)の形に設計されていた。パタンの市域の周囲には四つの塚があり、人々のあいだではアショカ王の仏塔として知られている。 伝説によると、インドの王アショカは紀元前250年に娘とともにカトマンズを訪れ、パタンの周囲に4つ、中心に一つの仏塔を立てたという。その後、西暦299年ヴィール・デーヴァ王により整備され、中世にはマッラ王朝により、さらに拡大された。 いくつかの歴史的記録によれば、パタンはカトマンドゥ盆地で一番古い都市であるという。
パタンの中心もダルバール広場と呼ばれる。16〜18世紀にかけて建てられたマッラ王朝の遺構である旧王宮、寺院が立ち並んでおり、ユネスコ世界遺産に登録されている。カトマンドゥのダルバール広場でも書いたように、法隆寺、興福寺、善光寺など日本の仏教寺院を思い出させる多重塔が立ち並ぶ。同時にシヴァ、クリシュナ、ヴィシュヌなどヒンドゥー教の神々を祀る建築が共存する。究極はクリシュナ寺院と呼ばれる17世紀の建築である。2階はクリシュナ、3階はシヴァ、4階はブッダが祀られている。日本では、神仏が混交した時代があるが、ここではヒンドゥー教と仏教の完全な融合が見られ非常に興味深い。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー 飛行機
- 航空会社
- ジェットエアウェイズ (運航停止)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アンバサダー・ガーデンホテルのロビー
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カトマンドゥ市内の河川、ゴミ捨て場となっており水質汚染は深刻である
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アーミーの基地が近くにあり志願兵たちがトレーニングをしている
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スワヤンブナート寺院の入り口
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スワヤンブナート寺院の入り口に並ぶ仏塔
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スワヤンブナート入り口横の小さいストゥーパ(仏塔)
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寄進者なのであろう、三上紀良、日本国、名古屋市と刻まれている
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イチオシ
写真撮影に応じてくれた家族に写真を送ってくれるよう頼まれた、帰国したらすぐに送ってあげよう
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穏やかな表情の仏教徒の家族、お嬢さんたちは英語を話す
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ネパール最古の仏教寺院の巨大なストゥーパ(仏塔)
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スワヤンブナート頂上からカトゥマンドゥの市外を望む
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パタンのダルバール広場、王宮といくつもの寺院がある
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ダルバール広場の南端にあるシヴァ寺院
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旧王宮のひとつ、スンダリチョークの前の狛犬
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奥にあるクリシュナ寺院
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クリシュナ寺院とヴィシュワナート寺院、ビムセン寺院
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ヴィシュワナート寺院とビムセン寺院
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旧王宮の前に立つシッディ・ナラシン・マッラ王の像
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クリシュナ寺院
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ビムセン寺院とヴィシュワナート寺院の2頭の象の石造
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ヴィシュワナート寺院の2頭の象の石造
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地上から一段低いところにある清めの水
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懐かしい風景、古き良き日本を思い出さずにはいられない
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ダルバール広場で鳩に餌を与える人々
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こちらも懐かしい風景、生活の匂いがする
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ビムセン寺院
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ゴールデン・テンプル、本堂は金で覆われている
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ゴールデン・テンプルの仏像
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