19. インド・ネパール　懐かし旅　(完).　ネパール　祈りの風景

2011/02/20 - 2011/02/20

　東日本大震災が起きて、ひと月足らずがたちましたが、この間、ほんとうに気分が沈みました。関西に住む私は、直接的に被災したわけではありませんが、テレビのニュースに心を痛め、知人の安否を案じて過ごす日々は、重苦しかったです。何かせねば、と思っても、何もできない。神戸の震災の時、「結局、一番役に立つのは義援金」と聞いたように思うので、それならできる、と自分を慰めておりました。おそらく、多くの日本の方々が、似たりよったりの日々を送られたのではないか、と思います。まだまだ、救援を必要とする人、家や家族をなくして、途方に暮れる人たちにとっては厳しい日々が続き、そして行く先の見えない原発事故の今後など、課題は山積みですが、その一方で、日々の生活を続けざるを得ません。
　ただ、この震災を機に、祈りの心、感謝の心、哀れみの心だけは、なくしてはいけないと痛感しました。
　祈りの姿は美しい、と思います。
　どちらかというと、豊かな国より、貧しい国の人々の方が、熱心に祈ります。日本はというと、経済大国になり、豊かと言われる国になって、神様の存在が薄れてしまい、祈ることの意味も、私も含めて、多くの人の習慣から消えつつあったように感じます。今回の震災で、いまいちど、神の存在、つまり良心の意識、謙虚さ、感謝の心について、いまいちど思いを巡らして、大切に育てていきたいと思います。

　インドとネパールの旅行記に、おつき合いいただいて、お読みいただいて、ありがとうございました。現地滞在中に掲載した、リアルタイム旅行記と、帰国後に掲載した旅行記と、内容も写真も重複しているな、と思いつつ、でも、消去するのもしのびなく、そのままにしております。まぎらわしい点、どうぞご容赦くださいませ。
　

(ネパールからアクセスして、その日その日で書き込んだ、リアルタイムの旅行記と、帰国後に書いた旅行記が、ごっちゃになっていたので、順番に並ぶように、登録の日程をいじりました。
　実際の旅の日付けは、リアルタイム旅行記が正しいもので、1/11日〜2/5日までの旅でした。ややこしくて、申し訳ありません。2月に入ると寒さもましになってきましたが、1月のネパールは寒かったです。停電が常態のようなので、旅行の予定がある方は、停電や気温をよくご確認ください)

エリア その他の観光地(ネパール)

お寺は山の上にありますが、タクシーを降りた所では、大きな市場になっていて、お供えの花を売る人、灯明を売る人など、大勢の人でごったがえしてました。
土曜日という休日の朝、あまり早く行って、ヒトケがないと怖いな、と思って、8時頃に出かけたのですが、そんな心配は無用で、お寺は活気に満ちていました。

山のふもとにあった、大きなマニ車の前で、無心に祈る女性

階段を登り始めると、数体の仏像が、優しく見守ってくれます。

かなりの段数の階段をのぼっていきます。
前の赤い服の女性も、時々、立ち止まって、休憩してます。私も、一気には、行けません。彼女と、同じようなペースで、よっこらせ、と登りました。
お寺に階段って、つきものですよね。

階段の上の方に、ストゥーパの顔が見えてきました。
なかなかいいですね。この演出。仏塔に向かって進んでいく期待感が盛り上がります。

おお、迫ってきました。

ここも、ボダナートと同じように、観光年を意識してか、石がきれいに洗われて、白さがはえています。

思い出しました。
ブータン旅行の時、ガイドさんが、仏像それぞれにお布施のお札を置くように説明してくれてました。チベット仏教って、けっこう現世利益なんですよね。ここにも、仏像の前に、紙幣が供えられてました。

このお猿さん、まるで、祝福を与える神父さんのような手つきで、祈る人を優しく見下ろしてます。

ほら、

でしょ。

祈る猿?

白い大きな仏塔のまわりには、小さなお堂や、小さな仏塔がたくさんあります。

こらこら、仏像の頭の上に乗っちゃぁ、いかんですよ。

とあるお堂は、人気の神様がいるようで、マナカマナのように、行列ができてました。相変わらず、ネパール人の行列は、前の人とくっついてます。

階段を昇りきったところにある、この仏具。ご利益があるようで、たくさんの人が、これに触れて、祈りを捧げてました。

人気のお堂の前では、僧侶がプージャをしていました。この女性が依頼人でしょうか。

気持ちよさそうにお昼寝。