『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（１７５）マダム・コマとのデート。

2010/04/25 - 2010/05/10

今回の豪州旅行の楽しみは、大学の同窓生で、卒業後豪州人と結婚し、メルボルンに在住しているコマさんと会うことだった。先年、コマさんが日本に里帰りした時に訪問約束をしたことでもあった。旅行前、豪州のどの辺りをどういう風に旅行しようか計画した際に、先ず、タスマニアとエアーズロック、更にはガン特急が外せない中で、このメルボルンの位置づけだった。

豪州の大きな地図を眺め、又懐具合とも相談し、エアーズロックから一旦メルボルンに南下し、キャンベラ経由でシドニーに戻るのが、一番合理的で経済的なルートと判断した。そうしてメルボルン二日目の今日、フリンダース駅でコマさんとの待ち合わせとなった次第である。

６時少し前、待ち合わせ人でごった返す改札前のホールで、コマさんが人待ち顔に立っているのが直ぐにも分かった。Ｍａｄａｍ　Ｋｏｍａ！　大柄な豪州人の中にあって、小柄な日本人ではあるが、彼女のオーラ、光り輝くオーラの発散は彼女を数倍大きく見せ、人ごみの中で探す事すら必要なかった。ほぼ１年ぶりの会逢。久しぶりに話す日本語。懐かしさもこみ上げてくる。

夜のヤラ川を渡り、川向こうに建つシンフォニーホール、嘗て指揮者の岩城宏之がタクトを振り間違え一瞬聴衆の凍りついたハマーホール、或いはプリンセスブリッジからの夜景を眺め、又フリンダース駅前に戻り、今は店舗も閉店しているが、高級な照明に飾られたロイヤルアーケードからブロックアーケードの二つの仲通りを通り抜け、全く新宿角筈の路地にあるような人と人が触れ合うほどの狭い通りの両側に賑やかな飲食店街の続くフリンダースレーンの一角、とあるイタリアレストランに入り、今宵の夕食とした。

話すことに夢中になり、一体何を食べ、何を飲んだかも定かに覚えていないが、時は瞬く間に過ぎ、メルボルン郊外に居宅を構えるコマさんも、帰りの電車のこともあり、名残り惜しい一夜ではあるが駅まで送り、改札に見送った。豪州へ来て良かった。豪州へ来てコマさんと会い、食事をし、多種多様な話をし、良い思い出を作ることができた。数時間の楽しかった思い出を又胸に抱き、ホテルへの帰路についた。

エリア メルボルン(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.0

ヤラ川の向こう側にはシンフォニーホールなども見える。

嘗て岩城宏之がタクトを振り間違え、聴衆は一瞬凍りついたが、その後、大歓声に見舞われたハマーホール。

遠くには観覧車なども見える。

プリンセスブリッジから眺めるメルボルン市街地の夜景。

ライトアップされたフリンダースＳＴ．駅。

今晩はマダムコマとのデート。

店は既に閉じているが、高級ショッピングのロイヤルアーケードを歩く。

床にも素晴らしいタイルが敷き詰められている。

全くリッチな豪州人だ。

狭い路地の両側には多くの飲食店が立ち並ぶフリンダースレーン。

Ｔａｋｅｏｕｔのお寿司店も繁盛しているようだ。