2010/12/24 - 2011/01/08
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ちゃおさん
地霊神のことをベトナム語でどう呼ぶかは知らない。タイ語では「ピー」(ผี)と呼び、大きな家の庭先とか、道路の端、霊の集まりそうな場所に置いてあり、町を歩いていても、時々見かけることができる。
「カンフー演舞場」からの帰り、船着き場までの約5−6分の田舎道を歩く。ベトナムで3−4番目の大都市フエの郊外だけあって、中々立派な屋敷なども見かけるが、その邸宅の庭先には、必ずこの地霊神「ピー」が祭られている。
これは東南アジア一帯に見られることで、同じインドシナの中でも、タイ、ビルマ、カンボジア、ラオスは似たような文化圏で、ベトナムはやや異質、どちらか言うと中国の影響の強い国かと思っていたが、このベトナムでも「ピー」を見ることができ、ああ矢張りインドシナは一つの文化圏だなあ、という思いを強くした。
「ผี」(ピー)又は「ผีเรือน」(ピールアン)、アジアのアニミズムによる精霊、家の守り神。日本にも道祖神があるが、それ以上に昔は大きな屋敷の片隅にあった祠、キツネと結びついた稲荷神。嘗て、銀座4丁目にある有名デパート新築の際に、従来からその地にあった祠をビルの屋上に祀り上げて、社長以下拝んでいるテレビ映像で見たことがあったが、広くアジア全般に行きわたっている地霊神に対する崇拝の姿がここにもあった。
いや、目に見えない神、自然の凶暴への恐れと加護、自然の恵みに対する感謝と祈念、この気持ちはアジア人に限らず、人類共通のものかも知れない。金持ちであっても貧乏人であっても、近代日本の銀座4丁目であっても、このベトナムの田舎の町であっても、自然に対する怖れと感謝は、共通のものなだろう。
小さな川の支流の木の上にぶら下がった魚取り網は、どこか霞ヶ浦か瀬戸内か、日本でも見たことのあるような天秤網で、こんなして川面を掬い、どんな小魚が捕れるだろうかと、長閑で、質素ではあるが、それ程生活に困っている風には見えない田舎の情景を眺めながら、ボートに戻って行った。
- 旅行の満足度
- 4.0
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