2010/12/24 - 2011/01/08
647位(同エリア752件中)
ちゃおさん
昨日夕方着いたフエの町。市内に入ってからバスターミナルに到着するまでの数キロの市街地を走るバスの中で、賑やかなネオンサイン、通りの人出、バイクの騒音、途中渡った大きな川の長い橋、等々に相当大きな都市を予想したが、ホテルにチェックインし、隣のレストランで夕食を食べ、市内を少し散策した限りでは、バスの中から見た印象とは少し違って、お洒落な地方の中都市と言った感じだった。
一夜明けてのベトナム初日。朝食を食べるべくホテルの外に出て先ず最初に目に飛び込んだ異様な光景。異様と言うか奇妙な光景。それは何人もの人々が路上に高さ30cm程の小さな椅子の上にチョコンと座って、賄の大鍋を囲んで、丼物の朝食を食べていることだった。
タイでの屋台風景は各地で見てきているが、それは粗末ではあるが普通のアルミテーブルにアルミか軽量パイプの丸椅子に腰かけて食べるものだったが、ベトナムでのこのような姿は初めて見るもので、それは中国の地方都市などでは似たような風景が見られるかも知れないが、ここフエ程は極端に低い椅子ではないと思った。
椅子も低ければテーブルも低く、地面スレスレの感じでもあるが、多くはそんなテーブルなどは使用せず、どんぶりを手に持ったまま、美味しそうに湯気を吹きつつ、何かの麺類を啜っている。如何にも美味しそうだった。
当方も最初は昨夜の洋風レストランへ行って朝食を食べる積りでいたが、この光景を見て、すかさず路上屋台での朝食に決め、本当に低い椅子に危なっかしく、ひっくり返りそうになるのをこらえ、面白可笑しく大鍋の湯気を指さし、その指を上に上げれば、もう話は通じる。「鍋のどんぶりを1本!」、と言うことで、小母さんも心得たもの、「ウン」と大きく頷く仕草をして、さっと丼を取り寄せ、すぐさま麺を湯がいてその丼に移し、更にその上に具を乗せて、「ハイ一丁出来上がり」とは言わないまでも、片手でさっと突き出したので、当方、両手を添えて有難く受け取り、今朝の朝食とする。
麺は米で出来た「フォー」で、これはタイにもあってタイでは「クイテアオ」と言って、僕の好きな麺料理だが、この「クイテアオ」、発音が難しく中々通じなかったことを思い出したりもした。
今は冬の季節、当方にとっては気温15−6度は丁度良い気候に思えるが、地元のベトナム人に取っては、冬はやはり寒く感じるのだろう。厚手のジャンパーを着込んで、丼の湯気をフーフー吹きながら食べている姿はこの国の一つの文化にも見えてきた。
- 旅行の満足度
- 4.0
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フエで泊まったホテル「BINH MINH SUNRISE」の外観。街のほぼ中心地にある。
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1泊12ドル、約1000円のホテルフロント。
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部屋の調度は殆ど何もないが、清潔だ。
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バスタブは無いが、温水シャワーも完備されている。
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路上で低い椅子に座り、食事を待つ人々。
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今朝の朝食を作ってくれた路上の小母さん。
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コメの麺「フォー」は朝食に最適。
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ベトナムのお金「ドン」。ホーチミンさんの肖像になっている。食事代はこのお金の1枚を差し出せば、小母さんの方で、釣銭を返してくれる。全く不都合はない。
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泊まったホテルの外観。外から見ると6階建てになっている。この裏の路地には無数の小さなゲストハウスが営業していた。
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朝のラッシュアワー。
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この街では車よりもまだバイクの方が主流だ。
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路上で果物、野菜など売る行商人もいる。
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ソムオー1個、1万ドンでデザート用に買う。
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さて、ツアー参加の為、そろそろホテルに戻るとするか・・
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