ヨーロッパのリゾートホテル（１）　ナポリ近郊のリゾートホテル

2009/05/28 - 2009/06/08

イタリアのナポリ近郊、アマルフィ海岸、カプリ島、イスキア島、ソレントなどの町はイタリアでも有数の海辺のリゾートです。
海の美しさもさることながら、断崖の絶壁から海を見下ろす絶景も売りの一つとなっています。
ところがこのリゾート地、眺めのいい場所には大抵ホテルが建っていて、お金を出さなければ景色を楽しめない仕組みになっています。

そんな素晴らしいリゾートホテルで過ごして、素晴らしい景色を楽しみたい。
しかもどのホテルも設備、環境など申し分のないホテルです。
宿泊すればさぞや素晴らしいリゾートライフが送ることができるでしょう。
が、そこには問題が・・・・

何といってもこれらのホテルの宿泊料はバカ高い！
フランスのコートダジュールほどではないですが、１泊最低５万は当たり前。下手をすると１泊最低でも１０万円近くするホテルすら存在します。
またそんなホテルに家族連れで長期滞在する人も多いみたいです。
日本の庶民からすると謎だらけですね。

でも、あきらめてはいけません。
なにがしかのお金を出せば、テラスで景色を楽しめるホテルも沢山あります。
そんな高級ホテルを泊まらずに楽しむリポートです。

エリア ポジターノ(イタリア)

まずはラヴェーロにあるヴィラ・カルーソー。

ラヴェーロはアマルフィの山の上にあります。
アマルフィ海岸の眺めが素晴らしいことで有名なリゾート地。
高級ホテルが沢山建ち並んでいます。
中でもこのヴィラ・カルーソーは抜きんでて高いホテルです。
１泊の値段は最低でも１０万円近くしました。
とてもじゃないけど泊まれません。

そこでバーにシャンパンだけ飲みに行きました。
ポテトチップスやナッツがついたシャンパンがグラスで２０ユーロでした。
贅沢ですが、これさえ頼んでおけば後は心おきなく内部の写真が撮れます。

写真はホテルからプールに向かう道。

このホテルの売りは何と言ってもこのプールです。
山の上にあるインフィニティプールは、さすがにヨーロッパでは珍しいと思います。

周りの山とプールが一体になっています。

脇にはレストランがあります。

実はこのホテル、女優の川○なお○さんが新婚旅行で一泊だけお泊りになったホテルです。
そんな高級ホテルに子供連れの方がプールで泳いでいらっしゃいました。

アマルフィの海もちらっと見えます。

アマルフィに戻って、アマルフィ郊外のサンタ・カタリーナホテルのプール。
断崖の上にホテルの客室、エレベーターで海岸に降りるとこんなプールがあります。

ここはエリザベス・テイラーがリチャード・バートンと新婚の頃泊まったホテルらしいです。
この側にレストランがあります。
ここでランチを食べましたが、オードブルとメインで軽く１万円行ってしまいました（涙）。
そんなレストランに長期滞在らしい家族連れがいらっしゃいました。

天気が良くないのが玉に傷です。
海も荒れていて、流石に海で泳いでいる人はいませんでした。

レストランから見下ろしたプールとプライベートビーチ。

素晴らしい眺めです。

ポジターノの町中にあるシレヌスのレストランからの眺め。
多分ポジターノで一番素晴らしい景色が見られるホテルでしょう。
ここも海の見えない部屋で５万円しました。

サンタカタリーナでの高い昼食に懲りて、朝食を食べにやってきました。
確か朝食料金が２５ユーロでした。

動画です
http://www.youtube.com/watch?v=FniVbWB06MQ

朝食レストランの窓からの眺めです。
自分の中での絶景レストランの一つです。

レストランの脇にテラスがあります。
宿泊客はこのテラスで寛ぐ人が多いみたいです。

逆光で暗くなっていますが、テラスにあるプールです。
こんな断崖に面したホテルでプールがあるのはかなり贅沢です。
ポジターノではプールのあるホテルはないホテルの倍近く値段が違います。

シレヌスの廊下にこんな窓があります。
窓からのぞき見た教会。
この眺めもフォトジェニック。

ポジターノの町からアマルフィ行きのバスで５分もしないうちにたどりつくホテル・サンピエトロ・ディ・ポジターノ。
シレヌスに比べて場所的にちょっと不便ですが、環境はずっと素晴らしいホテルです。

入口は単なる駐車場でなにもありません。
隅に小さなエレベータの乗り場があります。
そのエレベーターで降りるとホテルのフロントに出ます。

フロントの前に広がるテラス。
この眺めもまた素晴らしいです。

タイルがはられたベンチです。
ここでまたシャンパンを注文しました。（ポテトチップス・オリーブなどのおつまみがついて１７．５ユーロ）
交通の便が悪いせいか、このホテルは設備の割には比較的リーズナブルです。
と言っても高いことに変わりはありませんが（笑）。

このテラスからこのホテルのプライベートビーチに降りるエレベーターがあります。
ちょっと行きにくかったので、写真はありません。
前述のサンタカタリーナのような感じみたいです。

テラスの脇にあるレストランです。

レストランのテラスです。

ポジターノ、ラヴェーロなどはまだお金を払わなくても行ける眺めのいい場所がありますが、ソレントの眺めはほとんど高級ホテルが独占していると言ってもいいでしょう。
一か所だけ眺めのいい場所がありますが、道路わきの狭い場所です。
やはり眺めをゆっくり楽しむにはホテルのラウンジに行くのがベストでしょう。
ここはソレントのGrand Hotel Ambasciatoriのラウンジだったと思います。
適当なところを選んで入ったので記憶があいまいです。
でも、ソレントなら海岸近くの高級そうなホテルに入ればどこを選んでもこんな感じの眺めになります。

ここではジュースを頼んだので１０ユーロしませんでした。

６月の夕方近くのせいもあってこのテラスを独り占めしました。

テラスから見た夕日です。

泊まってないホテルばかりでは気が引けるので、今度は泊まったホテルを。
イスキア島にあるThe Hotel Giardino delle Ninfe & La Fenice です。

このホテルは素晴らしかった！
海を見下ろす広いテラスのついたダブルルームのシングルユースで、２食付きで８０ユーロほどでした。
シャワーとトイレもついていて夕食も値段を考えたら美味しく文句のつけようのないホテルでした。
日程の関係で１泊しかしなかったのが非常に惜しまれます。
眺め良し、設備良し、値段良しと本当にお勧めできるホテルです。

ホテルのHPです。
http://www.giardinodelleninfe.it/index.php

部屋のテラスから見たアラゴン城です。
部屋の広さ自体はさほどでもなかったのですが、テラスの広さには感激しました。

ホテルの庭も広く、プールもジャグジーもありました。

ただ高台にあるので行きは港からタクシー利用が無難です。（帰りはホテルの目の前から公共のバスが出ています）
それからホテルにはエレベーターもなくポーターもいませんので重い荷物を持って階段を上がるのは年配の方にはちょっと大変かもしれません。

このホテル、なんとプライベートビーチまであるのです。
階段で下まで降りるので、行きはともかく帰りはつらいかもしれませんが・・・・

行った時間は午後だったのですが、誰も人がいませんでした。
寝椅子に座って海を見ているととさながら「太陽がいっぱいの」アラン・ドロンの気持ちになりました。

「太陽がいっぱいで眩しいよ」