2011/01/21 - 2011/01/23
28位(同エリア120件中)
ころっつさん
今年に入って、少しだけ時間がとれたので、久しぶりに宿泊付きのひとり旅に出かけることに。
ちょうど今月末で有効期限が切れるマイレージもあったので、「使わなきゃ損!」と思い、行き先を思案。
寒い時期だし、南国がいいなあ…と考え、航空会社のホームページで空席を見ていると、適当な時間帯に空席があったのが鹿児島便。ということで、鹿児島空港を拠点に、これまであまり旅したことがない宮崎県海岸部をレンタカーでまわりました。
全6回予定の第4弾の旅記です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
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日南海岸から宮崎市を経て、無料の東九州道を走り、やってきたのは日向市の南部にある美々津。
美々津は、九州山地から日向灘に流れ込む耳川の河口にあり、江戸時代から高鍋藩の交易港として栄えたまちで、明治維新後には一時は現在の宮崎県の北部を県土とする美々津県の県庁が置かれたまちでもあります。
まちなみは、高台を走る国道10号線から海岸の方に下って行ったところにあります。 -
岩壁にある地元駐車場に車を置いて散策を開始します。
江戸時代には、この地方の産物である木材や炭を耳川を使って運び、ここ美々津に集め、船に乗せ大阪方面に送り出していました。そのため、回船問屋や商家が数多く立ち並び、美々津千軒と呼ばれるほどの繁栄を見せたそうです。しかしその後は、鉄道や道路の開通によりる港町としての役割がなくなり、急速にさびれていったそうです。
現在は繁栄を謳歌した時代の商家が多く残っており、宮崎県内では飫肥に次いで国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。 -
商家風の建物が多く残っています。消防団の器具庫もまちなみを意識してか、白壁の土蔵風の修景された建物となっています。
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漁村に多く見られる板張りの民家。昔ながらの石敷きの道が通っています。
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美々津には、まちなかに上町・中町・下町の3本の主要な通りがあります。通り沿いには繁栄の歴史を感じさせる切妻や妻入の町屋が建っていますが、今は通る車や人も少なく、比較的に静かなまちなみが保たれています。右手手前の建物は廻船問屋であった旧河内屋で、今は日向市の指定文化財となっており、歴史民俗資料館として活用されています。
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主要な通りの中央に位置する中町通りです。通りは石畳に打ち替えられており、商人町として栄えた大壁作りの町家が点在しています。飫肥のように電柱が立っていなければ、よりいい雰囲気なのですが…。
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白壁の格子窓の上部にも飾り付け用の瓦が取り付けてあります。
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まちなみの南西部には橋口氏庭園があります。
橋口氏初代が室町時代末期にここ美々津の愛宕神社の神官として居住し、その頃に作庭されたものと伝えられています。
普通の民家にあるような庭園なのですが、京都の醍醐三宝院を模したといわれるもので、山側の岩盤を自然のまま利用し、石組みの池や樹木を配してあり、宮崎県指定の名勝となっています。 -
一番山側にある上町通りです。江戸時代には小倉から九州の東海岸を通り鹿児島までを結ぶ日向街道となっていた道筋です。一番手前の民家は、サインポールから理容店であることがわかります。
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上町通りには、白壁の民家の以外にも木造の洋風建築の建物もまちなみの中に溶け込むようにあります。かつて美々津郵便局として利用されていた建物で、玄関先には昔ながらの丸ポストが立っています。
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上町通りには、旧郵便局のほかにも木造の洋館風の建物があります。
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まちなみに中にある電気店。建物自体は新しいもののようですが、修景により修復された建物のようです。
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美々津にある民家の軒上の二層部分は虫籠窓となっているものが少なく、物置ではなく、住居として使われていたようです。
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大きな切妻造の白壁の民家。
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虫籠窓と白壁格子のなまこ壁が特徴的な町家です。上町通りの北方には主に明治時代の家並みが連なっています。
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明治時代に建てられた町家のひとつが「美々津軒」として内部が公開されています。この地の方言や郷土料理などを学べる「新ひむかまちづくり塾」というものもここで開催されているそうです。
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美々津軒の玄関先には、紺に染め抜いた暖簾が掛けられています。
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美々津のまちは、観光客を相手にした店屋も少なく、土曜日のこの日もあまり観光客を見かけませんでした。その分静かな雰囲気が保たれているように思えます。
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中町から上町を通り、ひとまわりして再び中町通りに戻ってきました。鉄道や道路の開通により、かつての美々津の繁栄は衰退しましたが、そのことにより今に至るまちなみが残っているといえます。
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虫籠窓と整然とした瓦屋根。
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美々津港のすぐそばにあるのが、日本海軍発祥之地の碑。
美々津は、神武天皇の水軍が初めて編成され、出港した地との伝説があることから、日本海軍発祥の地として定められています。碑文は時の内閣総理大臣海軍大将米内光政により揮毫されたもので、太平洋戦争後に進駐軍により碑は破壊されましたが、後に地元の要望により復元されたそうです。碑の横には日章旗もはためいています。 -
美々津のまち歩きを終え、日向市内にある日豊海岸国定公園に属する景勝地の日向岬・馬ヶ背に向かいました。駐車場から15分ほど遊歩道を歩いて行きます。
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馬ヶ背は、幅が10m、奥行き200m幅の細長い海の入り江で、両側には高さ70mに及ぶ垂直の柱状節理の断崖がそそり立っています。
馬ヶ背という名は、先端の日向岬に一帯の岩肌の盛り上がった形状が、馬の背中に似ていることから呼ばれています。 -
深く切り込んだ断崖は迫力ある風景です。
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見た目の迫力もありますが、押し寄せる大きな波音が眼下から聴こえてきます。
時間があまりなかったので、日向灘を望む最先端の日向岬展望台までは行きませんでした。 -
いよいよクルスの海に向かいます。今回の旅の最大の目的地は、実はここでした。神秘的な十字の海となった地形であるクルスの海というものを実際に見てみたいと思ったからです。
クルスの海は、日向岬の駐車場から少し市街地に戻った場所にあります。 -
クルスの海は、その形状から「願いがかなう」と言われています。
そして展望地には、その象徴として、願いがかなうクルスの鐘なるものも整備されています。 -
これが見てみたいと切望していたクルスの海です。逆光気味ですがきれいに見えます。
クルスとはポルトガル語で「十字」を意味する言葉です。海の荒波が造り出した自然美で、東西、南北ともに200mにわたって裂けており、陸地から見ると十字に見えるためこの名が付けられました。 -
確かに眼下に広がる海は十字状になっています。こうしたロマンと神秘ある観光スポットなので、訪れている人の多くが、若いカップルです。
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クルスの海をアップで撮りました。誰が名付けて、観光資源として売り出したわかりませんが、なかなかいいアイディアだと思いました。こうしてこれを見たいからと飛行機でわざわざ出かけてくる私のような人も実際いるのだから…。
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「願いが叶うクルスの海」の説明。
展望台から見えるクルスの海にある岩の形状が、「叶」という文字に見える事から、ここで祈りをささげると願いが叶うとの伝説が言い伝えられたものです。
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西に傾いた夕陽に輝くクルスの鐘。願い?を叶えるために、ひとりで打ち鳴らしてみました。
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クルスの海からまた少し市街地の方に戻っていくと、サンポウというところがあります。駐車場に車を置き、遊歩道を少し歩いていくと目の前に海が広がる岩場に到着します。今歩いてきた遊歩道以外の三方向がすべて海であることから、サンポウと名付けられたそうです。
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サンポウの岩場から見たクルスの海。もう少し歩いて行けば、十字の海が間近に見られそうですが、少し危険そうなのでやめておきます。
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さらに少し市街地方面に少し行くと一面に芝生が広がる広場として、日向グリーンパークがあります。芝生の向こうには、青く輝く日向灘が広がっています。
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夕陽に照らされ、オレンジ色に美しく光輝く海面。
さすが南国なので、私の住んでいる関西よりも少し日が沈むのが遅いような気がします。 -
最後に市街地近くの海岸にある大御神社に立ち寄りました。
ここは、日向のお伊勢様としても知られる天照大神を祭神とする古い神社で、創建の年月ははっきりしていません。 -
南国・宮崎なので、由緒ある神社にも暖地性の樹木が育っています。
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大御神社の本殿や拝殿は、国の登録有形文化財となっています。この神社の境内は日向灘の波が洗う岩場を整地した場所にあります。
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海沿いに細長く広がった境内の一番奥からは、岩場に降りていくこともできます。
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そしてその岩場にあるのが、さざれ石。
さざれ石って何?と思うのですが、国歌・君が代の中にも出てくるあの「さざれ石」です。
大地から流れる大量の小さな石が、この一帯の海岸の河口附近にたまり、粘土や砂などにまじり、大きな岩の固まりとなった礫岩をいいます。また、隣り合う柱状節理は、海岸に比較的に近い尾鈴山系のかつての火山活動により、海へ流れ出た火砕流です。
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この旅行記へのコメント (5)
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- morino296さん 2011/02/22 21:02:19
- 願いが叶いそう
- ころっつさん
こんばんは。
クルスの海、初めて知りました。
確かに、願いが叶うって感じがしますね。
ロマンと神秘ある観光スポットなので、若いカップルが多いのも頷けますね。
馬ヶ背は、能登半島の義経の舟隠しと似ている感じがします。
若くないですが、クルスの海、行ってみたくなりました。
morino296
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- 天星さん 2011/02/14 09:52:49
- はじめまして
- 時よりご訪問いただいて
ありがとうございます。
細島半島はいいところですね。
思いっきり、クルスの鐘ならして
耳が一時的に難聴になったような
音がしたこと思い出しました。(笑)
馬ヶ背の先はまだ通行止めなんでしょうね
凄い海のパノラマシーンが見れる所が
あるんですけどね。
灯台からも、海の景色が広がってました。
神秘的でいい所ですよね!
逆光のクルスの鐘はいいですね!
天☆
- ころっつさん からの返信 2011/02/14 23:50:20
- RE: はじめまして
- 天星さん、こんばんは。
こちらこそ勝手に訪問して、足跡を残して行っただけですので…。
天星さんも日向に行かれたことがあるのですね。日向灘の美しい景勝地が続き、ああいいところだな…と今回訪問して思いました。
確かにクルスの鐘、結構いい音がします(笑)。ひとりで訪問した私は、辺りのカップルに遠慮気味に突きましたよ。
馬ヶ背の先は通行止めだったのですか?
今はそうではないと思いますよ。
私が行った時は、突端まで行けるようでしたが、夕日の時間が迫り、クルスの海にまだ行ってなかったので、先を急ぎ残念ながら今回パスをしてしまいました。
クルスの海は、午前中の早い時間に訪れた方が、逆光でなく美しい青い海とのコントラストの絶景が撮れたんじゃないかなあ…と思っています。
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- わんぱく大将さん 2011/02/13 10:57:31
- 日本も見どころ多いですね
- ころっつさん、今日は。1月にご訪問いただいていて、そのお礼まいりが今頃になり、申しわけありません。時差があるもんで(ほんまかいな?!)
いや、仕事で何度も九州ににも行かせてもらいましたが、知らない所いっぱいです。馬ケ背、クルスの海、初めて見ました。自然の力は凄いですね。
日本は海あり、山ありで、見所多いところですね。(人ごとのような?)
大将
- ころっつさん からの返信 2011/02/14 23:40:52
- RE: 日本も見どころ多いですね
- 大将さん、こんばんは〜。
私もかなりの時差を持っていますので、お気になさらないでください。
私も九州には公私ともに結構行っているのですが、魅力深い場所が多く、未踏の地もまだまだ多いです。
クルスの海は以前に写真を見たときから、一度実際に見てみたい!と思っており、1年前にも計画したのですが、なかなか行けず、今回やっと行くことができました。
九州だけでなく、大将さんが言われるように、山あり、海あり…日本にはまだまだいい場所がいっぱいありますね。私も旅に出るたびにそう思いますよ。
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