2011/01/29 - 2011/01/29
1152位(同エリア1625件中)
まみさん
手芸は、不器用というよりはそれに必要な忍耐力がないために苦手な私は、せいぜいボタン付けくらいしかやりません。
そんな私が東京ドームの国際キルトフェスティバルに行ってみたのは、手芸すらやらないド素人が見てもきっと楽しめると思ったからです。
案の定、非常に手間ひまかけて丹念に制作したことがうかがえるすばらしい力作ぞろいで感嘆しました。
精巧な、あるいはダイナミックな絵を見ているようと思って近付くと、実はそれら1つ1つが刺繍だったり、アップリケだったり、生地の柄だったり。
二次元の平面の絵のようでありながら、布や糸の部分が微妙に立体的な三次元で、二次元の絵にはない魅力があります。
現代絵画でも、例えばコラージュ手法などで、微妙に立体的な材料をキャンバスに貼り付けて制作したりしますが、ああいう作品の、ただの絵の具によるラインや色彩では得られない魅力に通じるのかもしれません。
というわけで、そんなキルトの世界に4時間たっぷり浸ってきました。
そして、初めて行ったせいもあり、まるでカタログでも作ろうかって勢いで、気に入った作品の写真を撮りまくってしまいました。
ちなみに、この東京国際キルトフェスティバルの存在を知ったのも、最終日に間に合ったのも、実はフォートラベルの旅行記のおかげです。
<初めて行った東京国際キルトフェスティバルの旅行記のシリーズ構成>
□(1)グループ部門───凝ったデザインや心の原風景を呼び覚ますデザインに魅了される
□(2)日本画を見ているような和のキルト部門と、キルト作家たちのキルトガーデン
□(3)延々と飽きなかった「花」のパートナーシップキルトと過去の日本キルト大賞の作品
□(4)キルト作家たちによる新作の競演(前編)
□(5)キルト作家たちによる新作の競演(後編)
■(6)まさしく絵になった額絵キルト部門と愛らしいジュニア部門の作品とアーミッシュのキルティングビー
□(7)一枚の絵を見ているようだった創作キルト部門(完)
キルトを絵画のように鑑賞していた私の目の前に、おあつらえむきのコーナーが目に入りました。
額絵キルト部門です。
今までのキルト作品は長さ1〜2メートルの大きなものが多かったけれど、今度は手頃な、だいたい30センチくらいの作品が主流となりました。
ただ……正方形の作品が多くて、カメラのファインダーの中には収めにくかったです(泣)。
それを頑張って収めるのが腕のみどころ!?
それからジュニア部門です。
閉場までどんどん時間が押し迫ってきましたが、これも見逃せないと思いました。
真っ直ぐで素直で、可愛らしい作品が多かったです。
だけどキルティングの仕上がりと考えに考えたデザイン、そして込められたメッセージなど、大人顔負けだと思いました。
特別企画のアーミッシュキルトは撮影禁止でしたが、アーミッシュの暮らしを再現した一角を撮ることができました。
そこにはキルトが飾られていたので、撮影できなかった伝統的なアーミッシュキルト・コレクションがどんなものだったか、記憶にとどめるよすがにはなります。
ちなみに、アーミッシュ、アーミッシュとあたかも知ったかぶりをしていますが、アーミッシュについて知り、調べたのはこのキルトフェスティバルがきっかけです。
東京国際キルトフェスティバル2011の公式サイト
(いつまで閲覧できるか分かりませんが)
http://www.tokyo-dome.co.jp/quilt/
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アーミッシュの暮らしを再現した一角
ここで多人数でキルトを制作する「キルティングビー」が実演されたようです。
「アーミッシュやメノナイトの女性たちは、19世紀後半から20世紀前半にかけて、優れたキルトを残したと言われています。今回ここに展示しているアンティークのキルトもそうしたものです。
現代のアーミッシュ、メノナイトの女性たちは、その伝統を受けついでいます。コミュニティでは、家族のため、チャリティのためにキルトを縫う女性たちの姿を、しばしば見かけます。
ここでは、チャリティのために女性たちが集まってキルトを縫う、キルティングビーを再現しました。」
(会場の説明看板より) -
古いストーブとアーミッシュキルト
「宗教上の理由からヨーロッパを逃れアメリカに渡ったアーミッシュの人々。今なお伝統的な暮らしを守り続ける彼らが作るキルトは、独自のデザイン、魅力的な色彩、繊細なステッチワークなどで芸術性の高さが注目されてきました。今回、スイス、ドイツのコレクターが所有する、もっとも評価の高い1870〜1930年にかけてのアーミッシュキルトの名品45枚が展示されます。併せて、農場や暮らしの一部を再現。アーミッシュのキルターによるキルティングビーも行います。」
(公式サイトより引用) -
額絵キルト「ブロードウェイの可愛いDeli(コッツウォルズ)」(坂本純子)/コロネット賞
キルトの可愛らしさがとっても似合うデザインです。 -
微妙に三次元、眺めれば眺めるほど味が出る!?
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額絵キルト「教会のある風景」(石亀絹恵)
迷路のような細い小路のある町の風景。 -
額絵キルト「HARBOR BREWERY 天王洲」(樫崎晶枝)
空のラインのキルティングがいいかんじ! -
額絵キルト「スケッチブック」(堀江千枝)
可愛くて癒されます。 -
ちょっとななめから一部だけ
これはこれで少し歪んでいても、かえって動きがあっていいではないですか。
えっ、そう思うのは私だけ? -
額絵キルト「LOVE」(村山美樹)
デザインの中にLOVEの文字が隠れています。
ほぼ正方形の作品でしたが、わざと上から歪ませて撮ってみました@ -
額絵キルト「私のシャツが……」(前田景子)/優秀賞
これもわざと斜めにカメラを構えて、ファンダーいっぱいに撮っています。
可愛らしくて元気がでるデザインです。
洗濯物がいっぱい干してある光景は、平穏な日常の象徴といえるかもしれません。 -
額絵キルト「春が来た(B)」(鈴木なを子)
細長い作品の真ん中部分です。
春が来たってことは、すなわち盛りの季節!?
Bということは、過去に出品したAもあるということかもしれません。 -
額絵キルト「悠間的夏日午後」
確か台湾の方の作品です。 -
額絵キルト「うまい!! 信州そば」(根岸明世)/奨励賞
わざと顔半分にした大胆なポーズもステキです。それも評価ポイントのようです。
奨励賞のコメントに「子供ならではの自由さが素晴らしい」とあるのですが、これはひょっとしてジュニア部門の額絵だったかも。 -
額絵キルト「Riyo’s Labyrinth〜べろんべろんでYeah!!〜」(江口莉世)/奨励賞
見たままの夢をデザイン化したものだそうです。
怪獣、可愛い@ -
怪獣の口に吸い込まれていく!
-
額絵キルト「愛犬チャンプ」(古里茶美)/奨励賞
ぱっと目についた、可愛くて愛情が感じられた作品。 -
額絵キルト「春暖」(佐藤由美)
キルトだと、さらにやわらかくて身近な雰囲気がします。 -
額絵キルト「凍」(片平隆)
額絵もいいけれど、パジャマの刺繍とか、いろいろ応用できそう@ -
額絵キルト「週末のティータイム」(陳敏媛)(台湾)
この絵の中の世界に入りたくなります@ -
「思い出の街並み〜ドイツ」(島田壽子)
ドイツのどこかしら。
山の手の街並みのあるところ?
窓辺に花が下がられた建物が多いので、南ドイツ・バイエルン州のような気がするけど、どうでしょう。
画面メインの通りは坂道のようです。 -
額絵キルト「海の夕日」(山千代子)
うっとり@ -
額絵キルト「Everlasting」(木村孝恵)
こういう景色を写真でも撮りたい! -
額絵キルト「帰りたい!」(植松章子)
お部屋に飾りたくなる絵です。
キルトではないですが、実際似たタイプのファンタジックな絵を飾っています。ずぅっと昔に友達に誕生日プレゼントでもらったものです。 -
額絵キルト「翡翠(かわせみ)」(日田敏恵)
カワセミもいいけれど、はねる水も、とってもいい!
余談ですが、去年2010年の秋、私のコンデジで偶然、カワセミの写真を撮ることができました。
撮れたいいなと川に近付いたらチャンスがあったというほんとーにラッキーで、でもあくまでコンデジなのでちっちゃくしか撮れませんでした。
でも、この先、こんなちっちゃな写真でも野生のカワセミが撮れるチャンスはもうないんではないかと思っています。
やっぱりエサを食べていた瞬間でした@
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/20294498/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/20294499/
関連の旅行記
「やっとヒガンバナが見頃を迎えた巾着田へ(1)高麗駅から道々の楽しみと意外に見応えあった遅咲き地点」(2010年9月26日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10504526/ -
ジュニア部門「Sweets! Sweets! Sweets!」(東深沢中学STEP)
制作者3人。3時のおやつをモチーフにしたそうです。
素直で可愛い作品です。 -
ジュニア部門「南砺市の魅力」(南砺(なんと)市福野児童センターアルカス)/優秀賞
制作者のところに40〜50人ほど名前が挙がっていました。
これでみんな、市の輪郭と名物をしっかり覚えたでしょう@ -
ジュニア部門「フラワーパンダ」(浜崎碧)/奨励賞
布選びが上手で配色がいい、パンダの鼻がブルーというのがバツグン、という評価コメントがついていました。
私はちょっと口をひねったようなパンダたちの表情に惹かれました。 -
ジュニア部門「パンダちゃん、海って楽しいね!」(松澤美和)/奨励賞
パンダや海の生物たちの表情が可愛いです。
大好きなパンダと潜水という発想がジュニアらしくてとても可愛らしいです。 -
ジュニア部門「Dream」(宮本愛弓)/ラボ教育センター賞
夢の内容はイソップやグリム童話。 -
ジュニア部門「動物たちのあいさつ」(飯海斗/礼音)/第3位
恐竜の表情と、ゾウ……ではなくマンモスのポーズがいいです。 -
ジュニア部門「にゃんにゃんワールド」(竹中茉緒)/第2位
けんかしなくても、お魚はたっぷり@ -
ジュニア部門「はばたけグンカンドリ」(福場寛文)/第1位
ガラパゴス島の生物がモチーフだそうです。
島を覗いている人間は「ボク」。
数少ない貴重な男の子の作品です。 -
ジュニアのみなさん、ご参加ありがとう
客席とグラウンドの間の壁のところに展示されていました。 -
子供らしい素直なテーマの作品ぞろい
-
雪だるまちゃんと仲間たち@
「東京国際キルトフェスティバル2011(7)一枚の絵を見ているようだった創作キルト部門(完)」へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10542074
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