2010/04/25 - 2010/05/10
655位(同エリア876件中)
ちゃおさん
大草原に太陽が沈み、漸く長い一日が終わりになりかけている。あの真っ赤に燃えていた巨大な岩山「ウルル」も急速に色を失い、そう正に生気を亡くした死に顔のように、土色の岩石に戻り、人々の暫しの興奮も又急速に萎え、もう既に帰り支度を始めているグループもいる。
ここから又更に350キロ、アリススプリングスまでの東京〜名古屋間に匹敵する距離をぶっ飛ばして帰るのだから、ガイド兼ドライバーとしたら一刻も早く帰りたいに違いない。
ツアーバスは「夕日の沈む丘」から一旦「Ayers Rock Resort」の建物群の集落を通り抜け、ハイウェイに出るが、そのResortも既に人影はまばらだ。と言うか、1泊2万、3万もする施設に泊まる人はそれ程多くないのかも知れない。
太陽はもうとうに沈んだと思っていたが、バスの向き、進む方向によっては、まだ残照を地平線に残し、その青く澄み渡った空を1機の遊覧ヘリコプターが空港へ向かって帰投していく。岩も山も洞窟も、空も太陽も空気もすべてが絵になる情景だった。
世界自然遺産。そんな看板はどこにも出ていないが、ここが世界遺産でなくてして、どこがあり得ようか。はたまた、世界遺産に認定されようがされまいが、Ayers Rock,「Urulu」は存在するだけだ。存在することに価値がある。ここの空気はそう主張しているようだった。
- 旅行の満足度
- 4.5
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これはまだ日没前の写真であるが、ワイン片手に付近を散策するご婦人もいた。
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何人かのアボリジニが駐車場の片隅で民芸品などを売っていた。当方も焼きごてで、乾いた木片に模様をつけ、砂漠の小動物に仕上げている展示即売が気に入り、ちょっと高いが15ドル出して買った。
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太陽は既に地平線の下に沈んでいった。
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あの真っ赤に燃えていた「Urulu」も急速に色あせ、土気色に変わってしまった。
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一時の興奮から覚めた人々も漸く帰路に着きはじめる。
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日没後の残照の中、Ayers Rock Resortの建物にも電気が点き始めている。
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高級リゾートで泊まる人も少ないのか、人影もまばらだ。皆アリスからの日帰りツアーが多いようである。
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残照が地平線を赤く染める。
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まだ完全に夜になっていない青空に1機の機影も見える。
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どこまでも深い空。
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