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ケラ・ラカンは私が一番気に入ったお寺でした。パロの西チェレラ峠の直下に車を止めると、林の間から切り立った崖にへばりつくように幾つかのお堂が見えます。一度山道を下り、再度登って約1時間でつきます。標高の高いところでの登りはいささか息が切れましたが、深呼吸を心がけながら登りました。<br /><br />林の中にはエトメトと呼ばれる石楠花が満開。白、ピンク、ローズ、オレンジと色もバラエティに富んでいます。名も知らぬ紫色の花、風の当たる稜線に出ると、背丈の低い小さな花々が見られます。何てすてきな山登りなのでしょう。山道をハイティーンくらいの尼僧さんが2人と真っ黒くてどこに眼があるのか分からないようなけむくじゃらの犬が下りてきました。犬は番犬のように道案内のようにおとなしく2人についていきます。写真を一緒にとって貰いました。はるか下に見下ろせるパロの街まで買い物に行くということでした。きっと車道で誰かが車に乗せることでしょう。<br /><br />ケラ・ラカンは標高3500mくらいの尼僧院で約30人のお坊さんが修行しています。10代から60代くらいの人までいたでしょうか?冬には雪に閉ざされる寒いところだそうです。ヒマラヤの雪男イエティがやってきたというお堂が一番はなれたところにありました。タシの友だちリンチェンの叔父が長をしており、特別許可を取ってくれたので行くことができました。小さいお堂が並び、パロの街が遠くに見える景色のいいところです。<br /><br />かまどが並ぶ台所の横の小さな部屋に通されると、薪ストーブには火が入り、猫が暖をとるために丸まっていました。2人の尼僧が立ち働いていて、カップに並々とミルクティーを注いでくれました。カップから立ち上る湯気を見ていると、何だかとても嬉しかったです。<br /><br />そしてぽろぽろの赤米のご飯に青唐辛子のチーズ煮(エマ・ダツイ)をお昼ごはんとして出してくれました。青唐辛子はとても食べられない私は、チーズだけにしてもらいました。タシとリンチェンはスプーンで食べると美味しくないといって、指3本でとても上手にご飯を食べます。エマ・ダツイをご飯につけてさっと食べます。チーズだけでもものすごい辛さですが、オーガニックなチーズの味がとても濃厚でやみつきになるうまさです。<br /><br />ここで尼僧さんたちと一緒に撮った写真は宝物になりました。料理やストーブに使う薪が屋根よりもうず高く積まれ、厳しい生活を感じさせます。ひとりの尼僧がもう一人の髪を剃っているところも見ました。さらに上方の尾根にある小さなお堂近くでは、ひとりの尼僧がよく透る声で何かの歌を歌っていました。平和な風景でした。<br /><br />タシが「雪が降っている時にもう一度来たい」といったので、私も一緒に行けたらいいなと思います。<br /><br /> 登山口近くまで降りてくると、黒い犬が待っていて登山口までついてきました。よそ者を見送りにきたのでしょうか?おとなしいので、2ショットで写真が撮れました。眼がどこについているかわからない!お遣いに行った2人の尼僧を待っているのでしょう。<br /><br />●明日はタクツアンに登ります<br />http://4travel.jp/traveler/scomitcheese/album/10767717/

ブータン⑤~ケララカン

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2009/05/23 - 2009/05/23

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scomitcheese

scomitcheeseさん

ケラ・ラカンは私が一番気に入ったお寺でした。パロの西チェレラ峠の直下に車を止めると、林の間から切り立った崖にへばりつくように幾つかのお堂が見えます。一度山道を下り、再度登って約1時間でつきます。標高の高いところでの登りはいささか息が切れましたが、深呼吸を心がけながら登りました。

林の中にはエトメトと呼ばれる石楠花が満開。白、ピンク、ローズ、オレンジと色もバラエティに富んでいます。名も知らぬ紫色の花、風の当たる稜線に出ると、背丈の低い小さな花々が見られます。何てすてきな山登りなのでしょう。山道をハイティーンくらいの尼僧さんが2人と真っ黒くてどこに眼があるのか分からないようなけむくじゃらの犬が下りてきました。犬は番犬のように道案内のようにおとなしく2人についていきます。写真を一緒にとって貰いました。はるか下に見下ろせるパロの街まで買い物に行くということでした。きっと車道で誰かが車に乗せることでしょう。

ケラ・ラカンは標高3500mくらいの尼僧院で約30人のお坊さんが修行しています。10代から60代くらいの人までいたでしょうか?冬には雪に閉ざされる寒いところだそうです。ヒマラヤの雪男イエティがやってきたというお堂が一番はなれたところにありました。タシの友だちリンチェンの叔父が長をしており、特別許可を取ってくれたので行くことができました。小さいお堂が並び、パロの街が遠くに見える景色のいいところです。

かまどが並ぶ台所の横の小さな部屋に通されると、薪ストーブには火が入り、猫が暖をとるために丸まっていました。2人の尼僧が立ち働いていて、カップに並々とミルクティーを注いでくれました。カップから立ち上る湯気を見ていると、何だかとても嬉しかったです。

そしてぽろぽろの赤米のご飯に青唐辛子のチーズ煮(エマ・ダツイ)をお昼ごはんとして出してくれました。青唐辛子はとても食べられない私は、チーズだけにしてもらいました。タシとリンチェンはスプーンで食べると美味しくないといって、指3本でとても上手にご飯を食べます。エマ・ダツイをご飯につけてさっと食べます。チーズだけでもものすごい辛さですが、オーガニックなチーズの味がとても濃厚でやみつきになるうまさです。

ここで尼僧さんたちと一緒に撮った写真は宝物になりました。料理やストーブに使う薪が屋根よりもうず高く積まれ、厳しい生活を感じさせます。ひとりの尼僧がもう一人の髪を剃っているところも見ました。さらに上方の尾根にある小さなお堂近くでは、ひとりの尼僧がよく透る声で何かの歌を歌っていました。平和な風景でした。

タシが「雪が降っている時にもう一度来たい」といったので、私も一緒に行けたらいいなと思います。

 登山口近くまで降りてくると、黒い犬が待っていて登山口までついてきました。よそ者を見送りにきたのでしょうか?おとなしいので、2ショットで写真が撮れました。眼がどこについているかわからない!お遣いに行った2人の尼僧を待っているのでしょう。

●明日はタクツアンに登ります
http://4travel.jp/traveler/scomitcheese/album/10767717/

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
4.5
同行者
一人旅
交通手段
タクシー
旅行の手配内容
個別手配
  • パロの街をあとに、ハ方面への道をゆく<br />牛の群れに会う。<br />牛は荷物運びの仕事してる

    パロの街をあとに、ハ方面への道をゆく
    牛の群れに会う。
    牛は荷物運びの仕事してる

  • 牛優先、車はのろのろ<br />こんなことでは、ここの人たちはイライラしません<br />なんせ、国民総幸福度の国ですから

    牛優先、車はのろのろ
    こんなことでは、ここの人たちはイライラしません
    なんせ、国民総幸福度の国ですから

  • パロ空港が真下に見えます

    パロ空港が真下に見えます

  • 道沿いにお花

    道沿いにお花

  • お花

    お花

  • エトメト(しゃくなげ)

    エトメト(しゃくなげ)

  • 下がっている、藻みたいなやつ<br />昔は、食器洗いのスポンジ代わりに利用してたという

    下がっている、藻みたいなやつ
    昔は、食器洗いのスポンジ代わりに利用してたという

  • 大きな窯で料理してくれた尼僧さんたち

    大きな窯で料理してくれた尼僧さんたち

  • ストーブのそばの一番暖かいところにネコ

    ストーブのそばの一番暖かいところにネコ

  • 赤米のごはんと、唐辛子とチーズの煮込み<br />チーズだけにしてもらったけど、相当辛いです

    赤米のごはんと、唐辛子とチーズの煮込み
    チーズだけにしてもらったけど、相当辛いです

  • パロの街を見下ろせるラカンの窓から

    パロの街を見下ろせるラカンの窓から

  • うずたかく積まれたマキ

    うずたかく積まれたマキ

  • 帰りにはワンちゃんが誘導してくれました

    帰りにはワンちゃんが誘導してくれました

  • 車に到着すると、役目を終えて休憩。<br />お使いに行った尼僧さんたちを待っているんだと思う

    車に到着すると、役目を終えて休憩。
    お使いに行った尼僧さんたちを待っているんだと思う

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