2010/08/05 - 2010/08/06
214位(同エリア785件中)
ひらしまさん
興坪で漓江の絶景を筏に乗って楽しんだ私たち2人は、桂林に戻って1泊し、さらに北上して程陽をめざします。
この旅行記の目次
1 漓江でいかだに乗る 桂林・興坪
2 龍脊の竹筒飯 桂林・龍勝(今回)
3 風雨橋の村に泊まる 程陽
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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陽朔バスターミナルに着くと待合室は人で一杯。なんとか見つけた空席で、あられを食べて昼食にしました。
桂林行きバスは、来たときと違ってかなりボロで、冷房の利きも今ひとつです。カーテンはランナーが少ししか残っていないのでたるんでしまい、強烈な日差しのはいる窓を覆いきれません。
前席の女性に引っ張られてほとんどカーテンなし状態の私が、耐えきれずに少し分けてよと軽く引くと強烈に引き返され、それではと気合いを込めて引き戻し、お陰で眠気に襲われることもなく、カーテンの端を握ったまま桂林に到着しました。 -
桂林の四季春天酒店にチェックインすると、なんと予約が入っていないと言われてしまいました。予約を頼んだ桂林中国国際旅行社と連絡を取ってもらい解決しましたが、桂林中国国際旅行社は準備段階でも不安を覚えるところが多く、やっぱりなという感じでした。
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四季春天酒店は漓江沿いにある中級ホテルです。部屋はリバービューのはずでしたが、漓江側ではなく杉湖に向いていました。でも緑一杯の向こうに象山を見ることができ、眺望としては悪くなかったかな。
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シャワーを浴びさっぱりしてから夕食に出かけます。子どもたちが少林寺拳法の稽古をしている中心広場を抜け、中山中路に出てすぐに目当ての桂林人はありました。
ここは一種のカフェテリア方式で、ずらりと並んだ料理の中を歩き回り、選んだ料理を係員が伝票に書き、テーブルに運んできてくれます。肉、魚介、野菜の各種料理のほか、点心や粥、デザート、それになんと寿司までありました。 -
まずはこんなふうに選んでみました。結構辛くてかなり残してしまいましたが、その後、餅米と肉の団子、亀ゼリー、小豆とタピオカのデザートで締めました。
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亀ゼリーは亀苓膏というのが本当の名前で、亀の腹甲に生薬を加えたものでお肌によく、なかでも桂林から近い梧州産のものが効くのだとか。
良薬は口に苦しという通りとても苦いものだそうですが、ここで食べた亀ゼリーは甘くておいしかったです。 -
きれいに並べられたデザートです。
この店「桂林人」はとても人気があるらしく、私たちが入ってまもなく満席になり、若者と家族連れで賑わっていました。いろんなものを実物を見て注文できるというのが、地元の人たちにも受けているのでしょうか。
そして相棒は、若い女性たちのファッションが東京と同じだと驚いていました。上海や北京ならともかく、こんな内陸部の地方都市でもそうなんですね。今朝までいた興坪の人々の服装との違いの大きさに、感慨を覚えました。 -
旅の4日目の朝、四季春天酒店の定食です。パンは食パンのトーストのみで、ベーコンエッグにはきゅうりが添えられ、コーヒー・紅茶とジュース、それに大きなヨーグルトがついていました。
今日は、北の湖南省との境に近い程陽という村をめざします。英語はほとんど通じそうもない地域で、道も悪路だという情報がありましたので、慎重を期して日本語ガイドと車を1泊2日で頼みました。
途中のドライブインでトイレ休憩しましたが、相棒はここで初めて中国名物の開放トイレに遭遇しました。ガイドの劉さんからはとくに言われていなかったので驚いたようですが、せっかく中国に来て体験しないのもつまらないですからね。
並んでいる果物売りの屋台のおばさんからパッションフルーツを買って、ドライブは続きます。 -
程陽の手前に棚田で有名な龍脊という村があります。棚田は苦労して登ってまで見たいとは思わなかったのですが、ここの竹筒飯はぜひ食べたいと思っていました。
ウェブ旅行記で評判のよかった店の情報を劉さんに渡して、そこで昼食にしようと思ったのですが、遠いから近くの店にしたいと言われ、ぜひあの店がいいというほどの確信もないので了承しました。
しかし、劉さんが当たった街道沿いの店は竹筒飯を扱っておらず、ちょっと山の方に入ったところの大型レストランも、竹筒飯は調理に時間がかかるので予約しないと食べられないとのことでした。
結局、さらに登ったところの土産物屋と向かい合っている食堂で、竹筒飯と出会うことができました。
竹筒に入ったまま出てきたそれを食べてみると、期待通りのおいしさでした。餅米を豚肉やナッツ類などと一緒に竹筒に入れて炊いたらしいのですが、微妙な酸味と甘みに竹の香りも加わって、洗練されたおいしさを感じました。 -
左手前は鶏肉のスープです。左奥に少しだけ映っている花立てのような竹筒で出てきました。これがまた美味。やっぱり鶏肉が違うんだろうな。ただ、これは量も多かったけれど、値段も60元とほかの皿の3倍しました。
右手前は豆腐の煮物です。
3日後に広州の有名店で食べた高級料理より、ここの竹筒飯と鶏肉のスープの方に感じてしまった私の舌は、やっぱり庶民の舌なんです。ハイ。 -
こちらは竹の子とアヒルの炒め物です。私たちには4品は多すぎて食べきれませんでした。
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店は田舎の食堂というたたずまいですが「桂林龍脊旅遊有限責任公司」と大変立派な名前がついています。竹筒飯はヤオ族の料理かと思っていましたが、劉さんによればここはチワン族の村だそうです。
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食堂の向かいには土産物屋が軒を並べています。
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きれいなポシェットなどの布製品、その隣には漢方の原料が山のように積まれていました。
買い物のあと街道に戻り、程陽をめざし車は進みます。
主な経費(すべて2人分 1元≒13円)
バス陽朔〜桂林BT 30元
タクシー 〜ホテル 20元
夕食(桂林人) 95元
四季春天酒店(朝食付)450元
パッションフルーツ 10元
昼食(龍脊旅遊公司) 127元
車とガイド1泊2日 2000元
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この旅行記へのコメント (2)
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- エンリケさん 2011/01/23 22:58:56
- ディープな広西の旅
- ひらしまさん
こんばんは。
ディープな広西の旅、たいへん興味深く拝見しております。
中国のこんな内陸部にも都市化・東京化(?)の波が進んできているようで、今や昔ながらの中国の風情もなくなりつつあるのでしょうか。
わたしも中国は蘇州・杭州など江南地方や麗江・大理など雲南省に旅行したことがあるのですが、沿海部の江南地方は当たり前として雲南省でも開発の嵐が進んでいたことを思い出しました。
それでも、麗江や大理は古い街並みを残そうという意識が感じられたのが良かったです。
やはり日本のようにはなってほしくないですね・・・。
ひらしまさんの旅行記は食事もまた魅力的ですね。
亀ゼリーは興味津津です。いったいどんな味がするのでしょう。
中国はやっぱりほかの国に比べ食事がおいしそうですよね。
- ひらしまさん からの返信 2011/01/24 22:24:46
- RE: ディープな広西の旅
- エンリケさんへ
ご訪問、そして書き込みをいただき、ありがとうございます。
急激に変わりつつある中国の、変わる前の姿を見ておきたい旅行者にとっては、時間との競争みたいなところがありますよね。
とは言え、あまりにディープだと太刀打ちできないし。
興坪や程陽には、いい時期に訪れることができてよかったなと思っています。
エンリケさんがおっしゃるように、中国が日本などの先例を研究して、四千年の歴史を大切にした発展を遂げていってほしいと私も思います。
先ほどエンリケさんの旅行記を拝見しましたが、リアルでいいですね。
ルクソールでのハンプティ・ダンプティ号のくだり、半分同情しながら思わず笑ってしまいました。お疲れ様でした。
でも、それも旅の楽しみのうちですよね。
写真のキャプションにとどまらない、喜怒哀楽のある旅行記、大好きです。
これからも、よい旅行を、そして楽しい旅行記を!
ひらしま
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