2010/08/03 - 2010/08/05
136位(同エリア806件中)
ひらしまさん
初めて中国に行ったときはガイド・車付き、高級ホテルの安心安全の旅でした。今度はもっと自分の足で歩きたいし田舎にも行ってみたい私が、怖い思いをするのは絶対いや!という相棒との接点を探して計画した「少しだけディープで絶対安全な旅」です。まあ、絶対はないんですけど。
中国を代表する景観の一つが、奇山奇峰に囲まれた漓江です。その漓江の山水画の世界を、いかだで遊覧しようというのがこの旅前半の目玉です。
この旅行記の目次(予定)
1 漓江にいかだで遊ぶ 桂林・興坪
2 龍脊の竹筒飯 桂林・龍勝
3 風雨橋の村に泊まる 程陽・龍勝
- 旅行の満足度
- 4.0
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 飛行機
- 航空会社
- 中国南方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
旅の1日目は、桂林への乗り継ぎで広州で1泊しただけでした。
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2日目午前。桂林空港に着くと、驚いたことに翌々日にガイドしてくれることになっている劉さんが迎えに来てくれていました。
桂林市内観光のプロモーションのようでしたが、我々は今日は興坪まで行くので期待に応えられません。それでも快くバスターミナルまで送ってくれ助かりました。
桂林市街にはいると、街路樹が大きく枝を広げて豊かに葉をつけ、歩道に日陰をつくっているのが印象的でした。日本の街路樹は枝を切られて貧弱なのが多いですが、こんなふうだったら酷暑も少しは過ごしやすいのになと思いました。
ここからまず陽朔までバスで移動します。切符売り場で「ヤンシュオ アル」と片言を並べると、親切な係員は次に乗れるバスの時刻を書いて見せ、これでいいかと聞いてくれました(たぶん)。直近の便はすでに売り切れだったようです。
うなずくと発券機の表示を指差すので、その金額を払って購入完了。見守っていてくれた劉さんの手を借りずになんとかすみました。まずは順調な出だしです。 -
バスを待つ間に桂林名物のビーフンで昼食にすることにしました。すぐ近くの店に入り、メニューを見てもよく分からないので「桂林米粉」を頼みました。出てきたそれは、焼きうどんという感じかな。
しかし暑い。エアコンはなく、扇風機は何台か遠くで回ってはいるけれど、胡椒のきいた焼きうどん風ビーフンを食べるほどに汗が噴出し、体表を流れ落ちるのが分かります。華南に来た実感がわいてきました。 -
桂林〜陽朔のバスは大型できれい。スーツケースは車体の腹に預け、引換券をもらいます。
広い舗装道路を走る車窓では、街路樹の陰で農民が休んでいたり、果物を売っていたり、時々あのカルスト地形の山が現れます。80分間ノンストップで走り、着いた陽朔は、私の想像していた「町」ではなく「都市」でした。 -
今日の宿泊地である興坪へは、陽朔からバスを乗り継ぐのが一般的なようですが、炎天下にバス停からスーツケースを引いて宿を探すのが嫌だったので、タクシーで行くことにしました。
バスターミナルの建物を通り抜けた側にタクシーがいたので、興坪までいくらと聞くと「120元」。50元と提示すると100元までは下げましたがそれ以上は譲らず、ほかの車も足並みをそろえます。
労働者の団結が固いのは結構なことですが、バスなら2人で11元ですから100元では違いすぎる。やっぱりバスにしようと戻っていくと、運転手の一人が後ろから声をかけてきました。ゆっくりと気のなさそうに立ち止まり、追いかけてきた彼と70元で交渉成立しました。
陽朔〜興坪の道路は予想外にちゃんとした舗装でした。とはいえ田舎道ですからカーブが多く、そこをタクシーは時速80キロで追い越しの連続です。同様に追い越しをかけてきた対向バイクとあわや正面衝突という場面もあり、スリル一杯でした。
思っていた以上に観光客で賑わう興坪の通りの突き当たりにある港の、向かって左手の山の登り口に今夜の宿の老寨山旅館はありました。 -
老寨山旅館は日本人の林さんが経営しています。現地を熟知した日本人に旅の相談に乗っていただけるのは、心強いものがありました。2階の部屋の大きな窓には木々の緑が広がり、その下に港を見下ろします。
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宿を桂林市内でなく遠い興坪にわざわざとった理由は、ここから出ている漓江遊覧のいかだに乗るためです。
漓江遊覧として旅行会社が扱っているのは、桂林市内から陽朔までを5時間かけてガイド・昼食・エアコン付きの豪華大型観光船で下り、専用車で戻るもので、私も最初はそれに乗るつもりでした。
でも、旅行記を拝見する中で、興坪からのいかだが一番面白そうに思えたのです。より自然に近く、時間帯や区間を自由に選べ、料金は格安。
ただし、安全面から政府は認めていないという情報もあり、そこには大型観光船側からの圧力もあるんだろうなと想像しつつ、自分の安全は自分で守るのが鉄則ですから、救命胴衣持参の旅となりました。 -
舟の手配は林さんの奥さんのビンビンさんにお任せしました。日の傾く夕方4時半から2時間程度で、九馬画山までの往復を依頼しました。
迎えに来た女性に連れられて、林さんと愛息の喜多郎君も一緒にいかだの乗り場に向かう途中、漓江の支流にかかる立派な橋を渡りました。 -
橋から合流点を見たところです。
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いかだはさらに数分歩いた川岸に待っていました。
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いかだは漓江の流れに入り、360度が奇山奇峰に囲まれた山水画の世界です。水面を渡る風が心地よい!
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このカルスト地形は、石灰岩層が雨で溶かされ地殻変動の影響も受けて、円錐状の峰が残ったのだそうです。
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まわりにもたくさんのいかだが走っています。林さんの話では、いかだは2年ほど前から急激に増え、それまでの竹製からプラスチック製に、手こぎからエンジン付きに変わったのだそうです。
写真のいかだでは波が床に入っていますが、私たちのいかだは10?ほどの板で波を防いでいるので助かりました。救命胴衣を備えたいかだはやはりごく少数でした。
客はほとんどが中国人のようです。水鉄砲で水を掛け合って遊んでる舟がたくさんいましたが、非武装の我々には攻撃がなくほっとしました。 -
黄布倒影を経て九馬画山に着きました。実は予備の電池を宿に置いてきてしまって、電池切れのためほとんど写真がないのです。
中州に上がってひと休みしていると、水牛の親子も上がってきました。途中でも水につかったり泳いだりしている水牛をたくさん見かけました。 -
帰路、日暮れ時の漓江は素晴らしい景色でした。(林さん撮影)
漓江の水と風を体全体で感じた、いかだクルーズでした。 -
老寨山旅館に帰り、救命胴衣は旅館に寄贈しました。林さんにお願いすれば借りられると思いますよ。(林さん撮影)
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ビンビンさん手づくりのおいしい和風家庭料理をご家族と一緒にいただいたあと、薄暮の港に散歩に出ました。
若者たちがバレーボールに興じているのは楽しそうでしたが、屋外でカラオケをやっているのは騒がしく、部屋に戻っても聞こえ、古鎮のイメージをそこなう気がしました。 -
室料1300円の部屋というのは初めての経験です。
シャワーは狭いトイレに後付けしたもので、浴びるにはなかなか窮屈でした。また、エアコンはかなりの年代物で、動きだすときのゴーッという音で起こされて、仕方がないので切って寝ました。
写真は翌朝撮った部屋の外観です。 -
旅の3日目です。朝、目覚めてカーテンを開けると、港では荷役作業が始まっていました。岸に積んであるれんがを、十人ほどの男性が天秤を担いだりして船に積み込んでいます。涼しい朝のうちに働いて、日中は休むんでしょうね。
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朝の散歩に出ました。興坪港の景色です。もう遊覧に出ているいかだもいます。手前に停泊している青い屋根の船は中型の観光船です。
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表通りから老寨山旅館に進む近道です。看板は右隣の店のもののようですが。
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表通りをバス停方向に進んで振り返ると、左奥に老寨山がそびえています。通りは、建物は老朽化したものもありますが、活気があります。ビ−フン屋は朝食をとる人で賑わっていました。
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こぎれいな建物は旅館でした。
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小学校発見。
このあとバス停を下見しました。広い折り返し場に、陽朔行きの小型バスが何台も停まっていますが、建物はなく、時刻表もありません。
切符を売っている人に11時台の時刻を聞こうと試みましたが、数詞だけの中国語では所詮無理なことでした。 -
軽い朝食をいただいたあと、少し疲れたという相棒を残し、今度は古鎮散策へ。
興坪は、古くから漓江の港町として水運や商業で栄え、3世紀から6世紀にかけては煕平県の県庁が置かれていたそうです。
林さんに教えられた道に入ると、古い街並みが現れました。 -
そのまま進むと、昨日の橋に出ました。上流の静かな景色です。
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川岸には洗濯する人の姿も見えます。脇につないであるのは本物の竹いかだです。
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老寨山を背景に。左の建物はカフェに改装されていますが、右の建物のうだつが目立っています。
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古鎮に戻ってバス停方向に歩きます。早朝に歩いた表通りと漓江支流との中間を行く感じです。
支流に続く小道です。 -
建物の両端の壁が突き出ているのが印象的です。
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こんな店でお茶を飲むのもいいかも知れません。
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土産物屋の一つ。色鮮やかな石でした。
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さて、陽朔へはバスで戻るつもりだったのですが、暑い昼にスーツケースを引いて歩くにはバス停は遠く、相棒の疲労もあり、来たとき同様タクシーでと方針変更しました。
でも、タクシーは陽朔から呼ぶので高くつくからと、ビンビンさんが地元の車を手配してくれました。
出発前に相棒にも古鎮を少しだけ見てもらいました。写真はそのとき目にとまった高木の花の房です。長さ2mほどもあり、亜熱帯を感じさせるものでした。
林さんご一家に見送っていただき、車はまたもスリル満点の運転で陽朔へと向かったのでした。 -
主な経費(すべて2人分) 1元≒13円
全日空成田〜広州 11960円(往復・マイレージ特典)
Hプルマン白雲空港 750元(朝食込み)
南方航空広州〜桂林1060元
ビーフン 16元
バス桂林〜陽朔 30元
タクシー陽朔〜興坪 70元
いかだ 100元
老寨山旅館 100元
夕朝食・ビール等 100元
ミニバス興坪〜陽朔 90元
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