2010/10/25 - 2010/10/28
28位(同エリア114件中)
ANZdrifterさん
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人口7300人ですがサウスランド地方ではインヴァーカーギルに次ぐ第2の都市です。
ニュージランドのカントリーミュージックの首都とされていて、夏の3月にはカントリーミュージックの祭りが開かれるので有名です。
この地方では1900年代のはじめから、たしか60年間くらい禁酒法が施行されていましたが、売ってはいけないけれど飲むのはかまわないというので、密造酒や自家醸造酒、さらに隣の地方から大量に持ち込んで飲むなど合法的脱法行為が横行していたそうです。
私にとってはカントリーミュージックよりも密造酒(moonshine)の方が興味があり、密造酒博物館:MOONSHINE MUSEUM が目的でした。
ニュージランドの町ではワインは(時にはビールも)スーパーマーケットで買えるけれど、蒸留酒はリカーショップで買う、というのが普通ですが、この町ではアルコール飲料はすべてリカーショップでしか買えません。禁酒法時代の名残りかも知れませんが、ご留意のほどを!
情報は www.gorenz .com が最新のバスや宿の情報を提供している。
交通はインヴァーカーギルとは毎日6便あり、日帰りが可能。ダニーデンとは5便あるが、ダニーデンからは出発が午後なので日帰りはむずかしい。
インヴァーカーギル発10時半のダニーデン行きバスでゴアに昼前に到着します。バスで南からこの町に入ると最初の看板がマクドナルドで、つづいて昔からの商店街や煉瓦造りのアートギャラリーがあり、国道の三叉路にある Heritage Centre前がバス停で、案内所i-siteも密造酒博物館もここにあります。
この国道の“Y”字の三叉路で、北部の警察・裁判所・博物館・公園のブロックと、東の商店街・デパートのブロック、西部のスーパーや住宅・自動車などの店舗ブロックが分かれています。ダニーデン行きのバスは“Y”字の右上方に向かい、公園前を通り、橋をわたってEAST GORE を通って行く。
公園には巨大な鱒の像があり、Capital of Brown Trout Fishingと称しています。
横にはギターの形の碑があり、この町が公式に認められた New Zealand Capital of Country Musicであることを誇示していて、ミュジシャンの手形が並んでいる。
有名な「密造酒博物館」は禁酒法時代をつたえていて、入場料$5。
最初にウィスキーの語源の説明がありました。Aquavite(water of life) のゲール語が uisge bheatha usquebaught で、略して usque または uiskie となり、17世紀半ばに whisky になったそうです。アクアヴィット・命の水などが語源になっているのはいいですね!
第2のテーマが Mary McRae さんです。1872年6月に出航した船に、7人の子供をつれて乗った彼女は、家伝の ウイスキー製造レシピと、銅と真鍮でできた蒸留装置を家財道具の木箱に入れて持参し、この地に入植したそうです。こうしてスコットランドのハイランドウイスキーの製法がこの地に伝えられました。
第3のテーマが禁酒法時代です。「飲酒はかまわないが販売は禁止」なので当然ブッシュの中で密造するとか、こっそり自家醸造するとか、それをひそかに集まって飲むとかが続出します。
リアルな人形たちが、当時を彷彿とさせてくれますが、壁の穴から飲み会を覗いている警官の人形もリアルでした。
最後に製法を復元した密造酒を少し味見させてくれます。ハイランドウィスキーらしく薄い色で、カティサークECに似たすっきりした味でした。
外食するならこの三叉路あたりが中心で、警察の斜め向かいがスペイツビールの Ale House(ビヤホール)で食事もできます。近くにはタイ料理や、インド料理、中華料理などがあり持ち帰りができる。なかには週4日、夕方だけ営業というレストランもある。
デパートもあり、銀行もそろっていて、都市機能は十分にあるが、基本的には農業のサービスタウンなのでかなり地味な町という感じ。それゆえに とても親切な人が多い。
銀行ATMで、インタナショナル・キャッシュカードでお金を引き出すのにまごまごしていたら、数メートル離れていた次の人が「暗証番号を入れて」とか「カードを抜いて」とか応援してくれた。
この町には日本人がいないので、日本の高校生がホームステイしたら1年で英語が上達したと聞いた。たしかに英語を学ぶには良いかもしれない。オリンピック級の設備のスポーツセンタもあるので、日本の夏が当地の冬なのでカーリングの合宿などするのに良いかもしれない。物価も宿も安い。
3泊したので、1日は町を歩き回った。商店はホームセンターの「ミトレ10」もあるので家庭用品が面白い。公園はパイオニア公園が小さいけれど昔の家などを並べていて楽しい。
春と夏は風が強いとのことで、樹木の先は一定方向に曲がっている。南緯46°42分と高緯度で、海では南極暴風圏に相当するので仕方ないことだが、今回は幸いにしてさほどの強風には見舞われなかった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
アートギャラリー。
もうひとつ、東部サウスランド地方のギャラリーが 警察署の後ろにある。 -
密造酒(MOONSHINE)博物館を入り口の裏からみる。
右の屋根がバス停。 -
表紙の鱒のモニュメントとこのカントリーミュージックの碑が公園にある。
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上の碑の横には こんなミュージシャンの手形が並んでいる。
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案内所の中に 密造酒博物館の入り口がある。
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これがニュージランドにスコットランドのハイランドウィスキーの製法を伝えた Mary McRae さん。
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手書きのウイスキー製造レシピ。
下にある棒状のものはアルコール濃度を測る比重計。 -
ブッシュのなかで蒸留している。
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密造酒の飲み会。
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製法を復元して作った最近の「密造酒」
ドクロマークの ショットグラスを買ってきました。 -
右は案内所 i-site でこの婦人が正面の密造酒博物館の受付もやっている。
見学がおわると ここで味見ができる。 -
最後まで 砂金採取船がドレッジをやっていた川。
いまはブラウントラウトのフィッシングで多くの客を集めている。 -
川の向こうの畑には 黄色の花が咲く潅木が茂っていた。
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国道の三叉路。 建物はスペイツビールのビヤホールで ALE HOUSE と呼んでいる。
店の名前は「月に吠える」(HAWL AT THE MOON) で、萩原朔太郎を思い出しました。 -
昔からの商店街の中心、H & J 百貨店。
この近くに銀行がいくつも集まっている。 -
泊まった宿。 OAKLEIGH MOTEL。
町の中央から離れているので静かだが買い物には不便だった。
帰るときにはバス停まで車で送ってくれる。 -
昔の消防署が バックパッカー宿になっていた。
街中にあるので地の利は良いが、中は見なかった。 -
小さいがきれいな教会。
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教会の庭の芝生にはラビリンスの迷路がつくられていた。
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町の後ろの丘に登って町外れを眺めた。
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丘の上には珍らしくライラックが咲いていた
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パイオニア公園
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パイオニア公園に移設されていた開拓時代の教会。
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さすが南極暴風圏です。風で八重桜の梢が曲がっている。
これはインヴァーカーギルで撮影したが ゴアではどこでも見られた。 -
牧場はこのような防風林をめぐらせている
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