2010/09/19 - 2010/09/25
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dead_kennyさん
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数年前にチベットに行って(旅行記はこちら→https://4travel.jp/travelogue/10071138)、チベット大好きになった私。では「チベットよりチベットらしい」と評判のラダックはどんな感じなんだろう?と、前回のチベットで苦労した高山病の事も顧みずに行く事にした。今回は同行者がいないので一人旅!
ぶっちゃけ死にかけましたが良い旅でした。そんなこんなの旅行記です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
デリーからレー行きの飛行機は軍人さん祭り。
一人旅とは言え、いちおうガイド同行のツアーに申し込んだんですが、なんとツアー客は私だけ!!
え…。採算とれるのかなあ。
デリーから同行してくれるガイドのカーン君と私の二人旅のはじまりです…
カーン君はアグラ出身、イスラム教徒で、インド版ヘイデン・クリステンセンといった感じでなかなかのイケメン。
しかしラダックはまだ一回しか行った事ないとのこと。ラダック語も当然しゃべれず。
だいじょうぶかな… -
飛行機の中でご来光。ナマで見るともっとすごい。空が燃えるようだった。
-
ホテル「MANSAROVER」に到着。少し休んでからランチ。
お昼はカレーでした。オクラのカレーがさっぱりしていてすごくおいしい!!
しかし量が多すぎてとても二人では食べきれない。。。。
ここレーは標高3600mということで、高山病が心配されましたが。
実は私、こんなこともあろうかと旅行の一ヶ月前に富士山に登っていて、高地トレーニング(?)をしたおかげか、多少息苦しい感じはするものの、いたって好調。
チベットでは頭痛も息切れも咳もひどかったので警戒していたけれど、これはもしかして…順応してきた? -
スケジュールでは到着した日は一日、高地順応のためホテルで休むことになっていたのですが、カーン君が買い物に行くというのでついていく事にしました。
カーン君はデジカメのメモリーカードを忘れてきてしまったらしく、メモリーカードを買いにいきたいという事でした。
車を手配してくれ、メインバザールに。風が強くて目が開けられない。 -
パザールに出かけた私とガイドのカーン君。
カーン君は実家アグラの祖母と母にカシミヤ・ストールを選んでいます。真剣です。
私は街を見るのは好きですがおみやげにあんまり興味がないタイプなので、カーン君が買い終わるのを待っています。
どっちが観光客なんだろう笑
夜はホテルに戻り、カレーバイキング。欧米の中年客がうるさい。カーン君は昔ヨーロッパ人の英語ガイドもしていたそうですが、中年の白人達に毎夜ベッドに誘われるので嫌になって日本語ガイドに転向したそうです。
イケメンガイドは苦労するのですね。 -
2日目の早朝。
この人はティクセ・ゴンパの朝のお祈りを見に行く日でしたので朝4時起き。
私は朝風呂派なので何も考えずに朝にシャワーを浴びようと思ったらお湯が出ない!どうやらボイラーを止められてしまったようだ。いつでもお湯が出ると思い込んでいる現代っ子め!結果的にはスタッフにボイラーをつけてもらって無事にシャワーを浴びれましたが。早朝からすまん!
さて、今日からはデリーから同行しているおぼつかない日本語ガイドのカーン君に加え、ラダック生まれの現地ガイド、ソナン氏と、ドライバーのロロ氏との4人旅。客は私だけ。なんという王様待遇…すみません…。
ソナン氏とロロ氏は幼なじみなんだそうで、仲良しだ。スナック菓子やキャンディをみんなで持ち寄って食べながらのんびり旅。 -
ティクセ・ゴンパの朝のお祈り。
観光客は、後ろの方に座らされて見学できます。日本人はひとりもおらず、観光客はみんな白人でした。
お坊さんたちはお祈りのあと、みんなで雑炊みたいなのを食べていました。何味なんだろう。 -
外では、火を炊くところなのかな?灰に何か描いている若いお坊さん。
-
この小さい塔みたいなのは、ストゥーパと言います。
てっぺんの丸いのはブッダの頭、その下に太陽と月、13の円。下は天からの階段があります。
最近作ったらしく、まだぴかぴかの真っ白でした。 -
これは洪水のあとです。
私がラダックに行ったのは9月末ですが、8月の頭にラダックでは洪水が起き、大変な被害を受けました。
ラダックの高い山々に雨雲がせき止められ、一気に山の麓に向けて雨が降ったのだそうです。たった一晩のことで、しかも深夜でした。みな眠っているうちに土砂と共に流されました。
洪水があったと聞いて、私は最初、既に予約していたこの旅行をキャンセルすることも考えましたが、私としては、キャンセルして「行かなくて良かったね」と言うよりは、観光業で生計立ててる人のために少しでもお金使った方が復興の手助けになるかと思いまして、決行することに決めたのです。 -
一回ホテルに戻って、午後の寺巡りまで少し休憩。
HOTEL MANSAROVERは清潔で、かなり素敵な所でした。
ホテルのオーナーも良く気がつく人で、いつもチャイとビスケットを出してくれました。これがあつあつで美味しいチャイで、高地で息が苦しい私にはとてもありがたいものでした。
しかし、チャイをご馳走になったあとにボーイにチップを渡さなければならなかったことに気付くのは旅の最終日であった…。すまん。すまん!!!
カーン君も「ここはかなり高いホテルですよ」と興奮気味。
カーン君は私の隣の部屋。仕事とは言え、良いホテルに泊まれて良かったね! -
午後の寺巡り開始。
ヘミス・ゴンパです。ラダックの中では一番大きい。
ミュージアムもあったので見せて貰いました。うほー!
こんなに立派なお宝が何か雑に展示されていて、これでも芸術大学出身者としてはワナワナしました。ちゃんと管理しろ!!!
写真撮影禁止だったのでお見せできないのが残念です。 -
ドライバーのロロ氏。生粋のラダック子。
私が「サンキュー」と言うと「ジュレー、ジュレー」と毎回、訂正される。そこは譲れないらしい。
ところで「ジュレー」ですが、色んな時に使えるので便利です。お礼も、こんにちはも、こんばんわも、さよならも「ジュレー」。言い方も「ジュレー」「ジュレジュレ」「ジュッレェ〜」などなど。
日本語で似た言葉は何だろう?と思ったところ、「どうも」が一番近いんではないかと。「どもー」「どもども」「どぉも〜」うん。しっくりきた。 -
みんなが「ここはすごいんだぞ!」と、私をとある学校に連れて行きました。
2009年インドで一番人気だった映画「3 idiots」の撮影をした学校なんだそう。 -
その学校の校庭(?)で遊んでいた野良犬がこっちに駈けてきた。と思ったら足下にペタンと座ってしまった。人淋しいのか?可愛いやつ!
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シェイ・パレス。城ですね。
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ホテルが用意してくれたランチボックス。チーズを挟んだモサモサしたサンドイッチと、ゆで卵と、ジュースとりんご丸一個。旅の最中、りんごは良く食べることになる。
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繁華街の中心にある城。工事中らしく中には入れなかった。
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城から街を一望。所々洪水の被害が。
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偉いお坊さんが留学から帰ってきてるとのことで、ガイドのソナン氏が「人生について聞きたいことがあれば占ってくれるよ。相談したら?」と教えてくれたのでお坊さんのオフィスにお邪魔する。
しかし、お坊さんの答えは何を聞いても「お寺に行き、手を合わせなさい。そうすれば、なにもかもうまくいきますよ」とのこと…。これにはカーン君もがっかりして、私にしか聞こえないように「こんなの占いじゃないですよ。僕の家の近くにはもっと何でも当てる占い師が居ますから、こんどアグラに来たらその人を紹介します」と言っていた。 -
ホテルに戻り、夕飯。何やら中華もどき。味はまあまあ。
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デザートに出てきたなんだかすっごい甘いカタマリ。
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夜のホテル。宿泊客は私とガイドのカーン君のみに。良いホテルなのにもの淋しい。
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この日からは荒野をジープで超えるよ!メンバーは相変わらずドライバーのロロ氏、現地ガイドのソナン氏、日本語ガイドのカーン君、そして私。
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旅のメンバーで記念写真。
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何時間か走ったところで小さな山間の集落に到着。トラック野郎達の憩いの村のよう。
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インドのデコトラ。可愛い!
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落石があったとかで、車が通れなくなった。1時間ほど経っても何も起きず。どうしよう…。
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と、そこへ、その辺で別の作業をしていたショベルカーが乱入!
「俺に任せろ!」
ほどなくして通行止めは解除へ。 -
ひゃっほう!通れるぜ!
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白人がチャリで峠越えしてた。。。みんなが車の中から励ますと、彼は良い笑顔でサムズアップしていった。
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また小さな村で休憩。みんなでチャイを飲んだり、即席ラーメン(レストランでヌードルを頼むと即席ラーメンを店の人が作ってくれる)を食べたり。
くつろぐカーン君。 -
検問。
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ラマユル・ゴンパに着いたよー!
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ゴンパ内部。
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天国(?)と地獄(?)について描かれた絵です。
こちらの教えでは、悪い行いをした人は、何回も生まれ変わります。
善い行いをした人は、生まれ変わらないそうです。
同じインドでも、ヒンズー教とはまったく違いますね。
アグラ出身のカーン君に「こういう宗教観、そっちと違うでしょ。どう思う?」って聞いたら、「ンー…エキゾチックですね」だって! -
ムーン・ランドと呼ばれる所。本当に月みたい!
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あっ!さっきすごい下の街で会った、チャリの人だ!!!
みんなで再び応援。 -
アルチ村に到着です。今夜はここで泊まります。
ここでは19時〜22時までしか電気が通ってきません。…というのを着いてから知った…。
長い夜になりました…。 -
この晩お世話になる「SAMDUPLING HOTEL」のレストランで、休憩。食事ができるまで、みんなでナプキンにゲームを書いて遊んでいるところ。
こっちのゲームは数字を使ったものが多いです。足して21になるやつのインド版とか。
数字を使ったマジックも見せて貰いました。
さすがゼロを発明した国ですね。 -
どんなゲームだったか忘れた。
夕飯まで休憩だって言うので、一人で街をブラブラとしてたら、ガイドのソナン氏とロロ氏も車の中でぼーっとしていたので一緒に散歩。
カーン君はこの村では言葉が通じずアウェーなので、引きこもっている。笑
ソナン氏は英語がしゃべれるので、私もつたない英語で会話をする。
日が暮れて来たのに、街灯がつくでもなく、真っ暗。そして19時になる前に街は真っ暗に…。
持ち歩いていたヘッドランプ(富士登山の時に買った)を使い、みんなでホテルに戻る。 -
18時、夕飯。明かりはローソクしかなく、真っ暗…。
カレーはおいしかった。
宿泊客の白人夫婦がナンや米じゃなくてパンを食べたがっていたが、パンなど無くてガッカリしていた。
19時、電気が付いた。4時間程度しか電気が使えないらしく、慌ててあらゆるバッテリーを充電。っていうか電球の数が少なすぎて、暗くて心細い。暗闇の中で顔を洗ったり、歯を磨いたり。ヒー!暗いよ怖いよ!
夜はすごく長かった…。 -
あーたーらしーい朝が来た、希望ーのあさーだ!
明るいって素晴らしい!
夜明けと共に起きて、(昨日は暗くて怖かったので使えなかった)シャワーを浴びる。…が、お湯はいつまで経ってもちょっとしか暖かくならず…。
フロントにいた兄ちゃんにお湯でないよ!って英語で言ったけど、お湯はボイラーで沸かしてるから!電気とは関係ないよ!お湯は出るよ!って自信満々に言われて、もしかしてこの湯温が限界なのかも…と思って渋々シャワー浴びた。
手のひらで温度を確かめてるときは「浴びれるかも!いけるかも」って思って、勇気を出して頭から浴びてみたら、心臓止まるかと思うくらい冷たかった。
ドライヤーも使えず、ぶるぶる震えながら髪が乾くのを待つ。
朝食の後散歩してたら、お坊さんに挨拶された。 -
朝になったらいちおうお土産屋さんがオープンしていた。
が、人がいない。 -
アルチ・ゴンパ。
ゴンパの周りはグルーッとマニ車が並んでいて(この金色のぐるぐる回るやつね)、みんなこれを回しながら歩く。
マニ車の中にはお経が入っていて、これを一回回すことでお経を一回読んだことになるとのこと。これ豆な -
看板だけがやけにポップでもの悲しい…
レストランェ… -
さあ、アルチを出発。再びジープの旅です。
-
リキル・ゴンパです。本当は別のゴンパに行く予定のツアーだったんですが、洪水のため工事中になっていたので、代わりにソナン氏の兄弟が出家したと言うこのゴンパに急遽、連れて行って貰いました。
-
リキル・ゴンパ。
-
壁画にこんなのが描いてあった。なんか可愛い
-
ゴンパの隣に学校があります。右側の黄色い壁のがそうです。
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学校内部に入れて貰いました。
子供達が、ここで寝泊まりしながらお寺の修行をするのです。 -
子供達の自習部屋。みんな何かを熱心に書いていました。
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先生兼お坊さんが、ソナン氏の知人で、学校の木になっていたりんごをいっぱいくれました。坊さん良い笑顔。
小振りだけどおいしかった! -
さあ、レーに戻ります。出発!
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途中でランチ。ホテルで用意してくれた。
ビスケットうめえ -
帰る道すがら、シーク教の寺院にも寄りました。
信者でなくても、入って良いんですね。
中は色々意味不明でした。なんかでかい岩に布かけてあがめ奉っていた。 -
シーク教寺院の出口が休憩所になっていて、謎のあんこっぽい甘いカタマリと、チャイを貰った。美味しかったよ!謎だったけど。
信者もそこであんことチャイをいただいていた。 -
午後、レーに戻ってきました。
日暮れまで時間があったので、一人でお買い物。
もう道は覚えたので歩いて帰れるし。
カーン君はガイドだけどラダック語が使えないし、要するに一緒に居ると「旅行客二人」という状態なので置いていくことに。
雑多なお土産を買うので付き合わせたら悪いですし… -
「チベット・マーケット」です。
インド本土のものではなく、チベットから来た商品を売っています。
ガネーシャとか普通に売ってたけど。
ん?「チベットの商品」じゃなくて、「チベット人の商店」なのかも知れないと今気付いた。
ここでゾウの置物いくつかと、タルチョ(山にいっぱいかかってる万国旗みたいなやつ)を買う。 -
ロバかわゆ
-
買い物を終える頃、今までわりと平気だった高山病の気が出てきました…歩きすぎたんでしょうか。息が苦しくてめまいを感じたので、ちょっとこれは…と思い慌ててホテルに帰る。
そのときは少し休んだらすぐ体調も良くなったのですが…。 -
夕食の時にビールを飲んでしまったのがいけなかったのかも。
夜中、咳が酷く息が出来なくて起きる。
ずーっとムセてる状態。咳が止まらない。しかも、肺からゴボゴボ水音がして、肺の下半分が水に浸かってる感じ?ちょっとしか息が出来ない。深く息を吸おうとするとムセる。息が出来なくて気が遠くなってきた。
やばいやばいやばい、どうする?保険に入ってるからヘリ呼んでも大丈夫だけど、今から病院行ったら明日帰るんだし日本に戻るの遅くならないか?今夜中の3時でしょ、あと4時間我慢できればデリーに帰るし…などと咳をしながらぐるぐる考え続ける。 -
ゲホッどうしようゲホゲホッどうゲホッしよう…そうだ!!!とりあえずお茶を飲もう。
フラフラになりながらも持参した湯沸かし器で焙じ茶をゆっくり、二杯飲む。
少し咳と気分がマシになってきたので、横にならずにベッドに起きた状態でiPodを聴き、朝を待つことに。
※写真は世界中どこでも使える湯沸かし器。サーモボトルに水入れて、上に湯沸かし器を乗っけると3分で沸騰する超すぐれもの。 -
朝だ!!!
あーたらしーいーあーさがきたー、きーぼーうのあーさーだ−!
その後も黙々とお茶を沸かしては飲み続けていたら、咳もおちつき、歩けるくらいには回復。よしっ、デリーに帰るぞー!!
写真はレーの空港にある売店。こじんまり。 -
さらばラダック!
とりあえず今は低地が恋しい。
ちなみにデリーに戻ったら一気に体調は回復しました。
咳はすぐ止まりました。
肺に溜まった水は3日くらいコロコロ言ってたけど。
高山病、結果的にはチベットの時より酷かったです。
多分、旅の前半に「お、高地、平気じゃん」と思って無理したのがいけなかったみたいです…。
みなさんも体力の過信にはご注意くださいませ。
以上です! -
<おまけ>
ラダックのお土産たち。
左はポストカードやらダライ・ラマのステッカーやら。
右のは上から、ヘミス・ゴンパ内のミュージアムで買った写真集と、アルチ・ゴンパで買った写真集。
あとミニ・タルチョも買った。そちらはキャンプでテント張ったときに飾って、未だに活躍中。
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