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大津皇子が眠る二上山、中将姫ゆかりの當麻寺、折口信夫『死者の書』、若い頃から憧れて是非行きたいと思っていた当麻に行くことができました。<br /><br />二上山の麓へ心を躍らせながら訪れたのですが、期待が大きかったのか猛暑のせいか、なぜかあっけない當麻寺訪問でした。<br /><br />日を改めて再訪するしかありません。<br /><br /><br />☆私の當麻寺の旅行記はしりきれトンボになってしまいました。<br />當麻寺に関する旅行記では前日光さんの幼少の頃からの思いをこめた素晴らしい旅行記がありますので是非ご覧下さい。<br />「中将姫に会いたくて 1 」<br />http://4travel.jp/traveler/3927/album/10233516/<br /><br />「中将姫に会いたくて 2 」<br />http://4travel.jp/traveler/3927/album/10234253/

2010年9月奈良  当麻路をぶらつく

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2010/09/07 - 2010/09/07

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コクリコ

コクリコさん

大津皇子が眠る二上山、中将姫ゆかりの當麻寺、折口信夫『死者の書』、若い頃から憧れて是非行きたいと思っていた当麻に行くことができました。

二上山の麓へ心を躍らせながら訪れたのですが、期待が大きかったのか猛暑のせいか、なぜかあっけない當麻寺訪問でした。

日を改めて再訪するしかありません。


☆私の當麻寺の旅行記はしりきれトンボになってしまいました。
當麻寺に関する旅行記では前日光さんの幼少の頃からの思いをこめた素晴らしい旅行記がありますので是非ご覧下さい。
「中将姫に会いたくて 1 」
http://4travel.jp/traveler/3927/album/10233516/

「中将姫に会いたくて 2 」
http://4travel.jp/traveler/3927/album/10234253/

  • N氏の運転する車は日本最古の「官道」である竹之内街道に入りました。<br /><br />竹之内街道をゆっくり歩く時間はないので入り口だけちょこっとお邪魔します。

    N氏の運転する車は日本最古の「官道」である竹之内街道に入りました。

    竹之内街道をゆっくり歩く時間はないので入り口だけちょこっとお邪魔します。

  • 「なかなかええ神社があるんよ〜」<br />というN氏の後について行きます。<br />これは正面の鳥居からではなく脇道からのお参りではありませんかね。<br /><br />神社の名は長尾神社といいます。<br />「御祭神は神武天皇東征に際し、吉野川上にご巡幸の時、井戸の中から 現れたとされている水光姫命であり、古事記や日本書紀では、光って尾が生じていた と記されている。<br />この水光姫命が、応神天皇の御代に当麻町竹内の三角岩に降臨され、子孫の加彌比加尼に命じて長尾に祀らされたものでお姿は白蛇であつて、今、神社の東北に藤をもつて覆われている御陰井がある。<br />当麻路一帯を代表する地名が長尾で、その長尾氏の氏神であったとされる」(長尾神社のHPより)<br /><br />1100年前頃には長尾神社は鎮座されていたそうです。<br /><br />竹之内街道は二上山の南麓・竹内峠を越えて長尾神社に至る26mの街道です。

    「なかなかええ神社があるんよ〜」
    というN氏の後について行きます。
    これは正面の鳥居からではなく脇道からのお参りではありませんかね。

    神社の名は長尾神社といいます。
    「御祭神は神武天皇東征に際し、吉野川上にご巡幸の時、井戸の中から 現れたとされている水光姫命であり、古事記や日本書紀では、光って尾が生じていた と記されている。
    この水光姫命が、応神天皇の御代に当麻町竹内の三角岩に降臨され、子孫の加彌比加尼に命じて長尾に祀らされたものでお姿は白蛇であつて、今、神社の東北に藤をもつて覆われている御陰井がある。
    当麻路一帯を代表する地名が長尾で、その長尾氏の氏神であったとされる」(長尾神社のHPより)

    1100年前頃には長尾神社は鎮座されていたそうです。

    竹之内街道は二上山の南麓・竹内峠を越えて長尾神社に至る26mの街道です。

  • 古色を帯びた拝殿。<br />江戸時代に建てられもの。

    古色を帯びた拝殿。
    江戸時代に建てられもの。

  • 神様はお酒が大好きなので何杯でもお代わりできるようにお神酒もたっぷり。

    神様はお酒が大好きなので何杯でもお代わりできるようにお神酒もたっぷり。

  • 拝殿から振り返って鳥居。<br /><br />正式には鳥居をくぐってお参りするのでしょうが、今回は<br />無敵のN氏流でお参りしましょう。<br /><br />「いいもん見せたる」<br />とN氏はツカツカと歩いて戸びらの前の石をどけてお堂を空けます。

    拝殿から振り返って鳥居。

    正式には鳥居をくぐってお参りするのでしょうが、今回は
    無敵のN氏流でお参りしましょう。

    「いいもん見せたる」
    とN氏はツカツカと歩いて戸びらの前の石をどけてお堂を空けます。

  • お堂に入ると凄い!壁一面に絵馬!<br /><br />絵馬堂でした!<br /><br />新しい絵馬は「高砂」の老夫婦の絵と、源平合戦の義経かな?

    お堂に入ると凄い!壁一面に絵馬!

    絵馬堂でした!

    新しい絵馬は「高砂」の老夫婦の絵と、源平合戦の義経かな?

  • ほとんど剥げている絵馬は江戸時代の絵馬でしょうか。<br /><br />昔の絵も方が動きや表情が良いですね。

    ほとんど剥げている絵馬は江戸時代の絵馬でしょうか。

    昔の絵も方が動きや表情が良いですね。

  • この中国柄の絵馬もそうとう古そうです。<br /><br />「いっぱい写真撮ったらええよ」<br />とN氏。<br />まるで自分の家の神社のような言い方。<br />氏子ですらないのに。

    この中国柄の絵馬もそうとう古そうです。

    「いっぱい写真撮ったらええよ」
    とN氏。
    まるで自分の家の神社のような言い方。
    氏子ですらないのに。

  • 當麻寺に行く前に長尾神社というのはアプローチとしてなかなか良いではないかと思った私でした。<br /><br />鳥居の両下に石の蛙の親子が狛犬のように置いてありました。<br /><br />&quot;福かえる&quot;

    當麻寺に行く前に長尾神社というのはアプローチとしてなかなか良いではないかと思った私でした。

    鳥居の両下に石の蛙の親子が狛犬のように置いてありました。

    "福かえる"

  • 竹之内街道は普通の住宅地の中に古い家が点在しているという感じでした。<br /><br />次にN氏に連れて行かれたのは、司馬遼太郎も一時いたことがあり、芭蕉が『のざらし紀行』の旅で立ち寄ったという所。<br /><br />司馬遼太郎がマイブームのN氏なので<br />「芭蕉はどうでもええ」<br />

    竹之内街道は普通の住宅地の中に古い家が点在しているという感じでした。

    次にN氏に連れて行かれたのは、司馬遼太郎も一時いたことがあり、芭蕉が『のざらし紀行』の旅で立ち寄ったという所。

    司馬遼太郎がマイブームのN氏なので
    「芭蕉はどうでもええ」

  • 芭蕉が詠んだ、<br /><br />綿弓や 琵琶に慰む 竹の奥<br /><br />にちなんで建てられた『綿弓塚』<br /><br /><br />芭蕉は當麻寺にも詣でたという。

    芭蕉が詠んだ、

    綿弓や 琵琶に慰む 竹の奥

    にちなんで建てられた『綿弓塚』


    芭蕉は當麻寺にも詣でたという。

  • 綿弓塚の前に休憩所があります。

    綿弓塚の前に休憩所があります。

  • 休憩所は、人々が気軽に立ち寄れるようになっており、芭蕉、司馬遼太郎に関する展示品、囲炉裏などが置かれています。<br /><br />さらっと見学。

    休憩所は、人々が気軽に立ち寄れるようになっており、芭蕉、司馬遼太郎に関する展示品、囲炉裏などが置かれています。

    さらっと見学。

  • 芭蕉の「綿弓」の句も飾ってあります。<br /><br />綿弓や 琵琶に慰む 竹の音<br /><br />「綿弓」は綿を打つ弓<br />打つ時に琵琶のような音がするらしい。

    芭蕉の「綿弓」の句も飾ってあります。

    綿弓や 琵琶に慰む 竹の音

    「綿弓」は綿を打つ弓
    打つ時に琵琶のような音がするらしい。

  • 車の窓から二上山。<br /><br />二上山をこんな近くから見たことがなかったのでとても感激!<br /><br />「・・・二上山をいろせとわが見む」<br />私の大好きな万葉歌。

    車の窓から二上山。

    二上山をこんな近くから見たことがなかったのでとても感激!

    「・・・二上山をいろせとわが見む」
    私の大好きな万葉歌。

  • 當麻寺山門前の食堂で軽くお昼を食べて、當麻寺へ。<br /><br />推古天皇20(612)年に用明天皇の第3皇子麻呂子親王が河内に創建した寺を、親王の孫にあたる當麻国見が天武9(681)年に現在地に移し當麻寺と改めたと伝わっています。<br /><br />藤原豊成の姫、中将姫が織ったと伝えられている《當麻曼荼羅》(国宝)、<br />大津皇子の眠る二上山と『死者の書』・・・しとしとしと・・・<br />内田康夫の浅見光彦さんが事件を解決する『二上幻想』。<br />私にとっては親しみのあるお寺です。

    當麻寺山門前の食堂で軽くお昼を食べて、當麻寺へ。

    推古天皇20(612)年に用明天皇の第3皇子麻呂子親王が河内に創建した寺を、親王の孫にあたる當麻国見が天武9(681)年に現在地に移し當麻寺と改めたと伝わっています。

    藤原豊成の姫、中将姫が織ったと伝えられている《當麻曼荼羅》(国宝)、
    大津皇子の眠る二上山と『死者の書』・・・しとしとしと・・・
    内田康夫の浅見光彦さんが事件を解決する『二上幻想』。
    私にとっては親しみのあるお寺です。

  • 山門の仁王像。

    山門の仁王像。

  • 日本最古、白鳳時代の梵鐘(国宝)。<br /><br />高い場所にあるのでこの位しか見えなくて残念。

    日本最古、白鳳時代の梵鐘(国宝)。

    高い場所にあるのでこの位しか見えなくて残念。

  • 振り返って山門を。<br /><br />だだっ広い境内。<br /><br />本堂、中之院、奥院、それぞれ拝観料500円かかるので、<br />N氏も夫も<br />「なんじゃ、こりゃ。一括拝観料1000円にして全部みられるようにすれば良<br />いのに」<br />と呆れかえってどこも拝観しませんでした。<br />私もなんだかしらけてしまって「境内だけで良いわ」<br />ということになってしまいました。<br /><br />重文の仏像など安置されていたようですが、気持ちがのりませんでした。<br />酷い暑さで思考力がなくなったのも一因かもしれません。

    振り返って山門を。

    だだっ広い境内。

    本堂、中之院、奥院、それぞれ拝観料500円かかるので、
    N氏も夫も
    「なんじゃ、こりゃ。一括拝観料1000円にして全部みられるようにすれば良
    いのに」
    と呆れかえってどこも拝観しませんでした。
    私もなんだかしらけてしまって「境内だけで良いわ」
    ということになってしまいました。

    重文の仏像など安置されていたようですが、気持ちがのりませんでした。
    酷い暑さで思考力がなくなったのも一因かもしれません。

  • 中之坊。<br /><br />中将姫が落飾した場所だそうです。<br />見学者も見当たらず静まり返っています。<br />こんな時に見学した方が良いのかもしれないけれど、牡丹が咲いていないと。。。<br />

    中之坊。

    中将姫が落飾した場所だそうです。
    見学者も見当たらず静まり返っています。
    こんな時に見学した方が良いのかもしれないけれど、牡丹が咲いていないと。。。

  • 《東塔》22.21メートル<br />天平時代の三重塔。<br /><br />當麻寺で是非見たかったのが、創建当時から残る東塔、西塔の二つの三重塔。<br /><br />創建当時の二つの塔が現在も残っているのは大変貴重なことで、塔を見られただけで私としては満足でした。

    《東塔》22.21メートル
    天平時代の三重塔。

    當麻寺で是非見たかったのが、創建当時から残る東塔、西塔の二つの三重塔。

    創建当時の二つの塔が現在も残っているのは大変貴重なことで、塔を見られただけで私としては満足でした。

  • 一番気に入ったショット。<br /><br />中将姫の『當麻曼荼羅』を彷彿させると自己満足。<br /><br />中将姫は三重塔を見つめています。<br /><br />後姿では物足りないので、正面からお顔を拝顔いたしましょうか。<br />なぜお顔の正面写真が気に入らなかったかわかります。

    一番気に入ったショット。

    中将姫の『當麻曼荼羅』を彷彿させると自己満足。

    中将姫は三重塔を見つめています。

    後姿では物足りないので、正面からお顔を拝顔いたしましょうか。
    なぜお顔の正面写真が気に入らなかったかわかります。

  • ほらね、中将姫の背景には普通の家の屋根と電線。<br /><br />お寺の境内に大木をめぐらせ屋根を隠す方法はないものなのでしょうか。<br />商売上手なお寺さんとお見受けしたものですから、今井町のように、とまではいかなくてももう少し考えて欲しいです。<br /><br />境内の中だけは無料なのであまり注文はできないかもしれませんが。<br />

    ほらね、中将姫の背景には普通の家の屋根と電線。

    お寺の境内に大木をめぐらせ屋根を隠す方法はないものなのでしょうか。
    商売上手なお寺さんとお見受けしたものですから、今井町のように、とまではいかなくてももう少し考えて欲しいです。

    境内の中だけは無料なのであまり注文はできないかもしれませんが。

  • さらにガッカリ電信柱。<br /><br />

    さらにガッカリ電信柱。

  • で、こんな風に写してみました。<br />これなら奈良時代当時の中将姫です。<br /><br />私の中では中将姫はパリのギメ美術館で会った中将姫です。<br />http://4travel.jp/traveler/coquelicot/pict/10719969/

    で、こんな風に写してみました。
    これなら奈良時代当時の中将姫です。

    私の中では中将姫はパリのギメ美術館で会った中将姫です。
    http://4travel.jp/traveler/coquelicot/pict/10719969/

  • 《西塔》25.15メートル<br /><br />天平末か貞観時代の建立と推定されています。

    《西塔》25.15メートル

    天平末か貞観時代の建立と推定されています。

  • 牡丹の季節の奥の院は、こんな感じになるのですね。<br /><br />

    牡丹の季節の奥の院は、こんな感じになるのですね。

  • 中之坊ではさっきはいなかった蓮花ちゃんが<br />「ねえ、入って見てよ」<br />と私たちを手招きしています。<br />蓮花ちゃんは中将姫をイメージしたキャラクターのようです。<br /><br />蓮花ちゃんの写真を撮っただけで拝観しようとしないので、、、

    中之坊ではさっきはいなかった蓮花ちゃんが
    「ねえ、入って見てよ」
    と私たちを手招きしています。
    蓮花ちゃんは中将姫をイメージしたキャラクターのようです。

    蓮花ちゃんの写真を撮っただけで拝観しようとしないので、、、

  • くるりと踵を返して中に入ってしまう蓮花ちゃん。<br /><br />蓮花ちゃんは「せんとくん」に片思いをしているそうです。<br />そして「まんとくん」とはお友達みたい。

    くるりと踵を返して中に入ってしまう蓮花ちゃん。

    蓮花ちゃんは「せんとくん」に片思いをしているそうです。
    そして「まんとくん」とはお友達みたい。

  • 最後に伽藍と背後の二上山の写真を撮っておしまい。<br /><br />私としてはなんとも物足りないのですが、境内を歩くだけで充分という気もしました。<br /><br />奈良町には中将姫の父上藤原豊成公の屋敷(藤原南家なのに平城宮からずいぶんはずれにあるなぁ、仲麻呂に左遷された頃かしらん)があった場所に誕生寺というお寺があり、中将姫の産湯の井戸などかあるはずですが今回と翌10月にも奈良町を歩きましたが訪ねていません。<br />いつかね豊成公の家の跡を訪ね、當麻寺の牡丹を観賞し、大津皇子の眠る二上山に登りたいと思います。

    最後に伽藍と背後の二上山の写真を撮っておしまい。

    私としてはなんとも物足りないのですが、境内を歩くだけで充分という気もしました。

    奈良町には中将姫の父上藤原豊成公の屋敷(藤原南家なのに平城宮からずいぶんはずれにあるなぁ、仲麻呂に左遷された頃かしらん)があった場所に誕生寺というお寺があり、中将姫の産湯の井戸などかあるはずですが今回と翌10月にも奈良町を歩きましたが訪ねていません。
    いつかね豊成公の家の跡を訪ね、當麻寺の牡丹を観賞し、大津皇子の眠る二上山に登りたいと思います。

  • 次に向かったのは石光寺。<br /><br />中将姫が當麻曼荼羅を織った時、石光寺の井戸で蓮糸を洗い染めてたという言い伝えがあります。<br />桜の木に糸を架け乾かしたそうです。<br />境内には《染の井》《糸かけ桜》が残っているそうですが、見ることはできませんでした。<br />拝観できなさそうな感じでした。<br />奥に行けたかもしれませんが、あまり乗り気ではなかったもので。

    次に向かったのは石光寺。

    中将姫が當麻曼荼羅を織った時、石光寺の井戸で蓮糸を洗い染めてたという言い伝えがあります。
    桜の木に糸を架け乾かしたそうです。
    境内には《染の井》《糸かけ桜》が残っているそうですが、見ることはできませんでした。
    拝観できなさそうな感じでした。
    奥に行けたかもしれませんが、あまり乗り気ではなかったもので。

  • 石光寺の百日紅。

    石光寺の百日紅。

  • 石光寺も牡丹が有名のようで、その頃に来れば良いのでしょうね。

    石光寺も牡丹が有名のようで、その頃に来れば良いのでしょうね。

  • 石光寺門前に咲く百日紅は今回の旅でたくさん見た百日紅の中で一番瑞々しく綺麗でした。<br /><br />「白いシャクナゲもあるけど、白いシャクナゲも『ひゃくにちべに』って書くんやろか?」<br />と、N氏。<br /><br />「えっ、シャクナゲ?」と私。<br /><br />「この花のことだよ」とN氏。<br /><br />「これはシャクナゲじゃなくてサルスベリですよ」<br />と花の名前をあまり知らない夫ですら呆れて言う。<br /><br />「『ひゃくにちべに』って書くのはサルスベリ、この花はサルスベリですよ」<br />と重ねて私。<br /><br />「うーーーん、サルスベリやったか」<br />とメモするN氏。<br /><br />N氏が主催する《歩こう会》は、N氏の高校時代の友達がメンバー。<br />その中でN氏の憧れの君が二人いて、草花の名前をよく知っているとのこと。<br />マドンナたちとの会話が弾むようにN氏は今必死で花の名前を覚えているところ。<br />マドンナの一人は大学の教授で、もう一人は校長先生だそうです。<br />頑張れN氏!

    石光寺門前に咲く百日紅は今回の旅でたくさん見た百日紅の中で一番瑞々しく綺麗でした。

    「白いシャクナゲもあるけど、白いシャクナゲも『ひゃくにちべに』って書くんやろか?」
    と、N氏。

    「えっ、シャクナゲ?」と私。

    「この花のことだよ」とN氏。

    「これはシャクナゲじゃなくてサルスベリですよ」
    と花の名前をあまり知らない夫ですら呆れて言う。

    「『ひゃくにちべに』って書くのはサルスベリ、この花はサルスベリですよ」
    と重ねて私。

    「うーーーん、サルスベリやったか」
    とメモするN氏。

    N氏が主催する《歩こう会》は、N氏の高校時代の友達がメンバー。
    その中でN氏の憧れの君が二人いて、草花の名前をよく知っているとのこと。
    マドンナたちとの会話が弾むようにN氏は今必死で花の名前を覚えているところ。
    マドンナの一人は大学の教授で、もう一人は校長先生だそうです。
    頑張れN氏!

  • こんな調子の三人連れなので當麻寺に詣でても、大津皇子、『死者の書』、中将姫、芭蕉を偲ぶ旅にはなるはずはなく・・・<br /><br /><br />二上山上空に渦巻く黒雲のみが大津皇子の無念を物語っているようでした。

    こんな調子の三人連れなので當麻寺に詣でても、大津皇子、『死者の書』、中将姫、芭蕉を偲ぶ旅にはなるはずはなく・・・


    二上山上空に渦巻く黒雲のみが大津皇子の無念を物語っているようでした。

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この旅行記へのコメント (8)

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  • morino296さん 2010/12/18 12:45:45
    相変わらず楽しい
    コクリコさん

    こんにちは。
    少し遅くなってしまいましたが、當麻寺の旅行記、楽しませていただきました。

    「なぜかあっけない當麻寺訪問」とされていますが、コメントの面白さに惹かれましたよ。

    山門前のお二人は、ご主人様とNさんでしょうか?
    相変わらず楽しいNさんですね。
    マドンナがお二人もいらっしゃるとは・・・。

    中将姫の写真を撮る角度が難しかったことを思い出しました。

    蓮花ちゃん、初めて知りました。
    拝観者が少なくて、退屈していたことでしょうね。
    猛暑の中、ゆるキャラもしんどいことでしょうね。

    蓮花ちゃんと、せんとくん、まんとくんは、そう言う関係でしたか。

    牡丹の頃に再訪でしょうか。

    morino296

    コクリコ

    コクリコさん からの返信 2010/12/19 13:38:12
    RE: 相変わらず楽しい
    morino296さん、こんにちは。

    > 少し遅くなってしまいましたが、當麻寺の旅行記、楽しませていただきました。

    ありがとうございます。
    まだ9月の奈良も10月の奈良も、3月に行ったフランスの旅行記もまだ終わっていないのです(^^;)
    最近旅行記を作る根性がなくなってきました。
    数年前のを見返すとちゃんと調べて真面目に書いているなあと。

    > 山門前のお二人は、ご主人様とNさんでしょうか?

    はい、そうです。N氏の方がmorinoさんより少し年上かもしれませんが、大体同世代かと思います(^^)v

    > 相変わらず楽しいNさんですね。
    > マドンナがお二人もいらっしゃるとは・・・。

    そうですよ〜そのマドンナって60代ですよ〜〜でも、吉永小百合や松原智恵子と同世代だと思えばまだまだ美しいのでしょう!・・・N氏も「昔とちっとも変わらない」と言っていました(きっと変わってると思うけど^^)

    > 中将姫の写真を撮る角度が難しかったことを思い出しました。

    morinoさんもそうでしたか!
    でもmorinoさんのことですから我々とは違いちゃんと拝観されたと思います。

    > 蓮花ちゃんと、せんとくん、まんとくんは、そう言う関係でしたか。

    他に長屋釧右近君もいるそうですね。
    長屋君が一番ハンサムなので蓮花ちゃんは長屋君を本命にすれば良いのにと思いました。

    投票もいつもながら有り難うございました!
  • 唐辛子婆さん 2010/11/12 11:12:34
    またひとつお利口に
    コクリコさん、おはようございます。

    中将姫のこと何も知らなかったわん。
    前日光さんの持っていらっしゃるすばらしいご本とギメの像も拝見してまたひとつお利口になりました。

    N氏とのやりとりも面白いし
    しばらく前のブログの孝謙天皇との会話ともども楽しませていただきました。

    唐辛子婆

    コクリコ

    コクリコさん からの返信 2010/11/13 18:22:47
    RE: またひとつお利口に
    唐辛子婆さん、こんばんは〜


    > 中将姫のこと何も知らなかったわん。
    > 前日光さんの持っていらっしゃるすばらしいご本とギメの像も拝見してまたひとつお利口になりました。

    前日光さんの旅行記は力作でしょ!
    中将姫と当麻寺への思いが伝わってきますよね。
    あの絵本、私も子供の頃持っていたのよ。
    でも知らない間になくしてしまいました。
    そこが前日光さんとは違うわね(^^;)

    ギメでは偶然見つけて、あれこそ私の中将姫だって思ったのよ♪
    数年前に岩波ホールで川本喜八郎の人形劇による映画『死者の書』(川本氏の遺作)をやっていたので観に行きました。
    中将姫にあたる藤原南家の郎女(いらつめ)の声は宮澤りえちゃんでした。
    人形の表情が恐いほど素晴らしかったのですが、映画は私の思っていたのと違っていて眠くなりました(あはは)

    > N氏とのやりとりも面白いし
    > しばらく前のブログの孝謙天皇との会話ともども楽しませていただきました。

    N氏は勉強家でものすごく真面目ですが、なんとなく面白いキャラクターで愛嬌があって面白いです(N氏ごめんなさい)。
    孝謙さんは、大学1年の時から学科も部活もずっと一緒にやっていたのですが、今は遠くに住んでいるので数年振りに会いました。
    ちっとも変わってないのよ、相変わらず孝謙天皇だわ。
    未婚だし、正式には働いていないのよ(孝謙天皇と同じよね)、もう世間の出来事を越えて虚構の世界に生きていますo(^^o)・・・変わってなかったので安心したんだけど。

    N氏とも、孝謙さんたちとも楽しかったから、お内儀たちと奈良に行ってもきっと楽しいですよね♪
  • はな☆さん 2010/11/12 00:17:00
    当麻路♪
    あっけなかったと言われていますが、しっかりと楽しげな様子が
    伝わってまいりましたよ(^^)
    やっぱりN氏おもしろい〜。マイペースというか、天然キャラですよね?
    サルスベリをシャクナゲとまちがえて、コクリコさん夫妻に
    ツッコミを入れられている様子が目に浮かびました。

    いいなあ、蓮花ちゃんに会えたんですね!
    蓮花ちゃんの後ろ姿、なんか油断してる感じで笑ってしまいました。
    蓮花ちゃんって、せんとくんの彼女だという説もありますが、
    はたから見ていると、どう見ても片思いですよね。
    いっそのこと、まんとくんに乗り換えてしまえば、せんとくんも
    ちょっと焦るかもしれないのに。

    当麻寺の一括拝観料を1000円にするという案、賛成です!
    いつも何となく拝観料をけちって、1ヵ所ずつしか見ないので。

    コクリコ

    コクリコさん からの返信 2010/11/13 13:53:35
    RE: 当麻路♪
    はな☆さん、いらっしゃーい。

    うーん、誰と行っても、どこへ行っても、"文学散歩"とか"歴史を訪ねて"
    という雰囲気にはならないですね〜たとえ一緒に行く相手が孝謙天皇でも(^^;)

    > やっぱりN氏おもしろい〜。マイペースというか、天然キャラですよね?
    > サルスベリをシャクナゲとまちがえて、コクリコさん夫妻に
    > ツッコミを入れられている様子が目に浮かびました。

    そうでしょ?
    どう見ても愛すべき天然キャラですよね。
    それなのに私たち夫婦のこと「可笑しい」って笑うんですよ。
    理由は、私がメールに夫のことを「夫」と書いて、夫が私のこと「妻」と書くかららしいんです。
    全然おかしくないですよね。オカシイのはそんなことをおかしがるN氏の方です(キッパリ!)

    > いいなあ、蓮花ちゃんに会えたんですね!
    > 蓮花ちゃんの後ろ姿、なんか油断してる感じで笑ってしまいました。

    無防備ですよね、隙あり!

    > 蓮花ちゃんって、せんとくんの彼女だという説もありますが、
    > はたから見ていると、どう見ても片思いですよね。
    > いっそのこと、まんとくんに乗り換えてしまえば、せんとくんも
    > ちょっと焦るかもしれないのに。

    せんとくんってあんな顔しているのに好みがうるさいんですかね?
    まんとくんと仲良くして見せ付けたら良いのにね。
    長屋くんっていうのもいるそうですが、どんな顔しているのですか?
    どこに出没しているのかしら?
    長屋王の屋敷跡のイトーヨーカ堂あたり?

    > 当麻寺の一括拝観料を1000円にするという案、賛成です!
    > いつも何となく拝観料をけちって、1ヵ所ずつしか見ないので。

    そうですよね。
    10月に西大寺に行った時は1000円で全部見てきました。
    西大寺も、なんだかなーと思ったのですが孝謙天皇が創建されたお寺ですから、孝謙さんの顔を立てて行ったのでした。。。久しぶりに邪鬼の顔も見たかったし。

    かとくみ

    かとくみさん からの返信 2010/11/16 21:08:24
    RE: 当麻路♪
    こんばんは。
    相変わらず楽しい旅日記をニヤニヤしながら拝見しています。
    コクリコさんって、やっぱり文が上手!
    次は?次は?と、どんどん読み進めたくなります。
    登場人物もスバラシイしね!

    当麻寺は境内だけだったんですね。
    私もそれぞれのお堂や塔頭に入ることはめったにないです。
    なぜか境内だけでいいや、と思ってしまいます。
    広々とした境内に、天平時代の2塔が望めて
    正面には二上山。それだけでかなり満足です。

    わりと奥の方にある西南院(さいないん)は
    水琴窟のある回遊式庭園が美しくて、
    拝観料を払って2回入ったことがあります。
    お庭から三重塔も間近に見えます。
    というか、三重塔が借景になっている、と言うのかも。

    ところで、長屋くんは、わが平群町のキャラです。
    もう一つのキャラ、「左近くん」(戦国の武将、嶋左近)とともに
    ぢみ〜に活動しています。
    シューの幼稚園にも来てくれましたよ!(私も一瞬かぶりました…)

    コクリコ

    コクリコさん からの返信 2010/11/17 13:54:12
    RE: RE: 当麻路♪
    わーい、かとくみさん、いらっしゃーい♪

    > コクリコさんって、やっぱり文が上手!
    > 次は?次は?と、どんどん読み進めたくなります。
    > 登場人物もスバラシイしね!

    褒めてくださって嬉しいのですが、最近文がなかなか書けなくなってきて4トラの旅行記UPがノロノロしているのです。
    体力がなくなってきました。
    私の方こそ、かとくみさんやはなさんのように知的な文章を書きたいと常々思っているのです!

    登場人物は素晴らしいですよ!
    彼女、彼らの言っていることをそのままを書くだけですむのですから、楽です。

    > 当麻寺は境内だけだったんですね。
    > 私もそれぞれのお堂や塔頭に入ることはめったにないです。
    > なぜか境内だけでいいや、と思ってしまいます。
    > 広々とした境内に、天平時代の2塔が望めて
    > 正面には二上山。それだけでかなり満足です。

    かとくみさんもそうださたのですね! 安心した〜

    > わりと奥の方にある西南院(さいないん)は
    > 水琴窟のある回遊式庭園が美しくて、
    > 拝観料を払って2回入ったことがあります。
    > お庭から三重塔も間近に見えます。
    > というか、三重塔が借景になっている、と言うのかも。

    それは良いですね。
    再訪できたら西南院は入ってみましょう!

    > ところで、長屋くんは、わが平群町のキャラです。
    > もう一つのキャラ、「左近くん」(戦国の武将、嶋左近)とともに
    > ぢみ〜に活動しています。

    おー、そうでした。長屋王のお墓がありましたもんね。
    長屋くんの顔をサイトで見たら、地味ですがなかなか美男子。
    蓮花ちゃんのボーイフレンドにぴったりです。
    嶋左近は平群の出身でしたか!

    > シューの幼稚園にも来てくれましたよ!(私も一瞬かぶりました…)

    かとくみさんが一瞬"長屋君"に変身したのですね。
    見たかった〜♪

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