2008/12/04 - 2008/12/17
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クルーズコンサルタントさん
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南極半島クルーズってどんな感じと思う方も多いと思いますが、私は毎年行きたい場所のひとつです。
世界の果ての町、アルゼンチンのウシュアイアから探検船へ乗船していく南極。最近は船もお洒落に便利になり、船内生活はすこぶる快適です。
・・・・しかし!南極圏の手前にある魔のドレイク海峡では、どんな船も揺れるのは同じ。正直あの揺れだけはなかなか馴れません。情けないことに私、添乗員も約1.5日グッテリとしておりました。永遠に続くかと思ったこの揺れが、高波が、南極圏に入った途端にぴたっと止まるのですから自然とは不思議なものです。激しい揺れの後に、早速、デセプション島に上陸しました。
ここは南極半島にある唯一の火山帯。そのため、岸の一部がとっても暖かいのです。世界一寒いはずのところに火山帯があるとはなんとも意外な・・・とは思いましたが、異国の猛者達は、なんとマイナス一度の、しかも吹雪き始めた海の中に、次々と入っていきます。しかも水着!負けてはいけないと思い、東洋人代表として南極の海に飛び込み・・・もとい、入ってきました。冷たかった〜。
地熱の関係か、この島は雪が積もっていません。ペンギンの営巣地ではないので、迷子のあごひげペンギンやジェンツーペンギンがチョコチョコ歩いています。彼らは人間を恐れません。人間はペンギンに5m以上近づいてはいけないし、ペンギンの通り道を邪魔してはいけないためです。チョコチョコ歩く姿が、2歳くらいの幼子みたいで、その愛らしさに思わず近づきそうになりました。
次の島、クーパービル島では、雪の中に歩くペンギンに出会えました。雪のないところにペンギンの営巣地がたくさんあるのですが、近づくにつれて強烈な臭いが…。営巣地は代々のペンギンの糞でできているため、ものすごい臭いなのです。白亜の世界は、決して夢とおとぎの世界ではなく、生き物達が生きる大地なのでした。ここではくちばしのオレンジが可愛らしいジェンツーペンギンが、雪の中をぴょこぴょこ歩いています。ところが途中でよく躓いたり、疲れるのかそのまま腹ばいになって滑ったりしています。このすべり方はドボガンというそうです。雪の中を我々以上に不器用に歩くペンギン達。「やれやれ」という声が聞こえてきそうです。そんな彼らも海へ入ると、途端、ものすごいスピードで泳いでいきます。さながら小さないるかのように。ペンギンは海に生きる鳥であることを実感させられました。
野生のペンギン達の生きる世界にほんの少しお邪魔してみることで、彼らの生きる姿を通して、車のサファリや、動物園とは違った、新しい動物達と、それを生かす地球の自然を垣間見れたかのように感じたのでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
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