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しつこく書いているが、マイヨット島はフランス領土である。<br /><br />部屋に戻ってテレビをつけても、すべてがフランスのチャンネルだった。映画チャンネルは、アメリカ映画をやってる・・・もしかして英語聴けるか?と思ったら、字幕なし完璧に吹き替えだった。これは映画に限らず、ニュース番組で見るオバマ大統領もヒラリー・クリントンも、みんなフランス語でしゃべっていた(笑)<br /><br />翌朝、フロントを通りレストランへ。<br /><br />ラテン系な国じゃあまり朝食に手間をかけないよな・・・と思っていたら、案の定。<br /><br />色黒のウェイターが親切に朝食ビュフェの「説明」をフランス語でしてくれるが・・・見りゃわかるよ、ハムもチーズも1種類。ヨーグルトとコーンフレークあとはジュースとコーヒー、以上って。。。<br /><br />そしてこの組み合わせは、私がマイヨットを去るまで変わることがなかった。<br /><br /><br /><br /><br />ただし、こんな「辺境」にありながら出てきたパンは、南国のパパイヤジュースと共に、とんでもなくウマかった。この滞在期間中、一度も日本食が恋しくならなかったのは、このホテルのパンのおかげといってもいいだろう。<br /><br />初日の「苦労」があって、移動する気がなくなった私、ここに5泊することに決めていた。それだけあると、今日は一日なーんもせずに過ごそうと思った。<br /><br />レストランから見える海。どう見ても、「熱海」じゃございません。<br /><br /><br /><br /><br /><br />プールはレストランの下、海に面した崖の上にある。さして大きくはないが、日焼けするだけならここで十分。<br /><br />ついでに、水中で撮れるように持ってきたデジカメのハウジングを、プールでテストしよう。<br /><br /><br /><br /><br />プールには数組のフランス人。ヴァカーンスの季節は終わったのか、そんなに多くないが・・・どうして小学校くらいのガキ共を連れた家族が来ているのかは不明、てかそこがフランスか。<br /><br />お昼どき、プールわきのバーで昼食を摂る客でにぎやかに、そしてまた静かになったプールサイドに、朝とは別の長身の黒人が現れた。<br /><br />こちらをちらちら見ながら別の従業員と会話し、それから近づいて来る〜・・・高級ホテルだから、リゾートだから安全とかいう概念のないワタシ。警戒信号が点滅!<br /><br />彼は意外にも英語で話しかけてきた・・・ずいぶん訛りのある、聞いたことのない種類の英語で・・・<br /><br />「アナタの部屋に英語の雑誌や本はありますか?」<br /><br />・・・ハァ!?<br /><br />アンタ何者だ?・・・と、ワタシは彼をにらみつけていたに違いない。彼は何か補足説明をしたかったようだが、「訛り」もひどくて意味が・・・いや「#$%%+*が欲しい」と、ワタシに要求しているようにしか聞こえなかった。<br /><br />「ジュ ヌ コンプラン!」 <br /><br />意味わかんねーーーよ!あっち行けよ!<br /><br />という感じに聞こえたのであろう。彼はスゴスゴと戻っていった。あーあ、こんな所まで来て絡むヤツがいるのか?と、1人勝手に機嫌が悪くなり、日が少し傾くや部屋に帰った。物乞い系の人間なら、アメリカ、中南米、エジプト、モロッコ、インド・・・ウンザリするほど出会っている。<br /><br /><br />夕食を摂る場所は、やはりこのビーチにある唯一のホテルの、その唯一のレストランしかない。<br /><br />レストランに行ってみると、さっきの訛り英語をしゃべる長身の男がいた。<br /><br />「夕食は7時からデス。待ってクダサイ」・・・ハイハイ。<br /><br />翌日「ツアー」に参加するつもりだったのでフロントで申し込んだ。申し込むも何も、<br /><br />「ジュ ヴードレ フェール エクスキュルシオン!」(ツアーに参加したいんデス!)<br /><br />と言って、あとは成り行きに任せるしかないのだ。具体的に何のツアーが良いとかなんとか、そういう会話も出来ん。<br /><br />朝8時にマムズ集合、集合場所へは朝7時半にタクシーで行けということらしい。食事込みで70ユーロ。ホテルを回ってピックアップなどという便利な仕組みもないらしい。タクシー代は25ユーロだそうな。空港インフォメーションで2ユーロ50といったオバハンは、やはり1ケタ間違えたか耄碌していたのか・・・初日にボられたことだけは間違いなさそうだ。<br /><br />さて夕食。<br /><br />フランス語だけのメニューを眺めながら・・・メニューが毎日変わるわけもなく・・・今日はアラカルト。<br /><br />ビールは&quot;CASTLE&quot;というのを頼む。<br /><br /><br /><br /><br />南アフリカでも「キャッスル」ってのを飲んだ気がするが、同じ銘柄かな・・・とカンを見ていたらわかったことは、<br /><br />このビールはベトナム産・・・<br /><br />マイヨットくんだりまで来て、ベトナムの工場でつくられたビールを5ユーロも出して飲んでるんだから・・・苦笑。<br /><br />しかし、料理の方は、昨日にも劣らず素晴らしいお味だった。<br /><br />ウェイターの長身の男が「ボナペティ」と持ってきたアントレは、チョリソーとカラマルのなんとか・・・イカですな。<br /><br /><br /><br />ピリッと辛口のチョリソー(ソーセージ)と歯ごたえばっちりのイカ、ビールと最高に合う。<br /><br />そしてメインディッシュは、今日もまた海の幸。<br /><br /><br /><br /><br />昨日に引き続いてのマグロに白身魚に加えて、プリプリの海老が加わった。付け合わせはザワークラウト・・・はドイツ語か・・・野菜の酢漬け。激ウマだよこのお味は!と、ウェイターの男に思わず親指を立てる。彼も満足そうだった。<br /><br /><br />彼の名前はモワンジ。<br /><br />フランス人ではなく、コモロから来ているそうだ。出稼ぎか・・・<br /><br />英語の勉強をしているそうな。それで・・・英語の本や雑誌がないかと聞いたらしい。フランス人観光客が英語の本なんか持ってくるわけもない。<br /><br />来るときにヒコーキで読んだ英字新聞とか、そのまま持ってくればよかった、残念ながら何も、ホントに持ってきて無い。<br /><br />最初話しかけられたときは彼の英語をひどい訛りだと思ったが、会話してみると、そんなにひどくもなかった。意外とイイ奴だ、申し訳なかったな・・と。他人を常に疑ってかかるのもなんだか・・・少しだけ反省した。<br /><br /><br />つづきます。<br />

【旅行記2010】マイヨットの青い海(3)コモロから来た男

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2010/09/11 - 2010/09/16

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okura

okuraさん

しつこく書いているが、マイヨット島はフランス領土である。

部屋に戻ってテレビをつけても、すべてがフランスのチャンネルだった。映画チャンネルは、アメリカ映画をやってる・・・もしかして英語聴けるか?と思ったら、字幕なし完璧に吹き替えだった。これは映画に限らず、ニュース番組で見るオバマ大統領もヒラリー・クリントンも、みんなフランス語でしゃべっていた(笑)

翌朝、フロントを通りレストランへ。

ラテン系な国じゃあまり朝食に手間をかけないよな・・・と思っていたら、案の定。

色黒のウェイターが親切に朝食ビュフェの「説明」をフランス語でしてくれるが・・・見りゃわかるよ、ハムもチーズも1種類。ヨーグルトとコーンフレークあとはジュースとコーヒー、以上って。。。

そしてこの組み合わせは、私がマイヨットを去るまで変わることがなかった。




ただし、こんな「辺境」にありながら出てきたパンは、南国のパパイヤジュースと共に、とんでもなくウマかった。この滞在期間中、一度も日本食が恋しくならなかったのは、このホテルのパンのおかげといってもいいだろう。

初日の「苦労」があって、移動する気がなくなった私、ここに5泊することに決めていた。それだけあると、今日は一日なーんもせずに過ごそうと思った。

レストランから見える海。どう見ても、「熱海」じゃございません。





プールはレストランの下、海に面した崖の上にある。さして大きくはないが、日焼けするだけならここで十分。

ついでに、水中で撮れるように持ってきたデジカメのハウジングを、プールでテストしよう。




プールには数組のフランス人。ヴァカーンスの季節は終わったのか、そんなに多くないが・・・どうして小学校くらいのガキ共を連れた家族が来ているのかは不明、てかそこがフランスか。

お昼どき、プールわきのバーで昼食を摂る客でにぎやかに、そしてまた静かになったプールサイドに、朝とは別の長身の黒人が現れた。

こちらをちらちら見ながら別の従業員と会話し、それから近づいて来る〜・・・高級ホテルだから、リゾートだから安全とかいう概念のないワタシ。警戒信号が点滅!

彼は意外にも英語で話しかけてきた・・・ずいぶん訛りのある、聞いたことのない種類の英語で・・・

「アナタの部屋に英語の雑誌や本はありますか?」

・・・ハァ!?

アンタ何者だ?・・・と、ワタシは彼をにらみつけていたに違いない。彼は何か補足説明をしたかったようだが、「訛り」もひどくて意味が・・・いや「#$%%+*が欲しい」と、ワタシに要求しているようにしか聞こえなかった。

「ジュ ヌ コンプラン!」 

意味わかんねーーーよ!あっち行けよ!

という感じに聞こえたのであろう。彼はスゴスゴと戻っていった。あーあ、こんな所まで来て絡むヤツがいるのか?と、1人勝手に機嫌が悪くなり、日が少し傾くや部屋に帰った。物乞い系の人間なら、アメリカ、中南米、エジプト、モロッコ、インド・・・ウンザリするほど出会っている。


夕食を摂る場所は、やはりこのビーチにある唯一のホテルの、その唯一のレストランしかない。

レストランに行ってみると、さっきの訛り英語をしゃべる長身の男がいた。

「夕食は7時からデス。待ってクダサイ」・・・ハイハイ。

翌日「ツアー」に参加するつもりだったのでフロントで申し込んだ。申し込むも何も、

「ジュ ヴードレ フェール エクスキュルシオン!」(ツアーに参加したいんデス!)

と言って、あとは成り行きに任せるしかないのだ。具体的に何のツアーが良いとかなんとか、そういう会話も出来ん。

朝8時にマムズ集合、集合場所へは朝7時半にタクシーで行けということらしい。食事込みで70ユーロ。ホテルを回ってピックアップなどという便利な仕組みもないらしい。タクシー代は25ユーロだそうな。空港インフォメーションで2ユーロ50といったオバハンは、やはり1ケタ間違えたか耄碌していたのか・・・初日にボられたことだけは間違いなさそうだ。

さて夕食。

フランス語だけのメニューを眺めながら・・・メニューが毎日変わるわけもなく・・・今日はアラカルト。

ビールは"CASTLE"というのを頼む。




南アフリカでも「キャッスル」ってのを飲んだ気がするが、同じ銘柄かな・・・とカンを見ていたらわかったことは、

このビールはベトナム産・・・

マイヨットくんだりまで来て、ベトナムの工場でつくられたビールを5ユーロも出して飲んでるんだから・・・苦笑。

しかし、料理の方は、昨日にも劣らず素晴らしいお味だった。

ウェイターの長身の男が「ボナペティ」と持ってきたアントレは、チョリソーとカラマルのなんとか・・・イカですな。



ピリッと辛口のチョリソー(ソーセージ)と歯ごたえばっちりのイカ、ビールと最高に合う。

そしてメインディッシュは、今日もまた海の幸。




昨日に引き続いてのマグロに白身魚に加えて、プリプリの海老が加わった。付け合わせはザワークラウト・・・はドイツ語か・・・野菜の酢漬け。激ウマだよこのお味は!と、ウェイターの男に思わず親指を立てる。彼も満足そうだった。


彼の名前はモワンジ。

フランス人ではなく、コモロから来ているそうだ。出稼ぎか・・・

英語の勉強をしているそうな。それで・・・英語の本や雑誌がないかと聞いたらしい。フランス人観光客が英語の本なんか持ってくるわけもない。

来るときにヒコーキで読んだ英字新聞とか、そのまま持ってくればよかった、残念ながら何も、ホントに持ってきて無い。

最初話しかけられたときは彼の英語をひどい訛りだと思ったが、会話してみると、そんなにひどくもなかった。意外とイイ奴だ、申し訳なかったな・・と。他人を常に疑ってかかるのもなんだか・・・少しだけ反省した。


つづきます。

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  • ラテン系な国じゃあまり朝食に手間をかけないよな・・・と思っていたら、案の定。<br /><br />色黒のウェイターが親切に朝食ビュフェの「説明」をフランス語でしてくれるが・・・見りゃわかるよ、ハムもチーズも1種類。ヨーグルトとコーンフレークあとはジュースとコーヒー、以上って。。。<br /><br />そしてこの組み合わせは、私がマイヨットを去るまで変わることがなかった。

    ラテン系な国じゃあまり朝食に手間をかけないよな・・・と思っていたら、案の定。

    色黒のウェイターが親切に朝食ビュフェの「説明」をフランス語でしてくれるが・・・見りゃわかるよ、ハムもチーズも1種類。ヨーグルトとコーンフレークあとはジュースとコーヒー、以上って。。。

    そしてこの組み合わせは、私がマイヨットを去るまで変わることがなかった。

  • レストランから見える海。どう見ても、「熱海」じゃございません。

    レストランから見える海。どう見ても、「熱海」じゃございません。

  • プールはレストランの下、海に面した崖の上にある。さして大きくはないが、日焼けするだけならここで十分。<br /><br />ついでに、水中で撮れるように持ってきたデジカメのハウジングを、プールでテストしよう。

    プールはレストランの下、海に面した崖の上にある。さして大きくはないが、日焼けするだけならここで十分。

    ついでに、水中で撮れるように持ってきたデジカメのハウジングを、プールでテストしよう。

  • さて夕食。<br /><br />フランス語だけのメニューを眺めながら・・・メニューが毎日変わるわけもなく・・・今日はアラカルト。<br />ビールは&quot;CASTLE&quot;というのを頼む。<br />南アフリカでも「キャッスル」ってのを飲んだ気がするが、同じ銘柄かな・・・とカンを見ていたらわかったことは、<br /><br />このビールはベトナム産・・・<br /><br />マイヨットくんだりまで来て、ベトナムの工場でつくられたビールを5ユーロも出して飲んでるんだから・・・苦笑。

    さて夕食。

    フランス語だけのメニューを眺めながら・・・メニューが毎日変わるわけもなく・・・今日はアラカルト。
    ビールは"CASTLE"というのを頼む。
    南アフリカでも「キャッスル」ってのを飲んだ気がするが、同じ銘柄かな・・・とカンを見ていたらわかったことは、

    このビールはベトナム産・・・

    マイヨットくんだりまで来て、ベトナムの工場でつくられたビールを5ユーロも出して飲んでるんだから・・・苦笑。

  • ウェイターの長身の男が「ボナペティ」と持ってきたアントレは、チョリソーとカラマルのなんとか・・・イカですな。<br />ピリッと辛口のチョリソー(ソーセージ)と歯ごたえばっちりのイカ、ビールと最高に合う。

    ウェイターの長身の男が「ボナペティ」と持ってきたアントレは、チョリソーとカラマルのなんとか・・・イカですな。
    ピリッと辛口のチョリソー(ソーセージ)と歯ごたえばっちりのイカ、ビールと最高に合う。

  • そしてメインディッシュは、今日もまた海の幸。 <br />昨日に引き続いてのマグロに白身魚に加えて、プリプリの海老が加わった。付け合わせはザワークラウト・・・はドイツ語か・・・野菜の酢漬け。激ウマだよこのお味は!と、ウェイターの男に思わず親指を立てる。彼も満足そうだった。

    そしてメインディッシュは、今日もまた海の幸。
    昨日に引き続いてのマグロに白身魚に加えて、プリプリの海老が加わった。付け合わせはザワークラウト・・・はドイツ語か・・・野菜の酢漬け。激ウマだよこのお味は!と、ウェイターの男に思わず親指を立てる。彼も満足そうだった。

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