![「デ・クラシケル」オランダではこう言うそうです。何のことかと言うと伝統の一戦のことで、スペイン語で言えばクラシコ、英語で言えば…ダービーマッチ?って違う!まあいいや。どこの国でもこういう試合はあり、例えばバルセロナ対レアルマドリードとか、ミラノダービーとか、日本リーグ時代の読売対日産とか、古河対三菱など。<br /><br />さて、オランダのサッカーはアムステルダムのアヤックス、ロッテルダムのフェイエノールト、アイントホーフェンのPSVの3強が長い間けん引しており、この3チーム同士の試合は盛り上がりがワンランク上と言われております。が、取り分け盛り上がるのは、フェイエノールトとアヤックスの試合。この試合は両チームサポが派手にドンパチやることで有名で、20年前には満員の客席に爆発物を投げ込んだり、最近でも100人単位で喧嘩をやって逮捕者を大勢出したとかそこには欧州でもトップクラスの危険という文字がつきまといます(Youtubeでも様子が少し見れます)。<br />そんな試合を一度見てみたかった。日程に見事にマッチングした時からこの試合はこの旅行の一つの目玉。同じ日にずれ込んだシャルケとドルトムントも見たかったけど、危険度的には圧倒的にこちらの方が上。見なきゃ損する、チケットなんてダフ屋から買えばいいのさ。という気持ちで2日目の朝はロッテルダムへと向かうのでした。が、試合は概して…](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/50/60/650x_10506088.jpg?updated_at=1286016044)
2010/09/18 - 2010/09/24
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ensembleさん
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「デ・クラシケル」オランダではこう言うそうです。何のことかと言うと伝統の一戦のことで、スペイン語で言えばクラシコ、英語で言えば…ダービーマッチ?って違う!まあいいや。どこの国でもこういう試合はあり、例えばバルセロナ対レアルマドリードとか、ミラノダービーとか、日本リーグ時代の読売対日産とか、古河対三菱など。
さて、オランダのサッカーはアムステルダムのアヤックス、ロッテルダムのフェイエノールト、アイントホーフェンのPSVの3強が長い間けん引しており、この3チーム同士の試合は盛り上がりがワンランク上と言われております。が、取り分け盛り上がるのは、フェイエノールトとアヤックスの試合。この試合は両チームサポが派手にドンパチやることで有名で、20年前には満員の客席に爆発物を投げ込んだり、最近でも100人単位で喧嘩をやって逮捕者を大勢出したとかそこには欧州でもトップクラスの危険という文字がつきまといます(Youtubeでも様子が少し見れます)。
そんな試合を一度見てみたかった。日程に見事にマッチングした時からこの試合はこの旅行の一つの目玉。同じ日にずれ込んだシャルケとドルトムントも見たかったけど、危険度的には圧倒的にこちらの方が上。見なきゃ損する、チケットなんてダフ屋から買えばいいのさ。という気持ちで2日目の朝はロッテルダムへと向かうのでした。が、試合は概して…
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルの食事は7時からだったけれど少し前に行ってもいただくことが出来た。7時15分くらいにはケルンHbfに行き、タリスの一等使用ということでDBラウンジへ。
飲み物もタダで快適だったのと同時に、あるスポーツ雑誌に香川がどーんとでていました。その手には「ダービーで2点取って勝つ!」という日本語が。
まさかあんなことになるとはねえ… -
ケルン発の電車一覧。いろんな方面に向かって発車しています。私が乗るのは、Pari Nord行き。
それはそうと駅構内には大量の1FCケルンサポがいてしかも酒臭く、今日は朝から試合なのか?と思わせるほど。彼らは前日にミュンヘンで試合を行い夜行で帰ってきた様子。アウェーで0−0は及第点なのかご機嫌でした。 -
時間も迫りホームで待っているとタリスがやってきました。国際的な高速列車はこれが初めてでとりわけタリスにはその色も好みとあってか一度は乗りたかった電車です。v( ̄ー ̄)v
画像よく見るとタリスの後ろにはICEが停車しています。 -
ケルン〜ブリュッセル間の一等をウェブで格安の29?で手に入れたため快適シート。車内では朝食がサービス。ホテルでも朝食を食べましたがこの先どこで食べられるかわからないので、しっかりといただくことに。あ、味は普通です。
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車窓その一。たしかアーヘンあたりだったはずです。
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車窓その二。これはベルギーに入った後かな。
さて、今回の旅行記ではよくないと感じたことも書きます。それは皆さんのイメージを壊す可能性もありますがご了承ください。
まず、電車に乗っていて思ったこと。車窓はきれいですが、壁のいたるところにスプレーで落書きがあり、汚い。おおよそ一般人が入れないはずの場所に落書きがしてあるのは何か修理している奴がやったのかと疑うくらい、いたるところにありました。
落書きで何かを競っているのか?はたまた単にやりたいだけか?どちらにしても見ていていいものではなく、モラルの面からも日本の方が断然きれいです。ヨーロッパ=きれいというイメージは消した方がいいかも。 -
パリ行きタリスはリエージュを出たところで急に減速。すぐに戻りましたがこれのおかげで5分遅延で到着。お詫びのアナウンスがあるのはマシだが、この5分は痛い!
しかも、ブリュッセル南駅の荷物預かりは10時前なのに開いていない、小銭も両替の時間が5分の遅延でなくなり結果ブリュッセル駅で荷物も預けられずスーツケースを引いたままロッテルダム行き。
アムステルダム行きのタリスはさらにトラぶり、何と信号トラブルで20分遅延、途中停車も数度。バカヤロー。試合は0時半開始、ロッテルダム到着はこのままだと11時半過ぎ。さあ、間に合うのか。
なおこのタリスでは隣が日本人の方でした。サッカーもいろいろご存知で、何でも昨晩ブリュッセルに泊り今日はケルンに行くとのこと。こっちは昨日ケルンに泊り今日ブリュッセルと逆パターン。お互い情報交換をしました。 -
表紙と同じ写真ですみません。
ロッテルダム到着後は写真を撮る余裕も、ご飯を食べる余裕もなし。しかも曇り空で風はきつくドイツに比べてかなり寒い。なおロッテルダム駅はオランダ第2の都市にしては小さく、改装工事中でした。でもコインロッカーにカードが使えて便利でしたね。
トラムは逆方向に乗るわ、写真撮ろうとしたら怒られるわですったもんだでしたが、何とかして写真のフェイエノールトのホームスタジアム、デ・カイプに到着!さあ、ダフ屋を探せ(普通はチケット売り場ではという突っ込みは置いといて)! -
何とかしてチケットは購入できました。そのいきさつ。
スタジアム周辺にはサポと警官はいるがダフ屋がまるでおらず、そこらへんのおばさんからマッチデーを買います。そこでチケットは完売かと聞いたら一つ上の写真を右に行った先で買えるとのこと。急いで走る私をダフ屋が引きとめます。「やった!」以下やりとり
ダフ屋:「兄ちゃん、チケットあるぜ。ゾーンVV。コーナー裏2階席のここだ。55.5€だけどまけるぜ、45€。どうだい?」
私:「(しばし考慮、何だってこんないい席が値引きされるんだい。どうなってんだ?偽物?)それ本物かい?」
ダフ屋:「当たり前じゃないか」
私:「(値切れないな)OK!譲ってくれ」
あっさり解決。ここで私がミスを犯し50€紙幣を渡してしまう。しまった。ところが向こうは律義に5€のお釣りを返してくれました。
なんていい人なんだ!!!m(;∇;)m
説明するとダフ屋から買うのは騙し騙されのやりとりで成立して多めにお金を払っても釣りないよといってごまかされてしまいます。やられても文句は言えない。きっちり払わない奴が悪い。そんな世界です。
さあ、やった。ついにチケット購入。いい気分になった私は30€でマフラー二枚購入。もちろんフェイエノールト。アヤックスを身につけたら殺されます。 -
スタジアム入り。さすが欧州選手権の決勝が行われるだけあるスタジアムです。高いところを選んだ分しかも見やすい。
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とは言うものの、中に入ってダフ屋の値引きを理解することに。中はどうも空席が目立ち、これが伝統の一戦なのか?というくらい。フェイエノールトがいくら中位に甘んじている状態でもこれはさすがに予想していませんでした。。
6年前ミラノダービーを見た時、インテルが勝ち点16の差をつけられていたけど大入り満員だったのにこれは… -
それでもいる奴らの熱狂度はすごかったです。アヤックスというアナウンスが出ると殺意にも取れるブーイング、アヤックスの控えの選手がベンチに座ろうとピッチに出ただけでブーイングに野次。選手入場と同時に赤と白の紙を巻いて演出。やはり来てよかったと思います。
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選手入場、さあ試合開始です。
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試合は…結論から言うと順位表通りというところ。特にアヤックスがフェイエノールトに比べ球寄せは早く効果的にパスをつなぎます。逆にフェイエノールトはミスが目立ち何かちぐはぐ。眠たくなる試合展開。相手がアヤックスだからなのか、こんなフェイエノールトならトップパフォーマンスの鹿島やガンバの方がマシではと思うくらいです。
前半フェイエノールトのチャンスは2、3度。うち一回はオフサイドで取り消しに。 -
サポもなんかいらいらが募る展開。目がやばい状態で何か野次る奴、アクリル板を叩く奴。途中こんな大旗を出しましたが何が書いてあるんでしょう。
前半40分にアヤックスのデヨングが先制。この瞬間スタジアムがシーンとなりました。スタジアムに入った時から気になっていたことがあり、この試合アヤックスのサポはどこにいるのか。どうも来ていないようでした。こうでもしないと危険だからでしょうか。ドンパチも期待していた自分には少し拍子抜けです。 -
あまりに暇なのでトマソンの横断幕を撮影。
また腹が減り前半の終了間際に一度抜けてビールとコロッケバーガーを購入。ここは10€でチップみたいなものを4枚購入してそれを代金代わりにして食べ物を購入します。チップは一度購入したらシーズン中使用可能です。 -
後半に入っても展開変わらず、アヤックス追加点。スタジアムの熱がさらに引きます。逆に冷たすぎて怖かったです。この前にもポストに2度当てるシーンがあり、追加点は時間の問題でした。アシストしたのはウルグアイのハンド野郎ことスアレスです。
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眠たい展開が一気に変わったのが70分過ぎ。アヤックスベンチ前で選手の小競り合い勃発。これが引き金になりフェイエノールトサポが激怒。大ブーイングにアクリル板叩き。すぐ近くでは立ち上がってヤバい目をした人が野次る。ベンチ前の最前列からは物まで投げる輩も確認できました。
80分ついにフェイエノールトCKから得点。ようやくの得点にスタジアムはヒートアップ。これだよ、これ。この危険な雰囲気がないと。 -
まだ続きます。84分には交代するアヤックスの選手にフェイエノールト選手が握手かそれか早く出るよう促します。これをアヤックスの選手が振りほどきます。
ぶちっ(#`-_ゝ-)!
この瞬間スタジアムの全員の切れる音が聞こえた気がします。またしても大ブーイング。そしてついにこのコール、「Hamas, Hamas, 以下略」(内容は個人的にお願いします、日常ではまず口に出せない言葉)、向こうサイドでは破裂音と火薬の匂いが…。アヤックスサポがいないのが実に惜しい。審判もさすがにコントロールしきれずカードが飛びます。 -
電車の都合上ロスタイム表示された後すぐにスタジアムを出て、停車中のトラムに乗り込みます。程なくしてスタジアムから大量の人が出てきます。フェイエノールトは間際にあったチャンスを活かせずに1-2で敗戦した模様。荒れることなくサポは淡々と帰路へ。
にしてもスタジアムは寒く内容もそこまで、思っていたものとは違い肩すかしを喰らった気分でした。とりわけアヤックスサポがいなかったのは残念だ、そう思いながらロッテルダム駅に向かい、ベルギーへに戻ることに。
最後に、フェイエノールトのファンが全員こんなに危険かというとそうではなく、マフラーを巻いた自分に婦人が「タグ付いてるよ」と声をかけてくれました。席に着いた時隣の親子連れを始め周囲の人は親切でした。帰りにロッテルダムに着いた後一人のサポが私に「残念だったよ」と苦笑いで話しかけてくれました。
同じサッカー好きなので悪い奴はいない。オランダのサッカーがそこまで危険ではないことをここに書いておきます。そしてもし巡り合わせがあればデ・クラシケルに行ってみることをお勧めします。
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