2010/06/09 - 2010/06/09
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frau.himmelさん
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世界遺産・ツォルフェライン炭坑跡を見学した後、私達はエッセン近郊の町ヴッパータールにやって来ました。
ここには珍しい懸垂式のモノレールがあることで有名です。
懸垂式? 早く言えば、レールにぶら下がって走っているモノレールのことですね。
そんなもの、千葉市内にだってあるよ、珍しくも何ともないでしょう!って言われそうですが、ここのはちょっと違うのです。何てったって110年も前に出来た世界一古い懸垂式のモノレールです。
しかも、殆どの区間ヴッパー川の流れの真上を走っているのです。
では、地面に足がついていない宙に浮かぶモノレールで、清流の上を空中散歩としゃれ込みましょう。
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エッセン中央駅からS9番でヴッパータールに向かいます。
もちろん、ホテルでいただいたコンビチケットで、交通費0円です。
エッセン駅を出発してしばらくしたら教会の塔が見えてきました。 -
この辺りはルール工業地帯だったところです。
近年の急激な産業の衰退で、沿線にはこのように空地や工事中の箇所が随所に見られました。 -
電車はヴッパータールに入ってきたようです。
遠くの教会や景色を眺めていたら、いつの間にかすぐ脇をモノレールの線路が通っていました。 -
ヴッパータール中央駅を降りて、矢印の方向に進みます。
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駅の地下道をなおも進むと…。
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頭の上に線路が見えてきました。
もしかして、これがモノレールの線路? -
間違いないです。
イモムシみたいにモノレールがぶら下がっています。 -
モノレールが過ぎ去った場所は、下は川なんです。
このモノレールは1898年着工し、1901年に開通しました。
面白いことに1900年にドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が試乗しているんですね。
もう開通して110年になります。 -
モノレールの駅にいきましょう。
階段を上って…。
何だかケーブルカーか登山鉄道の駅みたいです。
手前の券売機でチケットを買って…。
嬉しいことに私達はホテルでもらったコンビチケットでただで乗れるのです。
ちなみに、切符を買うとしたら、1回乗るごとに2.3ユーロですって!
私達は3回乗りましたので、6.9ユーロ/一人払わなければならなかったのです。ラッキー! -
モノレールが入ってきました。
床には普通二本の線路が布設されているはずですが、ここはのっぺらぼう!
平たい床だけなのです。
なんか愉快(笑)…。 -
それではモノレールに乗りましょう、と言いたいところですが、人が多いので次のにします。
床に地が着いていないのに、こうやって見ると、全く普通の電車の乗車風景と変わりませんね。 -
このモノレールは市民の足ですから、5分おきくらいに走っていますので、1つくらい乗り過ごしても心配いりません。
次のはガラガラで運転席の真後ろに陣取ることができました。
何たって、私達日本のオノボリさんですから。 -
普通の電車と違って、乗るときに少し揺れてふわーっとします。
さあ、ではヴッパー川の真上を空中散歩としゃれこみましょう。 -
一番前はやっぱり迫力があります。
小さな子供が一番前でべたっと張り付いている気持がよくわかります。
それでは私も童心に返って! -
もうすぐ次の駅に到着です。
線路がないので、目の前に突然ホームが出現するって感じです。 -
対向車とすれ違います。
私達もあんなふうにブラブラ浮いたような状態なんですね。 -
駅に到着。
先に見えるレンガ色の建物は、ドイツが誇る製薬会社のバイエル社です。 -
なんと、モノレールはバイエル社の広い敷地の上を走っているのです。
バイエル社は1863年創設され、その後いくつかの会社との合併て名前も変わりましたが、戦後解体され、再びバイエル社に戻りました。 -
Zoo駅(動物園駅)。
ここでたくさんの人が乗降しました。
ホームにいるのは大勢の幼稚園の子供達のようです。
動物園に遠足だったのかな? -
ここで車両がストップしました。
対向車両も停まっています。
イヤだなー。
こんな宙に浮いた状態で車両事故!なんて言わないでくださいね。
ロープで救出ということになったら私お断りしますからね!
って、そんな高さはないですね。 -
車両事故ではなく、下の方で工事をやっているようです。
それで徐行運転していたのですね。よかった…。
あらっ、あそこの落書き見てください! -
ズームアップしますね。
富士山と日の丸 じゃない?
こんなところで日本人が落書きしたのかしら? -
随分大きな工事ですね。
何が出来るのでしょうか? -
工事の場所はこの動物園スタジアムの前です。
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再び運転席の後ろから。
このモノレールは90パーセントが川の上を走っていますが、今は商店街の上を走っています。 -
アウトバーンの自動車の上も走ります。
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賑やかな商店街の駅に到着します。
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ハマーシュタインという駅です。
ここでは道路の上をぶら下がって走っています。 -
下はこういう商店街です。
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さあ、いよいよこちら側の終点駅(Vohwinkel)近づきました。
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一旦駅を出て、近くを散策します。
このメロンを平たくしたようなピクトが駅の案内です。
Schwebebahn、そのまんま「宙に浮かぶ鉄道」です。
でも、こんなピクトなんかなくてもここがモノレールの駅だってことは誰の目にも判りますね(笑)。 -
駅前には立派な教会があります。
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トローリーバスも走っています。
この町の交通は、モノレールとこのバスが市民の足なのです。 -
このように丈夫な鉄骨支柱でモノレールの線路を支えています。
この支柱などは当時のままなのでしょうか。その頃の雰囲気が偲べるような気がしませんか? -
この駅でモノレールは折り返します。
この様にループ状になっていて方向転換のターンテーブルが取り付けられています。 -
駅名が表示してあります。
ここの路線は20駅あり、全走行距離は14キロメートルです。
私達は左のハウプトバーンホフから右端まで来ましたので、再び折り返して今度は中央駅より左の方に向かいます。 -
今度はブルーのモノレールに乗ります。
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がっちりした台車が懸垂しています。
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Vohwinkel駅を出発して…。
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沿線では窓からサッカーワールドカップの応援旗がいたるところに飾ってありました。
さすが、サッカー王国、ドイツです。 -
こんなところにまで落書きが…。
わざわざこの足場の悪いところまで降りて落書きするのでしょうかね…。 -
この古い家は、昔はレンガつくりの立派な工場だったんでしょうけど今は見る影もなく朽ち果てています。
19世紀の末ころから、この地方は繊維産業で栄えました。
しかし、ルール工業地帯の衰退とともにこの町の産業も寂れていきました。 -
おおっ、あそこに頑張っている日本企業が…。
繊維の町ヴッパータールだから、テイジンが進出しているのですね。
頑張れテイジン! -
少し清流の空中散歩を楽しみます。
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ヴッパータール(谷)の名前が示すとおり、この町は山間の工業地帯です。
土地が少なく平地に線路を確保するのが難しいことから、川の上に線路ができました。 -
鉄骨の支柱も当時のままのものと、新しい支柱があります。これは新しい支柱ですね。
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日本のカキツバタです。
さっきからこの花がところどころに咲いていて、郷愁をそそられました。
なかなか写真に撮れなくて…。フーッ! -
キャ−、正面の鉄骨にぶつかりそうー!!
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ここにも日本のダイハツ。ガンバレー!
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車内が混雑してきました。
立っている人もいます。 -
立派な建物です。大学?若い人が大勢歩いていますから。
そろそろヴッパータール中央駅に着くようです。 -
駅に着きました。
通りには、カッコイイ若者が大勢! -
駅前もいつの間にか大勢の人だかり…。
さあ、私達はそろそろエッセンに帰りましょう。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Berg Heilさん 2010/09/09 13:12:19
- Wuppertal
- 実はこの町の名前は全く知りませんでした。大体が理工系に弱いので工業地帯には興味が向きませんでした。ところが10月8日に私の住んでいる市で
「ヴッパータール・シンフォニーオーケストラ」が上岡敏之指揮でワーグナー特集が上演されることになり、早速ティケットを購入しました。
そんなところに貴旅行記を発見、どんな町か覗いてみたわけです。中でも駅前の教会の塔がちょっと変わっているなと、気になったところです。
デュッセルドルフから北の方は行っていませんが、三十年戦争縁の地、ミュンスターとオスナブリュックは一度は立ち寄りたいと思っています。ご夫婦での旅行今後の旅日記が待たれます。
- frau.himmelさん からの返信 2010/09/10 16:07:54
- RE: Wuppertal
- この度は私の旅行記にお立ち寄りいただき大変光栄です。
上岡敏之氏の名前は、ネットでヴッパータールを調べている時に度々目にしました。あちらで大活躍していらっしゃる指揮者のようですね。
ヴッパータールはルール工業地方の例にもれず、先の大戦で大きな被害を受けた街ですので、ドイツらしいアルトシュタットや木組の家はありません。
ミュンスターやオスナブリュックをお訪ねになる際、お立ち寄りになるにはちょうどいい町かもしれませんね。
えー、でも驚きました。ドイツの中でBerg Heil様がまだ行ってらっしゃらない所もあるのですね。
また、旅行記の方に寄らせていただきます。
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