201007　スイスアルプス　その19　ラヴォーエクスプレス(Lavaux Express)

2010/07/16 - 2010/07/25

スイス旅行の最後の目的は、
世界遺産のブドウ畑を見ることでした。
行く前にあれこれネットを探していたら
手軽にブドウ畑を回れるツアーがあるのを発見しました。

ラヴォー・エクスプレス
というのがそれなんですが、エクスプレスという名前からして
てっきり列車か何かと思っていたんですが
車をいくつか連結して道路を走る、ミニバスみたいなものでした。

先頭車の見た目は、汽車ぽっぽなのですが
よく見たら、それはトラクターでした。

その日はたまたま？我々以外には２〜３組程度の乗客で
たくさん乗用車に抜かれながら、チンタラ坂を登り
両側には葉っぱが生い茂るブドウ畑を周遊しました。

道中、時折雨が降ったりもしましたが
360度に広がる緑なブドウ畑と、坂の下に広がるレマン湖の青さが
とても対照的で、見ごたえがありました。

んー、ただなぁ。試飲がなかったのが・・・
夜のコースは、試飲付きだそうです。

http://www.lavauxexpress.ch/?lan=en

エリア レマン湖周辺(スイス)

リュトリ港。とても小さな乗り場でした。
降りたのは我々のグループのみです。

波止場にある建物の一角に、切符売り場がありました。
看板が出ているのですぐに判ります。

が、切符を売っていたおばちゃんは英語がそれほどしゃべれないようで
（ちなみに私は全く人のことを言えません）
妻が切符を買うのに苦労していました。
でも、一生懸命伝えようとしていたおばちゃんに好感が持てます。

一人13フラン（スイスパスは使えません）

道路沿いに、また看板が立っていたので
多分ここが乗り場なんだろうと推測。
出発が3時と、まだ30分くらい時間があったので
しばらくリュトリの町を歩くことにしました。

ものすっごい静かな街です。
これまで人ごみが比較的多い街ばかりいましたので
とても新鮮です。

レマン湖の向こうはフランスです。

ん〜、晴れそうな気がするし
そうでもないような気もするし
微妙だなぁ。

波止場の奥、道路を渡ると広場に出てきました。
2時半過ぎでしたが、ローザンヌで慌ててお昼にしなくても
こういうまったりしたところで、お昼を食べるのも
よかったかなー、なんて思いました。

しかし人がいない。。

さらにその奥にも石畳の道が続いており
リュトリの中心街なのかどうかはわかりませんが
商店が連なっておりました。

眼鏡屋さんです。

「見ざる、聞かざる、言わざる」
ってのは日本だけのものじゃなかったんですねぇ。

わんこ発見。

ご主人を待っているようでした。
毛を刈られたわさおかと思いました。

床屋さんです。
ディスプレイに一瞬ドキっとしました。

「夏が来ました。髪形を変えよう」（意訳）

共同炊事場？水のみ場？
こういうのがあちこちにありました。

波止場に戻ると、ラヴォーエクスプレスが止まっていました。

どういう構造になってるのかなー、と思って
後ろに回ってみると、んーこれは・・・
トラクターですかね。

車内はこんな感じです。
雨が降るとキャノピーが閉められるようになっています。

そういえば、チケットには座席番号が書かれていました。ペンで。
我々の乗った車両は他に乗客がいなかったので貸しきり状態です。

いよいよ出発です。

トラクターらしく、バババババば・・・
とデカい音を出しながら進んでいきます。

先ほど歩いた細い路地を
バババババば・・・と気にせずデカい音を出して
進んでいきます。

音は立派ですが所詮トラクター。スピードが遅い。
普通の幹線道路に出たのですが、当たり前のように
抜かれていきます。

幹線道路を曲がり、いよいよブドウ畑に突入します。

おぉー、すごいすごい。一面ブドウ畑ってのは
生まれて初めて見たなぁ。

石垣、ぶどう、石垣、ぶどう、石垣、ぶどう
段々畑みたいですね。

ここで、また車に抜かれていきます。
このチンタラさが、またいいもんです。

ブドウ畑の向こう側にはレマン湖が。

ワイン畑の案内板があちこちに立っていました。
所有者によって出来るワインが違うということなのでしょうか。

リュトリ出発のコースは
毎週水曜日（夏は金曜日も）が、1時半、3時、4時半の3回。
毎週日曜日は10時半、1時半、3時、4時半の4回
運行されます。

また、毎週金・土・日は、6時半にも運行され、こちらはワインの試飲付きです。

一つくらいもぎ取ってもバレないかなー
なんて。

ワイン工場＆お店。試飲したかったなぁ。

http://www.vinvaudois.com/

曜日が合わなかったら
キュリーからもラヴォーエクスプレスが出ているので
そちらにしようかななんて思っていました。

キュリー発は、火・木・土の週3日。

グランヴォーの村に入っていきます。

道端に荷台だけ置かれているのを見つけました。

一旦停車したので何事？と思っていたら
どうやら近所のおばちゃん（おねえさん？）と
運転手のおっちゃんが世間話。

フリーダム

しばらく進んで、再び停車しました。

なんだろうとおもったら、運転手のおっちゃんが
「ここでしばらく休憩だよー」

何分間止まるのかよく判らないので不安でしたが
まぁ、置いていかれることはないだろうと
付近を歩くことに。

すぐそばがブドウ畑です。
中に入ってもいいのかなぁ。

と思っていたら、他の乗客が
何も気にせず入っていくので、私も踏み込んで見ました。

おぉ、なってるなってる。まだ小粒だけど。

それとも、そういう品種なのか？

ワインの品種、シャルドネしか知らないので（しかも名前だけ）

オールフランス語で、何が書いてあるか分かりません。
ただ、どうやら20分は止まる、ってことだけは雰囲気で判りました。

誰か訳してください。

ブドウ畑と集落の間に線路があって
そこを列車が通過していきました。

そうか、さっきローザンヌに行くのにここを通っていったのね。

しばらくすると、今度はTGVが通っていきました。
乗ってみたいなぁ。

遠くのほうに街並みが広がっています。
多分、ローザンヌだと思います。

と、しばらくブドウ畑とレマン湖にみとれた後
再び出発です。

もう少し、乗っていたいなぁ。
ちょっと写真撮るのに夢中になってしまった。

やがて幹線道路に出て、車に抜かれながら
リュトリ波止場に戻ってきました。

約1時間の小旅行です。

この旅行記へのコメント （2）

• じゃが♪さん 2010/09/06 22:12:44

  ラヴォーエクスプレス

  wackyさん、はじめまして。
  
  じゃがと申します。
  わたしも2ヶ月前に、ほぼ同じ場所へ訪れました。
  ラヴォーエクスプレスに、ものすごく興味があったんです！
  旅行の直前まで、これに乗るか乗らないか、迷いました。
  楽しそうですねー。
  ブドウ畑が、とてもきれい。
  しかも、Lutry〜グランヴォー〜Lutryのコースじゃないですか。
  自分もこの近辺を自転車で周りましたので、懐かしい気持ちと、違う角度からの写真をみることができる喜びで、うれしい限りです。　♪
  ブドウの段々畑越しに見るレマン湖が、また素晴らしいですよ。
  
  そうそう、週末夜には試飲ツアーがあるんですよね。
  こちらも興味たっぷりです。
  
  それにしても、ラヴォーエクスプレスの先頭車両がトラクターでできているのには驚きました。
  
  じゃが

  wackyさん からの返信 2010/09/07 00:16:16

  RE: ラヴォーエクスプレス

  じゃがさん
  
  ご訪問ありがとうございます。
  じゃがさんの旅日記も拝見させていただきました。
  じゃがさんの乗られたゴールデンパスの登山電車？もとても素敵ですね。
  じゃがさんがラヴォーに行かれた日はとても天気がよかったようで、
  自分たちは雨が降ったりやんだりだったので羨ましい限りです。
  でも、大雨からの奇跡的な天気回復、晴れただけでも
  天気の神様には感謝しなければいけませんね。
  
  自転車であの場所を通り抜けるのはさぞすがすがしいでしょうね。
  次回、もし2回目に訪れることがあれば
  是非自転車でワイン蔵巡りをしたいものですねぇ。
  あ、飲酒運転で捕まっちゃうのでしょうか…。