スイス･ハイキングの旅　２０１０夏（８）　間奏曲（ジナールからエヴォレーヌへ）

2010/07/10 - 2010/07/10

７泊８日のジナール滞在を終えて、山を一つ越えたエランの谷（Ｖａｌ　d’Ｈｅｒｅｎｓ）のエヴォレーヌ（Ｅｖｏｌｅｎｅ）へ移動する。ここでもアパートを借りてハイキングの予定、どんな山々と出会えるか大きな期待で胸はふくらんでいる。

エリア その他の観光地(スイス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: カタール航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今朝（７／１０）はエージェントに鍵を返して、９時４４分のバスでジナールを離れ一路シエールへ向かう。シエールの街は結局、通り過ぎただけになってしまったがゆっくりと歩いてみたいところでもあった。駅前から教会を望む。

シエーレ駅では３０分ほどの待ち時間があったので、駅の売店でサンドウィッチを２個買って食べる。トッピング材料を指定するのだが書いてある字が分からず、指差しでオーダーした。まもなく列車が到着、１１：２６発でシオン（Ｓｉｏｎ）には１０分足らずで到着する。

１１時４０分発のバスに乗り込んで運転手に切符を見せると、大きな声で語りかけてくる。てっきり切符が不備だと思い込んで、「さっき駅で買ったばかりだ」と言っても通じない。ちょうど最前列に座っていた老夫婦が英語で説明してくれた。「エヴォレーヌの村は道が狭いので、バスは「郵便局（Ｐｏｓｔｅ）前は通らず、別の道を通るよ」と解説してくれた。無事、バスは発車したが、果たして降りるべき停留所が分かるか不安になる。途中、奇岩で有名なウーゼーニュ（Ｅｕｓｅｉｇｎｅ）を通過する。エヴォレーヌに近付くに連れて、窓の外をしっかり見て降りる駅を探そうとし始めた。

エヴォレーヌのメインの停留所らしき所では多くの乗客が降りる、先ほどの老夫婦も後部の我が家の方を振り向いて「ここですよ」という風に、大きく手を振ってくれる。こちらも手を振って下車、荷物をバスの下にある収納庫から出していると、運転手と老夫婦も降りてきて「どこへ行くのか、教会ならそこの道を下って」と親切に教えてくれる。「サンキュー」と大きくお礼を言って親切な現地の人々をバスが出るまで見送った。「郵便局」は旧道らしき村の中心にあり、確かに道は狭く駐車している車でバスは通れない状況だった。

時刻は１２時３０分過ぎ、エージェントの午後のオープンまで１時間以上ある。昼食を兼ねて近くのレストランのテラスで休憩することにした。赤白ワインと野菜スープをゆっくりと時間を掛けていただく。

このレストランでは民俗衣装のおばさんが、石で造った炉で肉、ソーセージなどを薪火で焼いている。下にはチーズを溶かすようになっていてとても良いにおいが漂っている。通りを歩く人々はほとんどがそれを眺めて行く、良いデモンストレーションになっている。

先のレストランで待っていると、エージェントは２時にオープンした（土曜日）。早速、事務所で注意事項を聞いて鍵をもらってアパートへ向う。エヴォレーヌの村はジナールと比べると、お洒落で店の数も多い。またこれらの密集度が高く規模は小さいが、ちょっとした賑わいもあるようだ。

アパートは村の中心から約５分のところにある、我が家は最上階の一つ下の右端の部屋だ。南のベランダからは、ダン・ド・ヴェージヴィ（Ｄｅｎｔ　ｄｅ　Ｖｅｉｓｉｂｉ、３４１８ｍ）の山群が良く見える。

荷物を置いて、早速買い出しに出かける。再度、エージェントにスーパー（ＣＯＯＰ）の場所を聞きに行く、場所はアパートとは反対の村のはずれだ。途中、村の向うに聳える山群が大きく見える。手前は、プティ･ダン･ド･ヴェージヴィ（Ｐｔｅ　Ｄｅｎｔ　ｄｅ　Ｖｅｉｓｉｂｉ、３１８４ｍ）、その左奥にはグランド･ダン・ド・ヴェージヴィ（Ｇｄｅ　Ｄｅｎｔ　ｄｅ　Ｖｅｉｓｉｂｉ、３４１８ｍ）だろう。

ＣＯＯＰで沢山の食材とワイン、ビール、ミネラルウォーターを買ったので、背負っているザックがとても重い。帰り道、おいしそうなパン屋さんがあったので立ち寄ってみる。アパートまでは１０分ほど歩いて戻ることになった。

エヴォレーヌのアパートは、外観はやや古いが部屋は木目調で清潔だ。今晩の食事は、焼き飯、野菜とポテト･サラダ、ミニラーメンに赤ワインとビールだ。多くの部屋があるはずだがとても静かで過ごしやすそうだ。明日のハイキングに思いを馳せて早めに就寝する。