2010/07/22 - 2010/08/02
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スタリモストさん
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□8日目・7/29(木)・松藩街歩き
青年旅社(80元)泊/松藩
遅くまで寝ていて、宿の後にそそり立つ崖に放牧された羊の鳴き声で目がさめた。
隣の店で包子を食べ、洗濯し、散歩に出た。
松藩の古名は松州。交通の要所として発展をとげた街は、回族、チベット族、チャン族、漢族が住み、独特の雰囲気を醸していた。
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城門をくぐり中に入ったが、ここも大改造中、道路がめくられ石畳に変えられようとしている。
そこかしこの路地も掘り返されていた。
回族の人が行き交い、 -
チベット族の人がたたずみ、
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そして、僧も行き交う。
後、古松橋。 -
突然「日本の方ですか」と声をかけられた。がっしりした体の日本青年が話しかけてきた。
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城壁の上でしばし交流・・
青島の大学に留学中で、休暇を利用して四川省を回っているという。
チベット入りを非合法に果たすべく、剃髪して法衣もそろえ、僧の出で立ちで入域を試みようとしたものの、「ラサはもうチベットじゃない。行く価値がない。」の助言であっさりと諦めた、と語ったユニークな若者だった。 -
日陰で幼子がドレスアップしてアイスクリームを頬張り、
お母さんたちは麻雀に熱狂、
ツバメたちは土壁の根城の周りを声を上げて飛び交っていた。 -
城壁の東門方面の端で、新築中の家が目にとまった。
推定100人程の男たちが列を作って手渡しで屋根瓦を大屋根にあげている。
白川郷の結いのような習慣がこの地にあるのだろう。
手渡しのリズムがゆったりしていて、見ていて心地よかった。 -
昼は回族がつくる「餃子砂鍋」を食べた。
辛さがおさえてあって食べやすく、ニラがたっぷり入ってボリューム満点だった。 -
冷えたビール(3元)を買い込み午後はたっぷり宿で休息。
からから天気で隣の宿住の屋上に干した洗濯物はしっかり乾いていた。
夕方再び、街に。
チベットの民芸品屋の主人はフレンドリーだった。
ぶら下がっていたラッパを吹いてくれたり、木製のスティックを金属の器にこすり付けて共鳴音を出す仏具(瞑想鈴)を試させてくれた。 -
夕飯は「串串香」という店で火鍋を食べた。
北門を背に古松橋を渡らず、川沿いに左に折れてすぐの所にあった庶民の店だ。
出汁10元、つけだれ2元の他は一串3角。棚に並んだ好きなものを自分でかごに入れる。値段のはるものは、一つの具に串が3本刺されていて、後での清算が明朗だ。 -
席に着いたものの、少し待ってくれという。隣の席も食べかけだが、鍋が沸騰していない。プロパンガスのボンベが空になり、その配達を待っていたのだ。ほどなくバイクでボンベが運ばれてきて鍋に火が着いた。
品数は野菜・肉・練り物など実に豊富で、あわせてセルフなどで気兼ねなく選べる。雅安のそれよりも辛くはなくマイルド。給仕してくれた若い女性も誠実で気持ちよかった。
sutarimosutoは、モミジ(鶏の足先)に挑戦。バリバリと噛み、髄を吸う姿は、完璧に現地の人であった。 -
宿への帰り道、人波が向かう所についていくと広場に出た。夕暮れの一時、若者はバスケットやサッカーに興じ、年寄りは談笑。そしてカワイイおちびさんたちは、ダンスを楽しんでいた。
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□9日目・7/30(金)松藩から成都へ移動
交通飯店(200元)泊/成都
松藩発成都行きは7時に出発した。
黄龍から九寨溝への分岐までは難所もあったが、それでも快調にバスは進んだ。しかし、その後全く動かなること1時間30分。バスはエンジンを切ってエアコンもストップした。 -
外に出ても湿気と高温でムンムンしている。
前にも後にも観光バスや自家用車が延々と続いて停車し、乗客は近くの河原に降りて、川に入ったり水を掛け合い涼んでいる。 -
商魂たくましい近所のおばちゃんが水やジュースを駕籠に入れて売りに来た。そしてその息子らしき男がインスタントラーメンもポット片手に売りに来た。
渋滞が常態化しているのだろう、商機有りで頑張るおばちゃんたちに拍手だ。
反対車線から車が来ないといって、渋滞の横をすり抜けて先に車を進める不届き者もいて、それを阻止しようとする善良なドライバーとのバトルが何回か繰り広げられた。 -
やっと抜けたと思ったのも束の間。再び停車すること1時間。
今度はエンジンを切らずエアコンを付けていたのでしのぎやすかったし、映画も数本上映。
綿陽からは高速に乗って快調に走行。成都まで数キロという所にさしかかった時、ルートをそれて違う方向に進んでいく感じがした。ひょっとしてという予感はあったが、やはり、着いたターミナルは「新南門」でなく、「茶店子バスターミナル」だった。時刻は午後8時。13時間の長旅だった。
止まっていたタクシーに勧められるままに新南門に移動(30元)。このタクシー、メーターを倒さずに走行。あわよくば新南門方面の客を拾う魂胆で、途中で車をとめ手を挙げた客に行き先を聞いていた。
着いた後、「佳利招待所」の120元の部屋を狙ったが、残念ながら他のツインもダブルも満室。同じビルの下の階の招待所に案内されたが、エアコンの不調でキャンセル。そしてバスターミナルの上の「宿住」は日本人ダメ。
結局客引きに任せることにしたが、ついていったホテルも「日本人は泊められません。星のあるホテルに行って下さい」と断られた。それならばと案内してくれたのが2つ星の「交通飯店」。フロントは英語が出来、ロビーには欧米人の若者で一杯だった。ドミトリーも含めて様々なタイプが部屋があったが、チープな部屋はすべてふさがっていて、200元のツインを勧められた。部屋は綺麗で広く、ガラスで囲まれたシャワーブースと洗濯物が干せるベランダ付きだった。
ここに3連泊することにした。
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