2010/05/25 - 2010/06/03
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wanibeさん
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台北乗り換えでウィーンに到着。
そのウィーン初日の夜に、国立オペラ座で「椿姫」を観てきました。
1人11ユーロと格安の、2階のボックス席の2列目。
「ほとんど見えない席」でしたが雰囲気を楽しむことはできました。
(旅行記の最後に「オペラ座でマダムらしく振る舞うには」の考察もあります。)
<旅の全日程>・・・この旅行記は■部分です。
□5/25(火)名古屋-(CI151)->台北-(CI063)->ウィーンへ
http://4travel.jp/traveler/wanibe/album/10478960/
□5/26(水)6:30ウィーン到着
(ホテル朝食)http://4travel.jp/traveler/wanibe/album/10481659/
(ナッシュマルクト)http://4travel.jp/traveler/wanibe/album/10481715/
(ザッハトルテ)http://4travel.jp/traveler/wanibe/album/10482329/
(オペラ鑑賞)■
□5/27(木)ウィーン泊
□5/28(金)国際列車ユーロシティでポーランドへ
□5/29(土)グリヴィーチェ泊
□5/30(日)日帰りでアウシュビッツとクラクフへ
□5/31(月)国際列車ユーロシティでウィーンへ
□6/01(火)ウィーン泊(コンサート鑑賞)
□6/02(水)機内泊 CI064 ウィーン11:35->台北06:05(6/03)
□6/03(木)台北でトランジット後、帰国
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
PR
-
オペラのチケットは、事前に公式HPで購入しました。
送られてきたメールをプリントアウトしたものを持って、オペラ座のリンク側の入り口を入って、すぐ左手の窓口へ。
ここで正式なチケットに交換してもい、そのチケットを持って入場、という手続きです。
■国立オペラ座(公式HP-日本語版)
http://www.wiener-staatsoper.at/Content.Node2/index1.php
※途中で英語onlyになったり、ドイツ語になったりします。
ドイツ語を翻訳サイトで訳す場合は、まず英語に翻訳して、そこから日本語にした方が分かりやすいです。 -
豪華なロビーを通って、指定された座席を目指します。
案内係の方はあちこちに沢山いて、皆さん親切。
チケットを見せると「あっちよ」と身振り手振りで教えてくれます。
私たちの席は「2.Rang Loge Rechts row:2 box:4,seat:4&5」。
「2階のボックス席(舞台に向かって右側のウィング)、ボックスNo.=4の、2列目の座席4と5」という意味のようです。
ガイドブックによると「2列目は舞台は半分程度しか見えず、3列目はほとんど見えない」とか。
あまりよい席ではなさそうですが、その代わり一人11ユーロとお値打ち。
雰囲気だけでも味わえたら満足!と割り切って、一旦ホテルに戻って、ちょっとドレスアップしてからやってきました。 -
2階まで階段を上ると、このような廊下が続いていました。どの部屋だろう?と迷っていると、運悪く係員の方が出払ってしまいました。
すると恰幅の好い一般客の男性が私たちのチケットを見て「ここだよ」と教えてくれました。「ダンケ」と唯一しゃべれるドイツ語でお礼を言って、あとは笑顔で感謝の意を。 -
ドアの中は赤い絨毯張り。
入り口左手にはコート掛けとスツール、入り口右手には鏡があります。
ボックス席は6−7人で一部屋をシェアすることになります。
どんな人と一緒になるのか、ちょっと緊張。 -
エントランスの向こう側には、このように椅子が並んでいました。
椅子は全て可動式。固定ではありません。
2列目の椅子は、1列目に比べて背が高くなっています。
私たちは、女性にしては背が高い方(身長165cmと168cm)なのですが「足置きに足がつくかつかないか」という感じでした。
また、事前にガイドブックで「ボックス席の客はクロークにコート等を預けなくてもよい」と読んだのですが、この座席エリアに荷物を置くようなスペースはありません。
かといってエントランス部分に荷物を置くのは、防犯上ちょっと心配な感じ。
荷物は本当に最低限にして「小さなポーチを膝の上に置く」ぐらいにした方が、上演に集中できそうです。 -
それにしても素敵な雰囲気。
ホール中央の天井には、ドーナツ型のシャンデリアが。
そしてその光の広がりに沿って、放射線状にアーチが続きます。
場内の色調も同じトーンで落ち着いた雰囲気。
「豪華絢爛」ではなく、「洗練された豪華さ」が感じられる歌劇場です。 -
劇場に見とれたり写真を撮ったりしているうちに、他のお客さんが入ってきました。
1列目は20代と思われる、オーストリア人っぽい3人組。
3列目は30代と思われるお腹に貫禄のある男性です。
お互い何語で話してよいのか分からないまま、なんとなく挨拶を交わします。 -
私の座席4に座ると、視界はこのような感じ。
舞台の上半分しか見えません。 -
Mちゃんの座席5で立ち上がると、オーケストラのピットが見えます。
座席4の後ろには3列目の人がいるので立ち上がれませんが、座席5の後ろには人がいないので立ち上がることができます。
おや、1列目の彼らの手元には、字幕のディスプレイらしき物があります。 -
室内を見渡すと、舞台に向かって右側の柱に、2列目の人と3列目の人用のディスプレイもありました。
角度を変えることができますが、文字が小さく、オペラ鑑賞中に見ている余裕はなさそうです。
ちなみにこの公演のこのBOXの場合、1列目は90ユーロ、2列目と3列目は11ユーロ。
かなりの価格差です。 -
客席が埋まってきました。
お客さんがぎっしり。
さあ、上演です。 -
始まってしばらく経った頃、3列目の人が退室しました。(仕事の電話がかかってきた様子。可哀想・・・)
おかげで私も遠慮無く立ち上がって鑑賞することができます。
一幕目の華やかな舞台は「いかにもオペラ〜」という感じ。
そしてオペラ歌手の皆さんの歌声がすばらしいです。
「日本の声楽ってまだまだなんだ」と思わせる響きです。
といっても私の席から見えるのはオーケストラが中心。
しかし指揮者が上に上げた手のひらが見えるくらいの位置。「オーケストラを上から見るなんて貴重な経験かも
」と思って幕間のカーテンコール等ではオーケストラを見ていました。 -
すると、目を疑う光景が目に飛び込んできました。
カーテンコールの間に、アタッシュケースを持った男性がオーケストラの入り口からコソコソと入場。
その男性は空いていた席に座ると、ピッコロを手にしました。
なんと、演奏者が遅刻してきたのです。
となりの第一フルートっぽい男性はカンカン。
遅刻者はカーテンコールの間に何事かを必死に弁明していましたが、「信じられん」という感じでとりつく島もない様子(そりゃそうだ)。
隣のクラリネットの男性が心配そうにそのやりとりを見守っていました。 -
休憩時間になっても、オーケストラの人間劇場は続きます。
ピッコロの彼の前の席に座っているバイオリンの二人組は研究熱心。
第二幕が終わるとすぐに、左側の年配の男性が譜面をめくり、「ここはXXだ」と左側の女性に注意しています。
女性も熱心に「ハイ、ハイ」と聞いている様子。
そして、舞台に向かって右側のチェロ?の2人は議論が熱中。
ほぼ全てのお客さんが休憩に行ってしまってからも、何事かをディスカッションを続けていました。 -
おっと、オーケストラの人間観察もいいのですが、オペラ座に来たら幕間を楽しまなければなりません。
あわてて他のお客さんを追いかけると、中央ロビーは既に人がいっぱい。
身動きをとるのも難しいくらいです。 -
シャンデリアの元、グラスを片手に談笑する人々。
これぞウィーンの夜!であります。 -
さっそく私たちもその中に加わりたいのですが、既に3カ所あるスタンドは大行列。
-
磨き上げられたグラスに、なんだか華やかなカナッペ。
そしてこの忙しいのに店員さんはウィットにとんだ(と思われる)一言を添えて笑顔で接客しています。 -
見学がてらぐるっとロビーを一周していると、少し人が空いてきました。
-
私たちも、ようやく飲み物とおつまみをゲット。
白ワインが2ユーロ
ガス入りウォーターが3ユーロ
オペラプレートが10ユーロでした。
空いていたテーブルに陣取ります。
では、ウィーンの夜にかんぱーい!
「しっかし、あの席を格安とはいえ販売しちゃうのがすごいね」
「元々は、1列目が貴族用で、2列目以降は使用人用なんじゃない?」
と、またしてもどうでもいい議論。 -
ところでこのカナッペ、どれから食べる・・・?
と迷っていたら、休憩時間終了5分前のブザーが。
ぞろぞろと人が引き上げていきます。
うーん。
今頃乾杯するなんて、私たちって落ちこぼれ??
開き直ってゆっくりカナッペを味わっていたら、もう1組だけ同じようにのんびりしているグループが目にとまりました。
あ、同じBOXの1列目の3人組!
お互い目があって爆笑。仲良く席に戻ります。 -
休憩の後、「椿姫」はしばし静かな場面が続きます。
しかし私たちの体力はもう限界。
なんたって日本を出てから既に48時間以上、きちんと眠っていないのです。
もう1幕だけ見て、申し訳ないけれど退席してしまいました。
出てすぐのお店で簡単な夕食を取ろうと思ったのですが、なかなか見つからず、シュテファン寺院まで来てしまいました。
ウィーンのシンボル・シュファン寺院は改装中で、右側のタワーの下半分は絵の描かれた看板で覆われています。 -
ステファン寺院の近くに「NORDSEE」というお店を発見。
雑誌か何かで読んだ記憶のある魚料理のチェーン店のお店です。
雰囲気も悪くないし、指さして注文する形式なので簡単そうです。
シーフードサラダと、シーフードスープと、フィッシュ&ポテト(?)を選択。
オペラ座の内部に比べて、ぐっとカジュアルな夕食になってしまいました。
でもまあぁそこそこ美味しいですし、これはこれでくつろぐことができます。 -
スープも魚介の出汁が出ていておいしい・・・のですが中にカニカマが入っていてびっくり。
すっかり疲れてしまった私たちですが、ウィーン時間ではまだ21:00。
人通りの多いステファン寺院の横から地下鉄に乗り、ホテルに戻りました。
(旅行記は続きます)
http://4travel.jp/traveler/wanibe/album/10483439/ -
<国立オペラ座の反省点まとめ>
・オペラハウスの雰囲気を楽しむのなら、上演時間ぎりぎりに滑り込まない。
(しかし、遅刻ぎりぎりに同じような各国のお客さんと一緒に滑り込むのも結構楽しい)
・休憩時間になったら、素早く席を立って中央ロビーへ。素早く飲み物を調達する男性を連れていると、よりかっこよいマダムになれる。
(マダムはテーブルで他のお連れさんと談笑して待つのが基本!)
・バルコニーは喫煙可で、喫煙者の城になっています。「新鮮な空気を吸おう」とバルコニーに出ると、タバコの煙に包まれます。タバコを吸わない人は近づかない方が吉。
・現地マダムの出で立ちは、華やかなジャケットにパンツが主流。しかし、ポイントカラーとバッグと靴の色を統一したり、凝ったデザインの大きなアクセサリーをしていたり、手抜きのないオシャレです。
・ワンピースや肩出しドレスで「おめかし」しているのは、若い初々しいカップルの女性だけ。
日本人女性がやりがちな「ワンピース+ストール」系だと子供っぽい印象になってしまう恐れがあります。
・しかし、重要なのは服装よりも所作振る舞い。
(物珍しがって写真を撮りまくるのは、問題外だった?!)
・乗り継ぎ便で早朝にウィーン到着したその日にオペラ鑑賞を入れるのはお勧めできません。
(今回一番の反省点です!)
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