2010/02/18 - 2010/02/18
304位(同エリア450件中)
WT信さん
モンレアーレの商店街兼住宅街の間の狭い道路を抜けると、いきなり広場が広がり、目の前に大聖堂が姿を現した。
ここヴィットリオ・エマヌエーレ広場の中央には星型をあつらった光背を付けた聖母マリア像が建っている。
真に紺碧の空を背景に、椰子の緑とアラブ風の三角屋根の景観は、中央アジアの沙漠のオアシスの趣。
入り口にも聖母マリア像が建っており、その聖母マリア像に向かって聖堂を捧げている姿の像がこの大聖堂建設主グリエルモ?世。
初代のシチリア王ルッジェーロ2世の孫のグリエルモ?世が、聖母マリア像のお告げで探し出した父王の財宝で、極秘に僅か3年でこのドウォモを造ったと云われる。
パレルモから南西にほんの8kmしか離れていない、標高310mのカプート山の中腹にあるモンレアーレに、これほど立派な大聖堂を建設した実態は 、密かに王の自由になる大司教が置ける司教座聖堂を建設し、パレルモ大司教ギャルティエーロ・オッファミリオの横暴な権力に対抗せんが為であった。
”聖母マリア像のお告げ”は大聖堂建設の口実・・・?
一見地味な大聖堂外観に比べ、堂内のキリスト像のモザイクを中心とする、堂内を蔽う6432平方メートルの世界最大のモザイク画に圧倒される。
中でも全長7m,顔の長さ(髭も含む)3mの「全能のキリスト」の胸像は圧巻。
これを知ったパレルモ大司教ギャルティエーロ・オッファミリオは,パレルモで訪れた威容を誇るカテドラルの大改造に駆り立てられることになる。
主祭壇の両翼を飾っている、20世紀の取り付けられた世界大2位を誇る12000本のパイプオルガンはその姿も美しい。
民衆から愛されたグリエルモ?世であったが、後継者を残さず、30代の若さでこの世を去った。
モンレアーレ大聖堂の南翼廊にグリエルモ?世と、グリエルモ?世両王の石棺が安置されている。
(堂内の撮影はNOフラッシュで可であったが通常はかなり暗くデジカメでの撮影は甚だ難儀である。
しかし2ユーロ入れると2分間だけ堂内が明るくなる仕掛けがあるらしい。
この仕掛けを起念した小川TDが後半に成って2ユーロ投資して呉れた間に撮った写真だけがなんとか見てもらえる代物です。
しかし説明上必要と思ったものは暗いけど敢えて掲上しました。)
モンレアーレ旅行マップ
http://www.geocities.jp/tshinyhp/sicilia-southitalia/sicimap/monreale/framemonrealemap.html
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- 観光バス
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- ツアー(添乗員同行あり)
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