2010/06/17 - 2010/06/17
721位(同エリア922件中)
ちゃおさん
以前宇都宮に降り立ってから何年になるだろう。あっと言う間の10年、もう10年は経ったろうか・・
改札を出た駅前広場、以前にもこんな空中歩道(デッキ)があったようだが、記憶も定かで無い。あったとしても今日ほどこんなアメーバが触手を広げたような複雑なものではなく、もっと単純な1本橋だったに違いない。
○○ラーメン街道、とか、喜多方ラーメンの町、と言った、ラーメンを売り物にする町は多いが、ここ宇都宮は「餃子の町」。
駅前の空中歩道を降りると駅ビルを取り囲むようにして餃子店が立ち並んでいる。まあ、どこも同じだろう。手近な1軒に入り、ラーメン餃子のランチを食べる。「売り物の味?」って、こんなものかも知れない。
栃木県庁及び宇都宮署で用事を済ますと、その直ぐ裏手が「八幡山公園」。
関東各地に残る「八幡」の地名。即ち、「八幡太郎義家」の故事にちなんでいる。
初夏の公園を尋ねる人もなく、100数十mの小高い丘の上に立つ「宇都宮タワー」、開店休業かと思いきや、初老の留守番が一人、暇そうにしている。
午後の眠たい時間、当方が今日初めてのお客さんかも知れない。嬉しそうに話しかけてくる。聞いたら入場料200円とのこと。1日200円を稼ぐために人一人雇う位なら、最初から無料にした方が市にとっては経済的だ。
200円払って展望台まで登る。眼下には宇都宮市内が一望。駅も案外近い場所にある。
三方が山に囲まれ、那須連山、日光連山、奥入瀬の山々などがぐるりと取り囲んでいる。良い眺めだ。良い町だ。縄文以前から「栃の木の国」として栄えた謂れはこの地形を見ていると良く理解できた。
山を降り、ぶらぶら歩いて公園入り口近くの蒲生神社に寄り、蒲生君平の威徳を思い、既に裏寂れた感のある八幡様、その横の誰も見る人もない、大クジャクの鳥園を眺め、二荒山(ふたらさん)神社に寄り、垂仁天皇の命によりこの地を最初に統治した「いにしきの命」の霊にお参りし、市内を横切って、最近再建なった宇都宮城を散策する。
宇都宮城、吊り天井、千姫物語。大阪夏の陣で、火中から救出された千姫は、一時このお城で休養するが、その後本多家に再嫁し、姫路の白鷺城の御台所となった。
戊辰戦役、今次大戦で灰燼となったこの名城も、今は再建途上で城郭も整備されつつある。城壁に上り、西に傾く夏の陽を眺め、往時を偲び、この町を後にした。
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宇都宮は餃子の町。数十軒の餃子店が駅前広場を囲んでいる。
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初夏の八幡山公園。人っ子一人いない静かなものだ。タイとか豪州で見た大勢の人の休養の場となっている公園とは様違い。
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宇都宮タワーからの市内の眺め。
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日光連山、那須連山も真近に見える。
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このタワーが建ってからも40年は経つか・・、経済成長華やかな当時、毎日大勢の人が訪れたに違いないが、今は、日に数人。坂道を下り降りる日本の象徴。
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北関東にあるこの町では、今がツツジの最盛。
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公園の入り口近くには、蒲生君平の遺徳を偲び、明治になってから蒲生神社が建立された。
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八幡神社も嘗ての郷社。今はうらびれている。
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その横の鳥園。クジャクが何尾か飼育されていた。
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孔雀明王。これほど美しい鳥がどうして悪食なのか・・・
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北関東の鎮守、二荒山神社。
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この地は有史以前からの要衝の地で、歴史遺産に富んでいる。
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市内を横切り、二荒山神社から宇都宮城まで歩く。
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再建なった隅櫓が建物の間に見えてきた。
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神社と同じ様に、お城も新しいのが見栄えが良いか!
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城壁から初夏の西日を眺め、この町を後にした。
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