2010/06/19 - 2010/06/22
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peng-meiさん
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上海一人旅、炎天下の万博を覗いた3日目〜帰国までの記録です。
今年初めくらいから目について気になっていたキーワード「上海」。万博が始まって、テレビや雑誌でますます取り上げられるようになって来た頃、ANAから「マイレージ有効期限のお知らせ」&「マイル割引キャンペーン(中国・アジア)のお知らせ」が。
ちょうどビジネスクラスで中国往復できるマイルがたまってる!これは神様が行けと言っているのね☆と出発直前に勢いで休暇と航空券を取り、ふらっと行ってきました。
7年前にツアーで行って以来、どんどん変わり続けてるはずの上海。万博というビックイベントにも立ち会えるし、まるで初めて行くような新鮮な気持ちで出発しましたが、果たして…?
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
3日目は万博!※中国語では世博会(しーぼーほぃ)もしくは世博(しーぼー)
この日は往復送迎バス(復路は放棄可能)+入場券+中国関連パビリオン1館の予約がついたツアーに参加。
(このツアーについては申し込みをした上海ナビ http://www.shanghainavi.com/でクチコミしています。入場券つき送迎バスはいくつかのサイトで扱っているけど、すべて同じ錦江国際旅游公司という会社主催の模様)
朝9:25に人民広場の国際飯店に集合。参加者の大部分は中国人。バスで移動して、10号停車場からA地区白蓮の団体入口まで歩く。この時点でかなり暑くて汗がダラダラ…。 -
入口でガイドさんから団体票を配られる。セキュリティチェックもあっさりしたもので、意外なほどスムーズに入場。
フツーにバスに乗り込んで来たのに、入場ゲートでは車椅子に乗ってる人が何人もいた。これが噂の…(汗)
入場するとほとんどのツアー参加者は三々五々に会場内に散っていく。チケット購入や入場で並びたくなくてツアーに参加した人がほとんどなのかな?
私はガイドさんがバスの中で「今日は10時半に中国館の予約が取れている」と言ったのを運良く聞き取れたので、ツアーに残ることに。結局、幼児連れの家族が2組と私を含めた外国人3組のみが中国館へ。 -
前日は浦西地区しか行ってないので、中国館の姿を実際目にするのは初めて。当然、私の頭の中には、ジャッキー・チェンが中国館の前で朗々と歌い上げている“あのメロディ”がぐるぐる。♪2010等ニィ来〜
暑いので高架歩道の下の日陰を選んで中国館まで。上からぽたぽた水滴が落ちてきたので見上げると、どうやら暑さ対策に冷却ミストが設置されているよう。
まだ午前中なのに高架下のベンチにはトドのように横たわる人多数…。
中国館の前に到着した時点で既に10:45。予約の10時半は過ぎてるけど大丈夫なの?と思っていると、携帯であちこちに電話をかけ始めるガイドさん。どうやら、同じ会社で予約が11時以降のツアーを探しているらしい。10分ほど待ったところで別のツアーと無事合流して中国館の団体入口へ。ラッキーだったのかも。 -
団体入口から入場したものの、その先は長蛇の列。ぐるぐるとディズニーランド方式で歩かされながら、日本ではありえないものをいろいろ目撃した…。
・立ったままお弁当を食べる団体→おにぎりとかサンドイッチじゃなくて、歩きながら箸を使って酢豚みたいなおかずをかきこんでいた。超器用…?
・おもむろにキュウリを取り出し、丸のままかじる人々→これはかなりいろんなところで見た。中国ではキュウリはポピュラーなスナックなのだろうか?せんせー、キュウリはおやつに入るんですか?
・疲れても柵に寄りかかってはいけない。隙間を作ることは「お先にどうぞ」という意思表示と取られて、確実に後ろから抜かされる。
・さすがに鉄の柵を乗り越えて割り込む人は少ないが、ロープで区切られているところはもぐって割り込んでもいい場所。日本でコレをやると周囲の顰蹙を買うけど、中国の人たちは「そっか、その手があったね!」と超ポジティブにとらえてマネする…
と、さまざまなカルチャーショックを受けつつ、移動用のエレベーターに辿り着いたのは約1時間後。 -
中国館は一言でいうと、「今の中国はこんなにすごいんだぜ!」と中国が国家の全総力をあげて世界に宣伝しているパビリオン。お金の掛け方がハンパじゃない。
この万博でどこか1館だけしか見られないとしたら、やはり中国館を見るべきじゃないのかな〜という気すらする。
第1展示エリアは「東方の足跡」。中国の都市の発展における智恵、を展示しているらしい。
有名な映画監督を起用した気合の入った映像と様々な豪華展示の中で、地味だけど気になったのがここ30年の中国の市民生活の変化を展示しているコーナー。
2008年(北京五輪の年)の「一般家庭」は超豪華ホームシアターセットがあったりして「日本でも庶民の家庭じゃねぇよ」とツッコミ入れたくなる有様なんだけど、1978年は日本でいえば昭和30年代という感じ。写真はモノクロだし、電化製品もほとんどない…。
それだけここ30年の中国の進化はすさまじいということか。 -
ちょっとした通路にも、夜景が浮き出て見えたりして、芸が細かい。
写真に撮るのを失敗してしまったけど、大スクリーンに再現された国宝級の絵巻物「清明上河図」が圧巻だった。よく見ると、絵の中の人間が動き回ったりしているのにはびっくり。
私は団体で入館したけど、一般で中国館に入ろうと思ったら、朝イチに入場ゲートに並んで、係員が配布している予約券の争奪戦に加わらないといけない。地下鉄車内の画面に現時点でどのゲートに何人並んでるか表示されてたけど、8:45時点で7000人とか… -
「探索の旅」と名付けられた第2展示エリアは遊園地のようなカートで移動。時間は結構短く、内容もよく覚えていないので、そんなに印象的なものはなかったのかも。
ただ、中国の人たちはカートに異常に興奮して、われ先にと乗り込み、移動中も最初から最後まですごい勢いで写真を撮りまくっていた。
第3展示エリアのテーマは「低炭素の未来」。今までのエリアに比べてわりとあっさりした展示だったのでざっと見てエスカレーターを降りたらそこはもう外だった。
中国館見学終了〜。時計を見ると13時過ぎ。なんだかんだで入場から2時間かかった。じっくり見てたらもっとかかるかも。 -
中国館を見終わるとなんだかどっと疲れていた。
お昼を食べなきゃ、とB地区の飲食・ショッピングセンターのレストランをチェック。
南翔饅頭店や小南国を始めとして有名な中華料理店が連なってるけど、暑くて中華を食べる気分じゃない。
軽くつまめればいいんだけどな〜とB地区の真ん中あたりにあったファストフードの店に入ってシュリンプバーガーを注文したけど大ハズレだった…。値段が安いから混んでて落ち着かないし。
気を取りなおして、目の前のブルネイ館へ。待ち時間ゼロ。
そして、この時点で私は気づいていた。昨日の夜と違ってちょっとでも見る価値のあるパビリオンには列ができているということを…。 -
つまらないパビリオンに並ぶのは絶対イヤ、でも、人気パビリオンに3時間も4時間も並ぶ気力は既にない…そんな私の前に現れたポルトガル館。
総コルクづくりの外壁にはそこそこの気合を感じる。列もそれほど長くなかったので40分ほど並んで入場。
入ってすぐのところで何かを配布している様子。ものすごい勢いで奪い合いが始まっていた。参戦する気はなかったけど、そんなに夢中で取り合うものって何?とちらりと覗いてみると…ワインのコルク?
なんでもポルトガルはコルク生産量世界一らしいんだけど、帽子を脱いでそこにコルクを山盛りにする人、カバンいっぱいにコルクを詰め込んでる人…そこまでして欲しいか、コルク…。 -
ポルトガル館の出口に、街中でもよく見かける莉蓮蛋撻(リリアンエッグタルト)のカフェが入っていた。
エッグタルトってマカオのお菓子っていう印象だけど、マカオってポルトガル領だったもんね。
ちょうど甘いモノが欲しかったので1個テイクアウト。市内の1個3.5元よりちょっと高い5元。
アツアツで美味しかったけど…アツアツ…。 -
30分くらい並んで入ったエストニア館。
行列ができてたので少しは面白いかな〜と思ったら、観光名所などのパネルがいくつか壁に掛かっているだけ。狭い館内にはブタのかたちのポストがいくつか置いてあって、「都市問題の解決のためのアイデアを募集してるので書いて投函してください」という超他力本願型のパビリオンだった…ナンデナランデシマッタンダ…。 -
個性的な外観に惹かれたものの「150分待ち」にビビって近づくしかできなかったスペイン館。
ちなみに、この日の昼間の状況はこんな感じ。
・入れば涼めるね!…→待ち時間ゼロ
・涼むために入ったけど、まあちょっと見てもいいかな→30分〜1時間待ち(夜は確実に待ち時間なし)
・面白いかもしれない→1〜2時間待ち(夜は多分あまり並ばない)
・おみやげをもらえる→数時間待ち(中国の人はタダでもらえるということにとても敏感)
・まあまあ面白そう→数時間待ち
・人気パビリオン→4、5時間待ち
帰りの地下鉄で「本日の混雑状況」が表示されてたけどサウジアラビア館、ドイツ館が5時間以上待ち、韓国館、スイス館、日本企業館が4時間待ち、日本館、フランス館などが3時間待ちだったそうな。 -
C地区は人気パビリオンが多く、「○分待ち」の表示を見るだけでもうんざりしてきたので、園内を走っている無料バスに乗ってA地区に戻る。A地区は中国館しか見てないしね。
エキゾチックな外観のイラン館に入ろうかと思ったが微妙な行列が出来ていたので、これはエストニア館のパターンかも…と思ってやめる。
そして、その隣にちょっと気になるパビリオン・北朝鮮館が。
かの国を取り巻くいろいろなことを考えると物見遊山気分で入っていいのかな?と一瞬ためらうけど、ここまで来たらやはり見ないわけにはいくまい。 -
ほとんど並ばず入場した北朝鮮館。
中はそんなに広くない。真ん中にそびえるのは主体思想塔の模型。なんというか…しょぼすぎてなんとも。
その他には、謎の噴水や東屋のレプリカ?など。壁のテレビでは将軍様をたたえるマスゲームの映像などが延々と流されている。
出口付近に売店があって、将軍様バッチをつけた男女の係員が絵本?や切手を売っていた。なかなかの盛況。チマ・チョゴリを着た女性の写真を撮っている人も多数。
特に衝撃的なものはなかったけど、帰国後「上海万博に行った」というと必ず「北朝鮮館行った?」と聞かれたから、世間的にもやはり気になる存在なのかな? -
入り口に描かれたキャラクターの可愛さに思わず入ってしまったモンゴル館。
中に大きな球体があって、私は遊牧民のゲルだと思い込んでいたけど、どうやら恐竜の卵をモチーフにしたものらしい。中にも恐竜の骨の模型なんかも。なぜにモンゴルで恐竜?有名なのかな…? -
高架歩道の上から見た我らが日本館。とても見たかったんだけど3時間待ちはちょっとね…昨日の夜、並べばよかったな…。
この後、黄浦江で隔てられたABC地区(浦東)とDE地区(浦西)を結ぶフェリーに乗る。
ものすごい人数が詰め込まれ、座席がない人たちは床に座り込んだり寝そべったりして足の踏み場もなく「…難民船?」という感じ。 -
DE地区に来たものの、昨日は待ち時間なしだったようなパビリオンも数時間待ち。すっかりやる気を無くし、中国船舶館の一角、奇跡的に空いているカフェでお茶。階下の野外ステージでは映像が上映されていた。
結局、夜までいる気力がなくて、16時半頃には会場を後にした私。
暑さで思考回路が停止してしまい、中国館をみたあとの計画が全く立てられず、無駄に動いて体力を消耗してしまった×××
昼間は各ゾーンにあるホールで上演されている各種ショーをなど見て体力を温存して、夕方すいた頃からパビリオン巡りをするのが賢かったのかも、と地下鉄でガイドブックを見ながら反省したのでありました…。 -
地下鉄を乗り継いで中山公園に戻る。
ホテルの下にある龍之夢購物中心にも満記甜品が入っていたので、部屋に戻る前にビタミン補給。
あまりに疲れていて、運ばれてくるまで何をオーダーしたのか記憶になかったけど、仙草ゼリーとフルーツの盛り合わせ、マンゴージュース味だったらしい。 -
出歩く元気がなく、夕食もショッピングセンターの中で。
上海中にある「避風塘」というチェーン店のレストランは一見ファミレス風で気軽に入れるけど、軽めの点心から本格的な北京ダックまでいろいろな中華が食べられて、一人旅には超便利。写真付きメニューに日本語が添えられているのも旅行者には嬉しい。
私はレタスの煮物と焼いた鶏、それに石焼小龍包をオーダー。ちょっと量が多いかな?と思ったけど、昼はまずいシュリンプバーガーを食べただけだったので余裕だった。
特にレタスの煮物、あっさりしていておいしい! -
ちょっと珍しい?石焼小龍包。メニューの写真に一目惚れしてオーダーしたけど、生煎や普通の小龍包の方が美味しかったかも…?
ご飯を食べてちょっと元気が回復したので、ホテルの周りを散歩。
現地のスーパーやデパートなんかを覗きつつ、向かったのはメイフェア・ホテルの近くにあるマッサージ店「美宮保健会所」。
看板のネオンサインといい、入口のミニスカ小姐といい、台湾の観光客向け某有名マッサージを彷彿とさせて一瞬「しまった!」と思ったんだけど、これがどうして。
足と全身の2時間で136元。担当の小姐はまだ若いけど、ツボを抑えていてかなり上手い。2時間全く手を抜くこともなかった。日本語、中国語、英語のチャンポンだけど意思疎通も問題なし。
昨日の「蝶」同様、観光客向けなのに商売気がないのが意外だった。ちょっと上海を見直したかも。 -
あっという間に3日が過ぎ、早くも帰国日の朝。
昨日の莉蓮蛋撻がホテルの下に入ってたので、エッグタルトを4つテイクアウト。箱ごとジップロックに入れて日本までお持ち帰り。レンジでチンすれば出来立ての味でした☆ -
午後イチの便だったので10時過ぎにチェックアウト。
フロントのお姉さんは最後まで高飛車だった。チェックアウトの最後に「Thank you」じゃなくて「OK」ってアゴで出口の方を示すホテルなんて、30回以上海外に行ってるけど初めてだよ…(しかも五つ星で)
帰りもリニアを使ったので空港まで1時間くらい。リニア空港駅のインフォメーションで交通カードを払い戻し。残額+デポジット20元−手数料1.8元が戻ってきた。 -
帰りもビジネスクラスはほとんど空いていた。
空いているのにCAさんに「お食事なんですが、お肉の方が少なくなっておりまして、お魚でよろしいでしょうか?」と言われたので帰りも和食。
ビジネスマンが多く、女性客は私だけみたいだったので、お肉が足りなくなっちゃったのかも。
7年ぶりに訪れた上海、近いうちにもう一度行ってみたい、もうちょっといろいろ見たいと思わせてくれる街だった。
万博も満喫とまではいかなかったのでリベンジ…はもういいかな?
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この旅行記へのコメント (2)
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- beijing-fanさん 2010/07/06 00:27:27
- 最悪のフロント
- 今日は初めまして!
beijing-fanと申します。
楽しく読ませて貰いました。万博見物御苦労さまでした。
ホテルとのやり取りが共感出来ましたので、ちょっと一言失礼します。
美人美女揃いのフロントですが、本当に頭に来ます。
仰る通りです。何がOK!やねんっと言いたくなります。言うこと完全に間違っております。下手をすれば、こっちを見もせずに言いあがるから尚更です。
っと、思い出したら震えがくるくらい、嫌な思い出です。
書きながら、血圧が上がってきました。
最近は、フロントとの接触は極力避ける様にしています。楽しい旅行に行って不愉快な思いをしたくないですからね。
中国大好きなんですが、唯一ホテルフロントとの戦い(毎回)が不愉快です。
又、楽しいお話しありましたら、お聞かせ下さい。
失礼ですが、僕と同じ思いをした方がいらっして、ちょっとほっとしました。
- peng-meiさん からの返信 2010/07/06 01:59:07
- RE: 最悪のフロント
- beijing-fan様
はじめまして!
私の拙い旅行記をお読みいただき、ありがとうございます。
そうなんですよ〜。旅の終わりにアレはちょっとカチンときますよね。
今回はちょっと頑張っていいホテルに泊まったから尚更でした。
男性の従業員はみんな親切だったし、サービス全般も悪くなかったので、
あのお姉さん個人の問題、もしくは私が小娘(?)なので軽く見られたのかなと思ったのですが、
中国のホテルではよくあることなんですね…。
ホテルではちょっとムッとすることもありましたが、
ほとんどのお店や窓口の係員は予想していたよりもずっと感じが良かったです。
(万博の影響でしょうか?)
beijing-fanさんはお名前通り、中国にはよくいらっしゃっているんですね。
私は大陸は7年ぶり2度目でしたが(台湾・香港はよく行くんですが…)
今回の上海滞在と万博で「中国」という国そのものへの興味が湧いてきたところです。
旅行記、興味深く読ませていただきますね。
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