2010/06 - 2010/06
449位(同エリア2716件中)
molmさん
出町柳から鴨川を渡り、出町商店街すぐのお店です。
特にお昼は1日15〜20食限定で人気があり、客層は9割方女性。
伺った日は私以外全て女性で、カップルで来る男性は稀にいますが、
男一人客はまずいないと言われる始末。
(夜は男性客も多いそうですよ)
予約は当日だとほぼ断られ、週末だと3日前でも断られたことが
あるほどです。
店内はカウンター10席、テーブル4席で、築80年を超える町家。
夜は飲み屋のコンセプトで、4,000円〜のコースorアラカルトで
頂くことができ、チョイ飲みにも適した店。
今回は人気のランチを予約し、2,520円のミニ会席を注文。
場所は鴨川の西側:出町商店街を東(出町ふたばがある方)から2筋目に
あり、王将出町店から3軒ほど先になります。
電車なら出町柳駅から徒歩10分、バス停なら河原町今出川です。
京都市上京区今出川通寺町東入一真町67-1
075-213-2772(12:00〜13:30は留守電の可能性が高いです)
12:00〜14:00(入店は12:00か12:30のどちらか) 18:00〜22:00
火曜・第1第3月曜が定休
喫煙所は入口に灰皿があります
お車の場合は近くに市営出町駐車場がございます
「出町ろろろ」の後は「大黒屋鎌餅本舗」へお土産を買いました。
PR
-
まず最初に、おしぼりを頂きますが、下敷きには少し
乾燥させた生の葉っぱ。
箸には「ろ」の文字が。
普段は夫婦2人で切り盛りするそうですが、2010年6月
現在、奥さんが現在育児休暇中だとのこと。
それ故、昼でも客の入替ができないそうです。 -
まずは1,050円のお弁当をご案内。
先付と二段目(ご飯・かき揚げ・出し巻き)が付いており、
殆どの客がこちらを注文。 -
今回はこちらを注文(2,520円)しました。
1,050円の弁当に造り・利休焼き・デザートが付きます。
では1品ずつ、ご紹介します。 -
先付はこちらの8種です。
①ほうれん草みそ浸し
②スナップえんどう干えび和え
③ルッコラを煮干し豆乳で
④ロロロッサの塩昆布和え
⑤赤玉ねぎと切り干し大根
⑥サニーレタスと高野トーフ
⑦胡麻トーフに梅トマト
⑧二十日大根に胡麻みそ -
①ほうれん草みそ浸し
出汁を味噌でといた味。
味噌和えほど濃くはなく、ピンク色はほうれん草の茎に
よって染まった影響でしょうね。 -
②スナップえんどう干えび和え
白出汁で和えており、薄味ながら仄かな甘め。 -
③ルッコラを煮干し豆乳で
煮干し粉を豆乳で伸ばしており、煮干しの味わいが
前面に出ております。 -
④ロロロッサの塩昆布和え
ロロロッサはレタスの仲間で、ベビーリーフの一種に
なります。
細切り塩昆布とレタスって意外な組み合わせと思いきや
良く合いましたし、先付の中で最も美味でした。 -
⑤赤玉ねぎと切り干し大根
酸っぱめの味付けがされており、玉ねぎはシャキシャキ
感が残っております。
これは切り干し大根に味を吸わせるようにして、
玉ねぎが水っぽくならないようにしているのかも。 -
⑥サニーレタスと高野トーフ
こちらも薄味の白出汁の味わい。 -
⑦胡麻トーフに梅トマト
揚げた胡麻トーフに梅味のトマトソースを掛けており、
チーズのような食感でマッタリと頂けました。
梅の味が勝っており、トマトの味は殆どせず。 -
⑧二十日大根に胡麻みそ
二十日大根は軽く塩もみしてありましたが、ほぼ生の
状態で、苦味と練り胡麻がマッチ。
先付けは和え物が多かったですね。 -
造り 帆立を実山椒しょうゆで
刺身醤油ではなく出汁醤油で和えており、磨り潰した
山椒の香り・辛さが後から出てきます。
トマトは底の部分を切り落として酢漬けにしており、
一段と酸っぱさを吸い込んでいました。 -
利休焼き スズキ
利休焼きとは主に黒胡麻を掛けて焼いた状態を意味し、
陶器が焼成の時に降りかかった灰が胡麻をふりかけた
ように窯変することが由来だとか。
特に千利休が好んだ由来ではないそうですよ。
スズキの水分をギリギリまで抜いているためか、少し
塩が強めです。
こういう場合は日本酒か白ご飯が欲しいですね。
店主さん曰く、各メニューは酒に合う惣菜をコンセプト
にしているんだとか。
付け合せは、破竹・モロッコいんげん・さやえんどう・
新ごぼうです。 -
(左から)
・土鍋ご飯
・新玉ねぎとキャベツとかき揚げ
・出し巻きに新じゃが芋のあんかけ
こちらも1品ずつご紹介します。 -
土鍋ご飯
焦げ目の風味があり、お代わり可能。
殆どのお客さん(女性)が2杯目以上お召しに。 -
新玉ねぎとキャベツとかき揚げ(中身)
外はカリッと、中はキャベツのシャキシャキ感が残り、
玉ねぎには充分熱が入っておりました。
塩が掛かっているので天つゆは不要なのではと思いきや
店主さん曰く「つゆは香り付けのために添えた」とか。 -
出し巻きに新じゃが芋のあんかけ
食感はフンワリ、出し巻き自体は出汁を効かせて薄味。
あんかけは、じゃがいも・玉ねぎ・キャベツを揚げてから
出汁で伸ばして水溶き片栗粉を加えているとか。
道理で肉じゃがのような味がすると思いました。
ただ、言われてもキャベツは気付きませんでしたが。 -
味噌汁
小さめの器に、生ほうれんそうが入った赤だしです。 -
デザート一式
(上から時計回りに)
・バナナとシナモンのアイスクリーム
・生姜糖
・茗荷のコンポート -
・バナナとシナモンのアイスクリーム
バナナ・シナモンそのものの味がして、熟したバナナを
使っているようです。 -
・生姜糖
アイスクリームの箸休めに合いますが、少し生姜の味が
強いかも。 -
・茗荷のコンポート
茗荷をシロップ漬けに?って思いましたが、甘さの中に
茗荷の香り・味わいが後に出てきて甘さが残りません。
店主さん曰く、茗荷は甘く味付け可能だそうで、これは
インパクトありましたね。
これで以上です。 ごちそうさまでした。 -
ご参考までに夜のコースメニューもご案内。
昼の惣菜と同じような単品注文も可能で、常連さんは
お酒に2〜3品つまんで3,000円程度で済ますとか。
昼も含めて、野菜は殆ど大原の若手農家から仕入れ。 -
こちらが夜の単品メニュー。
昼と同じメニューがありますね。
こうやって食材を効率的に使い、何とか採算ラインに
乗せているとか。
昼のメニューでも感じましたが、玉ねぎなどは複数の
メニューに加えており、手法や味付けに違いをもたらし
工夫されていますね。
店主さんはかなりの話し好きなので、昼夜問わず色々と
コミュニケーションが取れますし、ゆったりとした
食事・飲みができますよ。 -
店の奥にはお酒類も置いております。
さすがに昼から飲む客はいなかったものの、酒に合う
一品がコンセプトになっています。
写真にはありませんが、森伊蔵や年季モノの梅酒が
ありました。
夜にも来てみたい店です。
「出町ろろろ」はこれで終わりですが、これから近くへ
お土産を買いに行きます。 -
「出町ろろろ」を跡にし、お土産を買いに行きます。
出町商店街を西端まで進むと、南北に寺町通があり、
ここを500mほど北上すれば阿弥陀寺(あみだじ)に到着。
セブンイレブンの近くにあり、寺町通の東側です。
阿弥陀寺は浄土宗で、織田信長の墓があるそうです。
京都市上京区寺町通今出川上ル鶴山町14
拝観自由
阿弥陀寺の反対側がお土産の目的地です。 -
阿弥陀寺側から見るとこのような光景を目にします。
こちらが目的地の「大黒屋鎌餅本舗」です。 -
ほぼ正面から撮影するとこんな感じ。
大黒屋鎌餅本舗
京都市上京区寺町今出川上ル4丁目西入ル阿弥陀寺前町25
075-231-1495
8:30〜20:00 第1・第3水曜定休
テイクアウトのみですが地方発送も可能 -
形が稲を刈り取る鎌の刃を模っていることから「鎌」の
名を採り、稲刈りという収穫はお目出度いことから
福を呼び込む意味合いも含まれています。
「餅」と表現しているものの、包んでいるのは求肥なので
柔らかく上品な仕上がりになっています。
また漉し餡は沖縄産の黒砂糖を使用し、12時間も炊き上げているそうです。 -
鎌餅(210円)は横の長さが15cm弱で、くっつかないように
1個ずつヘギで包まれています。
柔らかさは羽二重餅と同等かそれ以上で、真ん中だけ
持ったら両端が少し垂れてくるほど。
噛んだら弾力と伸びる食感で、、漉し餡も肌理細やか。
求肥のためありがたいことに、2〜3日は柔らかさを
維持してくれます。 -
箱は5個から可能で、1個からのバラ売りもありますし
注文の度にケースから取り出して入れてくれます。
京都の百貨店でも購入可能だそうですが、詳細は不明の
ため、直接お店で買われた方が宜しいかもしれません。
ご覧頂き、ありがとうございました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (8)
-
- mzwさん 2016/07/03 13:49:13
- molmさん、こんにちは♪
札幌も夏らしい日々が続いています。
とは言っても、夏日前後ですが。
上洛の折、いつも気になっていたのが「出町ろろろ」。
やっぱり良さげですね。
なぜだかお昼に出町柳界隈にいることがあまりなくて、残念。
上洛時は、身の程知らずに結構忙しくしているので、お昼は予約して食べることはあまりありません。
まだまだmolmさんのブログを見させてもらって、秋の上洛に備えたいと思います。
MZW
- molmさん からの返信 2016/07/03 18:38:56
- 7月入れば京都は暑いっすよ〜
- MZWさん、札幌も暑くなりそうですかね。
京都はまだ梅雨ですが、合間とはいえど晴れたら暑いです。
7/2は休みだったのでバイクでウロウロしてると半袖の先から
日焼けしてヒリヒリ。(昔は日焼けも平気だったのに…)
「出町ろろろ」はもう2年以上伺ってませんね。
まぁ3回ほどしかランチ経験ないんですが、これだけの種類を
仕込んでいく丁寧さが反響呼んでいるんでしょうか。
ご存じの通り、予約は困難で、できれば1ヶ月前、最低でも
1週間以上前が望ましいかな。
まぁお忙しい身なので(ひっきりなしに動く?)ランチ予約は
難しいでしょうし、食がメインの私とは異なるはずなもんで。
(場合によっては店の予約をしてから旅行日程を決めたりする)
先日ミモザおばさまが市役所近くにある「まつは」に行かれ、
こちらも「ろろろ」に似ている和惣菜中心です。
もちろん予約必須ですが。
(通し営業なためアイドルタイムはチャンスあり)
また上洛される際はご参考にしてくださいな。
祇園祭が始まり混雑必至で憂鬱なmolm
-
- zzr-cさん 2010/06/19 09:44:20
- はじめまして
- molmさま おはようございます。
「出町ろろろ」のお昼ご飯美味しそうですね。
大変丁寧にレポートしてあるので感心しながら見させていただきました。
ゴマ豆腐に梅トマト、興味がありますねぇ〜
食べたらどんな味なんだろう?
ゴマ豆腐が大好きなので^^;
ホタテのお造りは日本酒が進みそうです^_^
利休焼きのスズキ、利休焼きというのをはじめて知りましたので
これも試してみたい一品です^_^
じぃ〜
- molmさん からの返信 2010/06/19 16:19:53
- いえいえ、こちらこそ ^^
- zzr-cさん、はじめまして。
「出町ろろろ」のレポートは頑張りました。 f(^^;
ご評価頂けると嬉しいですね。
忘れないように全ての品を食べながら携帯にメモしていました。
和食がベースですが、個人商店なので創作に工夫を凝らしているようです。
店のコンセプトは酒に合うものを調理されているので、殆どの品が日本酒に
合うことでしょう。
胡麻豆腐の揚げだしは美味しかったですね。
チーズのような食感に酸味がアクセントになっており、これも酒でしょうね。
ホタテの造りは薄口醤油を出汁で割っており、お上品な素麺つゆの感じ。
利休焼きは千利休と直接関係ないのに、こんなネーミング。
どうせなら陶器に精通した織部焼きにした方が良かったかも?
旅に限らず食でも臨場感を伝えることは意識しております。
今後もzzr-cさんに喜んでもらえるような作成に心がけます。
-
- マリーさん 2010/06/14 23:51:39
- 茗荷のコンポートって!?
- molmさま、こんばんは!
いつも丁寧に作られている旅行記は、とても興味深く見入ってしまいます。
今回の「出町ろろろ」のお昼ごはんは、実際に食べに行っているように思えました♪
ごちそうさまでした(*^^)v
茗荷のコンポートって、初めてです!
茗荷をデザートにするという発想は凄いですね。味の想像がつきませんが…。
夜の部の、大原の無農薬野菜を中心の会席料理も是非お願いします♪
では、ありがとうございました。
マリー☆
- molmさん からの返信 2010/06/15 01:38:26
- RE: 茗荷のコンポートって!?
- マリー様、コメント及び投票ありがとうございます。
> いつも丁寧に作られている旅行記は、とても興味深く見入ってしまいます。
→いえいえ、とんでもないです。 f(^^;
> 今回の「出町ろろろ」のお昼ごはんは、実際に食べに行っているように思えました♪
> ごちそうさまでした(*^^)v
→ご参考になりましたでしょうか?
個人的には臨場感を伝えることを意識しています。
> 茗荷のコンポートって、初めてです!
> 茗荷をデザートにするという発想は凄いですね。味の想像がつきませんが…。
→店主さん曰く、茗荷を甘く味付けする手法はあるそうです。
先に甘さが来て、後味に茗荷のスッキリ感が残るので、甘ったるくはならないですね。
> 夜の部の、大原の無農薬野菜を中心の会席料理も是非お願いします♪
> では、ありがとうございました。
→夜も行ってみたいですねぇ。
ただ昼と同じメニューもございますが。 (^^;
もう1軒、コースメニューのネタがあるので、早急に作成しますね♪
今後もマリーさんに楽しんでもらえるような作成に勤しみます。
molm
-
- 鴨川の夕立!さん 2010/06/14 22:22:19
- いいですね!
- 非常に判りやすくいいですね!
私の方は余り食事処はアップしないので勉強になります!
- molmさん からの返信 2010/06/14 22:50:48
- RE: ありがとうございます
- お褒め頂き光栄です。
今回は60枚も撮影し、その中からピックアップしました。
食事処に行くと、暗めの白熱球の店内が多いので、常にLEDライトを携帯し
器の影の部分を中心に光を当てます。
フラッシュを焚くと光が強すぎますし、他のお客さんにも迷惑がかかりますから。
ライトは0.3Wくらいのワイド型がベストでしょうね。
私のは0.5Wで狭小型で、少し強いかなって感じですし。
なるべく店の方と話しをして情報を聞き出したり、写真に文字を加えて
わかりやすくするように気をつけています。
今後も鴨川の夕立!さんの琴線に触れるようなネタを作成して参ります。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
8
32