2010/05/27 - 2010/05/27
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ソフィさん
2010年5月27日(木)
「台湾」と聞いて、私が一番の思い出すのは、台北中央駅の地下化設計と、その時に出会った人間たちの、スケールの大きさである。
その後、台北中央駅を地下にするという大プロジェクトが提案され、わが社もその「設計・施工管理」に対して、国際競争の場にプロポーザルを出し、参加することになった。
私がその責任者となって進めることになり、何度か台北を訪ねる機会を得る。
台湾に滞在して、発注会社との連絡役を果たしてくれたのは、林(りん)さんだった。
林さんは穏やかな人柄で、思考は柔軟であり、俊敏であると同時に粘り強さもあり、いつも前向きで楽観的である。
日本人ではお目にかかれない優れた人間性に、とても惹かれたものだった。
共通点が多く、しかもいっそうものごとに動じない、どっしり構えた明るさを持った台湾人に出会ったことがあり、それ以来私は台湾人に特別な尊敬の念を持つようになっていた。
この人は「台湾製糖の社長」と伺ったが、温かさが表にあふれ、私に対する無限の信頼感のため、私もこの人たちを心から信頼する関係になった。
このような人との出会いは、私が台湾と接触して得られた何事にも代えられない、貴重な宝物の人間体験である。
この仕事の受注には全力投球して、成功の自信は大いにあったのだが、結果はアメリカの巨人「ベクテル」に、価格の点で大差をつけられた。
技術的には「わが社が一番」と認定されたのが救いだったが、これだけ安く受注されたのでは、とても太刀打ちできない。
技術・ノウハウと言ったソフト部門と、製造・建設といったハード部門を切り離した日本・ヨーロッパ的な建設受注方式と、両者を実質的に同じ会社で受注することが可能なアメリカ方式との差が併存したことに矛盾を感じて切歯扼腕しながらも、敗北を認めざるを得なかった。
しかし膨大な地下構造物にかかる大きな浮力を、重く大きな地上構造物で抑えようとしたわが社の提案は使われたようであり、今も駅舎は大きな競技場を思わせる壮大な外観になっている。
生き方の柔軟さは、一方では社会構造の柔軟さを伴いがちである。
この柔軟さは、ルーズさを生まないとも限らない。
蒋介石のもたらした腐敗したとされる官僚構造に対抗するには、人生哲学でのいっそうの成熟が求めらたのかもしれなかった。
写真は、「ソフィーさんのブログ」(写真6,600枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/
スイスの写真が美しい、「片瀬貴文さんのブログ」(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
文字が大きくて読みやすい、「片瀬貴文の記録」
http://blog.alc.co.jp/d/2001114
などもご覧ください。
(片瀬貴文 79歳)
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