2010/04/03 - 2010/04/09
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k-kaoruさん
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今日は『南天門自然植物園』にて初めての植林作業。
◆南天門自然植物園◆
ひとつの山が自然植物園そのものとなっている。標高は1300m程。日本で『植物園』と聞いて想像する場所とはかけ離れている。高低差や日当たり等を考慮して様々な種類の植物を栽培していて、森林再生のモデルとなるような場所。
太行山脈の中を走っていく。圧倒的な景色にのけ反りそうになる。絶対の絶対に日本にはない景色。巨大な岩壁が天を差すようにそびえ立っている。それにしても、やっぱり緑はなくて、流れているはずの川の水は干上がり、そこを羊飼いが通り過ぎていく。川底にはトウモロコシ畑まである。水が流れることがないってこと?相変わらずの茶色の世界を口を半開きにしてポッーと見てたら、GENの顧問である遠田先生より「今は茶色の世界だけれども、夏になれば、新緑が生茂り、それはそれは美しい景色なんですよ。日本でこんな場所があったら、たちまち観光化されてバスだらけでしょうね(笑)」と説明される。通常は3月後半頃から、少しずつ芽吹きはじめるそう。ところが今年は季節が3週間も遅れているらしく、木々の緑や色鮮やかな花々を見られるようになるのはまだまだ先やねぇ。これも温暖化の影響なんかなぁ。ホンマに世界中で季節がおかしなってる…。
それにしても、ゴミの多さには唖然とした。道路脇には車から投げ捨てられたであろう、ゴミが大量に散らばっている。木々にはビニール袋が絡まり、ただでさえ寒々しい景色を一層、際立たせてしまっている。農村では収集車がゴミを回収しにくるということはないらしく、「ゴミはゴミ箱に!」の概念は通用しなさそう。いつか、紀行本で読んだ事がある。20年くらい前の寝台電車の中での話。多少は改善された部分もあるやろうけど、20年経っても大きくは変わってないように思うなぁ。
〜乗客は不要になったものを次から次へと窓から放り投げる。「ゴミ箱があるのに…なんて自分勝手な人たちだ!」と憤った著者。自分はちゃんとゴミ箱へ。そこへ清掃係の人がやってきて、ゴミ箱からゴミ袋を取り出し…次の瞬間、これでもか!って勢いをつけてそのゴミを窓から放り投げた…。結局行く末は同じ。不要になったものは、捨てる。とにかく、今この場所で。ゴミ箱に捨てる意味などない。不要なものは目の前から消し去らなければ、今すぐに!〜
シンプルではあるなぁ。昔はそれで良かったかもしれん。土に返るようなものしかなかったかもしれん。でも時代は変わってるで、しかし。ほとんどのゴミに化学的な物質が含まれてるはず。そんなゴミは永遠に土と一緒になることはない。土に返るようなものでも、毎日毎日13億人分(?)ともなれば自然の浄化サイクルを完全に超えている。それでも人々の概念は2010年になっても変わっちゃいない。悪意はないんやろうけど…。「ゴミは分別してゴミ箱に、燃えるゴミは水曜日、牛乳パックは近所のスーパーに、ガラス類を捨てる時には『割れ物注意!』って書かないとね…」こんな事言われたところで、大半の中国の人々にとっては全く理解不能なんやろなぁ。一部の都市では日本と同じように収集車も普及してるやろうけど、中国のゴミ問題の行く先は果てしない。日本でだって、収集車に回収されたゴミがゴミ処理施設で焼却処分されるようになって、たかだか50年くらい。色々考え出すと、いつかこの世界はゴミで埋め尽くされて滅びるんちゃうか?とさえ思えてくる。文明って一体何なんやろ。文明の恩恵をおもいっきり受けながら、ゴミを捨てまくって生きてきた自分が偉そうに何かを言えるわけでもないんやけど…。
1時間程で植物園に到着。バスを降りてから、山の上の方へと20分程歩いて行く。広大な景色を目の前に、GENのこれまでの活動の功績を思う。今回、植えるのはアブラマツとリョウトウナラ。まずは苗運びから。苗置き場から植林場所までは300m程あり、両手に苗を抱えての行き来はけっこう大変やった。植える場所には、あらかじめ幅・深さ50cm程の穴が掘られていて、そこに苗を置き、環境の良いところで掘った土を運んできて、穴に入れ、軽く踏み固め、水をたっぷり注いで、完了。
一番大変やったのは土運び。植林場所は斜面やから、徐々に登山のようになってくる。足元は悪く、フラつきながら、えっちらおっちら作業を進める。誰が何を担当するかなんて決めてなかったけど、自然と役割分担が決まり、皆で協力し合うことができた。目指すところが同じ人が集まると、実に物事がスムーズに進むことを実感した。
お昼になり、作業は終了。私達が作業を終えたのは広大な面積のうちのほんの一部。事前に穴を掘ってくれてたし、中途半端に終了したし、現地の方には逆に負担になったんちゃうかなぁとも思うけど、1本1本の木が大きな力を持っていると信じる。昼食はカップラーメン。日本のものとほぼ変わらぬ味で美味しくいただいた。ただ、汁を飲みきることができず、どうすればいいかと尋ねれば…その辺に捨てておけ、との事。皆が捨てている場所へ行ってみると、汁だけでなくカップ自体のゴミも…。やはりゴミ問題は果てしない。
昼食後は山の頂上まで登っていく。コンクリートの階段が整備されていて快適に歩くことができる。天気が良いこともあり、数分登っただけで汗ばんでくる。中間地点くらいの所で右横にそれると、コンクリート階段とは違う道が整備されている。GENの事務局長である高見さんに「こちらからの方がゆっくり植物を見れる。じきに同じ道に出るし、こちらから頂上へ向かおう。」と促され、10名程が高見さんに続いた。『南天門自然植物園』の代表である李さんも最後尾についてくれてる。サラリーマン風の格好で険しい道をヒョイヒョイ歩いていく李さん。さすが!優しく微笑みながら、私達を気遣ってくれる。ええ人やわぁ。
木々の成長ぶりについての説明などを受けながら進んでいく。が…行けども、行けども上に登る道に出ない。1時間程歩いて、やっと登り道に出た。せやけど、この道がくせ者!まさしく獣道。木々をかき分け、崖をよじ登り、ふと後ろを振り返れば、断崖絶壁!恐怖に恐れおののきながら、必死の思いで頂上を目指す。今さら、戻れるわけもなく…ただひたすらに登っていく。いかにもこちらの道の方が楽であるような高見さんの言い方を信じた自分が愚かであったと後悔の念。まさか、中国で登山をするとは夢にも思わず。下ばっかり見てたら、やっと頂上に着いた。最後の稜線がまた怖いったらない。その代り、頂上から見る景色は素晴らしく、これまでの植林の成果やなぁ。森が再生してきてるのが分かる!頑張った甲斐があった!でも、そんなに長居することもなく、下山。下山はもちろん階段で。めっちゃ楽やん、階段!膝にはこたえるけど、あの獣道を歩くことを思えばなんてことはない。登りの半分以下の時間で下った。管理棟に到着すると、先に下山した方々が待ちくたびれていた。1時間以上は待っていてくれたと思う。すいませんねぇ。でも階段道の往復とはどえらい違いでしてんで。休憩もそこそこにバスに乗り込む。ホテルまでは1時間もかからへんし、寝て起きたら着いてるな。って思ってたら…渋滞にはまる。高見さんは「たいした渋滞ではなさそうだから、心配しないで下さい。」と言うが、全く動く気配がない。これが大同名物の大渋滞かぁ。中国の渋滞の原因の一因は「我、先に!」と皆が思っていることやと思う。そんな中でも暗黙のルールがあるのか、石炭を運ぶような巨大なコンテナを積んだトラックは素直に最後尾につき、ただひたらすに進み出すのを待っている。ところがそれ以外の車は渋滞の最後尾に自分がつくなんて事はあり得ないとばかりに、「我が走るのはこの道だ!」と何の躊躇もなく反対車線を猛スピードで進んでいく。当たり前の話で、すぐに対向車がやってくる。そこで、前にも後ろにも進めなくなった車が団子状態になり、どうしようもなくなる。仕方なしにトラックが地道に車間距離を詰めていき、わずかな隙間に反対車線を走っていた車が頭を突っ込み、なんとか車1台が通れる幅を確保する。これを延々繰り返し、少しずつ少しずつ前進していく。昔は渋滞が解消するまでに1週間かかるなんてことも日常茶飯事だったそう。渋滞が長引けば、腹が減る。そこへ「待ってました!」とばかりにどこからかバイクや自転車にカップラーメンやゆで卵を載せた物売りがやってくる。食べ終わった後のゴミは回収されることなく、その辺に放り投げられる。腹が満たされれば、出るものもある。道路脇がゴミと糞尿で溢れかえっているといった光景もよくあるものだったそうで…。今では1週間なんてことはほぼないらしいけど、物売りがやってくる光景は今でも普通に見ることができる。日本の渋滞とは全く違う、ある意味での強烈なパワーを感じた経験やった。結局、1時間もかからへんはずの道を4時間かけて戻ってきた。一息つく間もなく、夕食となった。ホテルのスタッフの方々も3時間以上待っていてくれてたわけで…勢いに任せて食事を口にどんどん運び、2日目を終え、泥のように寝た。
緑の地球ネットワーク:http://homepage3.nifty.com/gentree/
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この旅行記へのコメント (1)
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- 野宿さん 2010/05/30 17:44:37
- 地球と言う世界
- 良い経験されましたね !!! 羨ましいです
他の国での日常のカルチャーギャップ、日本人から見れば考えられない事かも知れませんが、其処では其れが普通なんですよね。
世の中広いです ・・・
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