2010/04/03 - 2010/04/09
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k-kaoruさん
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緑の地球ネットワーク(以下:GEN)が主催している「黄土高原ワーキングツアー」に参加した。
GENは1992年より中国の大同にて植林活動を行っている認定NPO法人で、これまでに植えた木は1700万本以上になる。貧困問題や現地の方々との交流にも重点を置いていて、ツアーは毎年、春と秋の2回行われている。
◆黄土高原◆
黄土高原は文明が早くに発達し、四世紀末からおよそ100年間、北魏の都(平城京)がおかれた場所。面積は日本の1.5倍にもなる。ピーク時の人口は130万人にも上り、中国最大の都市だった。その証拠に雲崗石窟や世界最大級の木造建築である永寧寺の木塔(67m)、華厳寺、善化寺、懸空寺等が残っている。平城京には100もの寺院があったそうだ。100万人以上の人々が住み、木造建築を次々と建てることができたということは、この地方に森林があったということ。しかし、文明が発展する過程の中で、後先考えることなく大量の木材を使った結果、砂漠と化してしまったのが黄土高原である。そして、現在、黄土高原をさらに渇いた作物の育たない大地にしてしまっている原因は『水土流失』である。年間降水量が400ミリしかなく、作物にとって最も水が必要とされる4〜5月の雨が極端に少ない。ところが、夏にはゲリラ豪雨が集中する。1時間70ミリ以上という雨は栄養分のある表土を押し流し、土をえぐる。これが『水土流失』だ。雨の少ない土地では雨が砂漠化を加速させるという皮肉な現象が起こっている。土がえぐられた結果、その場所は浸食谷となる。深いところでは100mにもなる。浸食谷を初めて見た人の多くは、「なんてすごい景色!まるでグランドキャニオンだ!」と言うそうだ。私もその一人だった…。浸食谷ができた過程を知った後にこの景色を見ると、なんともやるせない気持ちになる。
黄河に流れ込む土の量(16億トン!)の80%以上が黄土高原の土だといわれている。毎年毎年これだけの量の土が流れている現状から見ても、黄土高原の問題の大きさがわかる。水不足が深刻な大同だが、ここは北京と華北の穀倉地帯の水資源であり、風砂の吹き出し口でもある重要な地域である。このため、中国自身も緑化には懸命で、各地からGENのプロジェクトを視察に訪れるそうだ。
なお、日本で一番年間降水量が少ない場所は網走市の800ミリ。ちなみに降雪は含まない。また、隣接する市や北海道全域で見れば十分に降水量があるため、網走市が水不足だという認識はあまりない。黄土高原の現状を知れば知るほど、日本がいかに水に恵まれた国であるかが分かる。
噂に聞いてた通り、北京の空は霞みまくってた…。黄砂、スモッグ、排気ガス…。
初めての中国。ツアーなんかで旅したことないし…文化・食事・言葉・トイレ等など…不安だらけで北京空港に到着した。空港のあまりの広さに圧倒される。飛行機着陸→入国審査→荷物受取り、と順調に進んだものの…東京・北京組の方々と合流した頃には1時間近く経ってた!総勢29名。早速、バスに乗り込み、目指すは山西省大同市霊丘県。(中国では市の下に県がある。)通訳の孫さんより、大同までは5〜6時間程かかると説明される。地図で見ると大阪と京都くらいの距離に感じるのに…やっぱり中国は広すぎると実感する。
さすがは首都の北京、高層ビルが立ち並び、巨大な都市。中国ではちょうど3連休の初日ってこともあって、北京はめちゃくちゃ人が多くて、道路は渋滞しまくってた。4月5日が清明節(日本のお盆のような日)なので人の移動が激しいんかなぁ。なんたって13億人を抱える国。日本の比じゃないわ。
大同までの道中では張家口、万里の長城(八達嶺)、宮庁ダム、桑干川等を横目に見ることができる。混んでいたのは北京だけで、思いのほか順調にバスは進み、高速道路をひた走る。北京を出て1時間も経たないうちに近代的な建物はなくなって、どこまでも続きそうな広大な土地が広がる。植物の緑はほとんどなく、これでもかっ!っていう茶色茶色茶色の世界。アスファルトが敷かれているのは今走っている道だけ。ポツリポツリと民家や畑もあるけど、作物が育つとは思えない感じ。「こんな場所でほんの1週間ばかしで数本の木を植えたからって何になるんやろか…??」大同まではまだまだあるってのに、やる気失せる…。1度目に休憩したのは、一応はサービスエリアなんやろなぁ。小さい商店とトイレがあるのみ。ここのトイレは個室で水洗やったから一安心。トイレから出ると、手洗い場でおもっきし髪を洗ってる女性がいた。日本ではまず見ることのない光景。どういう事情で髪を洗ってるんやろか…。商店にはカップラーメンとかお菓子、酒等が並んでる。コンビニみたいな品揃え。豚足や鳥足?が真空パックで売られていたのにはビックリ!さらにバスに揺られる。数時間後、2度目の休憩。ここは朽ち果てたガソリンスタンドのような所。ついに中国式トイレの登場!個室ではあるけど、扉に鍵はなくて、全部閉めると暗くて何も見えない。だから10cm程扉を開けたまま…ただの溝?!に用を足す。後々は肥料になるんかなぁ?このまま土中に分解されていくんかなぁ?自分の出したものの行く末を心配する。水洗・温便座に慣れきった自分がとてつもなくひ弱に感じてくる。予想通り、5時間半程で本日のホテル「明珠国際商務酒店」に到着。ロビーには派手なシャンデリアが飾られ、なかなか立派なホテル。部屋に荷物を置き、夕食。ビールや白酒で乾杯し、今回の旅で初めての食事。次々に料理が運ばれてくる。どれも予想以上に美味しくて、食べに食べた。もうお腹いっぱい!と思っているところに次の料理が運ばれてくる。いよいよテーブルに置ききれなくなって、皿の上にどんどん重ねられていく。中国のおもてなしとはとにかく、たくさんの種類を大量に!だそう。もったいないからとお皿を空にすると、足りなかったと判断されて、さらに料理が運ばれてくる。適度に残すのが礼儀らしい。
今回のツアーに参加している人は年齢も職業もバラバラ。中国の歴史専門の大学の先生、雲南省を始め中国の少数民族に惹かれ何年も通っている人、林業を勉強している大学生、中国語や環境問題に興味のある人、会社からCSRの一環として参加した人、等など。普段の生活では絶対に関わり合う事がないであろう方々と1週間共に行動する。どの方も優しくて、すぐに打ち解けることができた。いつの間にか出発前の不安はどこかへ吹き飛んでいた。明日からの植林作業も楽しみながらできそうな気がする。
部屋は掃除が行き届いていて、けっこう清潔。難を言うと…バスタブがない!シャワーとトイレの間にカーテンもない!シャワーを使ったら、どんだけ注意してもトイレがびしょ濡れになる。これは不快極まりないぞ。タオルで拭くよりしょうがないねんけど…。シャワーは固定式やから、足先なんかには水の勢いが届かず、ゴシゴシは洗えない。まぁブツブツ文句を言っても…水不足が深刻な大同。水が出るだけで感謝しなアカン。お湯なんて超贅沢。私達が来たことで、水不足の土地から水を奪っていることは事実。初日から考えさせられるなぁ。スムーズに初日を終えて、ベッドに入るなり、即効で眠りについた。
緑の地球ネットワーク:http://homepage3.nifty.com/gentree/
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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