2010/05 - 2010/05
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白玉さん
花の中では何が好き?と聞かれたら、躊躇無く桜と答えます。
あまりに平凡な答えで、ちょっぴり恥ずかしいのですが、やはり、花の中で桜の地位は別格な気がします。
可憐で、清楚でありながら、絢爛で豪華。
上品で正統派でありつつ、どこか禍々しく、妖しい感じも秘めている。あの美しさをどう表現すればよいのであろうか。
今年は例年にない寒さで、なんと、ジャストゴールデンウィークに、弘前の桜が見ごろを迎えるという。
これは行くしかないでしょう。
3日間通いづめたので、写真が色々です。
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桜は美しいけれど、あまりに…、そう、あまりに見ごろが短すぎる。行くと決めてからは毎日、気が気ではなかった。
「古今集の昔から、何百何千首となくある桜の花に関するうた、ーー古人の多くが花の開くのを待ちこがれ、花の散るのを愛惜して、繰り返し繰り返し一つのことを詠んでいる数々の歌、ーー少女の時分にはそれらの歌を、何と云う月並みなと思いながら無感動に読み過ごして来た彼女であるが、年を取るにつれて、昔の人の花を待ち、花を惜しむ心が、決してただの言葉の上の「風流がり」ではないことが、わが身に沁みて分かるようになった。」(『細雪』より) -
「いよいよその季節が来て、何日頃が見頃であると云う便りがあっても、貞之助と悦子のために土曜日曜を選ばなければならないので、花の盛りに巧く行き合わせるかどうかと、雨風につけて彼女たちは昔の人がしたような「月並み」な心配をした。」(『細雪』より)
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「海外にまでその美を謳われていると云う名木の桜が、今年はどんな風であろうか、もうおそくはないであろうかと気を揉みながら、毎年回廊の門をくぐるまではあやしく胸をときめかすのであるが、今年も同じような思いで門をくぐった彼女達は、忽ち夕空にひろがっている紅の雲を仰ぎ見ると、皆が一様に、「あー」と感嘆の声を放った。」(『細雪』より)
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「この一瞬こそ、二日間の行事の頂点であり、この一瞬の喜びこそ、去年の春が暮れて以来一年に亘って待ちつづけていたものなのである。」(『細雪』より)
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「彼女たちは、ああ、これでよかった、これで今年もこの花の満開に行き合わせたと思って、何がなしにほっとすると同時に、来年の春もまたこの花を見られますようにとねがうのである…。」(『細雪』より)
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「そして、池の汀、橋の袂、路の曲がり角、廻廊の軒先、等にある殆ど一つ一つの桜樹り前に立ち止まって嘆息し、限りなき愛着の情を遣るのであるが、蘆屋の家に帰ってからも、又あくる年の春が来るまで、その一年じゅう、いつでも眼をつぶればそれらの木々の花の色、枝の姿を、眼蓋の裡に描き得るのであった。」(『細雪』より)
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「・・・しづ心なく花の散るらむ」
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美しく、心を癒す花はたくさんあるけれど、桜の花は、人の心をせつなくさせる。こんな花、やはり他には無いのでは?
「・・・ふりゆくものはわが身なりけり」 -
よく、桜は梅に比べ香りが無い、と言われるけれど、そうかしら?
私は、この香りが、好きで、好きで・・・。 -
最終日の堀は、もう、こんなことに!
うちのちびちゃんが「あの上歩けるの?」と聞いていたけれど、さもありなんという感じ。 -
鴨も、まるで花びらを掻き分けるような感じで。
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ベンチに寝転んで、花を見上げてみました。
ほんの少しの間のことだったのに、私の体中に、びっしりと花びらが降り注いでいました。
西行が「願わくば花の下にて春死なむ・・・」と詠んでいるけれど、私も出来ることならば、満開の桜の時期に死にたい!
それが無理なら、せめて、桜の樹の下に埋めてもらいたい・・・、なんて話をしていたら、ちびちゃんが、突然わっと泣き出しました。
「ママ、死なないで、死なないでよ。ちびちゃんが、百歳になるまで死なないで(←ギネス級だな(笑))。」
ごめんね。ごめんね、変なこと言って。
なんだか、桜にの妖気にあてられてしまったみたい。
桜には、非日常の世界に人をいざなう力があるみたい・・・。 -
よし、日常に戻ろう!
桜以外の旅の写真です。
一泊目は、「JALシティ青森」です。
女性向けのアメニティが充実していて、良いホテルでしたよ。
室内には、「ラーメンDEすかい」も常備されていました。さすがJAL。
それにしても、このネーミング・・・、このホテルのメインダイニングの名前も「ラ セーラ」だし、誰か社内に駄洒落好きがいるのかしら?
本当のフランス語だと思っちゃうじゃないか!(笑) -
この日は、「春のフェスティバル」の最中でした。
ちっちゃいサイズですが、ねぶたも登場。
後ろに見えるのが、青森県観光物産館アスパム。 -
祭りは夜も続きます。
よさこいと、ねぶたの踊りが交じり合った、エネルギッシュなダンス。
やっと訪れた春を喜ぶ気持ちが溢れていた! -
夕食は市内の「すずめ」というお寿司屋さんでいただきました。
ご主人が、大間のマグロに、ことにこだわっているというのが選択の決め手。
ジャズが流れる、オシャレな店内。
器も、津軽金山焼きを使用しています。
写真は、刺身の盛り合わせ。
奥にあるのが大間のマグロで、マグロ好きのちびちゃんから、いかにしてこれを守るかが今回の課題(笑)。
真ん中の海老は、信じられないくらい長いこと動いていました。 -
基本の握りとは別に、大間の中トロの握りも追加してもらいました。
おいしい!
トローリと口の中でとろけて、後には濃厚な、しかし、後味の良い油と、うまみが残る。このおいしさをどう表現したらよいものか?!
それにしても、桜とマグロ・・・日本人だなぁ。 -
次の日は、三内丸山遺跡に行きました。
縄文人の生活体験コーナーで、勾玉のペンダント作りに挑戦。
紙やすりで、「滑石」という軟らかい石を削っていきます。
最初は、写真を撮ったり、笑ったりしていましたが、途中から、申し合わせたように、家族全員が無口になりました。
どうせ作るならば、良いものを作りたいという職人魂に火がついてしまった(笑)
すごい集中力。「無」になる一瞬! -
で、出来たっ!
それにしても縄文人はすごい。当然、紙やすりなど無かったわけで(目の粗い植物を使用)、なのに、さらに硬い翡翠なんかを削るのだもの。
その他、火起こし体験などもあります。
家族連れにお勧めです。 -
遺跡の見学です。
私「うわっ、竪穴式住居ちっちゃーい。縄文人って小柄だったのね。」とふざけたら。
夫「この時代の人は、成人男子でも146センチ位しかなかった。」と即答。
どうやらちびちゃんに、色々と教えたい様子。
夫「ちびちゃん、あのやぐらのような建物を見てごらん。クレーンなんか無い時代に、どうやってあんな高い所まで丸太を引き上げたんだろうね。そもそもこれは何のために作られたんだろう?知りたくないかい?」
ちびちゃん「別に知りたくない。喉が渇いた。」
・・・・・・。
春風が吹き抜けてゆく。 -
市内に戻って昼食です。
駅前の「アウガ」(←津軽弁で「会おう」とか「集まろう」の意)というショッピングモールの、地下にある「三国」というお寿司屋さんです。
「うにマグロ丼」を頼みましたが、正直に言うと、うには平凡な味、周りのマグロが、圧倒的おいしさ! -
なので、正解は、ちびちゃんの頼んだこちら。
「鉄火丼」1600円なり!
ちびちゃんが、「酢飯もおいしいねー」などと言い出すので、「????」となる。私のは明らかに普通の白米だったから…。
帰りに尋ねてみたところ、うにには白米、鉄火には酢飯が合うので、使い分けているのだとのこと。
なんというこだわり。すばらしい! -
三国で貰った抽選券でくじを引いてみる。
ほとんどがハズレだったものの、なんと、ハズレには帆立の炭火焼がつくという。
今朝とれたばかりの小ぶりな帆立を、炭火であぶっていただく。
おいしい!
なにも味は加えていないとのことでしたが、絶妙な塩加減。
満腹なはずなのに、結局完食。
ハズレでこのおいしさ・・・青森最高!!! -
ここからは弘前市です。
弘前は素敵な洋館の多い街でもあります。
その一つ、旧弘前市立図書館。
裏手に廻ると、弘前市にあるすべての洋館のミニチュア模型があるではありませんか!
ドールハウスとか、そういう系に弱い私は大興奮。
「今まさに街を破壊せんとするゴジラ」ごっこをして、写真を撮りまくる、おばかな家族(笑) -
上の写真にも少し写っていますが、裏手にある旧東奥義塾外人教師館の中に、「サロン ド カフェ アンジュ」という、素敵なレストランがあります。
お昼をいただきましたが、おいしかったですよ。コーヒーもさすがのお味。
写真はちびちゃん絶賛の「ミートライス」。 -
弘前での宿泊は、「天然温泉 いわき桜の湯 ホテルドーミイン弘前」でした。
部屋は、禁煙和室。
このホテルとても良かったです。
もちろん、ビジネスホテルとしては、というかっこ付きですが、色々細かな気配りに溢れていて、かゆいところに手が届くという感じでした。
温泉もよかったです。
かなりお勧めです。 -
まとめです。
今回の旅は、花を存分に満喫し、おいしいものも食べて、本当に充実した旅でした。
改めて、桜って、やはり良いな!
桜の樹の下に集う人たちの顔は、皆、輝いていました。
花違いですが、これぞ桃源郷。
桜の樹さえあれば、地上にも楽園は誕生するのです。
本当に良い旅でした。
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この旅行記へのコメント (8)
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- zzr-cさん 2010/07/02 15:09:29
- はじめまして
- 白玉さま こんにちは!
zzr-cと申します。
2010年 青森・弘前 桜紀行見させていただきました。
ここの桜凄いですね!
余程沢山の桜がないとああはならないですよね?
お堀の上何だか本当に歩けそうです。
海鮮三昧ですね!
大間のまぐろうらやましいです。
その後も海鮮の色々なものが!
う〜ん、まいりました^^;
じぃ〜
- 白玉さん からの返信 2010/07/02 19:09:41
- RE: はじめまして
- zzr-cさんこんにちは。
書き込みありがとうございます。
また、私の拙い旅行記を読んでくださって、ありがとうございます。
> 海鮮三昧ですね!
> 大間のまぐろうらやましいです。
なにを、おっしゃいます、こちらこそ、zzr-cさんの、美しい「青」が溢れる素敵な旅行記、とてもうらやましく思いながら見ておりました。
また、新しいご家族が誕生になるとのこと、本当におめでとうございます。
これからも、素敵な旅行記、よろしくおねがいしますね。
白玉
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- むんさん 2010/05/29 13:18:29
- 桜満開の弘前公園!
- 白玉さん、こんにちは。
はじめまして。
桜満開の弘前公園〜とても綺麗ですね。
ちょうど桜吹雪の頃。
お堀に浮かぶ一面の桜の花びら〜見事ですね。
我が家が訪れたのはちょうど10年前のGW。
今年と同じようにGWに桜満開でした。
当時のことを思い出しながら、懐かしく拝見しました。
- 白玉さん からの返信 2010/05/29 21:31:24
- RE: 桜満開の弘前公園!
むんさんこんにちは。
書き込み、とても嬉しいです。
と、申しますのも・・・。
> 我が家が訪れたのはちょうど10年前のGW。
> 今年と同じようにGWに桜満開でした。
> 当時のことを思い出しながら、懐かしく拝見しました。
私も、むんさんの、弘前の旅行記を拝見しました。
その中で、一枚、気になる写真がっ!
郵便局の顔ハメ看板、もちろん我々も顔をはめて撮影しました(笑)。
しかし、我々が見たのは、郵便の紋付袴と、赤い振袖の姫の二体きりでした。
むんさんの写真の端に、もう一体、裃姿と思しきものが、ちらりと写っているのですが・・・。
真偽のほどはいかがでしょうか?
我々は三人家族なので、もうひとつあれば家族みんなでとれたのにねぇ・・・と話していたのです。
十年の間に「裃君」に何があったのか・・・よもや可燃ごみと化したのか・・・気になるところであります。
最後に、いつも仲良しファミリーのむんさん一家は、あこがれであり、我が家の未来予想図(?)でもあります。
長々と失礼いたしました。
- むんさん からの返信 2010/05/29 22:44:11
- RE: RE: 桜満開の弘前公園!
- 白玉さん、返信ありがとうございます!
とっても嬉しい言葉いただき感激です♪
顔はめ看板!
白玉さんもご家族もここで写真撮られたんですね〜。
10年経った今も残っているなんて、スゴイ!
それお聞きして、嬉しくなりました〜。
そして、横の裃の顔はめ看板!
これっ、大人が立ってぴったりのサイズで、家族3人一緒に
撮れるようになってました〜。
私も入って3人で撮ろうかなぁ〜なんて、思った記憶があります。
今はもうないんですか〜。これは残念です。
家族旅行〜我が家、そして私にとっての一番の宝物!
娘たちが大きくなっても、ずっと続けていきたいな〜と思っています。
いつかは3世代旅行!
運転は私がやってあげようと意欲満々です。(笑)
- 白玉さん からの返信 2010/05/30 17:18:46
- RE: 桜満開の弘前公園!
- むんさん、さっそくの返信、ありがとうございました。
ここしばらくの疑問が解明し、スッキリといたしました(笑)。
私は、いなくなった(笑)裃君にばかり、気を取られていましたが、よく考えると、二体が、十年間残っていることのほうがすごいですよね。
いったい、あの顔の円枠に、何組の家族が顔を入れたのか!
そして、その写真が、全国津々浦々にあるのですものね(笑)
本当にありがとうございました。
これからも素敵な旅行記、楽しみにしております。
-
- ドク金魚さん 2010/05/16 00:35:56
- お見事!!桃色絨毯 *~: ~*
- はじめまして 時折旅行記を拝見しているドク金魚です。
それにしても見事な桜ですね〜
白玉さんにもお子さんがいらっしゃる様ですね。
小学校就学前くらいでしょか?
わが娘 豆タンクは次期3歳ですが 川面?池でしょうか?に浮かぶ一面の
絨毯を見て感激しそうです。
本日は旧道庁にて家族で散策しましたが、池で甲羅干しするカメを片手に
豆タンクと撮影〜終了後解放すると、カメさん即効に池にポチャン!!
相当不快だったようです。
ピンクは心和み、ほのかなトキメキすら感じる不思議な色ですよね。
余談ですが、ピンクを国旗のベースにしている国は何処にも無いように
思えます。もったいない・・・。
ピンクに威厳無しなのか!? ドク金魚のボヤキでした
お邪魔しました^^〜♪
- 白玉さん からの返信 2010/05/16 21:52:33
- RE: お見事!!桃色絨毯 *~: ~*
- ドク金魚さん、こんばんは!
書き込みありがとうございました。
私も、時々旅行記を拝見させていただいております。
今回、改めて、過去の旅行記を拝見しました。
おじょうちゃん、可愛いいっ!
それに、お洋服や水着が、なんておしゃれっ!
とても参考になりました。
> ピンクは心和み、ほのかなトキメキすら感じる不思議な色ですよね。
> 余談ですが、ピンクを国旗のベースにしている国は何処にも無いように
> 思えます。もったいない・・・。
> ピンクに威厳無しなのか!? ドク金魚のボヤキでした
>
そうですね、実は今、ちびちゃんの「国旗図鑑」で確認をしましたが、ピンクは無いようですね(笑)。
これからも、楽しい旅行記と、おじょうちゃんの成長を、時折拝見させていただきます。
お互い、子育てがんばりましょう(笑)。
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