2007/09/15 - 2007/09/15
58位(同エリア324件中)
エンリケさん
ベルギー旅行3日目。
世界遺産の水の都ブルージュでの半日観光を終え、電車でゲント(ヘント)へ。
日本ではあまりメジャーな街ではありませんが、聖バーフ大聖堂やフランドル伯城、レイエ川沿いのギルドハウスの街並みなど見どころは多く、欧米からの観光客でにぎわっていました。
なお、この街は、スペインを“太陽の沈まない国”と呼ばしめ、ハプスブルク家の絶頂期を築いた神聖ローマ皇帝カール5世(スペイン王としてはカルロス1世)の出生地でもあります。
<旅程表>
2007年
9月13日(木)成田→ロンドン→ブリュッセル
9月14日(金)ブリュッセル
○9月15日(土)ブリュッセル→ブルージュ→ゲント→ブリュッセル
9月16日(日)ブリュッセル→アントワープ→ブリュッセル
9月17日(月)ブリュッセル→ケルン→ブリュッセル
9月18日(火)ブリュッセル→ロンドン→
9月19日(水)→成田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
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-
ブルージュから電車で1時間と経たずにゲント・シント・ピーテルズ駅に到着しました。
地図で見ると駅から街の中心地まではけっこう遠く、バスに乗ろうと探したのですが、バスが来る雰囲気もなく、結局歩くことにしました。
20分ほど歩いて目の前が開けてくると、そこには鐘楼がそびえていました。
これも世界遺産“ベルギーとフランスの鐘楼群”のひとつで、天を突き刺すような鋭い尖塔が特徴的です。
さすが世界遺産だけあって、その威風堂々たる姿は感動的で、歩いてきた疲れも吹き飛びました。 -
鐘楼から広場を挟んですぐ隣にはシント(聖)バーフ大聖堂が並んでいます。
こちらも鐘楼に負けず高い建物で、ゲントのシンボルのひとつです。 -
広場から鐘楼を眺めてみました。
鐘楼の下にあるのは15世紀に建てられラシャ取引所として使われた“繊維ホール”(ラーケンホール)で、こちらも鐘楼とセットで世界遺産に登録されています。
電線のようなものが横切っているのが残念ですが、それほど気にはなりません。
ちなみにベルギーではブリュッセルの中心街でも電線をよく見かけ、ヨーロッパの他の国ほど景観に気を使っていないような印象を受けました。
それでも、日本よりはずっと気をつかってるでしょうが。。
広場では何かイベントが行われるのか、台やテントが設置され、人が大勢集まっています。 -
(お決まりですが)鐘楼に登ってみました。
聖バーフ大聖堂はどんとそびえたっていて、存在感があります。
この大聖堂の中にはヤンとフーベルトのファン・アイク兄弟の祭壇画の傑作“神秘の子羊”(1432年)があり、鐘楼を降りた後に観賞しました。
“神秘の子羊”は奥の小さな部屋にあり、多くの観光客が所狭しとひしめきあい、食い入るようにじっと観賞しています。
自分も事前に写真では見ていたものの、その細かな描写に思ったより長く、30分以上も惹きつけられました。
撮影が禁止だったのが惜しまれますが、撮影が許可されていたら、逆に落ち着いてじっくりとは見られなかったでしょうね。 -
ホンモノは撮影禁止だったので、参考までに、徳島県鳴門市にある“大塚国際美術館”(ポカリスエットの大塚製薬グループの美術館)に展示されている“神秘の子羊”の原寸大の陶版複製画(2010年5月8日撮影)をどうぞ。
この美術館は大塚製薬グループの創業75周年事業として1998年に開設されたもので、古代ローマ時代から現代までの1000点以上の西洋名画の陶版複製が展示されており、日本にいながらヨーロッパの美術館にいるようなゴージャスな気分にさせてくれます。
ニセモノと分かっていながらも次から次へと現れる世界遺産級の名画に驚き、楽しめ(写真は撮り放題)、一見の価値はある美術館です。
【大塚国際美術館HP】
http://www.o-museum.or.jp/ -
(鐘楼からの眺めに戻って)
下の広場ではどうやらフォークダンスが行われているようです。
観光客は周りを円になって囲んで、暖かく見守っています。 -
聖バーフ大聖堂の反対側には聖ニコラス教会が後ろ姿を見せています。
その右側には、かわいらしい赤い屋根の建物が並ぶ旧市街が広がっています。
しかし、鐘楼、聖バーフ大聖堂、聖ニコラス教会と、街を象徴する高い建物が三つ近くにあるのも珍しいです。 -
鐘楼から少し歩いたところにあるフランドル伯の居城を訪れました。
フランドル伯アルザス家のフィリップが1180年に築いたものだそうです。
十字軍の時代、ヨーロッパの騎士団が膨張運動を行っていた時代ですね。
中には中世の武具や拷問器具などが展示されており、コワいもの好きの人も楽しめます。 -
フランドル伯城の塔からは市内が一望できます。
見張り台としても活躍したんでしょうね。
ここからだと、先ほどの聖ニコラス教会、鐘楼、聖バーフ大聖堂が並んでいるのがよくわかります。 -
レイエ川沿いに立ち並ぶギルドハウスも見えました。
水辺と調和した美しい街並みです。
観光客も大勢集まっています。
美しい場所には自然と多くの人が集まるものなのですね。 -
レイエ川沿いには人間の顔のようなかわいらしい窓をした建物もありました。
川沿いにはところどころに赤やピンクといった明るい色の花が飾られており、観光客を和ませます。
そういえばゲントは“花の都”とも言われているとか。 -
聖バーフ大聖堂のある広場に戻ってきました。
イベントはまだ続いており、今度は民族衣装を着たおじさんたちがパイプを吹いています。
テレビカメラによる撮影も行われており、周りは楽しい雰囲気に満ちていました。 -
聖バーフ大聖堂の裏へまわってみると、フーベルトとヤンの二人のファン・アイク兄弟の像がありました。
ちょっと分かりずらい場所にあり、見落としてしまうところでした。
大聖堂の外壁が修復中だったのが残念でしたが、“神秘の子羊”の作者のりりしい姿を撮ることができました。
この後、ゲントでの街歩きを終えてブリュッセルへ戻ります。
ゲントは半日もあれば見て回れる街ですが、聖バーフ大聖堂やフランドル伯城といった観光スポットのほかに、レイエ川沿いの街並みも美しく観光客でにぎわっており、想像以上に素晴らしい街でした。
一日いれば、レイエ川クルーズや夜景観賞など、また別の楽しみもあったのかなと思います。 -
ブリュッセルへ戻ってくると夕食の時間になっていました。
グランプラスの近くの店に入り、ベルギー料理のカルボナード(牛肉のビール煮込み)を注文しました。
やわらかくて美味しかったです。
ビールはトリプル・カルメリート。こちらも日本のビールではなかなか味わえない濃厚な風味があり、大満足です。
さすがは美食の国です。 -
酔いがまわってしばらくお店でぼんやりしていると、あたりがだんだん暗くなってきました。
夜に入る直前の、薄暮が美しい時間帯です。 -
この日の最後は昨日と同様、世界遺産グランプラスの夜景です。
相変わらず多くの人でにぎわっており、平和な気分にさせてくれます。
明日はベルギー第二の都市アントワープに向かい、ルーベンスの“あの”有名な絵を見てきます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- frau.himmelさん 2010/07/17 20:14:41
- コメントすばらしい!
- エンリケさん今晩は!
おとなりの旅行記からお訪ねいたしました。
ゲント、ホントにいいところでしたね。
エンリケさんの旅行記を見ていると、見逃したステキな場所がいくつもあり、
いったい私何をしていたのだか…(泣)
コメントも素晴らしいです。
私もコメントはできるだけつけるようにしていますが、
若い方と違って気の利いた文がなかなか出てきません。
これからも訪問させていただきますね。
frau.himmel
- エンリケさん からの返信 2010/07/18 23:16:12
- RE: コメントすばらしい!
- ご訪問ありがとうございます。
ドイツ語圏がお好きとのことですが、あの規律ある整然とした街並みは心も落ち着きますよね。食事もおいしいですし。
しかし2001年のスイス航空の破綻に遭遇されるとは、劇的な経験をお持ちで、旅行記を興味深く読ませていただきました。
また、ドイツの本当に小さな町にも訪問なさっているようで、たいへん参考になります。
わたしもまた訪問させていただきたいと思います。
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