2010/04/24 - 2010/04/24
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jilllucaさん
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さて、久々に小説の舞台に行ってきました。
今回ご紹介するのは中村 航さんの”あなたがここにいて欲しい”です。
東京の大学に通う主人公の吉田くんと、同じ研究室の舞子さんとの間の恋愛小説です。
この小説の何がいいかって、なんせ劇的な所が一つもない!!ところがいいです。物語はただたんたんと進みます。
そして、主人公・吉田くんの性格がとても控えめでいいのです。
例えば、ふとしたきっかけで研究室から一緒に帰ることが多くなった二人の関係について吉田くんが考えるシーンが文中にあります・・・
”珍しいパターンだな、と吉田くんは思っていた。こういうことは、今までの吉田くんには、あまり起こらないことだった。いや、全く起こらなかったと言ってもいい。
だから吉田くんに油断はなかった。勝手に舞い上がってはならない。舞子さんは世界に対して感じがいいわけで、僕に対して感じがいいわけではない。”
・・・なんだか、読んでて感情移入しやすかったです。
さて、この小説のメインの舞台は吉田くんと舞子さんの住む東京なのですが、あまり場所をイメージできる記述がありません。
そこで、今回は小説冒頭に書かれている吉田くん3年ぶりの帰郷シーンの舞台・小田原を歩いてみたいと思います。
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物語のスタートは小田原駅です。
東京の大学の研究室に通う主人公の吉田くんが3年ぶりに故郷に帰ってきました。
小田原駅には大きな小田原提灯が飾ってあります。 -
吉田くんは小田原に居るであろう幼馴染みの又野くんへのお土産に駅前の鈴廣で小田原名物の蒲鉾を購入します。
しかし、この帰郷で吉田くんは又野くんに会うことはできませんでした。
この時買った蒲鉾は、大学の研究室で、吉田くんが秘かに恋心を抱いている舞子さんと一緒に食べることになります、そしてその日、たまたま帰る方向が同じ二人は初めて一緒の電車で帰ります。
この日を吉田くんは”カマボコ記念日”と名付けました。 -
小田原は”提灯と蒲鉾の街”、しかし、吉田くんにとっては”ゾウとあんぱんの街”。
3年ぶりに帰郷した吉田くんは子供の頃によく食べていた”守谷のあんぱん”を買います。
僕も吉田くんをまねして守谷であんぱんを買ってみました、1つ140円でした。
後ほど食べましょう。 -
駅から西に10分ほど歩くと小田原城のお堀が見えてきました。
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まだ少しだけ桜の花が残っていました。
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城趾公園、吉田くんは中学、高校時代よく時間のある時にこの公園で時間を過ごしました。
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小田原城天守閣。
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そして、吉田くんの心の中の小田原城のイメージには常に一頭のゾウが住んでいます。
それがアジアゾウのウメ子、1947年生まれのゾウで、3歳の時に小田原にやってきて、昨年(2009年)9月に亡くなるまで60年もの間、小田原城趾公園にいて、多くの人に愛されたゾウです。
主のいなくなったゾウ舎が悲しいです。
作品中では、吉田くんはまだ元気だったウメ子と会うことができます。
”あなたがここにいて欲しい”というタイトルは、もちろん小田原にずっと居続けたウメ子の事も言い表しているそうです。 -
在りし日のウメ子です。
城址公園内のお土産屋さんに貼ってありました。 -
ウメ子が居なくなった今、小田原城趾公園に居る動物はお猿さんだけになってしまいました。
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僕も吉田くんをまねて、守谷のあんぱんを城趾公園で頂きました。
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この旅行記へのコメント (9)
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- 夏への扉さん 2010/05/10 23:18:56
- ウメコの写真発見
- ちっちさんの旅行記に、ウメコの姿ありました。
去年の6月撮影です。
http://4travel.jp/traveler/chicchi18/album/10346881/
なつ
- ちっちさん からの返信 2010/05/10 23:40:43
- ウメ子さん
- 夏さんに教えていただきました。
ウメ子さん、亡くなっていたのですね(T_T)
全然知りませんでした。
戦後まもなくからずっと小田原城にいたというのも。。
そうなんだぁ。(遠い目)
なんだか急に寂しくなってしまいました。
小田原城といえば可愛いゾウさん。
きっとみんなの心の中で生きていますよね。
ちっち
- jilllucaさん からの返信 2010/05/12 18:15:27
- RE: ウメコの写真発見
- 夏さん ちっちさん
こんばんわ〜。
お返事おそくなってすみません。
あのゾウさんはあの場所に60年も居たのですね〜、これってすごい事ですよね!!
建物や山河ならば60年ってスパンも分かりますけど、生き物ですもんね。
世代を越えて小田原のほとんどの人にとって”お城にゾウがいる”のは当たり前なんですよね・・・不思議ですね。
出来れば生前に会いたかったなぁ〜。
ジルルカ
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- べるつくさん 2010/04/27 08:52:27
- こちらは未読
- ジルルカさん、こんにちは。
おっ、ひさびさにこのシリーズ来ましたね!
自分は最近、一冊分なかなか作れないのでお散歩旅行記の中に1枚だけまぎれこませてみたりしています。
小田原が舞台ってちょっと珍しい感じですね。
ウメ子、去年亡くなっちゃったんですよね。何年か前に箱根に行くときに寄った際には健在だったので残念です。小説にも登場していたとは。
実在のパン屋さんが出てくるってのはいいですね。
それはとてもこのシリーズ心をかきたてられたことでしょう(笑)
べるつく
- jilllucaさん からの返信 2010/04/27 19:29:59
- RE: こちらは未読
- べるつくさん
こんばんわ。
> おっ、ひさびさにこのシリーズ来ましたね!
ええ、久々にちゃんと地名が出てて、しかも訪問したいな〜と思わせる小説に出会いました。
> 小田原が舞台ってちょっと珍しい感じですね。
> ウメ子、去年亡くなっちゃったんですよね。何年か前に箱根に行くときに寄った際には健在だったので残念です。小説にも登場していたとは。
主な話は東京なんですけど、冒頭が小田原なんですよ。
しかも、ウメ子が小説タイトルに係わる重要な位置を占めているので、亡くなったのが残念です・・・会いたかった。
> 実在のパン屋さんが出てくるってのはいいですね。
僕こし餡は苦手なんですけど、美味しかったですよ〜。
お近くお寄りの最は是非ご購入ください。
ジルルカ
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- 夏への扉さん 2010/04/24 20:25:25
- 小田原に行ったんですね!
- ジルルカさん、こんばんは、
今頃、Sさんと飲んでるころですね!
今日は、小説の旅行記作りに小田原に行ったんですか!
私も昨年4月に小田原城へ行き、記憶に新しく
本の冒頭はリアルにイメージしながら読んでいました。
本一冊がこの話と思ったていたのですが、半分で終わったので
あれ?と思いましたが、いい感じに、ほんわかと終わり、
読後感良かったです。
守谷のアンパンって本当にあるんですね。
味はどうでしたか?
餡はギッシリ詰まっていましたか?
カマボコ、この本では鈴廣でしたが、
私は’まるう’うの字の周りに○ のカマボコが好きです。
小田原は生で食べる竹輪も美味しいです。
では、あすたまにゃーな!
なつ
- jilllucaさん からの返信 2010/04/24 23:10:57
- RE: 小田原に行ったんですね!
- 夏さん
こんばんわ。
Sさんと鰻屋に行って、僕はほぼ2人前の特上鰻重を食べました・・・と言うか、あまりの多さに食べきれませんでした。
今はお腹がポンポコタヌキ状態です。
> 今日は、小説の旅行記作りに小田原に行ったんですか!
はい、本当は今回は伊豆だけにして、来月中旬の東京出張のついでに小田原寄ろうかと思ってたのですが、来月の出張がなくなりそうなので急遽、小田原も寄ってみました。
> 守谷のアンパンって本当にあるんですね。
> 味はどうでしたか?餡はギッシリ詰まっていましたか?
ありますよ〜、駅からお城の逆側に2分くらい歩いた所です。
僕が行ったのはお昼時だったので結構行列できてました。
僕はこし餡はあまり得意ではないのですが、出来たてのホコホコだったのでとても美味しかったですよ。もちろん餡はぎっしりでした。
> 小田原は生で食べる竹輪も美味しいです。
あっ、次行くときは是非試してみます。
ではでは。
ジルルカ
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- トラベルキューピーさん 2010/04/24 20:15:57
- 新たな旅のかたち
- ジルルカさん、
はじめまして。
お邪魔します^^
小説の舞台をお話の順を追って旅してみる、
登場人物と同じことをしてみる、
という新しい旅のかたちに目から鱗でした。
何度も訪れたことのある小田原の街ですが、
とても新鮮さを感じながら
旅行記を拝読させていただきました。
トラベルキューピー
- jilllucaさん からの返信 2010/04/24 23:02:59
- RE: 新たな旅のかたち
- トラベルキューピーさん、
こんばんわ、はじめまして。
> 小説の舞台をお話の順を追って旅してみる、登場人物と同じことをしてみる、という新しい旅のかたちに目から鱗でした。
ありがとうございます、そう言って頂けると嬉しいです。
映画やドラマのロケ地を歩くってのもいいですけど、好きになった小説の舞台を歩くってのもいいものですよ。
なにせ映画やドラマのロケ地は既に映像として見た場所なのに対して、小説の舞台はまだ見ぬ土地に行くわけですので。
過去にも5作品くらいの舞台歩いていますので、そちらも読んで頂ければうれしいです、いずれも超お薦めの小説です。
> 何度も訪れたことのある小田原の街ですが、とても新鮮さを感じながら
> 旅行記を拝読させていただきました。
実は、僕は小田原をじっくり歩いたのは今回が初めてでした。
しっとりしてていい街ですね!!
そしてゾウのウメ子に会えなかったのは残念でした、でも、あのお城のそばに60年もゾウが居たっていう不思議な事実の雰囲気を感じられて良かったと思います。
”あなたがここにいて欲しい”もいい小説なので是非読んでみてくださいね。
ジルルカ
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