2010/02/28 - 2010/03/04
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Alohamahaloさん
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突然のパリなのである。
パリ滞在(たかが4泊だが)にあたって、公なミッション(オーバーな)はあったのであるが、そこのところは別の機会に譲るとして、実は密かに裏ミッションもあったのである。
勿論、わたしにとってはこっちの方がはるかに大事。
大きな声では言えないが。
それは、遡ること数ヶ月前、4トラのブログで、スペンサーの『告別』を書いていた時のこと。行きがかり上、ヘミングウェイの「日はまた昇る」をウン十年ぶりに読み直すことになったのである。
あや~、「日はまた昇る」ってこんなストーリーでしたっけ?
ものすごい誤解をしていたようなのだ。
どうやら、「日はまた昇る」と「誰がために鐘は鳴る」と「キリマンジャロの雪」とを、ごっちゃにしていたようである。
どうすればごっちゃになるのか、というくらいヒドイ記憶力なのだが、これに映画の「慕情」さえ、一緒くたにしてしていたわけである。
で、襟を正して読んだわけですね。
ふうむ、このストーリー、そもそも鞄に広辞苑を突っ込んで(電子辞書など、影も形もない時代なのである)真面目にガッコと家を行き来する高校生になんて、わかりっこない話だわ。
そんなわけで、パリでの裏ミッションその(1)は、「日はまた昇る」の追体験なのです。
表紙の画像は、オルセー美術館
「日はまた昇る」の主な登場人物
ジェイク・バーンズ……アメリカの新聞社のパリ特派員
ヘミングウェイが自身を重ねていると思われる
ブレット・アシュレー…貴族と結婚していながらも恋に奔放なヒロイン
ロバート・コーン………一応作家で、ブレットの崇拝者
フランシス・クライン……コーンのガールフレンド、結婚を望んでいる
マイク・キャンベル…実家が裕福なスコットランド人でブレットの婚約者
ビル・ゴードン……………作家で、ジェイクとスペインに出かける
- 航空会社
- ユナイテッド航空
-
第一章では、語り手であり主人公でもあるジェイクのテニス仲間、ロバート・コーンが紹介されている。
コーンはプリンストン時代に、ボクシングのミドル級のチャンピオンだったこともある。バツイチで、元妻との間に3人の子供がいるという設定である。
裕福なユダヤ人の一族で、5万ドルの遺産の大半を使い果たし、現在は母親からの月に300ドルの送金でパリに暮らしている。1925年頃の300ドルである。
当時の1ドルは、2010年のバイイング・パワーに換算すると、およそ12.48ドルとのことで、300ドルは3,744ドルに相当する。
ドルとフレンチ・フランの関係は、今ひとつよくわからないが、ドルはかなり強かったのだろう。
1925年(要するに大正時代末期ね)の円とドルとの相場は、恐らく金本位制だったと思われる(守備範囲を超えているのでアヤシイ)ので、これまたよくわからない。
当時の1円は2ドル強だったらしい。300ドルということは、145円である。米価換算だと1円は現在の7,700円くらいらしい。ざっと計算すると111万円程度に相当しそうである。
これでは作家として活動しなくても十分暮らしていける。羨ましい話である。
画像は、アベニュー・モンテーニュにある『ラヴニュー』
ジェイクとコーン、そしてコーンのガールフレンド、フランシスが食事をしたことになっている。
L'Avenue
41, av Montaigne, 75008 Paris
URL: http://www.avenue-restaurant.com/ -
アメリカの新聞社のパリ特派員であるジェイクのオフィスは、オペラ座の近くにあるらしい。
仕事中のジェイクをコーンが訪れ、キャプシーヌ大通りの『カフェ・ナポリタン』に出かけている。(現在はない)
てなわけで、画像は、キャプシーヌ大通りの標識 -
コーンは先に帰り、ジェイクは歯並びの悪いお姉ちゃん(口を閉じていると美人)を拾って、『カフェ・ナポリタン』から馬車(おお!)に乗って、オペラ座通りからピラミッド通り、リヴォリ街の雑踏(物語上は夜なので、リヴォリ街のこのあたりが雑踏とは思えないのだが)を抜けている。
画像はリヴォリ街
リヴォリ街って、そう言えばアルセーヌ・ルパンの物語にもよく登場した通りでした。 -
馬車はセーヌ川を渡って(カルーゼル橋だと思われる)、左岸(サンジェルマン・デプレあたり)のサン・ペール通りに入り、レストランの前で停まったとしている。
レストランの名前は出ていないのだが、この通りにはヘミングウェイがパリ時代に行っていた『ミショー』というレストランがあるのである。
画像は、かなりボケていて申し訳ないのだが、ミショーがあった場所で、現在営業している、ル・コンプトワール・デ・サン・ペールというブラッセリー・バー
Le Comptoir des Saints-Peres(元のMichaud's)
29 rue des Saints-Peres, 75005 Paris -
そのサンジェルマンのレストランから、モンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通り(カルチェ・ラタン)のバル・ミュゼット(ダンスクラブのこと)に場所を移すと、ジェイクの友人たちがわんさかいて、そこには問題の人物、ブレット・アシュレーもいたのである。
画像は、モンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通りとパンテオンが交差する場所(ダンスクラブは現在はありません) -
勿論、ブレットの崇拝者であるロバート・コーンやフランシスもそこにいて、ブレットにしきりに話しかけるのだが、あっさり無視されている。
パンテオンまで行って、タクシーを捕まえようと提案するジェイクに、ブレットは隣の酒場で一杯やっている間に呼んでもらおうと言う。
かくして微妙な関係の二人はタクシーに乗り込むのである。
画像は、カルチェラタンにあるパンテオン
Le Pantheon
Place du Pantheon, 75005 Paris -
「ジェイクとブレットを乗せたタクシーは、サン・テティエンヌ・デュ・モン教会の裏手の薄暗い通りに出て」
画像は、サン・テティエンヌ・デュ・モン教会
Eglise Saint-Etienne-du-Mont
30 Rue Descartes, 75005 Paris -
「そこからアスファルトで舗装された道路を下って、コントレスカルプ広場に停まっているバスの脇を過ぎて」
これがコントレスカルプ広場
Place de la Contrescarpe, 75005 Paris -
「石畳のムフタール通りの方に折れた」
ジェイクとブレットは、タクシーの中では離れて座っていただが、石畳の坂道を下るうちに体が接近してしまうのである。
画像は、石畳(というか、レンガですね)のムフタール通り -
通りの店が営業しているライトの加減で、車内は明るくなったり暗くなったりするのである。
映像を思い浮かべてほしい。
なかなか期待感に満ち溢れた展開ではないか。
ゴブラン通りに出たときに明るくなってブレットの顔がはっきり見え、ジェイクはブレットにキスするのだが、ブレットは触らないでくれと言う。
この二人、愛し合っているのですが、一緒にはなれない事情があるのである。
タクシーはそのまま南に進み、モンスーリ公園の脇まで行っている。
画像は、ゴブラン通りとサン・マルセル通りとの交差点付近 -
ジェイクとブレットの事情をいうのは、ジェイクは第一次世界大戦中に看護婦をしていたブレットと出会い恋に落ちる。
ここまでは良いのだが、ジェイクは戦争で負傷してしまい、性的行為が不能になってしまうのである。
そして、ブレットはアシュレー卿という貴族と結婚する。
それだけがすべてではない、と言うだけなら簡単だが、愛し合っていればこその問題でもある。
はっきりと離別できるわけではなく、会わずにはいられない二人は、気の毒といえば気の毒である。
しかしまぁ、ヘミングウェイさんも、ものすごい場所を負傷させたものである。
で、『セレクト』にでも行こうということになって、モンスーリ公園あたりから、ラスパイユ通りを北に上がって、モンパルナスにタクシーを向けるのである。
画像は、モンパルナス大通りとラスパイユ通りの交差点付近 -
セレクトには、パンテオンのダンスクラブから流れてきていたブラドックス夫妻や、他にも大勢知り合いがいて、いつものように賑やかである。
Le Select
99 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris -
ここからの5ショットは、ジェイクがセレクトを出てから自宅に帰るまでの行程である。
「カフェ・ロトンドのテーブルの前を過ぎ、」
La Rotonde
105 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris
URL: http://www.rotondemontparnasse.com/ -
「向かいのカフェ・ドームの方を見渡した」
この3つのカフェ、住所からわかるように、非常に隣接している。
昼間の画像と夜の画像があるのは、このヴァヴァンの交差点(モンパルナス×ラスパイユ)から1〜2分の場所にホテルを取っていたから。
Le Dome
108 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris -
「モンパルナス大通りは閑散としてしており、ラヴィーニュも戸を閉ざしていた」
ラヴィーニュという店は現在はなく、同じ番地は、ラ・パドヴァというイタリアンレストランになっている、という情報もあったのだが、画像で見る限りそれらしい店はなかった。
M. Lavigne's Negre de Toulouse(元)
159 boulevard du Montparnasse, 75015 Paris -
ジェイクは、モンパルナス大通りをサン・ミシェル大通りに方向に歩いているのである。
そして、『クロズリー・デ・リラ(以下リラ)』の前にはテーブルが積み重ねられてあった、としている。
ということは、ピアノバーも終わってしまった時間なのだろうか?
とすれば、相当深夜である。
La Closerie des Lilas
171 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris
URL: http://www.closeriedeslilas.fr/ -
「マロニエの若葉に囲まれたネイ銅像の前を通り過ぎた」
ナポレオンの指揮官、ミシェル・ネイの銅像である。
画像の右側に『リラ』のグリーンのテントが見えている。
銅像を取り囲む木々がきっとマロニエなのだろう。
マロニエと言うと、非常にロマンティックな響きで、
いかにもパリ的なのだが、要するにトチノキである。
何だか急に身も蓋もなくなってしまう。
子供の頃は、マロニエというのは栗かと思っていました。
栗→マロン→マロニエ、という安直な連想である。
ジェイクのフラットは、このすぐ向かいのサン・ミシェル大通りの向かい側とされている。
残念ながら画像はない。
なんせ駆け足の取材である。 -
翌朝ジェイクは、サン・ミシェル大通りを歩いて、スフロ通りまでコーヒーとブリオッシュの朝食を取りに行っている。
サン・ミシェル大通りの店でコーヒーを飲みながら新聞を読み、ソルボンヌに通う学生の姿や電車を眺めながら、タバコをくゆらせているのである。
スフロ通りの画像は落としているのだが、こちらは、スフロから1ブロック先のクジャス通りとサン・ミシェル大通りの角付近。
惜しい所まで行っていたものである。 -
食事をい終えたジェイクは、バスに乗り、マドレーヌ寺院まで行っている。
つまり、この時代、馬車と電車(トロリーかしらん?)とタクシーとバスがあったわけですね。 -
マドレーヌ寺院からは、キャプシーヌ大通りをオペラ座まで歩き、オフィスに出勤している。
出勤といっても、一人オフィスのようなので、時間に関する大きな制約はなさそうであるが。
画像は、ジェイクが歩いたキャプシーヌ大通りにあるカフェ・オリンピア(赤いキャノピーの店)
Cafe de l'Olympia
2 Boulevard de la Madeleine, 75009 Paris -
オフィスでフランスの朝刊に目を通し、タイプ仕事を片付け、11時になるとタクシーで、ケー・ドルセーの外務省に出かけている。
真面目にお仕事をしているようである。
画像は、アンヴァリッド駅からすぐのところにある外務省の建物 -
オフィスに戻ると、ロバート・コーンが待っていたのである。
(こいつはよくよく暇なヤツだ)
ランチを取りに、ウェッツェルというドイツ料理のレストランに行き、ブレット・アシュレーにご執心のコーンは、ジェイクからブレットの情報を得ようとするのである。
ブレットは、アシュレー卿とは離婚手続きの最中で、離婚後はスコットランド人の遊び人(実家は金持ちなのだが、本人は禁治産者でもある)と再婚することになっているのである。
食後にジェイクとコーンは歩いて『カフェ・ド・ラペ』にコーヒーを飲みに行っている。
Cafe de la Paix
5 Place de l'Opera, 75009 Paris
URL: http://www.cafedelapaix.fr/ -
ジェイクは夕方の5時にクリヨンでブレットを待っていたのだが、ブレットは現れない。
彼女がなかなか来ないから、ジェイクはそこで手紙を何通か書くのだが、
『あまり出来の良い手紙ではなかったが、”クリヨン”の便箋がそれを補ってくれるのでは、と思った』としている。
このユーモアのセンス、好きですね。
セキュリティがしっかりしていて、ティールームでお茶を飲む時間もなかったので、外からの画像
Hotel de Crillon
10 Place de la Concorde, 75008 Paris
URL: http://www.crillon.com/ -
1時間半ほど待ったジェイクは、あきらめてタクシーでセレクトに向かうことにする。
セーヌ川を渡るとき、空の艀が繋がって、流れを下っているのが見えたとしてる。
川の眺めは美しく、パリの橋を渡るときはいつも気分がいいのだそうだ。
今どき、荷物を運搬する艀はほとんど使われてなく(確認したわけではないが、おそらくそうだろうと思う)、セーヌ川に連なるのはバトーである。
これはポン・ヌフのあたり -
タクシーはラスパイユ大通りに入り、ジェイクはシートに深く背をもたれて、この通りをやり過ごそうとしている。
ラスパイユ大通りが嫌いなのである。
歩くのは構わないが、車で通ると退屈で憂鬱になるのだそうだ。
バスに乗って、何度もラスパイユ大通りは通ったのであるが、そんなにイヤな通りとは思えませんが。
画像は、ラスパイユ大通りで、サークルの向こうがフルーリュス通り -
タクシーは『ロトンド』の前で停まった。
ジェイク曰く、右岸でタクシーを拾って、モンパルナスのどのカフェの名前を言おうと、『ロトンド』の前で停められるはずだ、と。
『ロトンド』の侘しいテーブルの前を過ぎて、『セレクト』に向かいジェイクは、10年後には『ドーム』で停められるだろうと予測している。
しかしながら85年後の今年(2010年)、『ロトンド』も『ドーム』も『セレクト』も健在である。
画像はロトンダの前の交差点、そして黄色いMの字の右側のグリーンのライトのところがセレクト -
セレクトの外のテーブルで、知り合いのハーヴィー・ストーンと話していると、ロバート・コーンがやってくるのである。
まったくのところ、電話で連絡を取っているわけでもあるまいのに、よくもまぁ≪出くわす≫ものである。
ストーンが去ると、ジェイクはコーンにリラに行かないかと誘うのだが、コーンはフランシスと待ち合わせがあると言う。
で、やって来たフランシスは、ジェイクに話したいことがあるといい、コーンを残したままドームに行くのである。
画像は、食後のコーヒーを飲みに行ったドームの店内のご様子。
実はけっこう夜中なのである。 -
フランシスの話したいという事とは、コーンとの別れ話だった。
2年半付き合ったあげく、コーンは結婚はできないと言うのである。
それから二人はコーンの待つセレクトに戻るのだが、フランシスはコーンに愚痴ともつかぬ言いがかりを付けはじめ、コーンは蒼白になりながらも黙って耐えているのである。
うんざりしたジェイクは裏口から店を出て、タクシーで自分のフラットに戻ることにした。
ラスパイユ大通りでタクシーを拾ったとしているが、モンパルナス大通りをポール・ロワイヤルの方向に向かったはずである。
画像は、モンパルナス大通りのバス停(バスストップは中央分離帯にある)、ジェイクのフラットは画像の手前方面 -
ジェイクが部屋にいると、ブレットとミッピポポラス伯爵が現れる。
ブレットはクリヨンで会う約束を憶えていないのである。
このあたりが、恋愛の達人、魔性の女のゆえんである。
しばらくの間、伯爵を追い払おうと、ブレットの提案でシャンパンを買いに行かされた伯爵が戻ってくる。
知り合いがやっているブドウ園の銘柄で、ブレットが「ヴーヴ・クリコ?」と聞くと、伯爵は「マムズ」と答えている。
マムズは、スペンサー(ボストンの私立探偵)を食事に招いたときに、スーザン(後にスペンサーの恋人)が冷蔵庫に用意していた銘柄でもある。
画像はマムズのシャンパン
伯爵は、マグナムボトルから飲むのが趣味で、その方が質もいいだが、それだと冷やすのが骨だと言っている -
3人でシャンパンを3本空け、ブーローニュの森のレストランに食事に出かけ、その後モンマルトルの『ゼリ』というジャズバーのようなところに行っている。
3本のシャンパンで驚いてはいけない。
マドリードでは、ジェイクはブレットと二人でランチにリオハを3本やっつけているのだから。
この店で一番古いブランデーを持ってきてくれと言い、それは1811年物だった。114年物である。
きっと美味しいに違いない。
一度シカゴの酒屋で100年物のアルマニャックを試飲したことがあるのだが、お酒はさして首尾範囲ではないわたしにも、十分に美味しいと感じられた。
それなりに高価だが、ロマネ・コンティを買うより分がいいと思う。
で、『ゼリ』はウェブサーチを駆使しても見つからず、あいにくモンマルトル方面には行かなかったので、画像はノートルダム寺院から見たモンマルトルの丘 -
ブレットはサン・セバスチャンに出かけ、コーンも留守で、ジェイクの元にビル・ゴードンが訪ねて来る。
パンプローナの牛追いのフィエスタに一緒に行く約束をしているのである。
ビル・ゴードンがいったんウィーンに行き、そこから戻ってきて、二人は歩いてサンルイ島にディナーに出かけるつもりが、途中でタクシーに乗ったブレットに会ってしまう。
まったく小説というやつは、物事が都合よく展開するものである。
そんなわけで、ブレットのタクシーに乗り込んで、ブレットの提案でリラに行ってしまう。 -
ブレットは婚約者のマイク・キャンベルが、今夜パリに戻ってくるので10時頃にセレクトで、と言い残して去り、ジェイクとビル・ゴードンは結局タクシーでサンルイ島に行くことになるのである。
サンルイ島では、マダム・ルコントのレストランでロースト・チキンとアップルパイを取っている。
マダム・ルコントの店はウェブサーチでは引っかかって来ない。
島の奥側ということになっていて、食後にケー・ドルレアンを散歩している。
画像は、サンルイ島ケー・ドルレアンから見たセーヌ川とトゥールネル橋 -
このトゥールネル橋(当時は木製)を左岸に渡り、橋の途中でシテ島のノートルダム寺院を眺めている。
画像はドゥブル橋からのノートルダム寺院 -
ジェイクとビルは左岸に戻り、カーディナル・ルモアーヌ通りの坂道を、コントレスカルプ広場に向かう。
広場では、『ネグル・ジョワイユー』の戸口から音楽が聞こえ、『カフェ・デ・ザマトゥール』の窓ごしには長いカウンターがある。
上の画像は、ネグル・ジョワイユー、当時のミュージッククラブである。
店名の下の絵は、マダム・デュ・バリー(ルイ15世のお気に入り)と、彼女の世話係だったベンガル人の奴隷Zamorを描いているとされている。
マダム・デュ・バリーは、この少年に適切な教育を受けさせたということであるが、Zamorはマダムの陽気な浮ついた態度を毛嫌いしていたとも言われている。
よって、革命時に告発したのだとか、ものすごいものだと、この建物で二人の間にアフェアーがあって、Zamorはギロチンにかけられたというようなものさえある。
これは嘘っぱちだと思う。
Zamorはマダムより長生きしているのだから。
ちなみにNegre Joyeuxとは、幸福な黒人という意味。
Au Negre Joyeux
12 Place de la Contrescarpe, 75005 Paris
下の画像は、現在はカフェ・デルマになっているかつてのカフェ・デ・ザマトゥール
Cafe Delmas(旧:Cafe des Amateurs)
2 Place de la Contrescarpe, 75005 Paris
実を言うと、cafe La Chope になっているという説もあるのである。
しかしながら、両方とも同じ番地なのである。
ともかく、撮ってきた画像は、カフェ・デルマのもの -
コントレスカルプ広場からは、ムフタール通りを南に取り、150メートルほど南のポ・ド・フェール通りに出て、そこからサン・ジャック通り、ポール・ロワイヤル通り(モンパルナス大通り)に出て、ブレットと婚約者のマイク・キャンベルがいるセレクトへ、という道順である。
画像は、ムフタール通りとポ・ド・フェール通りの角
ポ・ド・フェール通りは、かなり狭い道なのだが、両側にレストランがたくさんある。 -
翌日、バスク地方のアンダイエ(サン・セバスチャンの近く)からロバート・コーンの手紙が届き、ジェイクは6月25日にパリを発つのでバイヨンヌで待ち合わせよう、という返事を書いている。
夕方にブレットとマイクに会いにセレクトに行くのだが、二人はいなくてディンゴのバーカウンターで見つけるのである。
実に狭い世界である。
マイクを床屋に行かせると、ブレットはコーンもパンプローナに来るのかと問う。
そうだとジェイクが答えると、ブレットは、彼にとっては堪えるのではないか、サン・セバスチャンに一緒に行った相手はコーンなのだから、というのである。
つまり、ブレットはマイク共々パンプローナ旅行に参加するのだから酷だろう、というわけである。
ロバート・コーンはへっちゃらみたいだけど。(打たれ強いやつである)
ドランブル通りのディンゴ・バーは、現在はなく、L'Auberge de Veniseというイタリアンレストランになっている。撮影時は外壁工事中のようである
Dingo Bar(現:L'Auberge de Venise)
10 rue Delambre 75014 Paris -
6月25日(土曜日ということらしい)、ジェイクとビル・ゴードンは、オルセー駅から朝の列車に乗っている。
画像は、オルセー美術館
パリ万国博覧会に合わせ1900年5月に完成した、パリ・オルレアン鉄道のターミナル駅(ガール・ドルセー)は、スペインやポルトガルへ向かうシュド・エクスプレスなどの国際列車が発車していた。
美術館になったのは1986年。
列車はトゥール、ボルドーに停車し、バイヨンヌで下車するとロバート・コーンが待っていた。
これから国境を越えて、ブルゲーテで釣りをして、牛追い祭りの見物にパンプローナ行くのである。
というわけで、パリ編はここで終了。
パンプローナ編を書くためにはスペインに飛ばなくてはならないのであるが、予定は一向にない。
残念なことである。
パンプローナ、行ってみたいな、サンフェルミンのお祭り見物に。
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