2010/02/02 - 2010/02/02
306位(同エリア577件中)
柳田三角之進さん
- 柳田三角之進さんTOP
- 旅行記9冊
- クチコミ2件
- Q&A回答14件
- 22,760アクセス
- フォロワー2人
1月27日から2月6日で春節間際の台湾をゆっくり周遊してまいりました。
旅の目的は温泉。台湾にはあの狭い国土にたくさんの温泉があります。それのどれもとても個性的な泉質なので、それを巡ってみる事にしました。
だけど、温泉意外にも楽しいことがたくさんあって結局何でもの旅になっちゃいました。
1月27日 台北
1月28日 台北→礁渓温泉→瑞穂温泉
1月29日 瑞穂温泉→台東→知本温泉
1月30日 知本温泉→高雄→台南
1月31日 台南
2月1日 台南→台北(陽明山温泉・北投温泉)
2月2日 台北→金山温泉・基隆
2月3日 台北
2月4日 台北→烏来温泉
2月5日 台北
2月6日 北投温泉→帰国
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- エバー航空
PR
-
今日は海が見える温泉に入りたくて、金山温泉に出かけることにしました。
行き方は、MRT劍潭駅から少し北へいったところにあるバス停から、皇家客運という会社の金山行きバスに乗り込みます。このバスは台北駅近くの公園路が始発なので、確実に乗るにはそちらからのほうが分りやすいかも。一時間に一本バスはありますが、HPやバス停に出ている出発時間が公園路からの時刻しかないので、劍潭駅に何時にバスが来るのかは、あくまで予想で待たなきゃいけない。なんとなくあたりをつけて、15分ほどバス停で待っていたらバスが来ました!
バスはまずは陽明山を目指して士林、天母を登っていきます。今日は天気が悪く、雲が低く垂れ込め霧も深く、天母のあたりからすでに視界が悪くなってきました。そして陽明山を過ぎるあたりからはまったく前方が見えないんですけど!!日本だったら絶対濃霧により通行止めになるレベルだけれど、私の乗ったバスの運ちゃんは、多少徐行はするが客のおばちゃんらと談笑する余裕まで見せてぐんぐん走っていく。どこでカーブがあるかもよく分らない視界で、対向車もいつ飛び出してくるか分らないというのに・・・。本当に怖かった!!1時間40分ぐらい走り、もうすぐ金山の町というあたりまで高度が下がったあたりで、やっと霧が晴れてきました。生きてたどり着けてよかったです。
もうすぐお昼です。金包里老街といわれる、古くから栄えた通りを歩きましょう。レンガつくりの商店街が旅情を誘う。 -
こういう風情が大好きなんです。清朝の時代からの町並みなんですぞ。
-
事務所として使っているのかな?木の長椅子が良いっす!!
-
通りは、金山の特産を売るお土産屋さんと、食堂がズラッと並んでいます。市場もあるし、こじんまりとしてとってもいい雰囲気です。
ここには、廟の境内で商売をしている有名な食堂があります。境内に厨房があり、そこで名物の鴨肉の塩茹でや、各種炒め物でガンガン作ります。そして出来上がった料理は、客が自分で厨房から少し離れた食堂に運び食べるのです。私も食べたい!と思っていろいろ見てたんですが、一皿の量がとても多く、鴨肉だけでも一人じゃ食べきれない・・・。ここは最低3人はいないと利用出来そうにありません。一人旅の悲哀はこの一点ですな。
お店と、通りの様子の動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=LY9_QOAHeMU -
通りに隣接する市場のすぐ近くにあった、客が引きもきらない食堂があったので、ここでお昼にしました。
辛いたれが決め手の鶏のぶつ切りに、春陽湯麺です。両方ともとっても美味しかった。辛いたれをつけるか?と店の主人が私に聞いてくれたんですが、私の返答がよく分らなかったようで、たまたま店に来ていた日本語が分る台湾人のおじさんに通訳を要請。なんていうグッドタイミング。お二人の親切が嬉しかった。 -
腹がいっぱいになったところで、次はもちろん温泉ですな。老街の裏手にはさっそく「金泉浴池」があります。源泉を保証すると書いてありますね。お湯に自信のあるところと見ました。このすぐ近くには、金山公共浴室があるんですが、そこは休み時間だった。朝と、夕方からしか開いてません。
-
入ろうか迷ったんですが、まずは大本命のところに行こうと考え直し、写真だけ撮ってきました。
鉄を含むここのお湯は、空気に触れると酸化して黄金色になるんだそうです。筋肉痛や関節炎に効果あり。 -
老街から水尾港方面に歩いていく。とちゅう、日本家屋?的な屋根を見ながら歩くこと15分ばかり。
-
周りに何にもない道端に、「旧金山総督温泉」なる立派な建物が現れます。ここがお目当ての海が見える温泉です。
ここは個室風呂と海が見える露天風呂が選べるのですが、もちろん露天風呂をチョイス。泉質にこだわるなら源泉が出る個室風呂がいいのですが、そろそろ眺め重視のお風呂に入りたい。タオル付きで300元。ちょっと高いですが、この建物はだいぶ荒れ果てていたのをお金を出して修復したらしいので、まあ仕方ないかな。日本統治時代に開発し、総督ら政府高官が何度も通った良泉だとか。
http://www.tabitabi-taipei.com/more/2005/1221/ -
4階が、男女に分かれた露天風呂でございます。鉄と塩分を含んだ温泉は、酸化して鉄錆び色になっております。
屋根のかかっている熱湯と、オープンなぬる湯、それと水風呂に分かれています。海が見えるといっても、女湯からは、身を乗り出さないと見えません。この店のパンフでも、女の人が海をのんびり見ている写真が掲載されていますが、あれは嘘なんですね・・・。
お風呂の様子です。誰もいないうちに撮りました。
http://www.youtube.com/watch?v=vZmwAlqqB_M -
この日は小雨が降る肌寒い天気だったので、ぬる湯は本当にぬるい。私はこの屋根のある43度ぐらいあるお風呂にずっと入っていました。ちょっとつるっとする良い温泉でした。下手に熱る過ぎることもなく、適度に気持ち良い。なんていっても開放的で、清潔だしね。
ここでもシャワーキャップは必須です。係りのお姉さんが、笑顔でキャップをくださいます。一度どこかでキャップを貰えば、後は使い回しが出来るので、ぜひ貰いましょう。ティーバッグですが、温かいお茶もお風呂に入りながら飲めるのがさらに良い。お酒はだめよ。水分補給をしつつだいぶ入ってました。 -
せっかく金山まで来たんだから、もう一箇所は入らなきゃと、やっと建物を出てふと前を見ると、旧総督温泉の向かいに豊漁社区温泉浴室という、公共の温泉を見つけたぞ。朝は4時から8時まで、夕方4時から8時までというまったく地元のためだけに存在する温泉だ。猟師さんなんかが入るの可能。(笑)
-
当然、真昼間の今はやってないわけで、ドアに手をかけると開いているので中を覗くとこんな感じになってました。脱衣スペースと浴室に境がない古いスタイルです。入りたかったなあ。
ちなみにただで入れますよ。 -
とぼとぼと金包里老街まで戻り、さらに基隆方面に10分ほど歩くと、金山温泉郷の中の加投地区というところに出る。ここは、また違う泉質のお湯が出る施設が固まる一帯になっている。ここにも、加投社区公共温泉浴室なるもを発見。対になって書いてある文句が乙じゃないですか。
この看板の地下に浴室はあります。恐る恐る入ってみると、湿って薄暗い空間におばさんが沢山。ものすごくディープな空気に、硫黄とそれ以外の匂いがこもってさすがの私も入る気がうせてこそこそ出てきてしまった。 -
しかし、泉質は個性がありそうなのでどこかで入りたいなあと、ふと隣を見ると個室風呂を貸し出す施設を発見。「大埔硫磺泉泡湯」ものの本によると泉質はすこぶる良いらしい。写真を見ると、つぶれかけの立体駐車場みたいですね。
-
150元払って、1時間お風呂をお借りします。
ヒノキ?で出来た木製風呂しかない2坪ぐらいのスペースに、熱湯が吹き出るので部屋がサウナ状態。ひー!
空気と水に触れて微妙に白濁するお湯に入ってみると、酸性湯でよく感じるシャッキリ感。なめてみるとだいぶすっぱい。そして硫黄の香り。こら効きまっせ。
44度ぐらいのキリキリ熱いお湯にたっぷり浸かり、汗がダクダクですが、あまりぐったりすることはなく次の行動に速やかに移れるのがいい。 -
もう夕方だし、これからどうしよう。ただ台北にバスで戻るのもつまらないので、基隆で夕飯を食べて帰ろう。
目の前のバス停を通る基隆客運に乗って、基隆を目指す。途中野柳などの観光地や海をかすめ、走ること45分ばかし、もう10年以上後無沙汰だった基隆に到着。
まるでハリウッドみたいな白い文字が迎えてくれる。 -
基隆といえば、港町。港といえば海鮮。一人ぼっちの私では豪勢な海鮮料理専門店には行けない。が、そんな人にもちゃんと対応してくれるのがわがままを許す国台湾。基隆で有名な夜市、「廟口夜市」に行けば一人でも気軽に海老だの蟹だのが食べれてしまうのだ。
この店は蟹肉と海草などのとろみスープの店。羹と書いてあったら、とろみスープだなと思ってください。 -
これがそれ。蟹の風味が漂う、日本人ならまったく抵抗なく飲めるスープ。ちょっとかに風味は薄め?
-
うわあ。これらの食材を、屋台の後ろにある食堂の厨房で料理してくれるシステム。蒸すなり焼くなり好きにしろってな感じ。ここだけは一人で来たくないスポットの一つであります。
-
蟹!!
何で大枚をはたいて食べなかったんだろう。先の旅を考えてお金をセーブしてしまった自分が憎い! -
これは、渡り蟹風の蟹を二つに切って、衣をつけて唐揚げにしたもの。スパイスが効いて美味しい・・。が、この店のはスパイスが蟹の味を消してしまった。でも沢山あるから、次々しゃぶりつけ!
-
さらに、生煎包(鉄板で焼き色をつける肉まん)や、インド人が作ってるミルクティなどを飲んで、夜市を後にした。はあ、団扇海老食べればよかった・・・。
基隆駅近くまで戻ってくると、いかにも港町!!っていう建物が建っている。小林旭が、宍戸錠が、金子信雄がいそうな感じ。同じ港町横浜出身としては、なんとも落ち着くんだよね。横浜の港が開いて、続いて台湾の港が日本人によって整備されていく。似た空気が流れるのも不思議はないかも。 -
戦後までは日本軍が駐留した軍港として栄えた基隆。ここから日本への引き上げ船が出たんだねえ。
私はここから汽車に乗って、台北に引き上げます。普通列車に乗って1時間はかからなかったような。車内でやけに良い匂いがすると思ったら、外帯してきたらしいご飯とおかずを、思いっきり食べてるおばさんがいた。家まで待てないの? -
九時過ぎに宿に戻ってきたけど、まだ寝るには惜しいので、新北投温泉まで軽く散歩。北投の駅からも15分ほどで着いてしまうのだ。そこから、温泉の川をさかのぼると古典的な日帰り温泉「龍泉温泉浴室」がある。ここは個室だけ。でもラジウムを含む強烈な泉質でお湯の醍醐味は味わえる。古そうだけれど、改装してあまり経っていないはずだからいいかもしれない。泉質が余りに強烈で、一人で入ってもしもの事があってはいけないのか、入浴は二人からになってるよう。
-
こちらもそうだろう。「新北投温泉浴室」
-
景泉浴室
-
ちなみに、地獄谷から流れる湯の川の下流は、各温泉施設から流れる排水ですから、いくら湯気が出てるからって足湯をしないように。地獄谷のすぐそばに足湯スペースがあるのでそこでね。たまに間違えて入っている馬鹿っプル多し。
もうすっかり夜も更けた。三兄弟豆花という有名チェーン店の花生豆花を買って帰る。味は、ぼんやりしてるけど量が多い。せっかく本店がある基隆にいたんだからそっちで食べればよかった。
今夜もまた月光荘の新鮮温泉に入って寝ましょう。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (1)
-
- taotailangさん 2011/11/27 08:18:06
- 参考になりました。
- 台湾の温泉が大好きで、金山温泉にも行ってみたいと思っていました。
台北近郊の温泉情報を探していたので、とても参考になりました。
やはり裸で入れる温泉が一番ですよね。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
柳田三角之進さんの関連旅行記
その他の観光地(台湾) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
1
28