2009/12/28 - 2010/01/05
477位(同エリア708件中)
ちゃおさん
話しは前後するが、このドウモ広場を去る直前に入った、ピサの大聖堂「Duomo」に触れておかねばならない。
斜塔に登るには1時間以上も待つ必要があり、ミラノまで戻ることを考えると、とてもそんな悠長なことは出来なかったが、この大聖堂は、いつでも誰でも自由に入ることができた。
人の背丈の何倍もある大きな木製のドアを開けて中に入ると、最初に飛び込んできたのは、色鮮やかなステンドグラスの光りだった。
天井の高いドームの上から下まで何10色の色取り取りのガラスでちりばめられた明り取りは、全くの万華鏡の世界。キリストにまつわる史実を模様化しているが、なんとも言えない配色である。神々しい、という言葉がぴったりの内陣だった。
薄暗い中、目が慣れて来ると四周の壁面には大きな宗教画が幾つも掲げられている。又、その前には、大理石の超克像、ブロンズ像。この寺院が1000年の歴史を有し、今でも人々の信仰の対象になっていることは、中に入って、又更に認識するものだった。
撮影可とのことで、観光客はあちこちでフラッシュをたいている。その光りの中に一瞬浮かび上がる、人々の神に対する信仰の深さ。日本人が京都、奈良の史跡を回り、やや信仰心に芽生えることもあるが、カソリックの多いイタリアに於いては、その比ではない。
人々は、それ等巨大な宗教画の前で半ばひざまづき、祈りを捧げ、或いは何事がつぶやいている。多分、それは1000年、500年前と変わらぬ姿かも知れない。
この天井の高いドームからぶら下げられて揺れる鐘を見て、ガリレオは振り子の原理を発見し、後に振り子時計も発明したと言われる。いや、それ以前にコペルニクスに続き「地動説」を唱え、一旦は宗教裁判にかけられそうにもなった。
この1000年の歴史を有する薄暗い内陣。強い精神性が凝縮されたものであったが、時間もなく足早に駆け巡ることとなった。少なくとも今、残された写真で、思い出すしかなかった。
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