2008/10/04 - 2008/10/14
25位(同エリア44件中)
コヨーテさん
期間 : 2008年10月04日〜2008年10月14日
内容 : ホーランド・アメリカのマースダムでのクルーズ記。
<スケジュール>
10/04(土) モントリオール
10/05(日) ケベックシティ
10/06(月) 航海日
10/07(火) プリンスエドワード島 シャーロットタウン
10/08(水) ノバスコシア州 シドニー
10/09(木) ノバスコシア州 ハリファックス
10/10(金) アメリカ・メイン州 バーハーバー
10/11(土) 航海日
10/12(日) 航海日
10/13(月) 航海日
10/14(火) フロリダ州フォートローダーデール
- 交通手段
- 船
- 航空会社
- アメリカン航空
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-
クルーズ6日目はカナダのノバスコシア州ハリファックスへ寄港。当初、ハリファックスではレンタカーを借りてドライブをする予定だったけれど、前日から母が体調を崩しかけたためにレンタカーをキャンセルし、母の体調を見ながら行動することにした。
まず向かった先は、港から歩いて15分ほどのところにある「大西洋海洋博物館」
海洋史に関する展示物があるMaritime Museum。海が大好きな私は結構この手の博物館が好きで、以前西オーストラリアに行ったときにも独りでかなりの時間をフリーマントルの Maritime Museumで過ごしたことがある。
ここの博物館は観光客が多く訪れる。というのも、ここにはアノ有名なタイタニック関連の展示物が多くあるからである。
ハリファックスはかつて北米の重要な港湾都市だったという。1912年4月14日、タイタニックがあの事故を起こした時、現場から近いこともあって、事故の報告がまずこの町に連絡が入り町の船や船員たちがこの港から救助に向かった。そして次々に運ばれるタイタニックの乗客たち。それは救助された人たちでなく、遺体・・・この町に運ばれた遺体は202体。
そんな歴史から、ここの博物館にはタイタニック関連の特別展示場がある。
(街中にはこのタイタニックの事故で亡くなられた方たちのお墓もある) -
博物館内ではタイタニックの遺留品や、当時のデッキを再現したものや写真が展示されている。タイタニックの船内の様子は映画「タイタニック」でかなり忠実に再現されていると以前聞いたことがあったが、ここに展示されている写真や引き上げられた船内の装飾品、及び個人の所有物などからも、映画の通りの豪華な船旅の様子がうかがい知れる。
100年も前なのに今よりも豪華な内装は、当時の船旅が上流階級の人にだけ与えられた贅沢なものだったことがよくわかる。以前、横浜港に係留されている氷川丸を見学した際にも感じたが、当時の一等船室や一等の人たちが利用できる設備は今以上に豪華絢爛だった印象を受けた。
その一方で展示物からは悲劇の事故の様子が伺える。私たち自身クルーズ中ということもあり、そのときの状況をつい想像してしまう。もし私達の船が・・・そんなことまで想像してしまう。 -
このハリファックスという町は、タイタニックの悲劇を共有してしまった町だけど、その5年後の1917年に、この町が直接被害を受ける大きなことがあった。ハリファックス湾に入ってくる船が、互いに進路を譲らず衝突。その一方の船が、砲弾やトリニトロトルエンを積んでいた。
港には船の衝突を見る野次馬でいっぱいだったという。そのときに大爆発が起こったのだ。この爆発の衝撃はすさまじいものだったようで、海岸沿いの建物が吹き飛ばされ港に集まった人や港で働く人たちも巻き添えに。。。即死者2300人以上、負傷者が9000人以上という大惨事。この模様が博物館の中のシアターで上映されていた。
博物館を出たときは、なんとも言えない複雑な気持ちになった。楽しんでいるクルーズだけど、いつどんな形で事故が起きるかわからない。船、そして海上という状況で、何かあって無事である可能性は??昔から海が好きでそれなりに海の怖さも知っている。だけどそれ以上に海の素晴らしさも知っている。事故なんか船じゃなくても、飛行機だって車だって、どこでも起こりえるんだから・・・と自分に言い聞かせる一方で、安全に楽しくクルーズできていることをありがたく感じなければいけないと改めて思った。
http://coyote2009.blogspot.com/2009/07/blog-post_03.html -
ハリファックスは港の直ぐそばに丘があり、港に向けて緩やかなスロープで繋がっている。タイタニックの展示物があった海洋博物館から、のんびり散歩がてらに丘の上を目指す・・・。港から丘の間がノバスコシア州の州都ハリファックスの街の中心部。街は結構こじんまりした感じだが、重厚感ある建築物が目立ち歴史を感じる。
ハリファックスは1749年にイギリス軍のエドワード・コーンウォリス大佐が2500人の兵士を連れて入植して開拓をしていったと言われ、カナダ国内ではイギリス人が初めて築いた街。前日に寄港したシドニーは、ここハリファックスと同じノバスコシア州にあるのだが、そちらにはフランス人が要塞を作っており、イギリス軍はそれに対抗しハリファックスに要塞を築き、ハリファックス湾に面した港を拠点に発展していった。 -
こちらはノバスコシア州美術館。
1865年に建てられた Dominion Building。 -
たまたま見つけた壁画。
港町ハリファックスにふさわしい画 -
街の中心部にはグラン・パレードと呼ばれる広場がある。ハリファックスを開拓した入植者たちが作った広場。
広場の西側にはセントポール英国国教教会。
カナダ最古のプロテスタントの礼拝場。
手前のモニュメントはここを開拓した大佐・・・?? -
そして広場の東側はビクトリアン様式のハリファックスの市庁舎。
その手前にあるポール、写真よく見えないかもしれないけれどこのポールは、船のマストをイメージしてる。 -
そして丘に到着すると、そこにあったのは街のシンボルタワーの時計台。
この時計台、1803年に時間に厳しいと言われていたプリンス・エドワード(英国王・ジョージ3世の息子)の命令で作られたとか。200年以上経った今でも、ちゃんと時を刻んでいる。 -
ケベックとは打って変わって、イギリス色が強い地域。
だけどこの土地もフランスとイギリスが対立し、悲しい歴史がある・・・
ハリファックスの港からダウンタウンを抜け時計台のある丘の上には街の四方を見渡せる要塞がある。これがハリファックス・シタデル。前日に寄港したシドニー近郊にある、ルイスバーグ砦とケベックから攻め込むフランス軍に対抗するために、イギリスが軍事基地として1749年に建てたもの。現在の城塞は、1956年にアメリカ軍からの攻撃に備えて完成したものと言われている。
今、この町はイギリス色が色濃く残り、町の建造物もイギリス風のゴシックスタイルやビクトリアン様式のものを多く見かけるが、実はこの地域もケベックと同様にイギリスとフランスの領地争いに巻き込まれ、とても悲しい歴史があることを忘れてはいけない。
詳しくは
http://coyote2009.blogspot.com/2009/07/blog-post_06.html -
ハリファックスの街を見渡せる丘に建てられた要塞がハファックス・シタデル。ケープブレトンやケベックから攻め込むフランス軍に対抗するためにイギリス軍の海外海軍基地として建てられたもの。大英帝国がもつ4つの主要な海外海軍基地のうちのひとつであった。 現在の要塞は米国からの攻撃に対応する目的で設立され、シタデルの星形施設を構築するため28年がかかったと言われているが、現在に至るまでこの要塞は一度も戦いには使われていないとか。
-
城塞の入り口には衛兵が立っている。
周りの観光客がみんな一緒に写真を取るために行列。絶対にこういうとき、衛兵を笑わせようとする人がいるんだなぁ〜。 -
城壁の中はだだっ広い広場。
建物は軍事博物館。
続きは・・・
http://coyote2009.blogspot.com/2009/07/blog-post_5749.html
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