2008/02/02 - 2008/02/06
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しょうぐうさん
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数年前のことですが、天津への単身赴任期間中、春節休みを利用して4泊5日の一人旅を計画しました。中国国内線エアチケットとホテルの手配のみで、あとは計画なしの旅でしたが、非常に思い出深いものになりました。
あの感動を忘れないうちにと思い、少し古いですが記録として残しておこうと思い、投稿しました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
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2008年2月2日。
春節真っ只中の天津から桂林へ飛行機で移動。
桂林到着後、地球の歩き方を参考にタクシーで鍾乳洞の蘆笛岩へ。
中国人団体のツアーの後ろについて行き、説明を聞こうとしましたが、やっぱりチンプンカンプン。
もっと中国語を勉強しなくては。 -
有名な観光地である蘆笛岩の内容は、他のサイトに譲りますが、色とりどりにライトアップされた内部の感想は、一言『中国だなー』でした。
さて、観光を終えてホテルに行こうとタクシーを捜しました。タクシーなぞどこでも拾えるとたかをくくっていたのですが、いない!
一時間以上歩き回って、ようやく正面から来たタクシーを拾うことができました。やれやれ。 -
桂林市内に戻りましたが、まだ外は明るく時間があるので、市内をうろうろしました。これは、杉湖にある「日月双塔」です。
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市内を一望できる高台へ。
入場料は50元(約750円)!
さすが世界有数の観光地。高い!
天津の安い物価を知る身としては、むちゃくちゃ高く感じます。 -
高台のてっぺんで写真を撮っていると、一人の男性が話しかけてきました。
上海から一人旅をしているそうで、最初はつたない中国語で話していましたが、私が日本人と知ると『私日本に住んでいました。横浜です』と、急に流暢な日本語に。
その後、意気投合して土産物屋を冷やかしたり、お茶の試飲をしたりしました。
ところが、なにか怪しい。
写真を一緒にとろうと提案しても『喪中だから』と拒否するし、携帯の番号をと言うと、『持っていない』と言うし。確かさっき、独秀峰で携帯かけていたような・・・・。
夕食を一緒に食べることを約束していたので、適当に食べて、早々に別れました。
夕食の後、『飲みに行こう、いい店知っているから。』としきりに誘いますが、怪しかったので断ってホテルに帰りました。何だったんだあいつ。 -
二日目(2月3日)
今日の目的地はバックパッカーに人気の陽朔です。
桂林の観光の目玉、漓江下りの終点は陽朔なので、漓江下りを楽しんだ後、陽朔に留まろうという作戦です。
ホテルにある旅行カウンターで、漓江下りのツアーを申し込みました。ところが、記録的な雨不足で漓江の水量が不足し、川くだりができないとのこと。
ガーン!どうやって陽朔まで行こう。タクシーか?
目論見が崩れかけましたが、陽朔までバスで移動し、部分的に川くだりができるツアーがあるとのこと。
足はないし、タクシーは高いし・・・・。少々不安でしたが、『まあいいか。陽朔には行けそうだし。』と思い、そのツアーに申し込みました。
ツアーの参加者は20人ほど。私以外は全員中国人です。ガイドの女性に促されバスに乗り込み、ツアーのスタートです。
ガイドは若い女性です。説明はもちろん中国語。結構なまっている上に早口。ツアーの内容説明をしているようですが、何を言っているのかなかなか理解できません。どこに行くのかちょっと不安でしたが、私が質問するとゆっくり答えてくれ、確かに陽朔に向かうようです。
途中、いくつかの観光名所に寄りました。
途中で訪れた鍾乳洞です。名前は忘れました。 -
鍾乳洞の中で、船に乗りました。
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公園に大きなガジュマルの木がありました。場所の名前は忘れました。
なんせ、ツアーの内容をほとんど理解していないので、どこに連れて行かれるのか皆目わかりません。 -
ここ月亮山だけは、有名なのでわかりました。ここで昼食のようです。
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団体客全員が、二つのテーブルに別れての昼食です。
カイドの女性が気を使ってくれて、一人のテーブルを用意するよと言ってくれましたが、『没問題(問題ない)』と、みんなと一緒の昼食を選びました。
ツアーの参加者はほとんんどが家族連れです。2つの円卓に別れ席に着きます。10種類ほどの中華料理(桂林料理?)が出てきます。
ツアー客同士、あまり会話することもなく、黙々と食べ終わりました。
味は・・・まあまあかな。 -
昼食後、ついに漓江の川くだりに向かいます。着いた所は、興坪です。ここから観光船に乗りました。どうやら川くだりではなく、周辺のクルーズのようです。
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確かにウーロン茶のCMで見たあの奇岩の並ぶ水墨画の世界でした。
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観光船の中で食べた沢蟹や魚のから揚げがおいしかったです。ひとつ3元くらいだったかな。ちょっと高め。
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さて、クルーズを終えてツアーは終わりです。
バスは桂林市に帰りますが、私は途中の陽朔で途中下車しました。
陽朔は、さすが欧州バックパッカーの人気スポット。あちこちに大きなバックパックを背負った欧米人の観光客を見かけます。
ホテルを予約していたので、まずチェックインし、荷物を降ろして、町の散策です。 -
夜もあちこち散策しました。
そうそう、実は結構やばい場面があったのです。
あるみやげ物屋に入って商品を眺めていたのですが、店の奥に入ったとたん、大声で怒鳴られ奥でじゃがんでタバコを吸っていた若い男にいきなり突き飛ばされたのです。バランスを崩し、倒れそうになったのをなんとか踏みとどまります。
何がなんだかわからず呆然としていると、男は私の体をどんどん押し、私は店の外に追い出されました。外では若い女性が私のことをにらんでいます。
なんなんだ?
男:『聞こえないのか。×××!(聞き取れない)』
私:『聞こえねーよ!』
と捨て台詞を残し、急いでその店を離れます。
その時はなにがなんだか判らなかったのですが、あとで冷静になって考えてみると、どうも外にいた女性が『店に入るな』とかなんとか言っていたようなのです。ところが私が気がつかず、どんどん店の中にに入ってしまったため、追い出されたようです。
タバコを吸っていた男は様子がおかしかったので、じつは大麻かなにかを吸っていたのではないかと思いぞっとしました。気をつけないと。
今回の旅で一つ経験できたこと。それは、私が下手な中国を話していても、外国人と気がついてもらえないことです。51もの民族が集まる多民族国家の中国は、それぞれ民族特有の言語があり、桂林の人も普段は中国語(普通語)とは全く異なる桂林語(?)を話します。そのため中国語が下手な人が多いのです。同じ東洋人の顔つきで少しでも中国語を話すと、外国人と気がついてもらえないことがあるのです。 -
明日の予定を決めていなかったので、ホテルの近くのツアーセンターでいい
ツアーがないかと探しました。
壁にかかっている写真と、観光マップでツアーを物色します。
古鎮(古い町)が好きだったので、それっぽい写真のあるツアーが有ります。料金は50元(750円)。安い!ツアーの内容の説明を聞きましたが、良くわかりません。まあいいか、安いしということで、申し込みました。
明日8時にツアーセンターの前に集合とのことです。 -
その後、夜になったので、適当に食事をとり、またあちこち散策しました。
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かなり歩いたので、少し疲れました。
ホテルの下にあるマッサージ店に行きました。
90分で90元。
観光地にしてはまあまあの値段でしょうか。
店内は結構清潔でした。 -
3日目
今日は昨日ツアーセンターで申し込んだツアーに参加です。
集合時間は8時です。ツアーのバスが待っているだろうと思い、ツアーセンターの前に行きましたが、センターはシャッターが閉まっており、バスもいません。
15分頃待ったところで、やっと店員がきて、シャッターを開け始めました。
係りの女性に、チケットを見せると、ちょっと待っているようにいわれ、店の中で待ちます。
待っていると欧州からと思われる老夫婦の観光客が、やってきました。先ほどの店員に英語でなにやら話しています。ところが、店員は英語がわからず、双方困った様子。待っている間ひまだったので、つたない英語で話しかけてみるとフランス人の夫婦でした。観光を終わった後、桂林の駅で降りたいとのことなので、その旨店員に伝えるとOKの返事。今日は朝からいいことをしたな。
老夫婦の対応が終わると、店員の女性についてくるよう促され、後について歩きます。道路を渡り、道端でしばらく待ちます。すると、1台のマイクロバスが私たちの前で停まりました。店員に指示されバスに乗り込みます。
バスはすぐスタートしました。
いよいよツアーのスタートです・・・。と思ったところ、なにかバスの中の様子がおかしい。乗客は、野菜をもったおばさんや、タバコを吸う老人。生きたにわとりを抱えた人もいます。どう見ても全員、地元の中国人です。観光客らしい人は、一人もいません。これってローカルバス?観光バスじゃない!ガイドは?いったいどこに行くのだろう?
一気に不安になりますが、どうしようも有りません。そのまま乗り続けます。
バスは、ローカルバスらしく、バス停に停まり、乗客も乗り降りします。そうこうするうちに終点に着きました。そこはなんだか見覚えのある場所です。そうです。
ここは先日桂林からの観光バスツアーで訪れ、観光船に乗った興坪です。
バスを降りると、一人の初老の男性が声をかけてきました。『旅行者のガイドか?』と聞くと、そうだという返事。ほっとしました。観光バスのツアーではなく、ローカルバスで興坪に行くツアーだったのです。
やっとツアーの内容を理解しました。
ガイドの男性(といっても地元のおじさんです)についてゆくと、船着場に着き、エンジン付のイカダに乗ります。今度はイカダでの漓江クルーズです。
ガイドのおじさんの操船で、川を上ります。 -
川岸で降ります。
着いた所は漁村という村です。 -
観光客は一人もいません。ひっそりとしていますが、まさに典型的な中国の古鎮。
私の訪れてみたかった古鎮のイメージそのままの村です。 -
ガイドのおじさんについて、村中を歩きます。
狭い複雑に入組んだ道は、ガイドがいないと、間違いなく迷いそうです。おじさんとはぐれないように、写真を撮りながら歩きます。 -
あとで地球の歩き方を見てみたら、1千年の歴史を持ち、かつてクリントン大統領も訪れたことがあるという有名な古鎮でした。でも、観光客には一人も会わなかったぞ。
-
つづく
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さて、漁村の観光も終わり、再びイカダに乗り込みます。
30分ほど川を下り、興坪の船着場に戻ります。
船着場では、女性(おばさん)が待っていました。カイドのおじさんに『私の愛人(中国では愛人は妻の意)だ』と紹介されます。今度はそのおばさんに案内され、バス停に向かいます。おばさんはバス停にある大きな鍾乳洞の看板を指差し、『ここに行かないか』と言います。時間はちょうど12時。時間もあるし、行くことにしました。バス停にあるタバコ店でチケットを買います。40元でした。
鍾乳洞に行く前に、『おなかがすいたのでどこかで食事できないか?』というと、
おばさんは桂林名物の米線(ビーフン)の店に連れて行ってくれました。土の床に小さな腰掛。ベニヤ板のテーブルという超ローカルな店ですが、中は客でいっぱいです。3元(45円)のビーフンを注文すると、すぐに出てきました。
欠けたどんぶりに盛られたビーフンの味は・・・・。うまい!薄味ですが、こくがあって非常にいい味です。がつがつと平らげ、もう一杯食べてしまいました。 -
おなかも一杯になり、外で待っていたおばさんの後を歩き、元のバス停に向かいます。おばさんが『鍾乳洞までは歩くか30元でタクシーで行くか』と聞くので、タクシーでいいよと答えました。するとおばさんは少し離れた場所にたむろしているバイクの集団に向かって手を挙げます。すると、その中の1台のバイクがこちらに向かってきました。
えー!タクシーってバイクのこと?それも三人乗り?
『ちょ、ちょっと待って!』いくら無鉄砲の私でも、バイクタクシーに3人乗りはいくらなんでも遠慮したい。『バイクはいやだ』と拒否すると、『じゃああれは?』と、おばさんの指差す先には、バイクに6人ほどが乗れる貨車をつなげた乗り物が。『値段は?』と聞くと同じ30元。『????』そんなら最初からこっちを薦めてよ。
バイク貨車におばさんと乗り込み、鍾乳洞に向かいました。
途中、橋のない川に差し掛かります。どうするのかと思ったら、そのままザブザブと入っていきます。川底には大きな石があり、ノーサスのバイク貨車は、むちゃくちゃ揺れます。しっかりつかまっていないと振り落とされそうです。おばさんもひゃーひゃー叫んでいました。 -
鍾乳洞に着くと、若い女の子のガイドがいました。鉄格子の扉のカギを空け、鍾乳洞の中に入ります。他に客はいません。ガイドの女の子は説明をしながら案内してくれますが、説明の中身はちんぷんかんぷんです。適当に頷きながら写真を撮って回りました。
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鍾乳洞観光を終え、興坪に戻ります。
バス停に戻りおばさんは5元を私に渡し、このバスに乗れと言います。興坪の町並
みにも興味があったので、もう少し見て回ることにしました。 -
おばさんと別れ、町を歩きます。興坪の一角には古い町並みが保存されています。
ガイドのおじさんは千年前のだと言っていました。同じ古い町並みでも、ひっそり
としていた漁村と違い、こちらは活気があります。古代のそのままの町並みにそこ
に生活する人々の雰囲気は、これが古き良き中国を感じ取れ、大変気に入りました
。 -
どこにカメラを向けても、被写体になります。小さな町のそのまた小さな一角ですが3時間あまりもとどまり、何度も何度も往復してしまいました。
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興坪でよく見かけたトラックです。むき出しのエンジンが面白い。
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と、その前に・・・。
陽朔に戻る前に、もう少し興坪の紹介を
中国は春節(旧正月)の真っ只中。
市場は活気にあふれていました。 -
雑貨屋さんでしょうか
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爆竹屋さんです。
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HONDAではなくHONTOです。
笑いました。 -
夕方になり、再びローカルバスに乗り、陽朔に戻りました。
夜は有名な『印象劉三姐』を見ようと思ったのですが、あいにく春節のため公演は休止中とのこと。残念!
夕食の後はホテルでおとなしくしていました。
5日目
明日は帰る日です。
桂林空港までタクシーで向かうつもりでしたが、流しのタクシーは一台もいません。
先日の旅行者でタクシーをたのみます。
値段交渉の末、空港まで200元で交渉成立。
ちょっと高いが観光地なのでしょうがない。
荷物をまとめ、ホテルをチェックアウトし、陽朔を後にしました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 味噌おでんさん 2010/04/17 23:54:49
- 見ごたえのある旅行記ですね
- しょうぐうさんこんにつは
味噌おでんと申します。
見ごたえのある旅行記ですね、これからも楽しい旅行記楽しみにしています。
私は近頃さぼっていてなかなかアップできません、たまってきたのでそろそろ頑張ります。
それではまた。
- しょうぐうさん からの返信 2010/04/18 01:03:39
- RE: 見ごたえのある旅行記ですね
- 三指
味噌おでんさん
旅行記楽しみにしています。
お互い『そなえよつねに』でがんばりましょう。
弥栄
-
- ぱぶさん 2010/04/17 10:27:15
- まさにバックパック・ツアーならではのシーン&ストーリーですね! (*^_^*)
- しょうぐうさん:
天津にお住まいとか。色々そちらの様子を現地の人との交渉を交え、ブログにあげていただき、とても楽しく読ませていただきました。
桂林もまさにバックパック・ツアーならではのシーン&ストーリーですね!ぱぶさんも以前、桂林で漓江(りこう)下りを楽しみましたが、また別の視点でとても現地の自然な様子が語られていて、読んで面白く、またさもありなんと思いました。1票入れさせていただきました。
大都会の西安、上海でも注意しないと騙されることも大有りなのですよね!でも、ぱぶさん担当のガイドさんは皆、とても良い人で幸いしました。
天津も行ってみたい街ですので、引き続きよろしくご案内の程、お願い致します。
- しょうぐうさん からの返信 2010/04/17 12:55:36
- RE: まさにバックパック・ツアーならではのシーン&ストーリーですね! (*^_^*)
- ぱぶさん
はじめまして。
掲示板への書き込みありがとうございます。ぱぶさんさんが私の掲示板へ書き込んでいただいた初めての方です。
へたな文章と写真の旅行記、読んでいただいてありがとうございます。
旅行そのものは、一昨年のもので、現在は帰国して愛知県に住んでおります。天津駐在時にあちこち旅行して撮り歩いた写真が5000カットほど有り、どう整理しようかと迷っているときフォートラベルの存在を知り、自分用の記録として残しておくつもりでアップてみました。
ところが訪問者のカウントが毎日増え、投票もしていただいたりして多くの見ず知らずの方に見ていただいていることにに驚きを感じています。
まだまだ撮りためた写真がたくさんありますので、忘れないうちに少しずつアップしてゆくつもりですので、よろしくお願いします。
ぱぶさんは、ずいぶんいろいろな所へ旅行されているようですね。たくさんの旅行記、いくつか大変楽し拝見させていただきました。これからも少ずつ拝見させていただきたいと思います。
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