ひとりユーレイルの車窓から　その２　オランダ

2007/01/02 - 2007/01/04

ドイツから電車でオランダ入り。大堤防での壮大な景色を満喫して、ハーレム入りするはずだったのだが・・・

エリア オランダ

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス

　昼過ぎにベルリン出発、DB（ドイチェバーン＝ドイツ鉄道）にて移動、20時頃オランダのLeeuwardenに到着した。
ドイツ滞在中に、この街での宿を決めるつもりだったのだが、ベルリンの宿のPCが故障中だったため、完全にいきあたりばったりになってしまった。さすがに日没後に荷物を持ってうろうろするのも危険かと思い、駅前にある少々贅沢なホテルに宿泊することにした。

　お腹がすいたので、近場にあったマクドナルドに入ると、子供達が私を見てやたらと過剰反応する。アジア人が珍しいようだ。確かに、オランダ旅行する日本人は少なくないと思うが、特に観光地でもないここLeeuwardenに来る人は少ないだろう。

久しぶりにバスタブのあるホテルだったので、あったまって疲労回復。いざ再出発。

　Leeuwardenに来た理由は、土地が海面より低いことで有名なオランダが、水害を防ぐために作った大堤防に行きたかったからである。

　Leeuwarden駅からAlkmaarに向かうバスに乗り、その移動中に大堤防を渡りながら壮観な眺めを楽しむ。。。予定である。

ところが、雨天によりせっかくの大堤防の景色がこんな事に・・・
堤防を渡るために、その景色を見るためにわざわざ大回りしたというのに、こんな状態だったので、バスの中でうとうとしてしまった。（でも海外の乗り物には危険が潜んでいるので寝ちゃいけませんよ）

約２時間のバス移動。本当にただの移動だけだった。残念。
Alkmaarの駅に到着し、ここから電車に乗る。ユーレイルパス使用。

次の目的地はHaarlem。聖バフォ教会 St.Bavokerkにあるミューラー作のオルガンを見に行く。

聖バフォ教会に向かう道のり

Haarlem駅内にロッカーがなかったので、インフォメーションセンターに行くと、そこで荷物を預かってくれるという。荷物に札をつけることもなく、「そこに置いといて〜」ってな感じ。大丈夫かなぁ。無くならなければいいんだけど。

聖バフォ教会到着。さすがに、約30メートルのパイプオルガンが収まっているだけあって、デカイ！

小さな入り口を抜けると・・・

ドーン！！
と構えるパイプオルガン。超合金ロボかと思うほどのサイズ。圧巻。

近寄ってみると、あんぐり口が開いてしまう。
こんな大きなオルガンが、倒れる事なく収まっているのが信じられない。
モーツァルトが子供の頃に弾いたという。演奏旅行していた頃の事だろうか。そんな歴史に思いを馳せながら、しばらく教会内に座っていた。

床が一部墓石のような作りになっていた。

もちろんステンドグラスも美しい。

聖バフォ教会近くのカフェでランチ。
サーモンが乗ったオープンサンド。美味！

本日宿をとるHaagに到着。
なぜHaagって、アムステルダムに夜ひとりで到着は危ないかも、と思ったのと、さほどアムステルダムに重要性を感じていなかったから。後から、やっぱりアンネ・フランクの家に行きたかったかも・・・とも思ったが。

オランダは、首都と司法をつかさどる都市が別である。アムステルダムが華やかな首都であるのに対し、Haagはビジネス街の雰囲気をもつ政治の中心地である。

トラムに乗って、予約してあるB&Bへ。
ベルリンのバックパッカーで出会ったアメリカ人に、「オランダは危ないから気をつけて」と言われたが、今のところ、危険な匂いは全く感じない。危ないのは、主にアムステルダムだけなのかもしれない。

ただ、寒い！！

宿代をおさえようと、駅から遠いところを選んでしまったため、ちゃんと到着できるのか心配〜と思いつつも、なんとか宿付近までやってきた。

B&Bでは、おじいちゃんが出迎えてくれた。
日本のペンションのような感じだが・・・なんとかわいらしい部屋。

おじいちゃんに、近所のレストランを紹介してもらうと、なんと中華。オランダまで来てなんで中華なんだろう、と思ったが、確かに近所を歩いていると、中華のお店が多く、しかも繁盛している。西洋的な店はいずれも閑古鳥。

ということで、オススメの場所で中華をいただいた。確かに料理もおいしかったし、サービスもなかなかだった。

ここはオランダ。お忘れなきよう。。。

窓が鳴る程の強風の中、眠りについたが、翌朝目覚めるととてもさわやかな朝だった。

街を歩いていたら、そうそう、これこれ。
オランダはこうじゃなくっちゃ。
チーズがタイヤみたいに置いてある。

トラムで再びHaag駅へ。
今日はここからベルギーのフランダースへ向かう。
そして、私の偏ったオランダ旅行は終わった。

風車の国だけあって、風が強くて寒かった。


to be continued...