2006/12/29 - 2007/01/02
14807位(同エリア29292件中)
はぴさん
ブランデンブルク門でカウントダウン!!
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- 中国国際航空
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ワーキングホリデーでオーストラリア居住時に、何度となくドイツ人の優しさに触れて来た。そのせいか、私はドイツ人に対して他の国とは違う特別な何かを感じている。それは、やはり昔一緒に戦争を戦った国ならではのものなのではないかと思う。幼少期から歴史を学ぶにあたり、仲間意識を感じつつ育ってきたのではないかと。恥ずかしながら、私は歴史にうとい人間である。それでも、大国でないながらも共に戦った過去のつながりは今でも続いているような、そんな気がする。
今回の旅は、そういった理由でドイツに興味を持った私が、念願かなってのドイツ入りのふらり旅である。
まずはフランクフルト。空港から電車入り。フランクフルトの駅でフランクフルト入りクロワッサンをほおばったのである。 -
フランクフルトの中央駅(Frankfurt Hauptbahnhof)
暗いのでよくわからないが、なんとなく重厚な感じ。
ハイジがクララのところに行く時に降り立った駅だとか。
ここからバスに乗って、予約しておいたYHAへ向かう。バスに乗り、運転手に降りるべきバス停の名前を書いたメモを見せ、少し英語で話しかけたが、どうやら英語は通じないらしい。でも、私の行き先は理解してくれた・・・と思う。あとは地図とにらめっこしながらバス内の表示板を確認。大丈夫かなぁ。 -
バスの電光掲示板がしっかりしているので、降りる場所を間違えることはなかった。無事にYHA到着。画像は近所の川沿いの風景。教会のライトアップが美しい。
まだ8時過ぎ。せっかくのドイツなんだから、ビールを飲まなくては!!ということで、YHA付近を探索。10分ほど歩くと、ちょっとした繁華街を発見。外から店内が見える安全そうなBARでドラフトビールを2杯。あったまったところで、途中でみかけた「HARD ROCK BAR」というひねりのないネーミングの店へ。カウンターでビールを飲んでいると、20台半ばとおぼしきカップルが隣に座った。どうやら彼女の方が私に興味を持ちつつも英語がわからないと見えて、彼氏の方が彼女からの質問を私にあびせてくる。彼氏の方もそこまで流暢な英語ではないため、私としては質問に答えやすく、会話のキャッチボールが長く続いてなんだかとても楽しかった。話しているうち、ビールばかりで飽きないか?と、「アップラー(と私には聞こえた。りんごテイストでシードルのようなもの)」をごちそうしてくれた。飲みやすくてとても美味しかった。ドイツ人はビールしか飲まないのかと思っていたが・・・
いずれにせよ、到着そうそう楽しいconversationをありがとう。 -
朝8時なのにまだこんなに暗い。そして寒い!!
短いフランクフルト滞在だったが、電車の旅なので、早々に出発しなければ。
今日は、Frankfurt〜Mainz~Koblenz〜Koln〜Berlinまで移動する。
アトラクションとして
1.食堂車で景色を楽しみながらお茶をする
2.Mainz〜Koblenz間は鈍行に乗り換え川向こうにそびえる城の景色を満喫
3.Koln大聖堂に行く
がんばって行ってみよう! -
まずは腹ごしらえ
シンプルだがなかなか美味。 -
車内はこんなにキレイ。
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鈍行に乗り換えて・・・
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川向こうにお城が見える・・・はずでした。
曇天。そして霧。。。。。 -
景色は全滅に終わったものの、気を取り直して再び急行に乗り換え、食堂車でカプチーノ。なんか贅沢な気分。
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なかなかいい雰囲気でしょ?
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ケルン駅のハイテクロッカー。大きい駅構内に、何カ所かこの荷物預け口発見。奥はつながっているらしく、引き出す時はどこの預け口からでも取り出す事ができる。
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駅前にどおーんとそびえ立つケルン大聖堂。
教会好きで、いろんな国の教会に行くが、このケルン大聖堂は、なんとも重厚である。ただ、重厚にもかかわらず、本当に駅の真ん前にありすぎて、ちょっと笑ってしまった。 -
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美しいステンドグラス
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とにかく大きくて写真に収まらないわけで。
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どのアングルが正解?
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ここからでもまだ収まらない。。。
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さっき預けたハイテクロッカーから荷物を取り出して、いざベルリンへ!
と、フランクフルト〜ケルンまではがらがらだった電車が、ケルン〜ベルリン間は空席無し。今回は「ユーレイル ベネルクス・ジャーマンパス5日間 二等席」チケットを購入していたため、二等席にしか座れず、座席指定をすると別途料金がかかってしまうのだ。
しかたなく、乗降部付近のすきまに荷物を置き、その上に体育すわりをした状態からさらに上半身をたおしたような苦しい体制で居眠りをしながら約4時間を過ごした。年末の長距離電車は要予約らしい。 -
最近出来たという広くてキレイなベルリン中央駅には、それはそれは大きなツリーが!電車内では変な体制で寝ていたので体は痛いが、テンションはup!
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雨上がりのナイスイルミネーション
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サイトで知り合った友達と合流。ベルリンでは有名なベルリナーヴァイセ。白ビールにシロップを入れて飲むらしい。赤と緑があって、イメージ的にはかき氷のシロップ。あまいお酒が好きな女子にはオススメ。
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これこれ。ドイツっていったらソーセージにポテトにビール!!
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Mehringdamm駅から歩いて10分程の場所にあるHotel Transitに宿泊。出国前にnetで予約してあり、地図もおおかた頭に入れておいたはずなのに、道に迷い近所の八百屋さんに道をたずねてみた。無視された。。。八百屋さんには英語が通じなかったのかも。近所のBARに行ってたずねたらとても親切に教えてもらえた。
しかし。。。大きい建物なのに入り口はわかりにくいなぁ。
バックパッカーなのに二段ベッドじゃないので、とても広々して見える。5ベッドの部屋を私ひとりじめ。 -
バックパッカーの朝食としては考えられないほど豪華。野菜やワッフルまでついて、一泊19ユーロ。まぁまぁキレイだし、安くあげたい方にはオススメの宿です。
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街中をはしっている電車はおもちゃみたい。
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でも、内側は落書きなんかでひどい。。。
と、治安が悪いのかなと思いがちだが、この街中の電車、無人駅が多い。もちろんきっぷ売り場はあるが、改札は開きっぱなし。つまり、料金を払うか否かはそれぞれのモラルに任せる、ということらしい。もちろん、無賃乗車が見つかった場合、それはそれは大変なことになるみたいだけど。
ってことで、結構みんなちゃんときっぷ買って電車乗ってます。 -
世間的には大晦日の今日、夜はカウントダウンに行く予定だが、昼間は悲しい歴史を物語るベルリンの壁へ。
東ベルリンと西ベルリンの境にあったシュプレー川。
第二次世界大戦後、ドイツは資本主義である米・英・仏と(西)、共産主義であるソ連(東)に分割して占領された。自由で経済的にも豊かだった西ドイツに逃亡する者が多く、東ドイツ側が壁を建設した。
ところが、亡命をはかるものは後を絶たず、「西ドイツに行きたがる政治犯」としてドイツ国境警備隊に逮捕・ときに射殺された。死亡者は192名。生きて西ベルリンに到達できた東ドイツ国民は5000人を超えるという。
この川を潜って亡命した人も多いらしい。 -
崩された壁。
学生時代、壁が崩れる瞬間をニュースで見た。でも当時はなぜこの壁があったのか、壁がなくなるその日までどんな理不尽な射殺が行われていたのか、全く知らなかった。 -
記念にまだ少し残されている壁。
そもそも、ベルリンの壁を、東西ドイツの国境にあると誤解している人が多いと思うが(私もそのひとりだった)、実際は、ベルリン全体が東ドイツの中にある。つまり、東ドイツの中に、資本主義である西ベルリンがぽつんと浮かんでいたのである。 -
壁建設後は、途中停車が禁止された数本の高速道路・鉄道と、米・英・仏のエアラインのみが西ベルリンへアクセスできる手段であった。ソ連側としては、西ベルリンを包囲し干上がらせることで、資本主義チームを撤退させようとしたのだが、アメリカの驚異的な空輸大作戦が、西ベルリンの食料や燃料を支えた。
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1989年6月、中国の天安門事件で、民主化運動が弾圧されたことにより不安感を強めた東ドイツ国民は、同じ社会主義国で容易に入国できるハンガリー、チェコスロバキア、ポーランドの西ドイツ大使館に殺到した。
また同年春、ハンガリーとオーストリア国境の鉄条網撤去がすすめられていた。自由化に向かっていたハンガリーでは、反政府団体がパンヨーロッパピクニックというイベントを計画し、東西ヨーロッパを自由に行き来できることをアピールしようとした。国境には警備兵がいたものの、越境は見逃され、ピクニックに参加していた東ドイツ市民はオーストリア経由で西ドイツに脱出した。
この話が広まり、ハンガリー経由で難なく西ドイツに亡命できることがわかると、もう壁の意味は無くなった。さらに、東ドイツ国内で自由化を求めるデモが多発。政府も統治できないレベルになり、東西の自由な行き来を認めた。その自由化の発表が、いつから施行、という打ち合わせがないままにされてしまい、ぐだぐだになって、市民が検問所に殺到し、壁が崩されたあのニュースへとつながる。 -
ベルリナードーム(ベルリン大聖堂)
ドイツ最大のプロテスタント教会。
15世紀の建設以降、バロック、ルネッサンス風などが混ざりあい改築されている。
美しく荘厳で、なんとも言えない魅力がある。 -
中はこんな感じ
独特の空気を感じて、しばらく座っていた。
明日、元旦にミニコンサートがあるということで、そのチケットを購入。こんなところで音楽が聞けるだなんて。楽しみだ。 -
展望台から
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その後、ミュージアム等まわっているうちに、日が暮れて来た。
黄昏のブランデンブルク門。 -
ブランデンブルク門のそばにステージが設けられ、そこから勝利の塔(ジーゲスゾイレ)にむけて、8万平方メートルの敷地に出店が並んでいる。ここでのカウントダウンはかなり大掛かりで、ドイツ中の人が集まって来ていると言っても過言ではないほどらいし。また、普段は真面目でおとなしいドイツ人も、この時ばかりははじけるのだとか。出店の中にはカラオケのテントみたいなものもあり、そこで歌ってる人もいた。
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なんと観覧車まで
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サングリア?
見た目もきれい。 -
カウントダウンに向けて腹ごしらえ。
ひき肉とチーズがもりもり入ってボリューム満点。 -
間もなく年越し。
ステージ付近は身動きとれないほどに。 -
Happy new year! 2007
ドイツのみなさんと一緒に年越しを楽しんだ余韻にひたりつつ、もう一件飲みに行った後、帰路につく。
この日の電車は、深夜は本数が少ないものの、24時間動いている。
明け方4時頃宿に戻ると、白人の大きいお兄さん達が4人爆睡しており、部屋で宴会をしたとみえて、ビール瓶が大量に転がっていた。
「ひどいなぁ〜」と思いつつも、こちらも酔っぱらっているのでそのまま就寝。 -
昼近くに目覚めると、昨日ベルリンに到着したであろう同室になったお兄さん達が、今日の観光予定を話し合っている。私一人が女子という事に、ちょっと気をつかってくれている感じだったので、少し言葉を交わした。彼らはカリフォルニアから来ているらしい。私が今後オランダに向かうという話をすると、「オランダは危ないから気をつけて」と。アメリカ人が言う「危ない」って、日本人がいうよりすごくリアルなので、ちょっと不安になっちゃったじゃん。
街も部屋同様、宴の後といった感じになっている。普段はとてもキレイらしいが。
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通常の市内電車もさることながら、路面電車も充実している。
昨日入手した教会内のコンサートに向かい移動。 -
再びベルリナードームへ。
教会独特の響きをまとった小編成のオーケストラ。 -
わかりにくいが、jewishミュージアム。
ドイツに興味をもった理由のひとつ、ユダヤ教。そしてヒットラー。
この辺りに関しては、もっともっと勉強したい。 -
ベルリン フィルハーモニーホール。
jewish museumに長居してしまったため、チェックしておいたフィルハーモニーのスタート時間ぎりぎりになってしまった。チケット売り場もすでにcloseの雰囲気。
あきらめかけたその時に、近くにいた人から「ticket?」とたずねられた。「Yes!!!!!」と答えると、「友達が急に来れなくなったので、チケットを買ってくれないか?元値より安くするから。」と、願ってもない展開に。
時間が無い中命拾いした私達は、お互い、「Thank you! Thank you!」と言い合いながら別れ、安値でゆずり受けたそのチケットの席に行くと、なんとど真ん中だった。公演開始5分前にチケットを入手したにもかかわらず、こんなにいい席で見る事ができるとは。。。今年はいい年になりそうだ。 -
休憩中にシャンパン。
バックパッカーに宿泊している割には、こんなところで贅沢してしまう。
休憩後の公演では、「ハレルヤ」を聞く事ができた。学生時代、カトリックの学校に通っていたため、クリスマス会では毎年この曲を歌っており、少々思い入れのある曲だ。
指揮者の方がスキンヘッドなのだが、なんとも魅力的な方で、印象に残った。
一日に2本のコンサートはしごなんて、贅沢な元旦だった。 -
チェックポイント・チャーリー
東西ドイツの国境にあった検問所。
このそばに、チェックポイント・チャーリーハウス(博物館)があり、壁が出来た頃の事、逃亡をこころみた人達の姿など、記録が残っている。中の一室は、学校の視聴覚室のようになっていて、気球に乗って西へ逃亡する家族のサクセスストーリーの映画が流されていた。ほんの20年ちょっと前の時代に、おこっていた事実なのだ。 -
今は日本とあまり変わらないくらい平和に見えるドイツ。ほんのちょっと前までは辛い時代だったのだという事を目の当たりにし、もっといろんなところを見たいと思った。が、そろそろ次の目的地、オランダに向かわなくては。
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